映画バーニングオーシャンのネタバレ感想とあらすじ!事故の被害はまだ続いている?

映画

アカデミーの視覚効果賞にノミネートされた映画「バーニング・オーシャン」、それは
2010年に実際に起こった北米最悪のオイル関連事故を元に制作されました。

その映像からは一度事が起こってしまった石油プラットフォームが地獄絵と化す状態が
見事にスクリーンの上に再現させられています。






予告動画はこちら

キャストの紹介

マイク・ウィリアムズ: マーク・ウォールバーグ
電気技師長としてオイルリグ、ディープウォーターホライゾンで働く。
ジミー・ハレル: カート・ラッセル
海オイルリグ、ディープウォーターホライゾンの作業責任者。
ドナルド・ヴィドリン: ジョン・マルコビッチ
BP社員、マネージャー。計画の遅れを取り戻そうと無茶な作業を推し進める。
アンドレア・フレイタス: ジーナ・ロドリゲス
プラットフォームオペレーター。ディープウォーターホライゾンの操縦担当。
ケイレブ・ハロウェイ: ディラン・オブライエン
ディープウォーターホライゾンで働く作業員。
フェリシア・ウィリアムズ
マイクの妻。

ネタバレあらすじ!

2010年4月10日、メキシコ湾内に浮かぶ海底油田掘削機の石油プラットフォーム、ディープ
ウォーターホライゾンで働くトランスオーシャン社員、マイクは家族との最後の朝食を
楽しんでいました。

プラットフォームで働くマイクは3週間リグで働き、3週間自宅で休暇を送る生活をしている
のです。朝食の席で娘シドニーは学校で発表する宿題「お父さんの仕事」をマイクの前で
披露します。

ディープウォーターホライゾンは油田を見つけるために海底を掘削するプラットフォームで、
油田があると思われる地点でドリルによって原油を探します。探し当てた後にドリル
パイプ内に粘土をつめて原油の流出を止め、別のプラットフォームがやってきて原油の
生産をします。

その原理を実験してみせますが、思いっきり振った炭酸飲料の缶を用意し、金属製のストロー
の内にはちみつをつめ、缶にぶっ刺すのです。その上から更にはちみつを入れ、外に
出ようとする炭酸飲料の圧力を抑えるのですが、はちみつは圧力に耐えきれず、ストロー
から逆噴射してテーブルの上を水浸しにし、マイクとフェリシア、シドニーは思わぬ
ハプニングに笑いながら逃げ回るのでした。

プラットフォームに向かうヘリポートからマイクを含め、シフトの作業員が集まります。
作業責任者、ジミーやプラットフォームオペレーターのアンドレアもその一員です。
必要な手続きを終え、ヘリコプターに乗り込み、約45分後にディープウォーター
ホライゾンに到着します。

すると乗ってきたヘリで帰る作業員が待っていますが、そのメンバーを見たジミーは
驚きます。掘削パイプ内に詰める粘土物質の担当者で、ジミーが考えているよりも早く
プラットフォームを離れることになるのでした。

作業状況と最終テストの有無を確認しますが、ヘリのエンジン音のため、思うような
コミュニケーションが取れません。しかし作業員の雰囲気から何かおかしいと感じる
ジミーとマイクでした。

プラットフォームのオペレーション室、ドリルコントロール室を回り、ジミーは最終テスト
がなされないまま、作業員がプラットフォームを去ったことを知ります。
というのも、同地での油田発見計画より実際の作業は43日遅れており、石油掘削計画の
大元締めであるBPから派遣されているマネージャーのドナルドとロバートが遅れを取り戻そう
と必要な作業の簡略化を推し進めていたせいでした。

安全対策が第一とするジミーと利益を優先させるドナルド&ロバートの間で激しい口論が
繰り広げられますが、予定より大幅に遅れている事実を前に、ジミーも安全性だけを主張
してこれ以上遅らせるわけにはいかない立場に立たされていました。
彼らは彼らだけで減圧テストを行うことを合意します。

メインパイプでの減圧テストの結果は警告レベルの圧力がパイプにかかっているという
ものでした。ジミーはテストの結果を受け、Noの判断をしますが、同席したドナルドは
圧力が高かったものの、パイプから粘土物質がまったくでてきていないことを理由に計器に
不具合があり、正確な数値が読み取れなかったと主張します。

その仮説を裏付ける為、キルラインと呼ばれるバルブとバルブの間の圧力を測定したり、
外側から流体を流し込む為に使うラインでの減圧テストを行って結果を見る必要がある
と続けました。

理論的におかしいところはないため、キルラインによる減圧テストが実施されますが、
その間、ジミーは他のBP社員によって呼び出されます。
実は7年間、ディープウォーターホライゾンがBP社内の石油プラットフォームで最長の
7年間に及ぶ無事故をたたえてじみーを表彰する為に式を開いたのが理由でした。

ドリルコントロール室ではキルラインによる減圧テストが続行されていました。始まって
すぐは圧力が上がりましたが、その後下がります。それを見たドナルドは自分の仮説が
正しいことを確信、コントロール室のマネージャー、ジェイソンに作業の開始を迫ります。

キルラインの減圧テストの場合、ドリルラインの圧力表示がキルラインの圧力表示と同じ
でないとおかしい、というのが基本で、そのことをジェイソンも主張しますが、ドナルドは
ドリルラインの計器の不具合が原因での不一致と主張、ジェイソンに更に強く迫ります。

ジェイソンはジミーに許可をもらうために電話します。会話ではドリルラインとキルライン
の圧力表示が不一致であることは告げず、結果が良好であること、BPからのプレッシャーが
ひどいことだけを話し、許可を取り付けるのでした。

作業開始の号令とともに10,000バレルの粘土物質の吸い上げる作業に入ります。
一晩中かかるであろうこの作業にジミーはシャワーを浴びると自室に戻り、マイクも自室に
戻って家族とスカイプで話をするのでした。

作業開始からしばらくは何事もなく正常に進みます。が、ドリルパイプの圧力が急上昇。
すぐに作業をストップしますが、ドリルパイプがつながっている床から粘土物質が湧き上がり、
次の瞬間、巨大な噴出が起こります。
なんとか緊急ボタンでパイプを塞ぎ、バルブを締めて噴出を止めますが、一度脱出口を
見つけた高圧力を完全に止めることはできません。

他の作業現場のパイプからも噴出が起こり始め、ついにはドリルパイプの床からプラット
フォームの高さを超える噴出が起こってしまいます。
あまりの圧力のため、噴出によってドリルコントロール室の窓ガラスも破られ、内部にいた
作業員は全員壁や床に叩きつけられます。

噴出によって気化した油と天然ガスが通気口を通ってプラットフォーム内に徐徐に充満して
いきます。
シャワー中のジミーやスカイプ中のマイクも室内照明が異様に明るくなり、ランプの電球が
爆発したりするのを見て、異変に気が付き始めますが、次の瞬間、気化したガスが引火、
大爆発を起こすのでした。

ディープウォーターホライゾンの爆発と火災は近くに待機していた作業船により緊急連絡で
知らされます。消防センターではその他の船などからの連絡も随時入ります。
衛星によるイメージからも大規模火災が起こっていることを確認し、すぐに救命ヘリを
出動させるのですが、どんなに早くても30分はかかってしまう距離でした。

爆発で吹き飛ばされたマイクは変わり果てた室内から外に出ます。廊下に倒れている怪我
人に肩を貸し、救命ボートへと急ぎます。すでに救命ボートの付近には逃げてきた作業員が
集まっています。彼らにジミーのことを聞きますが、自室に戻ったきり誰も見ていない
ことがわかったため、マイクはジミーを助けに戻るのでした。

ジミーは吹き飛ばされた衝撃で足の裏に大きなガラスの破片が刺さり、目の中にも異物が
入り込んでいて視界が殆どありません。なんとか部屋を抜け出しましたが、ほとんど進む
事ができず、そんなときに聞こえたマイクの声に返事をして合流、事態の把握を試みます。
ジミーの一番の心配事はドリルパイプの状態で、もしこれが繋がったままで原油の噴出が
続いているようであれば、これを止めることを第一としないといけないため、オペレー
ション室へ向かうのでした。

スカイプの途中で急に接続が切れたことに疑問を持ったフェリシアは何度か再接続を試み
ますが、上手くいきません。心配になったフェリシアは海上保安庁に連絡して情報を
入手しようとしますが、ディープウォーターホライゾンで火災が発生した、ということだけ
しかわからずに途方に暮れてしまいます。

ジミー達がオペレーション室に辿り着く直前に油まみれになったドナルドがオペレーション
室に辿り着きます。すでに電力供給がストップし、真っ暗になった室内では、プラット
フォームの制御もできず、このままではパイプが折れてしまうことを心配しているアンドレア
と彼女の上司カートが何もできないまま立ち尽くしているだけでした。

ジミーがオペレーション室にもどり、ドナルドに救命ボートで避難するようにいいます。
その後、パイプを切って塞ぐための緊急ボタンを作動させますが、時すでに遅く、上手く
いきません。
プラットフォームの沈没は免れないものの、パイプが途中で折れてしまうことだけでも
避けようとプラットフォームの位置を修正させようと試みます。
そのためには予備のエンジンで電力を復旧させる必要があり、その場所へマイクと
ケイレブが向かうことを志願するのでした。

予備エンジンのある場所まで、体に引火しながらも苦労して進み、なんとか辿り着きます。
エンジンを作動させ、一度は電力を復旧させますが、数分でストップしてしまいます。
再度、作動させようと試みますが、大爆発が起こり、何もかも手遅れになってしまいました。
こうなってはなんとか無事に避難することだけです。

しかし最後の救命ボートは大爆発に恐怖を感じ、マイクやジミーたちを残して行って
しまいます。救命ラフトがあることを思い出した彼らは急いでラフトのセッティングを
行います。その間、あっちこっちで爆発が起こり、プラットフォームはいつ崩壊しても
おかしくありません。

ラフトの設置が完了し、順次乗り込んでいる最中に再度の爆発がおきます。その爆発で
アンドレアがパニックを起こして走り出し、マイクがそれを追いかけます。ラフトは
海面に向かって降下を開始し、ケイレブは服に引火、プラットフォームから海面に転落
してしまいます。

ラフトは無事に海面に到達、落ちたケイレブを回収し、救命活動に当たっているボートに
よって無事に避難するのでした。

唯一残されたマイクとアンドレアは海面に向け、飛び込むしかなくなります。が、プラット
フォーム近くの海面は流出した油が引火して火の海になっており、遠くに飛ぶには高い位置
に移動する必要がありました。

爆発が続く中、なんとかヘリポートまで辿り着いた二人は海面へ飛び込みます。
救命ボートに拾われて急いでその場を離れます。
無事に大型船に乗り移った頃、ジミーが皆を集め、点呼をとっていました。だれが助かり、
だれが行方不明かが分かる瞬間でした。

消防センターのヘリが到着し、状態な危険な患者をヘリに収容していきます。そんな中、
なおも爆発を繰り返すディープウォーターホライゾンをバックに、動ける作業員全員が
片膝をついて犠牲者に祈りを捧げるのでした。

生存者はBPが用意したホテルで家族と再会を果たします。マイクやアンドレア、ケイレブ
もそんな一人でしたが、ホテルロビーには行方不明になった犠牲者の家族も絶望した表情で
映し出されます。

映画はスタッフロールの前にその後の情報を流します。
マイクとアンドレアは二度とプラットフォームには戻りませんでした。
ジミーはトランスオーシャンにとどまって仕事を続けます。

BP社員のドナルドとロバートは殺人罪で起訴されましたが、2015年に取り下げられています。

11名の犠牲者の映像と名前が映し出され、続いて原油の流出に関する情報が出てきます。
流出は87日間続き、その量は約79.5万キロリットル(210ミリオンガロン)でした。










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