カナダ在住20年の筆者が見た映画の感想とふと思った疑問についてを勝手気ままに書いていくブログです。

映画海底47mのネタバレ感想とあらすじ!ケイジ・ダイブ・ツアーや窒素酔いなどのツッコミまとめ!

 
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ネタバレ感想 1 限られた条件を上手く利用した見事なパニック映画

檻ごと水深47mまで沈んでしまい、限られた酸素量と檻の外のサメという見事な状況下を
作り出して、事故にあったリサとケイト姉妹は無事に生還できるのかを見せてくれる
パニック映画。

細かい設定にツッコミを入れられる要素を持っていますが、全体的に非常に上手く
まとまった映画だと思います。

一方で伏線の貼り方がわざとらしいというか、結構、これは伏線だなと、気がついてしまいました。

カメラを借りた際のセリフ、「なくしたら海底まで探しに行くんだぞ」を聞いた瞬間、
「ああ、カメラ落とすな、絶対。」と思ってしまいましたし、窒素酔いのことを言った
瞬間、これは幻覚オチかな、と思ったら案の定でした。

映画を見ていて、うまいな~と感じたのは檻が海底に沈んだ以降、水面上のシーンを全く
見せなかったことです。

それによって視聴者も、とんでもない状況下におかれた主人公たちとおなじ情報量しか
与えられず、この先どうなるんだろう、という興味とドキドキ感が見事に引き出されました。

ちょこっとご都合主義かなと思ったのは、リサの海底での行動。だいぶ経験も知識もない
状態で、結構上手く立ち回っていたように思います。
ビギナーズラックかもしれませんが、それでもちょっと出来過ぎかと思います。





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ネタバレ感想 2 窒素酔いなどの高気圧障害とは?その1

ツアーとダイビング関連から映画のツッコミどころを紹介していきたいと思います。

映画内では、このケージダイブは5mの水深まで下げると言っていました。
しかし、サメ見学のケージダイブツアーを調べてみると、サメを見るためであれば、
5mどころか、檻の天井が水面に位置していても何の問題がないことがわかりました。

それはそのはずで、サメは餌の捕獲のためなら水面スレスレ、ともすると体全部を水面から
飛び出して捕獲することもしばしばです。

水面に近いほうが、撒き餌もしやすく、檻のまわりにすることで、より確実にサメを見せる
事ができます。

確かに5m沈めれば、泳ぐサメを下から見ることもできますが、映画のような事故が
起きた時のリスクが高すぎます。

一般的には檻の上部に浮きを設置しておき、沈まないようにして、万が一に備えておくのが
普通です。もちろんメキシコだし、モグリのツアーだった場合は、安全面が万全でない方が
多く、ワイヤーの破損にも気がついていないところをみると、そういうツアー会社だった
ということになるのでしょう。

ダイビングで気をつけないといけないことに、高気圧障害があります。
窒素酔いもこの障害の一つとして含まれるのですが、一体どういう障害なのかを説明しますと、
気圧、水圧が高くなる状況下においておこる症状のことです。

ダイビングで潜れば潜るほど、水圧が高くなります。それによって体にいつも以上の圧が
かかるのですが、圧がかかるのは体だけではありません。ボンベの中の酸素や窒素にも
圧がかかるのです。

高圧になった酸素や窒素を吸うと体に異変が生じます。

酸素中毒窒素酔いと呼ばれる症状で、酸素中毒の場合、肺の障害から全身痙攣や死亡
などの最悪の事態を招くことがありますが、水深約70m以上潜水しないと最悪の場合
死亡してしまうような急性酸素中毒はおこりませんので、今回の映画設定では問題ないでしょう。

一方で窒素酔いは発症には個人差があるため、どのくらいの水深の潜水でおこるかは
はっきりいえませんが、通常、25m ~ 30m 前後から現れると思っていたほうがよい
ようです。

症状として気持ちよくお酒に酔ったようにハイになってしまい、水中の中にいることさえ
忘れてバカげたことをしてしまうため、とても危険です。

しかし映画の中では2本目のボンベに関して窒素酔いについて指摘していましたが、1本目の
ボンベでも窒素酔いが起こらない理由はどこにもありません。

ネタバレ感想 3 窒素酔い以外の高気圧障害とは?その2

高気圧障害は急激に潜水した場合でも起こります。

深いところに潜ると耳抜きしないといけなくなるのも、この障害の一つですが、これが
急激になると耳だけでなく、鼻もダメージを受けます。

映画では通常のダイブでは考えられないようなスピードで沈んでいますから、耳抜きは
間違いなく間に合わないと思われ、その結果、両耳の鼓膜は確実に破れているでしょう。
もちろん、耳だけでなく鼻にもダメージを追って前額部の痛みや鼻の炎症が起こります。

また、急速に潜水した場合、潜水マスク内の気圧と水圧の変化も急激に起きますので、
下手をすればマスクが破損したりする危険性もあります。

最後にいちばん有名な高気圧障害として、急激な浮上による肺の破裂の危険性と血液内で
気泡が発生することでの組織へのダメージです。

ダイビングスクールで教えられている方法は毎分18mのスピードで浮上していく方法が
一般的ですが、水深47mであれば2分35秒で上がらないといけません。

また、水深20mのところで5分間減圧のため、とどまるように言われましたが、これは血液
内に溶けた窒素が減圧されることで気泡になるため、高圧下でよりたくさん血液に溶けた
窒素をゆっくりと体外に出してやる作業です。

もしそれをしなかった場合、血管内で気泡が発生し、発生した部分の組織は壊死して
しまいます。
映画内で脳内で窒素が発生したら死亡するというのはこのことをさしています。

しかし、ゆっくりと浮上をしていたのであれば、これを行う必要はありません。
おそらく5分待たなくてはいけないほど、早く浮上したのでしょう。

問題は水深20mで行っていることで、深すぎます。水深 3m ~ 6mで行わないと意味が
ありません。

映画ですので、厳密にやってしまえば、映画自体が成り立たないことはわかりますが、
思いつくだけでもこれだけ、ツッコミどころがありました。





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Comment

  1. おーた より:

    私は最後のリサが助けられるところも幻覚だと思います。
    理由はゲージの中(47m)なのに船の人から無線が届いたからです。
    「リサ、それは窒素病だ」と。
    無線は40mまでしか届きませんでしたよね…。
    なのでリサは亡くなる、バッドエンドだと思いました。

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