ディズニーアニメ映画「ズートピア」は哺乳類の動物たちがまるで人間のように生活している世界の物語。
肉食動物も草食動物も知性をもって、美しい調和の中で生きています。
そんな素晴らしい世界を描いたアニメーションですが、よくよく気を付けて見てみるといくつもの映像&編集ミスがあることに気が付きます。
今回はそんな「ズートピア」で確認できる映像&編集ミスを紹介していきましょう。
ディズニーアニメ映画「ズートピア」の映像&編集ミス紹介
それではディズニーアニメ映画「ズートピア」の映像&編集ミス紹介をはじめから順番に紹介していきます。
まだ外は明るいのに…?
まずは映画の冒頭で視聴者に映画の世界を説明するための演出でもある、ジュディが子供のころのエピソード。
お祭りでの、子供たちによる出し物としての劇のシーンです。
この劇の最後にジュディが大きな声で、
-
「ご観覧、ありがとうございました。おやすみなさい。」
(字幕で表示される「Thank you and goodnight.」)
と叫びます。
が、出し物が終わって両親と一緒に舞台のある建物からジュディは外に出ますが、そこは青空の広がっていました。
明らかに、
-
「おやすみなさい」
の掛け声とはあっていません。
移動した時計
警察官になり、ズートピアで初めて一人暮らしをするジュディ。
借りたアパートにはいくつかの備え付けの家具が付いており、目覚まし時計もその一つです。
翌朝早起きしたジュディですが、時計の位置はどうやらそのままのようです。
その後、初日の勤務を終えてジュディがアパートに戻ってきて部屋のドアを開けた際、薄暗い自室内がうつしだされますが、窓枠に置かれたはずの時計がありません。
大家でも入ってきたのでしょうか?
ちなみに時計は机の上に移動していました。
消えた小箱
ジュディの警察勤務初日での出来事。
ケチの付き始めはニックと出会ったことからのようです。
ニックの正体を知ったジュディはニックに詰め寄りますが、ニックは全くお構いなしです。
そんなシーンでニックを追いかけて街中を歩き回るシーンで見つけた映像ミスがこちら。
このシーンでのとある建物の角、小箱が道端に捨てられています。
が、アングルが変わったこのシーンで、その角を見てみると、いつの間にかあったはずの小箱が消えてなくなっているのでした。
突然現れた工事現場
同じくニックとジュディのシーン。
ジュディから歩き去るニックの進む先を見てみると普通の歩道風景が続いています。
が、次のシーンでは立ち去ろうとしてニックの先に立ちはだかったジュディは、歩道の工事現場の中に足を踏み入れ、敷き詰めたばかりのコンクリートの中に立っているのでした。
いつの間に工事現場は存在したことになっていたのでしょうか?
工事現場で、敷いたばかりの生コンクリートの中に立っているジュディ。
それを見て呆れた顔をしているのは、そばに立つ作業員のビーバーです。
次のシーンでアングルが変わりますが、なぜかビーバーの作業員はコンクリートの表面を均すための工具を手にしています。
確かにジュディのせいで、やり直さないといけないでしょうが、どこから道具を取り寄せたのでしょうか?
このシーンでもそれらしき工具は作業員の周りに確認できません。
本当にどこから取り寄せたのでしょうか?
ジュディは動ける?動けない?
コンクリートに足が埋まったジュディ。
この後、抜け出そうと動かしますが、両足は微動だにしませんでした。
が、アングルが変わった次のシーンではジュディは90度横を向いて去り行くニックを見ることができています。
足の向きを変えたのであれば、生コンクリートにもその後が残っていないといけないのですが、それもありませんね。
手帳はどこに?
初日の勤務から帰ったものの、すっかり疲れ意気消沈したジュディ。
部屋の机の上に手帳とスマフォを置きます。
気分を変えようとラジオをつけますが、流れてくるのは悲しげな曲ばかり。
ラジオのチューニングを変えるジュディですが、そこにはあったはずの手帳がありません。
何回着替えたの?
気を取り直して夕飯を、と電子レンジで冷凍食品をチン。
ちなみに冷蔵庫もない部屋で、この食糧、どこにしまっておいたのでしょうか?
それはさておき、調理が終わるのを待つジュディの姿が、電子レンジのドア越しに確認できます。
そのジュディの胸元にはピンクの襟が写っており、Tシャツかパジャマに着替えた様子。
しかし出来上がった料理をもって机に座ったジュディは、まだ警察の制服のまま。
どうやらまた着替えたようです。
スマフォも消える?
冷凍食品が出来上がり、机の上でいよいよ食べようとするジュディ。
食事のスペースを確保するためか、先ほど置いたスマフォの姿は見えません。
しかし冷凍食品を蓋を取っているジュディを映すこのアングルではスマフォがきちんと机の上に。
1時間4分の空白
警察勤務初日がどうだったかを心配した両親からの電話がジュディに届きます。
かかってきたのは8時39分。
会話の途中に時刻は8時40分に代わり、
会話を終えたのも8時40分でした。
が、会話を終えたジュディがスマフォを机に置こうとしたシーンで、スマフォが表示していた時刻は9時44分。
電話を切ってからスマフォを置く1時間4分の間、ジュディは何をしていたのでしょうか?
軌道が変?
勤務2日目にしてようやく駐禁取り締まり以外の事件を追いかけることになったジュディ。
花屋から求婚の詰まったカバンを盗み出したイイズナのデューク・ウィーゼルトンを追いかけるジュディですが、デューク・ウィーゼルトンはネズミ類の暮らすリトル・ローデンシアに逃げ込みます。
その際、リトル・ローデンシアを囲む檻の塀を超えるわけですが、持っていたカバンを投げ、自分は壁についている穴からすり抜けます。
塀からかなりの距離の時点で投げたかばんはきちんと弊を超える高さまで上がり、
その後、穴をくぐったデューク・ウィーゼルトンが難なくキャッチをするわけですが、
そのキャッチングポイントは塀をくぐってすぐの地点。
ものを投げた際に描く軌道は放物線を描くため、塀を超えたあたりでカバンの高度が頂点手に達したら、落下する地点は投げた地点と塀までの距離と同等の距離になるのが物理の法則になります。
ですので、本当であればデューク・ウィーゼルトンが塀のすぐ脇でカバンをキャッチするには、カバンがどこかに当たって起動が変わらない限り、起こりえないはずなのです。
ジュディはどこから現れた?
ジュディに追いかけられて捕まりそうになったデューク・ウィーゼルトンは、リトル・ローデンシアあるドーナッツ屋の巨大ドーナツのモニュメントをジュディに対して蹴り飛ばします。
それを避けたジュディでしたが、道路を転がる巨大ドーナツのモニュメントはショッピング中に横断歩道を横切るトガリネズミのフルーフルーめがけて迫っていくのでした。
フルーフルーはとっさのことに恐怖で身がすくんで動けません。
迫る巨大ドーナツモニュメントの向こうが映し出されていますが、そこには誰もフルーフルーを助けられそうな人物は写っていませんでした。
が、次の瞬間、ジュディが間一髪のところで巨大ドーナツモニュメントを捕まえ、フルーフルーを助けることに成功します。
しかしジュディはどこからやってきたのでしょうか?
誰かが掃除した?
間一髪のところで巨大ドーナツのモニュメントを受け止めたジュディ。
その衝撃でモニュメントからいくつかの小さな破片が道路に落下します。
が、次の瞬間、落下したはずの破片は、道路の上には一つも確認することはできなくなっているのでした。
瞬間移動できる警察官
行方不明になった夫のエミット・オッタートンのことが心配になって警察署にやってきたオッタートン夫人。
警察署の受付係、ベンジャミン・クロウハウザーにかけあっています。
その背景では会話するライオンとシロクマの警察官とトロフィーなどが飾られているショーケースが離れた位置にあるのが見えます。
次のジュディがデューク・ウィーゼルトンを捕まえて警察署に連行したシーンではなぜか会話しているライトンとシロクマの警察官とトロフィーが飾られているショーケースが、こんなに近くに。
名札も瞬間移動
同じくオッタートン夫人と会話するベンジャミンのシーン。
ベンジャミンの名札は向かって机の左側。
ところが、デューク・ウィーゼルトンが受付デスクに放り投げられたシーンでは名札は向かって右側に移動しています。
ページがない!
エミット・オッタートンの失踪事件の担当となったジュディ。
その手掛かりとしてニックがエミットの目撃者であることが分かります。
ニックに助けを求めるため、作戦を思い付いたジュディですが、過去のニックの確定申告書類をファイルフォルダーに入れ、虚偽申請の事実を突きつけるのですが、その過程で、ジュディは持っていたファイルフォルダーを開き、中に入っていた書類の一ページをめくります。
アングルが変わり、無所得と記載されたニックの確定申告書類が映し出されますが、そこにはめくったはずの1ページ目がありません。
シロクマも瞬間移動
トガリネズミのミスター・ビッグ。
手下のシロクマに連れられてジュディとニックの前に現れます。
画面は一度ジュディとニックを映し、再度ミスター・ビッグを映しますが、ミスター・ビッグを運んできたはずのシロクマが後ろから消えていたのでした。
ちなみに彼はミスター・ビッグの祖母の写真が飾られている壁のそばに移動しています。
新しい無線機?
失踪したエミット・オッタートンの新しい情報をミスター・ビッグより聞き出し、最後の目撃者となったブラックジャガーで運転手のマンチャス。
突然、狂暴化したマンチャスはニックとジュディに襲い掛かり、二人は必死に逃げます。
その途中、ジュディは警察署に無線で連絡。助けを求めるのでした。
が、その後、その無線機を落としてしまいます。
何とかマンチャスから逃げ切り、ボゴ警察署長をはじめとした応援部隊を連れて事情を説明しているジュディですが、その彼女の腰には、落としたはずの無線機が戻っているのでした。
まとめ それでも違和感を感じさせない「スートピア」
いかがでしたでしょうか?
こうして見てみる、映像&編集ミスは同じシーンに集中していることが分かります。
特にジュディとニックが街で出会ったシーンと、初日の勤務を終えて帰宅したジュディのシーン。
もしかしてこのシーンは制作の終わりのほうで、時間に追われていたのかもしれませんね。
しかし、特に初めて映画「ズートピア」を視聴した時など、ぱっと見ではこれらに気が付かない作りはさすがディズニーのアニメ映画と感心してしまいます。
もしかすると、他にはまだ気が付かない映像&編集ミスが隠されているかもしれませんので、もし気が付いたらのでしたら、下のコメント欄で教えてくださいね。
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