ディズニーアニメアラジンの矛盾点まとめ!ツッコミどころを一覧で紹介

ディズニーアニメ

実写版映画でも成功をおさめ、高評価を得ている映画「アラジン

そんな映画「アラジン」ですが、1992年に公開されたオリジナルのアニメ版を久しぶりに見てみました。

そうしたら、昔見たときには気が付かなかった矛盾点やツッコミどころが結構満載なことに気が付いたのです。

今回は久しぶりに見た「アラジン」アニメ版の矛盾点をまとめて紹介したいと思います。






ディズニアニメ「アラジン」の矛盾点&ツッコミどころまとめ

それでは映画「アラジン」の矛盾点をツッコミを交えてまとめて紹介していきましょう。

ジャファーの計画に関する矛盾点

アラジンのディズニーヴィランズであるジャファー

彼はアグラバー王国の国務大臣という要職、つまりナンバー2という地位にありながら、その上の国王、サルタンに取って代わろうという野望を持っています。

つまり「ジャファーの最終目標はサルタンになること」なんですよね。

そのための方法の一つとして、ジーニーが封印されているランプを手に入れ、ジーニーの力を使ってサルタンになろうとしていたわけです。


決して魔法のランプを手に入れることが目的ではありません

魔法のランプ無しでサルタンになれるのであれば、べつに危険を冒して手に入れる必要はないのです。


物語が始まった段階でジャファーは魔法のランプをどうやってでも手に入れたがっていましたので、おそらくそれ以外の方法はすでに試して、うまくいっていなかったと思われます。

とはいえ映画を見ていくとそうとも限らないシーンがでてくるのですけどね。


何はともあれ、ジャファーにとって魔法のランプを手に入れることだけが、サルタンになるための唯一残された方法という状況でした。

魔法のランプを誰が取りに行く?

このような状況で、ジャファーは魔法のランプを魔法の洞窟に取りにいくのに、なぜ全く信用が置けそうもない見ず知らずを送ることにしたのでしょうか?

確かに魔法の洞窟には「選ばれた者」しか入れません。

そのため、ジャファーが「選ばれた者」でない可能性があり、身の危険があったから、というのは一応、納得のいく答えにはなります。


では、彼は魔法の洞窟の在り処を探し出すと同時に、魔法の洞窟に入ることのできる人物も探し出しておかなければ、いけなかったはずです。

おそらく、魔法の洞窟のことを調べ上げたとき、資格がある者しか入れないこともわかっていて良さそうだと思うのですが。


しかし社ファーは、そのことには全く気がついている様子はありませんでした。

しかもお手軽に雇ってきた感じの泥棒ガジームを送り込むという選択肢は、あまり賢いやり方ではないと思うのです。


彼が「選ばれた者」でない可能性のほうが高いので、「選ばれた者」以外が入るとどうなるか、を見るにはいい実験台にはなったのででしょうけど。

しかしもし、彼が「選ばれた者」だった場合、どうなるでしょうか?

洞窟の中に金銀財宝が山のように積まれています。
そんな宝を目の前にして、古ぼけたランプだけを持ってこい、というのであれば、そのランプがどれほど価値のあるものかは、すぐに気が付くと思うのです。

とくに鼻の効きそうなアウトローであれば、なおさらです。


バカ正直に持ってこずに、猫糞される可能性のほうが高いですし、キチンと持ってきても報酬の増額を求められる可能性もあります。

ジャファーは正直にガジームに真相を話してはいないようですが、彼にとってサルタンになるための最後の可能性ですので、目の前でかすめ取られたら目も当てられません。

だからこそ、詳しいことは話さず、ガジームに対して「ランプを持ってこい」とだけ言いつけていたことは想像に難くないのですが、ランプをガジームに盗まれることを恐れての対処法だと考えていたようにも見受けられませんでした。

「選ばれた者」をどうやって探す?

ガジームが「選ばれた者」でなく、「選ばれた者」以外が洞窟に入ろうとしたらどうなるかがわかったジャファーは、「選ばれた者」を探し出す必要に迫られます。

そこで彼は魔法を使うのですが、その魔法には大きなダイヤの指輪と大きな歯車が組み合わされた奇妙な装置が必要でした。
更に電気を起こすような何らかの動力源があり、その発電はイアーゴが務めました。


この奇妙な装置はツッコまないでもいいとして、魔法に必要なダイヤの指輪をサルタンが偶然にも持っていたのは、どういうことなんでしょうか?

もしサルタンが持っていなかったら、話はここで終わり、となってしまうのでしょうか?

指輪を奪えるなら国を奪えよ

その指輪を奪うために、ジャファーが蛇の杖を使ってサルタンに催眠術をかけます。

そしてものの見事に指輪を奪うのですが、それが可能ならわざわざジーニーを手に入れる必要はないのではないでしょうか?


確かに指輪とサルタンの地位は一緒ではありません。
そう簡単に奪えないでしょう。

ですが、催眠術ができるわけですから、例えば催眠術をかけた上でサルタンに死後はサルタンの地位をジャファーに譲るという遺言を書かせ、その後、ゆっくりと時間をかけて呪いで死ぬようにする、などの作戦も可能だったはずです。

アラジンのような第三者の介入というリスクを犯さずに、サルタンの地位を奪取できると思うのですが。

現にアラジンの介入で、ジャファーはものの見事に計画を失敗して封印されてしまっています。

まぁ、ジャファーとしては、アラジンのようなコソ泥は用が済んでしまえば簡単に始末できると思って油断していた節が多大に見受けらましたが。

影から操ったほうが…

だいたい、ジャファーはサルタンを催眠術にかけることで、思うように操れるわけですから、わざわざサルタンにならなくても国を思いのままに操れる方法を持っているわけです。

しかも国務大臣というナンバー2の地位でもあり、ちょっとしたこと、例えばアラジンを捕まえて牢屋に入れるくらいのことは、彼の権限でサルタンに許可を得なくてもできる立場です。

なぜわざわざサルタンにならなければいけなかったのでしょうか?


あの、見るからに間の抜けたサルタンを影から操り、国民から恨みを買うような政策はサルタンから命令が出たようにしておけば、いざというとき、例えば暴動が起こったときなどに安心だと思うのですが。

ジャファーはどうしてもサルタンという称号をつけて、他人から「サルタン・ジャファー」と呼ばれたかったのでしょうね。

魔法の洞窟に関する矛盾点とツッコミどころ

魔法のランプが置かれていた魔法の洞窟もおかしな矛盾点がいくつもありました。

一人しか入れないはずでは…

「選ばれた者」だけしか無事に入ることができないという、この魔法の洞窟。

その他にも「一人しか入ってはいけない」という掟もあったはずです。


しかし、アラジンはアブーと一緒に洞窟に入ります。

それに対して洞窟は全くのペナルティーを課しません。

厳密に言えばアラジンだけしか入っては行けないはずです。

なぜアブーに反応しないのか?

もしかすると動物は数に数えないのかもしれません。

動物がカウントされないのであれば…

であるならば、なぜジャファーは彼のペットであるイアーゴを洞窟の中に送ってランプを取ってこさせなかったのでしょうか?

動物が入ってもそれは洞窟内の侵入にカウントされないので、生き埋めになる心配はありません。

さらにイアーゴであれば、ランプを入手した後、ジャファーを裏切ってランプをネコババする心配は格段に減ります。

明らかにジャファーは魔法の洞窟についてのリサーチが足りなかったと思います。

ランプ以外触ってはいけない?

洞窟の中での掟として、ランプ以外は触ってはいけない事になっています。

しかしアブーが巨大な宝石を触ってしまったことで、その掟を破ってしまい、その結果、洞窟内は溶岩で満たされ、落石がそこらじゅうで起こり始めます。

死にそうになりながら魔法の絨毯のおかげで、なんとか命だけは失わずに済みますが、洞窟に閉じ込められるというのが一連の流れです。


が、洞窟の中に入る人数制限には動物はカウントされないのに、「物に触れる」ことに関しては動物が触ってもアウト、なんでしょうか?

もっと言えば、この「触る」という行為。

具体的に「手で触れる」という言うことを意味するのだと思います。

というのも、アブーが最初に宝物に手で触れそうになったとき、アラジンが魔法の絨毯を足で踏んづけているので。

「ランプ以外には触れてないけない」というのであれば、絨毯を踏むのもアウトになるのではないでしょうか?

かなり曖昧な掟です。

掟を破ったら…

魔法の洞窟の、掟を破ったものに対する反応の仕方も変ですよね。

「選ばれた者」でなかったガジームが洞窟に一歩足を踏み入れただけで、引き返す時間も与えない程の素早さで洞窟は閉じられました

こちらの動画の3分50秒から4分あたりです。

一方、アラジンの場合、掟を破ったのはアブーですが、宝石に触れてから、その宝石が溶け、溶岩が吹き出し、落石が起こり、で、最終的に洞窟が閉じられるまで映画の時間にして2分20秒かかっているのです。

こちらの動画の30秒から2分51秒あたりです。

この違いはなんでしょうか?


アラジンが選ばれたものだから?
アラジンがすでにランプを持っていたから?
掟を破ったのが、アブーだったから?

あまりにひどいダブルスタンダードではないでしょうか?

ジャファー、第2の計画

魔法のランプが手に入らなくなったジャファーは、イアーゴの提案もあり、第2の計画に移ります。

それは、サルタンを催眠術にかけ、ジャスミンとジャファーを結婚させて、サルタン継承権を得る、というもの。

その後、サルタンとジャスミンをすばやく消してしまう、というおまけ付きです。


…、

…、

それができるなら、魔法のランプを探す前に、この計画で国を乗っ取れよ…。


この計画を実行するために必要なものはすべて揃っています。

本来であれば、この計画を試し、それでも何らかの障害があって成功しない、ということで、初めて魔法のランプを使ってみるか、ということにしたほうがいいのでは。


あと、結婚した後、ジャスミンを殺してしまうというおまけのパート。

ジャファーが知っていたかどうかはわかりませんが、ジャスミンはプリンセスを辞め、自由な生活に憧れていました。

その憧れと、無理やり結婚させられるという状況に対する嫌悪感から宮殿を抜け出してさえいます。


とにかく、ジャスミンは王室との関係を断ち切りたいと願っているということ

だったら、ジャファーはジャスミンの願いを聞き入れてアグラバー王国から遠くの場所に逃してやればよかったのではないでしょうか?

スルタンに、ジャスミンが死ぬ、もしくは行方不明になったときにはサルタンは国務大臣が次ぐ、という法律を作らせて。(もちろん催眠術を使って、ですが。)

「選ばれた者」アラジン

魔法の洞窟がいう「選ばれた者」がアラジンだったわけですが、何を持って「選ばれた者」となったのでしょうか?

たしかにアラジンは心優しい若者として描かれています。


が、生業は盗人。

しかも、ロビン・フッドのように搾取して富を貯め込んだ悪徳商人や代官から盗んで貧乏人に分け与えるというような義賊ではありません。

アラジンのターゲットは露天商人。

どれだけ贔屓目に見ても露天商人達は目が飛び出るほどの金持ちではありませんし、ほとんどが正直に正当なビジネスをして、お金を稼いでいます。

そんな人達から物を盗む人物が、ダイヤの原石のように飾り気がなく清らかな心の持ち主として認められていいのでしょうか?


しかもジャスミンに対して、とても強く惹かれていた上、身分の違いがあったということはありますが、ジャスミンを手に入れようとした方法は身分詐称です。

そうしなければジャスミンに近づけなかったという事実はありますが。

彼の夢は金持ちになって宮殿に住み、なんの不自由もない生活を送りたい、です。そしてその夢を実現させるために努力するのが人間だと思うのですが、アラジンのとっているその方法は盗みである、というのが現実問題としてあるわけです。


アラジンは悪人ではないでしょう。

かと言って「選ばれた者」であるだけの清らかさがあるのかは疑問がのこります
少なくともアラジンよりもふさわしい「選ばれた者」が存在する可能性は大いにあるのではないでしょうか。

プリンス?プリンスじゃない?

アラジンのジーニーに対する最初の願い事は「プリンスになりたい」でした。

もちろんこれは、ジャスミンに好かれたいという本当の願いがあったからですけど。
ジーニーが叶えることのできない願いのジャンルになるため、ジャスミンとお近づきになれるようにプリンスになりたかったわけです。


ところが、この「プリンスになりたい」という願い、どうやったら叶えてあげられるのでしょうか?

これがなかなか難しいのです、実際に人を王子にするのは。

王子という立場であるためには、王室の家系に生まれないといけません。

その上に王がまだ在名かどうかという問題もありますが、この場合、ジャスミンとの結婚が最終目的であるため、除外していいでしょう。


アラジンはもちろん、王族の出身ではありません。
そんなアラジンを王子という身分にするには、架空の国を作り上げるか、歴史を変えて彼の祖先が国を持っていたことにするという方法だけです。

厳密にはもう一つ、プリンセスと結婚することでプリンスになれますが、アラジンの場合、プリンスになることが最終目的でないため、この方法は使えません。


しかしジーニーがやったことは、アラジンを金持ちにしただけです。

不思議なことに、これでアラジンはジャスミンの結婚相手としてサルタンに認められました。

これってアラジンが王子になれたからでしょうか?


さらにストーリーが進み、更におかしなことになります。

より強力な魔法の力をもったジャファーが、彼の魔力でアラジンの衣装を王子のものから元の浮浪者のものに戻してしまいます。

で、これでアラジンは王子ではなくなったのでしょうか?

このときアラジンはアリー王子と名乗っていました。
正体がジャスミンやサルタンにバレただけで、もう王子ではなくなってしまったようです

これはアラジンの3つめの願いについてジーニーが発した「もう一度王子になりたいと願えば戻せるよ」というセリフでもわかります。


最終的にはサルタンがアラジンの活躍にジャスミンの結婚に関する法律を変え、二人はめでたく結婚できるのですが、

「それができるならはじめからさっさと法律変えろよ。」
「今までの話はいったいなんの意味があったのさ。」

と、総ツッコミ入れたくなるようなハッピーエンドになってしまいました。

まとめ

とにかく、話全体に無茶な展開が多すぎるストーリーであることがわかりました。

それでもアカデミー歌唱賞を受賞した「ホール・ニュー・ワールド」など、大好きですし、勧善懲悪の楽しい子供向けアニメであることは認めますけどね。


最後にゆっくりと考えてみるとジーニーに対する願いについてもおかしなところがありますよね。

アラジンの「王子になりたい」という願い、叶えられたのか、叶えられなかったのか?

一度は王子になりましたが、ジャファーの魔力で王子からもとの浮浪者に戻ってしまいました。
その時点で最初の「王子になりたい」という願いは叶えられておらず、つまりジーニーが叶えたとされるアラジンの最初の願いは、実は成就していないことになるのではないでしょうか。

それでも叶えられた願いとしてカウントされる?

だったら、願いが一瞬だけでも叶えば、OKということになり、他人を殺す、他人から好意をもたれるようにする、死者を蘇らせるという願いも、叶えられるようにしてもいいのでは、とおもうのです。
かなった瞬間にもとに戻せばいいわけですからね。


こうやって考えるとジーニーに対する願いについても考察してみたいですね。

ところでアラジンの「王子になりたい」という願いは最終的には叶ったことに気が付きました。
サルタンとジャスミンのおかげであり、直接的にジーニーの力ではありませんが。

しかし、この結末をすべて見越してジーニーが行動していたのであれば、さすがジーニーと思ってしまいます


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コメント

  1. 通りすがり より:

    厳しい目線でしっかり考察してるんやな〜って見てたら途中でジャブーになっててちょっとウケたよ^_^
    人間味があっていいね(^^)

    • takmori83 より:

      通りすがりさん、コメントありがとうございます!

      おっしゃる通りでお恥ずかしいのですが、僕も自分で見直して思わず吹いてしまいました(笑)

      ご指摘の間違いは、全て修正させていただきました。
      ありがとうございました。m(_ _)m

  2. 匿名 より:

    なんというか粗捜しにしか見えない考察ですね。
    特に「法律を変えられるならそれを最初からしろ」って言うのは、最初からそんなことをやってたら、アラジンとジャスミンはまず結ばれることはなかった。
    サルタンが、劇中でのアラジンの働きと、最後にジーニーの願いを叶えるという優しさから、王子の器だと判断して法律を変えたんです。
    最初から法律を変えてたら、アラジンはジャスミンと会うこともなかったし、一生コソ泥の『ドブネズミ』で暮らしていたし、そもそも、ジーニーのランプが魔法の洞窟から持ち出されることもなかったわけです。

    • takmori83 より:

      匿名さん、コメントありがとうございます!

      粗捜しにしか見えなかったとのことですが、僕としては面白おかしく、冗談テイストで書いたつもりでした。^^;

      しかしその様に読み取れなかったようであれば、というより実際に匿名さんには粗探しにしか見えない、不平不満を書き散らかした文章としてしか映らなかったのですから、僕の文章力の至らなさが原因だと思います。

      不快に思われたのであれば、スミマセン。今後、もっと精進して、文章力を磨いていくように努めます。m(_ _)m

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