映画クリミナル2人の記憶を持つ男のネタバレと感想&あなたは結末に納得?

      2017/04/11

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ケビン・コスナー主演のスパイアクション映画「クリミナル 2人の記憶を持つ男」を知ったとき、
学生の頃に見て感動した「アンタッチャブル」を思い出しました。その後、「ダンス・ウィズ・
ウルブズ」や「フィールド オブ ドリームス」などで一世を風靡したコスナー氏でしたが、今回の
映画ではダークヒーローとして渋い演技を熱演しています。





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映画予告編はこちら

ジェイソン・ボーンばりのスパイアクションが繰り広げられる出だし

映画の始まりはCIAエージェントのビリーが大金とパスポートの入ったカバンをブティックで
買い物客を装って受け取るシーンから映画は始まります。

CIAのロンドン支部では大掛かりなオペレーションルームで警備カメラの映像を駆使してまで、
ビリーの行動を把握していますが、何故かビリーはスポーツカーに乗った怪しげな女性の存在に
気がつくと、CIAの監視からも離れてどこかへ移動します。

CIAがビリーの所在地を把握したときにはなぜかカバンを持っていません。いつの間にか怪しげな
女性とその仲間たちが尾行をしており、なんとかCIAの援護を受けようとしますが、相手のほうが
一枚上手で、囚われの身になってしまいます。

怪しげな女性とそのボスによって彼らが探している「ダッチマン」の居場所を聞かれるビリー。
拷問にも口を割ることはありませんでしたが、その激しさに命を落としてしまいました。

ここで幾つかツッコミを入れたくなるのですが、まずその一。

CIA ロンドン支部のスタッフとネットワークが一度見失うのも眉唾ものかとは思いますが、
そんなビリーの居場所をどういう方法で敵方は入手できたのか?

次のツッコミは、ビリーを捕まえてダッチマンの居場所を聞き出す必要があるのに、拷問の末、
殺してしまうかなりのお粗末について。
生きたビリーを連れて安全なところへ移動してから聞き出す方法もあったでしょうし、彼しか
知り得ない情報を引き出すのに殺してしまうというのは、ハイテクを駆使してまでビリーを
追い詰めた組織のボスにしては、間抜けです。

ビリーの氏が映画のストーリー上、どうしても必要なのでしょうが、「おいおい」と思わざるを
得ませんでした。

ダッチマンが皆から追われている理由ですが、世界のどんな兵器でも遠隔操作できるプログラム、
ワームホールと言うものを開発したせいで、この時点では生涯の安全を引き換えにアメリカに
保護を求めていて、ビリーがダッチマンをアメリカまで無事に送る事になっていました。

2人の記憶を持つ男が誕生する状況は?

幸いにもビリーの亡骸は回収することができたCIA。彼の脳の中にある記憶情報をなんとか
入手するために、動物間での記憶情報の移動を研究する大学博士、フランクのもとに助けを
求めます。

フランク博士は自身の仮説を実証するため、人体での実験許可を待っていました。博士が実験を
行うにあたって記憶の受け手をすでに用意していたのは、脳手術に関する実験の用意のためで、
それが犯罪者であることもリアリティがあり納得です。

実験は移したい記憶情報を未発達の前頭葉に読み込ませる必要があり、子供の頃、頭を怪我した
ことで前頭葉の発達が止まってしまった、極悪犯罪者のジェリコがその対象でした。

善悪の判断がなく、人間らしい振る舞いができないジェリコは人生の半分を牢屋で過ごして
いた事になっています。
彼が行ってきた犯罪も紹介されますが、脳へのダメージが元で人間らしい善悪の判断がつかない
という設定であるのに、なんとなく初めからチンピラのような小悪党のような言動を繰り返し、
ただの犯罪者で、脳に障害がある人間という感じはあまりしませんでした。

やっていることが悪いかどうか判断つかずに淡々と悪事を行うような、「羊たちの沈黙」シリーズの
レスター博士みたいな人間像のほうがゼッ得力があり、余計に怖さが出たのではないか、
と個人的に思いましたが、後々の展開からチンピラ風のほうが、良かったのでしょう。

手術は無事成功しましたが、CIAのリーダー、クラフトマンの問にも全く答えず、失敗を装い、
ジェリコは刑務所に送り返されることになりました。

アクション映画ではあるが、単純な勧善懲悪な作品ではない前半

刑務所に送り返される輸送中、ジェリコは護衛のエージェントを襲って逃げ出すことに成功します。
行く先々で無銭飲食、自動車窃盗などやりたい放題、久しぶりに自由を満喫していましたが、
脳の中に植え付けられたビリーの記憶が鮮明になり始め、ビリーの自宅に向かいます。

ビリーの記憶を利用して勝手知ったる自宅(?)に侵入したジェリコは、ビリーの妻、ジルを
拘束して金目の物を奪います。しかし同時にビリーの記憶がどんどんと鮮明になりだし、特に
ジルや娘のエマとの幸せな思い出が、今までの人生で味わったことのない感覚であったため、
大いに戸惑ってしまいます。

拘束されたジルですが、なんとかアラームを作動させることに成功。警報に対してCIAロンドン支部
から確認の電話が入りますが、ジェリコはビリーの記憶を使ってセキュリティーコードを伝えた上、
同僚の名前を交えて普段の会話をすることで切り抜けます。

しかしこの一件でCIAとそのリーダー、クラフトマンはジェリコの中でビリーの記憶が蘇って
いることに気がつき、ジェリコの後を追うのでした。

ジェリコはビリーの自宅を後にして盗品を質屋で現金に変えます。そこでも盗品の一つが
娘の大切にしていたものであることを思い出し、その品だけは金に変えることをやめるのでした。
次に食事をしにカフェに入りますが、対応した店員がフランス人であったことからフランス語で
会話を始めます。もちろんジェリコはフランス語が話せるはずもなく、自分はスペイン語を
話しているとまで口にします。

ビリーの記憶によってビリーができた数々の特技ができるようにまでなっていたのでした。
それだけではなく、ぶつかった相手に自然と謝罪をする行動までとってしまいます。

ジェリコはビリーが勝手にそれらの行動をしていることに気が付き、またそれらの行動が
多くなるに連れて起こる頭痛にも悩まされることから、脳手術を行ったフランク博士の居所を
突き止めて、詳しい話を聞くことにするのでした。

しかしその情報を入手するためにCIAのデータバンクからビリーのIDでアクセスしたため、CIAに
その行動がバレてしまい、ジェリコがフランク博士に接触する前にCIAが博士にジェリコが接触
するつもりであることを知らされ、博士とジェリコの会話は全て盗聴されてしまいます。

フランク博士にも実験の結果、何処までビリーの記憶がジェリコに影響を与えるかは、知りえま
せんでした。
ジェリコから身体能力に加え、感情まで得ることができたことをきき、驚いてしまいます。
しかし博士はそれらの記憶は48時間前後で消えてなくなるであろう、とジェリコに伝えます。
ジェリコは記憶が完全に無くなる前に、大金の入ったカバンの在り処を思い出さなければと、
町の中に繰り出すのでしたが、ジェリコの中で確実にビリーの記憶が蘇っていることを知った
クラフトマンは、再度ジェリコを拉致するのでした。

一方でビリーを殺したボス、ハビエル・ハイムダールは電話、インターネットなどの情報流通会社を
所有し、無政府主義者で世界の現秩序を破壊したいと思っている人物ですが、ビリーの過去の
記録からフランク博士の存在を嗅ぎつけ、ジェリコとフランク博士との会話を盗聴することに
成功していました。





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家族愛を知るジェリコがその愛の為に戦いを繰り広げる後半

CIAに拉致されたジェリコはダッチマンの居場所を教えるこを強要されます。
ジェリコはCIAに協力する代わりに、ジルと訪れた浜辺のビリー記憶にずっと気になっていたので、
その浜辺に連れて行くことを条件とします。

ハビエルはジェリコをCIAから奪うために罠を仕掛けます。
ダッチマンに空港にいる姿形の似た人物をダッチマンとして認識されるようにしてしまい、CIAが
その人物の確保に動いているうちに、ジェリコを襲撃してさらってしまおうというのです。

作戦は見事に当たり、空港でダッチマンが拘束されたとの報告にクラフトマンは大半の部下を
率いて急行、ジェリコは少数の護衛を付けただけで、アメリカに戻させようとします。
ハビエルは手薄になったジェリコの一団にビリーを捕らえた女性エルサを向かわせ、ほとんどの
護衛を無力化していきますが、ジェリコ拉致の一歩手前でジェリコは車ごと川に突っ込んで、
なんとかその場から逃げ出すのでした。

手負いとなったジェリコは再びビリーの自宅の地下に隠れます。傷の手当をしているところに
外出していたジルとエマが帰宅、ジルは異変に気が付き、銃で武装して地下にいるジェリコに
対するのでした。

二度目の対面となったジェリコにジルは正体を確認します。ジェリコは包み隠さず、ビリーの
記憶を移植されたことを話し、最初は信じなかったジルに、ビリーとジルの二人しか知らない
過去の話をして、本当のことだと証明してみせます。

戸惑いながらもビリーとの幸せな記憶に悲しみに暮れるジルにジェリコは傷の手当が終わったら
出ていくといってジルにエマのために夕食の用意をするようにいいます。
ジルが地下室から去ってから、傷の手当の後片付けをしていたジェリコは窓から庭で遊ぶエマを
見つけます。エマと遊ぶビリーの記憶が蘇り、気がつくとジェリコはエマに話しかけていました。

庭でジェリコとエマが一緒にいるのを見たジルは慌てますが、エマはすっかりジェリコになついて
います。その様子からジルはジェリコに夕食と一晩の宿を提供するのでした。

アメリカの保護が期待できないと思ったダッチマンはロシアに自身とプログラム、ワームホールを
売り込みます。その証明として時間を指定してワームホールのデモンストレーションを行うのでした。
ワームホールの威力は絶大でダッチマンの遠隔操作により潜水艦よりミサイルが発射され、これまた
ダッチマンの遠隔操作で空中で自爆するのでした。

翌朝、目が覚めたジェリコにジルがコーヒーを渡します。そのカップがロンドン大学のもので
あったことから、カバンを隠した場所が大学の中の古書保管室であったという記憶が蘇り、
ジェリコは急いで大学に向かいます。

CIAにはロシアのエージェントがロンドンの漁船専用の波止場に現れた情報が入ります。
いぶかしるスタッフでしたが、クラフトマンは彼らがダッチマンをロシアに連れて行くために
ロンドン入りしたことを察知。すぐに追跡を開始します。

一方、ハビエルもエルサを送ってジルとエマを人質にし、大学で大金の入ったカバンを見つけた
ジェリコを待ち伏せしてダッチマンの居場所を教えるように強要します。

こうして大学で3つ勢力が同時に、同じターゲットを目標にして現れたため、銃撃戦が起こります。
ハビエルは逃走用の自家用飛行機の待つ空港に移動、エルサがジェリコからダッチマンの居場所を
案内させてダッチマンの確保を試みますが、ジェリコの機転で、複数の化学薬品を混ぜ合わせて
簡易の爆薬を作り出し、エルサをまくことに成功します。

ジルの研究室に一人隠れているダッチマンのもとにジェリコが到着し、指示を出してワームホールに
何かの仕掛けを付けさせます。それも終わっていざ逃走ということに、エルサが現れてダッチマンを
射殺。ジェリコもすんでのところまでいきますが、反撃を食らわせて倒すことに成功します。

ロシアとCIAの銃撃戦はCIA側の勝利、少し落ち着いた校内からジェリコは救急車を盗んでジルと
エマの救出に向かいます。途中、パトカーとのカーチェイスがありましたが、それらを無事振り
切ってハビエルのまつ、空港へ。
何度か銃で打たれ、満身創痍の中、なんとかジルとエマを救出するのでしたが、ワームホールは
ハビエルに奪われ、飛行機で逃走されます。ハビエルは仕返しとばかりにワームホールを使って
ジェリコやCIAが到着した空港をミサイル攻撃しますが、ダッチマンに変更させたジェリコの
罠「攻撃命令を出した地点にミサイルが到達する」によって、ハビエルは撃墜されるのでした。

すべてがおわって、感動の結末

全ての方がついたジェリコは浜辺に立っていました。
すでに時間は過ぎ、ビリーの記憶は消え去っているはずでした。
しかしその浜辺に何かを感じているジェリコ。そこにジルとエマがやってきます。

クラフトマンとフランク博士も来ており、フランク博士は汁とエマの存在が、ビリーの記憶が
まだ彼の中にあるのであれば、きっかけになるにちがいない、といいます。

ジェリコに走り寄って抱きつくエマ。その思いに返すジェリコ。そしてジルをみて、ビリーと
ジルしかしらない秘密のサイン、I Love Youを伝えるジェリコでした。

ビリーの記憶がまだジェリコの中にあることを知ったクラフトマンは彼にエージェントの仕事を
してもらうだろう、とつぶやきます。

スパイアクション&家族愛映画の感想

この映画を見終わって、果たしてどこまで現実味があるのかを考えさせられました。
記憶があるだけで、身体能力が高まるのかどうか?新たな記憶によって性格にまで影響が出るのか?

知らなかったはずの言語を操れるようになったり、化学薬品の組み合わせて爆発が起きることの
知識を持つことは無理なくできるでしょう。

筋肉の動きも脳内にある記憶によってできるようになるわけですから、鉛のない発音をすることも
それをする方法が記憶として脳内に存在するのであれば、不可能ではないでしょう。

では、もっと激しい運動などの身体能力に関しては?

これは少し無理があるかなと思います。
たとえば、過去にやっていたスポーツを何年もやっていなくて久々にやった場合、よく聞くのが
無理しすぎて怪我をしたとか、体を痛めたという話です。

日常的に運動をしていて、それが基本となっての筋肉が体に備わっているからこそできる動きです。
長い間運動して無くてもあたまでは覚えているので、つい若い気になってやってしまうと、
初めはできるかもしれませんが、その内に体がついてこなくなります。
それは、筋肉だけでなく柔軟性もいえることで、無茶をすれば体を痛める事間違いありません。

ですので、他人の記憶が脳に移植された場合、その記憶では可能な身体の動きは、必ずしも
受け手側の筋力や柔軟性の許容範囲内のものではない可能性があるはずです。

最後に記憶が振る舞いなどにも影響を及ぼすかどうか?

これに関しては自分の考えしか話せません。あっているかどうかはわかりませんが、僕が思うには
ある程度の影響はあるのでは、ということです。

性格はそれまでの行動とその結果によって形成される部分があると思います。
努力して成功を掴んできたことのある人は、物事に積極的になりやすいでしょうし、不幸なこと
が続いた人が消極的な性格になることは不思議ではないと思います。

でも、そればかりが性格を決める決定要因ではないと思います。生まれつきの性格が残っていれば
記憶のよって影響を受けていない事になりますし。

こればかりは現実的かどうかは、それ以前の手術が現実的でないという時点で論点にならない
と思います。

ここは映画のご都合主義を受け入れて楽しむ方が得策でしょう。

最後に疑問として、ジルのジェリコに対する気持ちです。明らからに夫のビリーではないのです
から、記憶があるというだけで、あそこまでの態度で接することができるのでしょうか?
こちらのほうが、少し非現実的かな、と思いました。ましてやジェリコは凶悪犯罪者なんですから。

それなりに楽しめましたが、すごい!と思ってしまうほどではなく、それが故に色んな所で
ツッコミを入れたくなるような部分が目についてしまうのが、少し残念かな、と思いました。





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