都市伝説の「ピクサーユニバース」ってご存じですか?
これはピクサースタジオやディズニーの公式なものではないのですが、ファンの間でひそかに語られている都市伝説です。
一見、なかなか縛りの厳しい条件の都市伝説なのですが、よくよく考えてみるとかなり説得力のあるものに落ち着くのが不思議なんですね。
そうなると、今回のピクサーの新作映画「2分の1の魔法」も、この「ピクサーユニバース」に当てはまるはずです。
では一体、どの位置とすると、一番しっくりくるようになるのでしょうか?
今回はそのことを考察していきたいと思います。
都市伝説「ピクサーユニバース」とは
まず最初に「ピクサーユニバース」のことを初めて聞いた人もいると思いますので、これについて簡単に説明をしていくことにしましょう。
「ピクサーユニバース」の簡単な解説
「ピクサーユニバース」とは
- 『ピクサーの長編アニメーションの作品全22作が時間軸は違ってもすべて同じ世界で起こっている』
とする都市伝説です。
そして同じ世界で起こっているがゆえに、全作品で登場する「ピザプラネット」や「A113」などの隠れキャラが存在する、というのがこの都市伝説が真実である理由として挙げられます。
簡単な例でいえば、マーベルシリーズや仮面ライダー、ウルトラマンシリーズのように同じ世界で活躍しているので全キャラクターが集合できる、という感じでしょうか。
ただし「ピクサーユニバース」の場合は、時間軸が一緒でないため、全キャラクターが一緒に登場することはありませんが。
「ピクサーユニバース」説から考えられる作品順序のおさらい
「ピクサーユニバース」がどういった都市伝説かが、わかったところで、作品順序のおさらいをしていきましょう。
まず最初は「アーロと少年」
「ピクサーユニバース」では恐竜は隕石が地球に衝突しなかったため絶滅せず、やがて知性を持つようになります。
が、その後、恐竜は姿を消し、人間の時代になります。
その時代の最初の作品は「メリダと恐ろしの森」
この作品は中世のスコットランドを舞台としており、魔法が登場します。
ですので、「2分の1の魔法」と関係があるかと思われましたが、魔法のタイプが違うように感じました。
その後、人間を主人公とした作品が続き、「ウォーリー」で人類は地球を汚しすぎて宇宙へ避難します。
その間、ロボットによる地球の清掃がなされ、「ウォーリー」のストーリーの通り、宇宙に避難していた船の一隻が地球に帰還する、という出来事が起こります。
が、人類は地球で栄えることはなく、地球は「モンスターズ・ユニバーシティ」、「モンスターズインク」へと続くように、モンスターが住むようになる、という流れになります。
映画「2分の1の魔法」と他の作品のつながり
映画「2分の1の魔法」でもたくさんのピクサー作品とのつながりが見つかります。
映画「2分の1の魔法」では「ピザプラネット トラック」も見つかりますし、「インサイド・ヘッド」で登場した「トリプルデントガム」も登場します。
映画「2分の1の魔法」に登場する隠れキャラやほかの映画のパロディについては、こちらの記事で詳しく紹介していますので、興味がありましたらご覧ください。
映画「2分の1の魔法」に登場する隠れキャラやパロディを全部紹介!
そんな「2分の1の魔法」は「ピクサーユニバース」のどの時代に収まるのでしょうか?
映画を見る限り、人間が全く登場しません。
ですので、「ウォーリー」の後、そして「モンスターインク」らのモンスターが登場する前がしっくりくるでしょう。
「ウォーリー」の後、「モンスターインク」の前で考えられる問題
が、問題がないわけではありません。
それは、映画の冒頭にある、かつては魔法が普通に存在し、使われていたのに、時代の流れとともに化学が普及し、魔法が忘れられた、という部分です。
かなりの時間、ファンタジー世界の住人が暮らしていたことを物語るこの描写。
それだけの間、ウォーリーの後、時間が経っている、ということでも説明もつくのですが、問題はそれだけではありません。
次の大きな問題は彼らの世界が、現代の地球で人間が過ごしている世界そのもの、同じ文明を持っているということです。
- 自家用車に乗り、町には高速道路が通っています
学校があり、テレビやスマフォなどの機器があります。
警察や税理士といった職業もあります。
ピザやスコーンという食べ物が存在し、「コーラ」や「ゲータレイド」に似た商品が売られています。
さらに言えば「トリプルデントガム」まで存在するのです!
人間がいなくなってから彼らが科学を習得し、人類が築いた文明とほとんどといっていいほど全く同じような世界を作り上げ、全く同じ名前の商品を作りあげることは可能でしょうか?
地球ではない別の惑星
実はもう一つ「2分の1の魔法」の世界には重大な秘密があり、そのことを考慮に入れて考えるとさらに謎は深まっていくことになります。
その重大な秘密とは、「2分の1の魔法」の世界での出来事は地球の上で繰り広げられていたのではなかった、ということです!
地球ではない世界という理由は、空に浮かぶ二つの月。
そう、この世界には月が2つある、地球とは全く別の惑星でのお話。
魔法が発達したのもこれで説明が付きます。
ですが、それでも地球と同じ文明が栄えた理由にはなりません。
この部分の説明は、どうしたらいいのでしょうか?
「ウォーリー」とのつながりで納得いく説明が
地球とは異なった惑星で、独自の進化と歴史を持った世界が舞台、ということになるとファンタジー世界の生き物たちがいて、魔法が使える世界というのも納得がいきます。
無理に地球の歴史の中に組み込まなくていいので、より都合がよいといえるでしょう。
が、地球と違う惑星を舞台にしているのに、地球の文明をもち、我々と似たような生活を送る理由は何なのでしょうか?
しかも、サイズが違う種族が多いのに、なぜかすべての道具が人間サイズです。
イーンとバーリーの母親、ローレルの恋人はケンタウロスのコルトで警察官。
ケンタウロスという生き物は人間の上半身が馬の首の代わりについているような生き物です。
つまり、下半身が馬のほとんど、という大きさ。
明らかに人間よりも大きい体積を持つ生き物になります。
が、そんなコルトが乗る自動車は人間サイズ。
なぜケンタウロス用の車が開発されないのでしょうか?
さらに言えば、バイカー軍団「ピクシー・ダスターズ」の乗るバイクも人間サイズ。
ピクシーというのはフェアリーのことで、とても小さい体をしています。
そんなピクシーが人間サイズのバイクにわざわざ乗っているのはおかしいと思いませんか?
とにかくサイズが違う生き物がたくさんいるのにもかかわらず、道具に関してはすべて均一的に人間サイズなのです。
「ズートピア」がそれぞれの生き物のサイズに合わせて、大きくも小さくもなっていたのに比べれば、明らかにおかしいと思わざるをえない映画「2分の1の魔法」の世界。
どうしてこうなったのでしょうか?
そこで考えられる一つの仮説として、こういうのはいかがでしょう。
汚染がひどくなった地球から人類は大型宇宙クルーズ船で宇宙に退避しました。
「ウォーリー」のお話はそのうちの一隻、アクシオムに関するもので、アクシオムは地球に戻ってきました。
が、「ウォーリー」には他にも多くの宇宙船が地球を脱出した描写がされています。
もし、そのうちの1隻が、映画「2分の1の魔法」の世界の惑星に墜落したとしたら。
その事故で宇宙船に乗っていた人類はなくなってしまいますが、船のAIシステムは生き残っていた場合、地球に関する情報は完璧に引き出せる状態になっています。
そしてその情報が映画「2分の1の魔法」の世界の生き物に伝えられたとしたら、人間の文明とそっくりなテクノロジーを得ることができることになりませんか。
しかしその情報はすべて人間のものとしてであったため、忠実に作り上げていった結果、人間サイズのものしかできなくなってしまった、ということで一応の説明はついてしまいます。
「トリプルデントガム」もAIシステムの中に残っていたため、そのままの名前で商品を開発した、ということで説明が付きますね。
しかしこれは仮説にすぎず、宇宙船が不時着した証拠はない、といわれるかもしれません。
が、この説明にさらなる信ぴょう性を持たせることのできる証拠を、見つけることができました。
まずは、アクシオム級宇宙船の形を簡単に書いてみましょう。
映画「2分の1の魔法」でイアンとバーリーが目指していた山「レイバン・ポイント」
映画の中の話では「不死鳥の石」がこの山にあると思わせておいて、実はレイバン、カラスの像が指し示す場所に「不死鳥の石」があったのですが、この「レイバン・ポイント山」よくよく見るとアクシオムの後ろの部分にそっくりのかたちをしているではありませんか!
つまり「レイバンポイント山」は本物の山ではなく、宇宙船が墜落した後、長い年月の末、植物が全体を覆い、山として残った可能性があるのです。
これで仮説だけでなく、物的証拠も出てきました。
一応、映画「2分の1の魔法」は「ウォーリー」の後に位置する作品として、「ピクサーユニバース」の都市伝説に当てはめて考えられる作品といってよいでしょう。
まとめ
ピクサー作品が一つの世界でつながっているという都市伝説「ピクサーユニバース」
その仮説に沿って、新作の映画「2分の1の魔法」を考えると、同じ世界にあるものの、地球とは異なる惑星でのお話、ということで、納得のいく説明ができます。
そして地球とは違う惑星での話ながら、「ウォーリー」で登場した宇宙船を使うことで、二つの世界がつながることができる、ということになるのでした。
いかがでしょうか?
もしこの考え方で疑問点があったり、あなたの考えがあれば、コメントで教えていただけるとうれしいです。
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