映画サウンドオブメタル聞こえるということのあらすじをネタバレ有で分かりやすく!

あらすじ

映画「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」は音楽家としてヘビメタバンドのドラマーである主人公がある日突然聴覚を失い、それまでの生活を否が応でも変えていかなくてはならない苦悩と、その先にある平穏を得るまでを描いた作品です。


今回はこの映画「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」の基本情報や予告動画や登場人物情報、そして映画のあらすじを分かりやすく紹介していきます。










映画「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」の基本情報



それでは映画「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」の詳細あらすじを紹介する前に、映画の基本情報と予告動画、そして登場人物の紹介をしておきます。

映画「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」の基本情報と予告動画


「ヴェノム」「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のリズ・アーメッドが主演を務め、聴覚を失ったドラマーの青年の葛藤を描いたドラマ。


ドラマーのルーベンは恋人ルーとロックバンドを組み、トレーラーハウスでアメリカ各地を巡りながらライブに明け暮れる日々を送っていた。

しかしある日、ルーベンの耳がほとんど聞こえなくなってしまう。

医師から回復の見込みはないと告げられた彼は自暴自棄に陥るが、ルーに勧められ、ろう者の支援コミュニティへの参加を決意する。


共演に「レディ・プレイヤー1」のオリビア・クック、テレビシリーズ「ウォーキング・デッド」のローレン・リドロフ、「007 慰めの報酬」のマチュー・アマルリック。

監督・脚本は「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命」の脚本家ダリウス・マーダー。


第93回アカデミー賞で作品、主演男優、助演男優など6部門にノミネート。
編集賞と音響賞の2部門を受賞。

引用:映画ドットコム





映画「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」の登場人物紹介



続いてキャスト紹介です。

ルーベン・ストーン


ヘビメタバンドのドラマー。
恋人のルーと演奏してアメリカ中を回っていたが、聴覚を失ってしまう。


演じるのはリズ・アーメッド

ルイーズ‘ルー’バーガー


ルーベンの恋人。
難聴になったルーベンにバンド活動をあきらめるように勧める。


演じるのはオリビア・クック

ジョー


ベトナム戦争帰りのろうあ者。
難聴の人々の心のよりどころとなるシェルターを経営している。


演じるのはポール・レイシー

ダイアン


ルーベンがジョーのシェルターで出会った女性。
学校の教師をしており、ルーベンに手話を教える。


演じるのはローレン・リドロフ

映画「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」の見どころ紹介



映画「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」は第93回アカデミー賞で編集賞と音響賞の2部門を受賞した作品だけに、やはりその音が見どころ(音だけに「見どころ」ではなく「聞きどころ」?)になります。


映画のタイトルにある「サウンド・オブ・メタル」ですが、これはただ単に主人公がヘビメタバンドのドラマーであるという意味だけでなく、人工内耳のインプラント手術をした結果、音が機械の音としてしか知覚できなくなったことも指しているのでしょう。

このように映画を通して伝えようとしている音の意味に注目してほしいと思います。


そして映画のエンディングで静寂の中に平穏を見つけることができた時のルーベンの表情に、自分自身を受け入れたことで得た安堵感を感じることでしょう。







映画「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」ネタバレあらすじを分かりやすく解説



それでは映画「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」のネタバレ有のあらすじを分かりやすくお届けします。

起・ドラマー、ルーベンに降りかかる難聴



恋人のルイーズことルーと二人でブラックギャモンというヘビメタバンドを組んでいて、そこでドラム担当をしているルーベン。

二人はキャンピングカーに住んでいて、アメリカ中をまわりながら彼らの音楽を演奏して生活していました。


ある日、ルーベンは耳がよく聞こえないことに気が付きます。

とある薬局に立ち寄り、そこに勤める薬剤師に症状を話しますが、薬剤師はすぐに専門医にかかるように勧め、紹介状を手配してくれるのでした。


紹介された医者を訪ね、診察を受けると衝撃の診断結果を知ることとなります。

それは、ルーベンの聴覚はほとんど失われており、わずかに残った聴覚も急速に失われてしまう可能性が高いというものでした。

聴覚を失わずに済むために、人工内耳のインプラントを取り付けることを勧められますが、その費用はとても高く、しかも保険が利用できないことが分かります。


医者はとにかく、これ以上症状の悪化が進むのをできるだけ抑える為にも大きな音が聞こえないで済む環境にするようにして、この後も検査に来るようにいいます。

が、ルーベンはバンド演奏を止めることはありませんでした

承・難聴者たちのシェルターでの新しい出会い



ルーはルーベンのためにバンドを休止したいと考えていました

が、ルーベンにはそんな考えは全くありません。


また、ルーはルーベンが今は止めていますが、過去に薬物中毒になっていたこともあり、最近、飲酒が過ぎることを心配をしていました。

そのため、友人のヘクターに相談し、難聴者専用のシェルターのことを見つけてもらいます。

そこは、ジョーというベトナム戦争で受けた傷がもとで難聴となり、自身もアルコール中毒からの復帰に取り組んでいる男性が運営する小さなシェルターでした。


ジョーを訪ねて話を聞きますが、シェルターにはルーが一緒に滞在することができない決まりとなっていました

そのことを知ったルーベンはルーと一緒に帰ろうとします。


が、シェルターに留まったほうがルーベンにとって良いことは明白でした。

ルーは、ルーベンを説得して去っていきます。

ルーベンはシェルターでの生活を始めることになるのでした。


ルーベンはシェルターでの生活を始めます。

すでにそこで生活をしていた他のメンバーとジョジョに打ち解けていくのでした。


そしてシェルターにある学校の教師として子供たちに教えているダイアンとその生徒たちに出会います。

ルーベンはダイアンのクラスで手話を習うことになり、授業を通してダイアンや子供たちと親交を深め、ドラムの演奏の仕方を彼らに教えるのでした

転・ルーを選んだルーベン



ジョーはルーベンに職員としてシェルターで働くことを提案します。

ルーベンはその誘いを受け、職員として職を得るのですが、ジョーの目を盗んでは、コンピューターを不法に利用するようになってしまいました。


ネットにアクセスをして調べたことは、彼女であるルーの近況で、それによってルーがフランスのパリで演奏をすることに知ります。

ルーベンは人工内耳を取り付けるための手術代を捻出するため、友達のジェンに頼んでルーベンのドラムや他の楽器、そしてついにはキャンピングカーも売ってしまうのでした。


その甲斐もあって、人工内耳の取り付けのめどが付きます。

手術日も決まったある日、ルーベンはジョーに借金をお願いするのでした。

借りたお金でキャンピングカーを買い戻そうと思ったのです。

が、ジョーはそれを断り、ルーベンが何か、取りつかれたように中毒者のような行動をしていると告げるのでした。


そしてジョーはルーベンにシェルターの退所をするように言います。

というのも、ルーベンの行動から難聴は障がいではない、という考えが無事に頭の中に宿っていることが分かったからでした。

結・パリでの再会



ルーベンは無事にインプラント手術を終えます。

が、人工内耳によって聞こえる音はゆがんだものであることが分かり、とてもがっかりしたのでした。


何はともあれ、ルーベンはルーを訪ねてパリに向かいます。

ルーは裕福な家庭の出身で両親はパリに住んでおり、両親の家でルーも生活していたのでした。


ルーの父親であるリチャードは、ルーベンの訪問に、とある事実を打ち明けます。

というもの、リチャードは最初ルーベンに会ったときから嫌っていたのでした。

が、ルーベンがルーを幸せにしていることに気が付き、今はその考えを改めたのです。

というもの、ルーは両親と一緒に住むようになり、自傷行為を再発させるようになっていたのでした。


ルーベンの訪問を祝うため、パーティーが開かれることになりました。

その席でルーは、父親のリチャードとデュエットを披露します。

が、ルーベンにはその歌声はインプラントによって正常には聞こえない、壊れた音になっていたのでした。


パーティーの後、ルーベンはルーに二人でまた演奏をしたい、と話すのでした。

そんなルーベンに、ルーは腕をさすって答えます。


ルーベンはルーに何の後悔もないし、今を感謝しているといい、それはルーのおかげである、と告白します。

ルーもルーベンによって救われた、と打ち明けるのでした。


翌日の早朝、ルーベンは彼の荷物を持って、ルーがまだ寝ている間に去ることにします。

公園に入って、教会のベルがなっていることに気が付きますが、その音はインプラントのせいで壊れた音として知覚されるのでした。

ルーベンをインプラントを外し、静寂の中でベンチに腰を下ろします。

ジョーに言われた静寂の中の平和をかみしめるように

最後に簡単な感想



映画「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」は急に聞こえなくなったことで「聞こえるということ」がいったいどういったものなのか、無理やり考えなくてはならない状況になった音楽家の物語だと思いました。

今まで打ち込んできたものを突然あきらめないといけなくなってしまっては、ルーベンでなくても戸惑い、困惑し、自暴自棄になってしまうでしょう

そんな絶望の状態でも、探せば周りには助けてくれる人たちがいます。
全く今までかかわったことのない環境でも、実はいいものだよってことを教えてくれます。

それにゆっくりとですが、気が付いていくルーベンの姿に救われる思いがしました


果たしてルーベンとルーがこの先、幸せになっていくのかどうかは、映画では語られていません。

が、絶望の中にも心落ち着かせてみれば、思いのほか希望にも幸せにも気が付くことができますし、幸せを感じられるようになれるのですね。












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