映画「15時17分、パリ行き」で本人役としてテロリストを捕まえたアメリカ人青年のうちの
一人、アメリカ空軍に所属するスペンサー・ストーンですが、実はフランスでの英雄的
行為のあと、地元で殺されかけていたことがわかりました。
かなりの重体に陥りましたが、幸いにも命は助かり、今ではすっかり元気になっています
が、一体何が起きたのか、詳しく紹介したいと思います。
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ことの発端と経過
フランスでのタリス銃乱射事件のあとの10月8日、スペンサーは男友達と3人の女友達の
計5名で故郷のサクラメントの繁華街に繰り出していました。
真夜中近くにスペンサーの一行は、同じく繁華街にいたとあるグループの一人が携帯で
スペンサーの女友達をビデオ撮影していることに気が付き、それが原因で口論となります。
その場は口論だけで2つのグループは別れたかに見えましたが、相手グループのうちの一人、
ジェームズ・タレンがスペンサーに近寄っていったことでエスカレート、今度は喧嘩が
始まってしまうのでした。
そして12:45分頃、スペンサーの背後に回ったジェームズは隠し持っていたナイフで数回、
スペンサーを刺してしまいます。
その後、犯人とその一行は車で逃走したのでした。
その一部始終を目撃していたタクシー運転手の後日の証言から、女友達の一人が異変に
気づいてスペンサーを助けようとしたそうですが、彼女も思いっきり殴られた事が
わかっています。
スペンサーの状態はとても危険で、呼ばれた救急車でカリフォルニア州立大学ディビス
メディカルセンターに運ばれました。
傷は心臓、肝臓、肺に達しており、命の危険もあった重体の状態でした。
スペンサーはすぐに手術を受けることになり、それによって幸運にもなんとか一命は
取り留める事ができたのでした。
さらに幸運なことに約1週間で病院を退院できるまで回復したそうです。
<犯人逮捕と裁判および判決/h2>
犯人のジェームズに対し、すぐに逮捕状が出されます。
そして11月4日にジェームズの自宅近くで逮捕されるのでした。
調査が開始され、調査機関の一番の関心事である、フランスでの事件に恨みを持った
テロリスト組織によるスペンサー個人を狙った犯行であったのかどうかが調べられました。
しかしジェームズもその仲間も、スペンサーがフランスでテロリストを捕獲したことに
ついては全く知らなかった事がわかりました。
つまりこの事件は、単なる偶発的に起こった喧嘩が傷害事件に発展したものであると
断定されたのでした。
裁判では殺人未遂罪で告発され、最初は罪状認否に応じなかったために保釈無しで
裁判が進むことが決まりました。
11月6日に始まりましたが、3月12日にジェームズは有罪を認め、9年間の懲役刑が確定
したのでした。
一方で傷から回復したスペンサーは、のちにインタビューで彼を刺したジェームズに
ついてどう思っているのかを聞かれたとき、「ジェームズのことを許している」と
答えています。
スペンサーは、「誰しも間違いは犯すし、時にはとびっきりのどうしようもない失敗を
するときがある。しかし人はその失敗から何かを学び取って成長していくものなので、
ジェームズも自分のしたことをよく考えて、そこから何か学び取ってほしい。」と
答えたのでした。
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