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映画コンテイジョンのネタバレと感想!コロナウイルスのデマに備えるヒントを解説!

2020/02/10
 
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映画「コンテイジョン」は香港で発生した新型ウイルスが驚異的なスピードで世界中に広まっていく恐怖を描いた映画です。

昨年12月から騒がれ始めた中国の新型肺炎の騒動も、映画のような状況にエスカレートするのでは、と話題になっています。

が、それは映画の主題を提示するための背景であり、実は映画の中では新ウイルスよりも怖いと感じるものが描かれています。

できれば、現実世界では映画のようにはならないことを祈りつつ、個人として何ができるのかを考えさせられた映画でした。

それでは詳しく見ていくことにしましょう。







映画「コンテイジョン」の予告動画はこちら

映画「コンテイジョン」の簡単なあらすじとキャストの紹介

それでは映画「コンテイジョン」の簡単なあらすじとキャストの紹介をしていきましょう。

映画「コンテイジョン」の簡単なあらすじ

「トラフィック」「オーシャンズ11」のスティーブン・ソダーバーグ監督が、マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレットら豪華キャストを迎え、地球規模で新種のウィルスが感染拡大していく恐怖を描いたサスペンス大作。

接触感染により数日で命を落とすという強力な新種ウィルスが香港で発生。
感染は瞬く間に世界中に拡大していく。

見えないウィルスの脅威に人々はパニックに襲われ、その恐怖の中で生き残るための道を探っていく。

引用「映画ドットコム

映画「コンテイジョン」のキャスト紹介

エリス・チーヴァー博士: ローレンス・フィッシュバーン(玄田哲章)

ミッチ・エムホフ: マット・デイモン(内田夕夜)

ベス・エムホフ: グウィネス・パルトロウ(本田貴子)

ドクター・レオノーラ・オランテス: マリオン・コティヤール(冬馬由美)

ドクター・エリン・ミアーズ: ケイト・ウィンスレット(林真里花)

アラン・クラムウィディ: ジュード・ロウ(宮内敦士)

引用「映画ドットコム




映画「コンテイジョン」のネタバレ解説

映画「コンテイジョン」は香港を発症元とした原因不明のものすごい威力の感染症によって世界中がパニックになったら、というストーリーの映画です。

その描かれ方、特に封鎖された町の中に閉じ込められた人々が物資をめぐって奪い合う様子は、現実社会でも起きるのではないか、と恐怖してしまうほどのリアリティを感じました。


一方で、そのようなパニックは起こることが簡単に予測できることでもあります。

例えば、物資を配る軍のトラックがやってきて、それを受取ろうと人々が集まって並び始めます。

トラックの中にどれだけの物資があるかが分かっていれば、どれだけの人にきちんと分けて配ることができるのかの数も分かるはずです。

そしてもらえると思って並んでいた人たちが、実はもうもらえない、と分かったとき、どのような行動に出るかも、簡単に想像がつくでしょう。

実際に映画ではトラックに群がったり、物資を受け取れた人を襲って横取りしようとしたり。

そういったことが起こらないような対策を立てて配給をするべきだと思うのですが、それができないほど、政府機能がマヒしてしまっているのかな、と思ってしまいました。


この映画は未知の感染症による恐怖を描いた映画ですが、実は監督のスティーブン・ソダーバーグはそのことに目をつけて映画の作成に取り掛かったのではありませんでした。

脚本担当のスコット・バーンズとともに、「間違った情報伝達の恐ろしさ」をテーマとしたナチスドイツの政権下のもと、有名なプロパガンダ映画を制作した女性監督レニ・リーフェンシュタールについての映画をアイデアとして考えていたのです。


このレニ・リーフェンシュタールはナチスの正当性を強調するために利用されたベルリンオリンピックの記録映画『オリンピア』と1934年のナチス党大会の記録映画『意志の勝利』を監督として制作しました。

その結果、ナチによる独裁を正当化し、国威を発揚させるプロパガンダ映画を作成したナチス協力者という理由から、戦後は長らく非難、黙殺され続けたのでした。

ちなみにこの二つの映画は1934年と1935年の作品ですが、彼女はその当時32歳~33歳という年齢。

その後、2003年に101歳で大往生をされていますが、戦争終結より約60年弱もの歳月、ナチス協力者としてのレッテルを張られたままだったそうです。


話がわき道に逸れましたが、スティーブンとスコットはナチスドイツが自身の正当性を主張するためにプロパガンダ映画として2つの映画が作られ、それによって熱狂的なナチス支持が出来上がったという歴史的事実をもとに「情報伝達の恐ろしさ」を描きたかったわけです。

が、レニ・リーフェンシュタールという女性監督の知名度が高くないことから、彼女を主人公にしての映画では世間に対するインパクトが弱すぎて話題にならないのではないか、という問題に直面してしまいました。

そこで、結局このプロジェクトはお蔵入りとなったのですが、「情報伝達の恐ろしさ」というテーマの映画は何としてでも作ってみたい、という二人の熱意は、パンデミック伝染病というアイデアを生み出すことになります。

こういった背景があるため、前半はウイルスの正体や発生源の究明、そして治療薬開発の苦闘を扱っていますが、中盤から後半にかけて、伝染病の対するパニックによってたわいもないうわさに右往左往する人々、平時の秩序が意図もあっさりと崩壊する様子を描くことに主題が変わっていったわけです。


そんな中、ジュード・ロウ演じるフリージャーナリスト、アランが情報操作を利用して自己の利益を上げようとフェイクニュースを仕込みます。

流石に2011年の作品だけあって、アランの行ったストーリー上の演技はあまりに稚拙だと、個人的に思いましたが、案外みんながパニックになっている最中にはうまくいくのかもしれません。

まぁ、だからこそ、グーグルは今現在、健康や治療関係の検索には個人のブログレベルの情報は、検索結果に出ないように変えてしまっているわけなのでしょうけど。

映画「コンテイジョン」の感想

世界規模のパンデミックを2時間以内の映画にまとめたわけですから、どうしても突っ込みどころは出てきてしまいます。

ただ、案外、現実世界でも、映画のような単純な方法で世界規模のパンデミックは、あっという間に広がってしまうのかもしれません。


映画の最後に種明かしとしてどのように病原菌がベスに感染したのかを映し出していました。

そのシーンで思ったのですが、ストーリー上ベスが患者第一号として扱われています。

ですが、実際にはベスの前にブタから病原菌を手に付けたシェフがいたわけで、彼はブタの体液などが付いた手を、エプロンで拭うだけで洗うわけでもなく、そんな状態でベスと握手をしています。

キッチンでブタを触ってから、ベスと握手をするまでの間、台所の器具を触っているかもしれませんし、少なくともドアも開けているでしょう。

シェフはその後、他の料理も用意したでしょうし、それを食した客はたくさんいたと思います。

そこからは患者が人も出ていないというのはどうなんでしょう?


と、まぁ、細かいところをつつきだせば、かなり穴がたくさん、あっちこっちにある映画ではありますが、それを補って、「これは映画の中だけの話」といえないリアリティがあったと思います。

いえ、リアリティというより、恐怖といったほうが正しいでしょう。

コロナウイルスの拡散に関してでもよく言われていますが、中国人の衛生観念の低さについて。

2003年にSARSを経験しているにもかかわらず、シェフという立場の人が、死んだ動物からの体液にまみれた手を洗うこともなく、ただ布で拭って、その手でほかの人と平気で握手をするという感覚。

おそらくこれは、誇張ではなく、中国人が取る普通の行動なのでしょう。

だからこそ、2020年になった現実世界でもコロナウイルスが蔓延したわけでしょうから。

ぼく個人としてはそのことのほうが、怖かったですね。




コロナ新型肺炎でのデマに惑わされないために

映画では新ウイルスによってたくさんの人たちが病気に侵され、亡くなっており、特に患者数が多い都市は、他に病原菌が広まらないように、完全に封鎖されているような描写がなされていました。

そして封鎖された都市の中では、いつもの秩序が崩壊し、店は略奪の対象になっており、強盗殺人もどこで起こってもおかしくないような世界。

まさに自分のことは自分で守らないといけないというような、「北斗の拳」状態でした。

そしてそんな状況で、噂程度の情報に人が群がる様子も描かれており、そんな状況を悪用して自己の利益を得ようとする人物が現れます。

フリージャーナリストのアランがそれで、ウイルスに感染していないのに、感染した演技をし、レンギョウという生薬を服用して回復したことをでっちあげます。

その演技によってレンギョウがウイルスに効くと信じた人たちによる爆買いが起こり、急激な需要の高まりによって発生した利益で4億ものお金を稼いだことが、映画の後半に判明するのでした。


ちなみにレンギョウとは漢方薬にも使用される昔から存在する生薬で、効果として強い抗菌作用があります。

また、消炎、利尿、排膿、解毒薬として、吹出物、疥癬などの皮膚病、腫瘍性炎症などに応用されています。


切羽詰まった状態で、これといった有効手段がなく、ウイルスに侵されれば死を待つだけ、というような状況では、アランが行った芝居が正しいのかフェイクなのかを疑う前に、とにかく薬を手に入れなくては、という気持ちのほうが強くなることは理解できます。

しかし、そんな状態だからこそ、落ち着いて考えないといけないのではないでしょうか。


今回のコロナウイルスに関しても、とんでもないデマが広まっているようです。

それは猫や犬もコロナウイルスを媒介する、というもので、中国ではそれを信じた人たちが、飼っている猫や犬を処分するという行為に走っているというのです。

処分といっても住んでるアパートの部屋の窓から投げ捨てる、というようなひどい方法で、地面にたたきつけられて絶命している猫や犬の写真が、ネット上で閲覧することができるほどです。

実際には猫や犬は今回のコロナウイルスを運ぶことはないので、安心していいらしいのですが、そんなことは確認するのが時間の無駄といわんばかりの凶行、信じられないくらいです。

ネットで簡単に情報が手に入る時代になっているのですから、こういったうわさ話の真意を確かめるために、それこそネットで確認するという行為が、猫や犬を窓から投げ捨てる前に行われているべきではないでしょうか。

そしてネットで得られた情報も、だれがその情報をどんなソースに従って発信しているのかを、確認したほうがいいのでしょう。

まとめ

映画「コンテイジョン」ではいまアジアを中心に騒いでいるコロナウイルス騒ぎを連想するような演出がなされている作品です。

もちろん映画ということで短い上映時間に収めないといけないという縛りから、ちょっとご都合主義的な部分もあるにはありますが、そんな小さいことはあまり気にならないまま、エンディングまで一気に見れてしまう作品です。

そんな映画の中にも、いま現実問題として起こっている事例の対処に役に立ちそうなところもありますので、念のためにも視聴してみることをお勧めします。

関連動画:コロナウイルスで話題の映画コンテイジョンを無料で視聴する方法!











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