カナダ在住20年の筆者が見た映画の感想とふと思った疑問についてを勝手気ままに書いていくブログです。

映画ブレインゲームのネタバレ感想とあらすじ!犯人が本当の狙いを考察!

2018/10/05
 
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映画「ブレイン・ゲーム」は原作名が「Solace」。

その意味は「慰安」とか「慰め」で、映画を見終わってから思ったのは、「ブレインゲーム」では映画が伝えたいことをきちんと表していない様に感じました。

最初は主人公のアンソニー・ホプキンスと犯人のコリン・ファレルの頭脳戦が繰り広げられるのか、と思ったのですが、前半と後半でかなり雰囲気が変わってしまいます。

犯人の本当の目的が明らかになったとき、かなり重くて答えが出せないテーマを扱ったな、と思うと同時に、どう、映画で決着を付けるのか、とてもエンディングに興味を持ちました。

終わり方として、ちょっと釈然としない感じがしましたが、おそらくそれは犯人であるコリン・ファレルの演技の仕方に原因があるのでは、と思います。





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予告動画はこちら

キャストの紹介

ジョン・クランシー博士: アンソニー・ホプキンス
人や物に触れると触れたものの未来や過去を見ることができる能力を持つ。
チャールズ・アンブローズ: コリン・ファレル
連続殺人者でジョンと同じ能力を持つ。
ジョー・メリウェザー: ジェフリー・ディーン・モーガン
FBI捜査官でジョンの友人。連続殺人事件の担当。
キャサリン・コウルズ: アビー・コーニッシュ
FBI捜査官でジョーの相棒。

簡単なあらすじ

「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士役で知られる名優アンソニー・ホプキンスと「The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ」「ロブスター」のコリン・ファレルが共演し、頭脳戦を展開するサイコスリラー。

連続殺人事件の捜査に行き詰まったFBI捜査官とその相棒は、引退した元同僚のアナリストで医師のジョン・クランシー博士に助けを求める。
卓越した予知能力の持ち主である博士は、容疑者の能力が自身以上であることに気づくが……。

クランシー博士役をホプキンス、容疑者役をファレルがそれぞれ演じるほか、テレビドラマ「ウォーキング・デッド」シリーズのジェフリー・ディーン・モーガン、「ブライト・スター いちばん美しい恋の詩」のアビー・コーニッシュらが脇を固める。
監督は本作がハリウッドデビュー作となるブラジル人監督のアルフォンソ・ポヤート。

引用「映画ドットコム:eiga.com/movie/79910/」





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ネタバレ感想 1 サイコスリラーだと思ったけど

上でも書きましたが、映画の邦題にまんまと騙されました。

確かに、殺しの手口が一緒の連続殺人ながら、被害者に全く関連がなく、一体犯人の目的は何なのか、大きな謎であり、それがゆっくりと解き明かされていく前半はとても面白く見ていられました。

ところが、その目的が「安楽死」殺人であり、しかも被害者がまだ本格的に病気などで苦しんでいない時点で殺されていることがわかった時点で、なんとなく雲行きが怪しくなってきたな、と感じ出しました。

主人公のジョン博士がサイコメトラーのような超能力を使えるのはいいとしても、犯人までも同じ能力を有していないと、犯行が無理、となって、超能力者対超能力者という、現実離れした話になっていったからです。

予告編では、超能力者対超能力者ということを大々的に謳っているので、映画を見る前から知っている人が出てくると思いますが、僕は、予告編を見ていなかったのでかなり驚きでした。

ただ、全編を見終わって、超能力者対超能力者という設定を、映画を見る前からわかっていた場合、面白くなかったのではないか、と思います。

話は更に逸れますが、サイコメトリーの能力は厳密には人や物が記憶している過去のことを見る能力なので、この映画「ブレインゲーム」に登場するジョンやチャールズはサイコメトラーではないことになります。

いや、サイコメトラーであり、予知能力者でもあるのかな。

それはそれとして置いておいて、話を映画に戻しますが、犯人のチャールズの真の目的がわかったときは、かなり驚愕でした。

ただ、残念なのは、どんな理由であれ、殺人をしていることに対して、シリアルキラーであるように全くの罪悪感がないのか、正しいことをしていると信じながら、殺人という行為に疑問を持っているのか、はっきりしない性格付けだったように感じたところでした。

始めて犯人であるチャールズが登場した際には、安楽死殺人をすることが世のため人のためになると信じており、それを止める可能性があるジョンに対して、挑戦状を叩きつけるような、邪魔をするなら消すとおどしているような、そんな行動に出たように感じました。

ところが、これまでの行為を続けるのが、疲れたからという理由でジョンに殺されることが目的という話になってきて、それならもっと悩んでいるような雰囲気を出しても良かったように感じました。

ネタバレ感想 2 連続殺人犯のチャールズがしたかったことは?

あっているのか、間違っているのか今ひとつ自信が持てませんが、チャールズがしたかったことは、ジョンに後を継いでほしかったのではないか、と思っています。

だからこそ、ジョンは過去に娘を白血病で亡くしている設定になっていたのでしょう。

つまり、どうせ助からない命を最後の最後まで、苦痛の中で生きながらえさせておくことが本当に正しくて、死んでいく人のためになっているのか、ということを本当に考えて、経験したことがある、ということです。

映画内で4件と思われていたチャールズの殺人は、実は過去にさかのぼってもっと多くの件数がなされていたらしいことがわかっています。

だからこそ、チャールズが疲れた、というのも説得力があると思いました。

しかし一方で、苦しむ人を助けているという使命感のようなものはなくなっていませんし、これからも必要だと、信じています。

だからこそ、同じ能力を持って、過去に経験をしたことのあるジョンに後を継いでもらいたかった、ジョンに任せれば、自分のように悩むことなく実行してくれるのでは、と思ったと思うのです。

ガンで余命幾ばくもないジョーを殉職させ、遺族に慰労金が支払われるようにしたのも、ジョンに、自分たちが持っている超能力を使ってのこの行為が、いかに人のために役立つかを見せたのも、その一環だったのでしょう。

キャサリンを殺そうとしたのは、そうすることでジョンに殺されることが、わかっていたからだそうですが、この部分は僕には理解ができなかったところです。

チャールズがジョンの手にかかって死ぬことで、ジョンがチャールズの跡をより継がないといけない、と思うことになるのでしょうか?

最後、チャールズがジョンによって殺される所は、その必然性がわからずじまいでした。





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ネタバレ感想 3 安楽死や死ぬ権利について考えさせられる

最後に実はジョンは娘のエマを違法に安楽死していたことがわかります。

僕も父親として、もし自分の子供があんなに苦しんでいる姿を見せていたら、同じ様な行動したいとおもうでしょう。

とはいえ、超能力で未来が見えるから、という理由で安楽死させるのもよほど自分に強い信念がないと、難しい気がします。

もし、という僅かな可能性があったことを考えてしまうと、本当に自分が下した決断が正しかったのか、自信は持てません。

一度疑い出すと、その疑いはとどまることを知らないでしょうね。
そういう面をチャールズには見せてほしかったような気がします。

そういうシーンが少しでもあれば、チャールズが疲れてしまってジョンにすべてを押し付けて死を選んだ理由の説得力が増えたように思うからです。

実際、安楽死や死ぬ権利については、正しい答えが出ないのですが、ふと、考え込むときがあります。

医療保険の負担額がどんどんと増加していき、これから更に高齢者の人たちが増えていく時代になってきて、いつまでも誰でも延命治療をすべきとする考えは、経済的に負担が大きくなってきています。

僕の祖父は100歳まで生きましたが、最後の10年はずっとベッドで寝たきり、首にチューブを付け、話すこともできない生活を送っていました。

あの祖父の姿を思い出すと、安楽死や死ぬ権利は絶対にこれから必要になってくると思うのです。

「ブレインゲーム」では、超能力で人の未来が見えるという人間が、安楽死をさせてあげると設定でストーリーが進んでいきましたが、チャールズのしている行為が絶対悪で、必ず見つけ出して止めさせないといけない、というものであるか、を考えると非常に答えに困ってしまいます。

ジョーやキャサリンは仕事だから殺人事件として捜査をし、犯人を逮捕して止めさせようとしていますが、これって仕事だから、の理由の他に、強い信念があって止めさせようとしているのかどうか。

果たしてジョンはこの映画が終わった後、チャールズのようにならないで済んだのか、非常に興味深いです。

今の僕の思いとしては、チャールズの跡を継がなかったのではないでしょうか。

というのも、いくら娘が苦しんでいるかと言って、その苦しみから開放するために安楽死をさせたのだとしても、やはり死んでしまったあとの悲しみからは逃れられません。

ジョンの場合、チャールズもそうでしょうが、その人や家族が築いてきた過去も全て見てしまうわけです。そして被害者がなくなった後の家族の悲しむ姿も見れてしまうでしょう。

どんだけこれから味わうことになる苦しみから開放してあげるためとはいえ、見たくもないそれらの映像を見なくてはならないことになるのでしょうから、精神のほうがやられてしまうに違いありません。

だからこそ、ジョンは静かな田舎でなるべく人と会わないようにして、生活していたのだと思います。





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