まだ2017年は終わっていませんが、今年見た洋画で個人的に心温まるおすすめ映画を5つ
紹介します。
どちらかと言うとメジャーな映画ではなく、上映された映画館数が限られていたもの
ばかりですので、ご覧になっていない方もいらっしゃるかもしれません。
ちょっと落ち込んだときだとか、時間があって気軽に映画を見たい時などにおすすめです。
アメージングジャーニー 神の小屋
末娘を誘拐されて行方不明になった過去を持つ父親が、神の助けによって心の傷を癒やし、
立ち直るまでを描いた映画です。
起こってしまった悲劇の重大さと親としての責任、見つからない答えを抱え込み、過去の
ことだけを思いながら生きる屍のようになってしまった主人公のせいで、残された家族も
立ち直るきっかけを見つけられないままになっていました。
そんな彼に紙が救いの手を差し伸べるのですが、奇跡を起こして行方不明になった末娘を
よみがえらせるようなことはせず、事件や現実にきちんと向き合っていくことで、苦痛を
乗り越える方法を教えています。
実在するキリスト教団体から否定的な意見や、非難があったようですが、僕はこの映画を
見たことで、キリスト教の中で大事だと教えられている行動や行為が、なぜ重要なのかを
より深く理解できたように感じました。
タレントの石田純一と女優の松原千明の娘であるすみれのハリウッド進出作品でもあり、
ハワイ育ちだけに英語はネイティブ発音で話しています、
関連記事: 映画アメイジングジャーニー神の小屋よりのネタバレ感想とあらすじ!
ドリーム
1959年から1963年にかけて実施されたアメリカ合衆国初の有人宇宙飛行計画に携わり、
その後もNASAで裏方として数々の宇宙計画で尽力してきた3人の黒人女性のお話です。
黒人差別の激しく、しかも女性蔑視もひどい時代の中で、そんな差別にもまけず、自身の
才能を武器に現状を改善しながらマーキュリー計画を遂行していった様子をコミカルに
描いています。
映画に出てくる話が実際にNASAであったということは、僕自身知りませんでしたが、実は
映画に携わったスタッフ、俳優のほとんども優秀な黒人女性スタッフの尽力があったから
こそ、今までのNASAの偉業が達成されてきたという事実を知らなかったほど、歴史の中に
埋もれてしまっていました。
この映画はそんな誰にも知られてこなかった真実を全世界に知らしめた、とても興味深い
作品です。
関連記事: 映画ドリームのネタバレ感想とあらすじ!マーキュリー計画前後の宇宙開発競争説明も!
パターソン
毎日が平凡で、同じことの繰り返しだと嘆く人が多いと思いますが、そんな平凡な毎日も
捉え方によっては生き生きとした、鮮やかな色彩を放つことを教えてくれる映画です。
主人公は生まれ故郷で路線バスの運転手として働くパターソン。
彼の唯一の趣味は、詩を書くことですが、その題材は毎日の生活の中で見聞きしたものや
経験したものでした。
バスの中での乗客の会話であったり、日課となっている毎晩の犬の散歩の最中に立ち寄る
近所のバーでの友人との会話だったり。
時には偶然の出会いから始まった見知らぬ人との会話からだったり。
日々が退屈なのか、そうでないかは、結局のところ、その人の気持の持ち方一つ何だ、と
言うことを教えてくれる映画です。
映画の最後のシーンで日本からの観光客役として永瀬正敏が出演し、主人公のパターソン
と会話をします。彼も詩を作ることが趣味で、お互い初めて会う見知らぬ者同士なのに
何かしら絆ができて、別れていくのでした。
関連記事: 映画パターソンのネタバレ感想とあらすじ!平凡な日常を楽しむ方法!
ボブという名の猫
薬物中毒のホームレスミュージシャンが薬から足を洗い、普通の生活に戻ろうとするの
ですが、そんな彼を支えるのがボブと名付けられた猫でした。
日本でも覚せい剤使用で逮捕される芸能人のニュースが度々報じられますが、その都度、
再犯防止がいかに難しいかということを言われます。
主人公はイギリスという土地柄もあり、ヘロイン中毒という重い麻薬に依存しており、
そこから抜け出すには並大抵の努力ではできないことを、映画の中で嫌というほど、思い
知らされました。
そんなとき、仲間がいてくれるとどれだけ助けられるのか、ということを教えてくれます。
たとえその仲間が猫だったとしても。
原作は自身の体験を本にして、それがベストセラーになった実話ですが、ホームレス
だった彼は、今では有名な作家になっており、そのイベントにはキャサリン妃も参加した
ほどでした。
関連記事: 映画ボブという名の猫のネタバレ感想とあらすじ!ヘロイン中毒からの更生はそんなに難しい?
ライオン 25年目のただいま
インドは中国と並んで人口の多い国です。
近年の発展は世界ニュースとなっており、とくにコンピューター関連産業の発展は目を
見張るものがありますが、都会を離れて田舎にいくと、今でも水道電気の通っていない
村々がたくさんあります。
そんな村に住む5歳の子供が、ひょんなことから国を横断するほどの移動を経て迷子に
なり、やがて国に保護されて、施設に送られ、オーストラリアの夫婦の養子となった
あと、25年後にグーグルアースを利用して生まれ故郷を探し当て、家族のもとに戻る
までを映画にした作品です。
幸い優しい両親の養子となり、立派な青年に成長しましたが、やはり自分の過去がはっきり
しないことから、自分のアイデンティティがしっかりせず、精神的に参ってしまう時期も
映画には描かれています。
一時は何もかも捨てて故郷を探すのですが、やはりそこまでしても生まれ故郷や母親、
兄弟に会いたいと思うのでしょうね。
その努力が報われて、家族に再会できたシーンはとても感動的でした。
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