アニメダンジョン飯グリフォンとヒポグリフの元ネタ紹介

アニメーション

アニメ「ダンジョン飯」に登場するグリフォンとヒポグリフ。

作中ではチェンジリングというきのこでグリフォンがヒポグリフに変化した事になっています。

このグリフォンとヒポグリフですが、もともとはどのような魔物だったのでしょうか?

それぞれの元ネタを紹介したいと思います。







アニメダンジョン飯グリフォンとヒポグリフの元ネタ紹介

アニメ「ダンジョン飯」に登場したグリフォンとヒポグリフ。

グリフォンは鷲の翼と上半身にライオンの下半身という姿で、ヒポグリフは上半身はグリフォンと一緒ながら、下半身が馬という姿です。

調べてみると、多くの魔物の元ネタとなっている、ギリシャ神話に登場する魔物であることがわかりました。

一方でギリシャ神話以外にもグリフォンは中央アジアやインドに生息する伝説の生き物として、いくつかの書物に登場しています。

ギリシャ神話に登場するグリフォン

ギリシャ神話の中ではゼウスやアポロ、女神ネメシスの馬車を引くのがグリフォンとされています。

ただし女神ネメシスの馬車を引くグリフォンは漆黒であるとされていました。

また、黄金の番人であったり、酒の神であるデオニソスの酒瓶を守る役目もになっていました。

この黄金を発見し守るという言い伝えから「知識」を象徴する生き物として、その姿を描かれています。

グリフォンは王家の象徴

ヨーロッパにキリスト教が広まると、ギリシャ神話に登場した魔物の中で、特にヘビや爬虫類をモデルとした魔物が悪魔に結び付けられました。

その一方、グリフォンは悪魔と結びつくことはなく、伝説上の生き物としてとらえられていました。

また、鳥の王者である鷲と獣の王者であるライオンからなるその姿に、真の王者と認識され、王家の紋章として、広く使われるようになります。

さらにダンテの「神曲」(1321年頃成立)においてグリフォンが凱旋車を曳く場面が存在しました。

このシーンの真の意味について、多くのダンテ解説者は、

    グリフォンは空を飛ぶ鳥と地を歩む獣の合成獣、

    つまりグリフォンは天性(神性)と人間性を併せ持つキリストの具象

とみなしているのでした。

「あり得ない物」から誕生したヒポグリフ

一方ヒポグリフですが、古代ローマの詩人であるウェルギリウスが「アエネーイス」の中で、不可能、そして不調和を表す比喩として「グリフォンと馬をかけあわせる」と表現しました。

体長の違いや、架空と実在による不可能という比喩であり、グリフォンが馬を好んで食べるということから、天敵と被食者の間に生まれるという「あり得ない物」としての代名詞だったのです。

それがいつの間にか、魔物の名前となり、グリフォンはオスの馬は食べるが、メスの馬は子供を作る、と言われるようになりました。

グリフォンの子供を身ごもった馬から生まれるのがヒポグリフである、とされたのです。

まとめ

アニメ「ダンジョン飯」に登場したグリフォンとヒポグリフ。

グリフォンの元ネタは古代ギリシャやギリシャ神話にありました。

中央アジアやインドに生息するとされていた伝説上の生き物で、神話の中では神々の馬車を引くとされています。

その後キリスト教がヨーロッパに広まった後も、悪魔と結びつくことなく、逆に鳥の王と獣の王の2つを併せ持つその姿から、王家の紋章として広く使われるようになりました。


ヒポグリフはグリフォンが馬を好んで食べると言われていることから、その2種類の間に生まれた魔物という、あり得ない、不可能な存在、という意味で使われていました。

ところが時間が経つにつれ、ヒポグリフという魔物が誕生し、グリフォンが牝馬に産ませた魔物という設定が出来上がったのです。

そしてグリフォンは、馬を好んで食べることは変化しませんでしたが、食べる馬はすべてオスの馬である、という設定が加わったのです。









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