アニメ「ダンジョン飯」にてシュローの養育係であり、魔術師でもあるマイヅル。
式神を作り出したり、蘇生術や転移術等、様々な魔術が使え、料理も上手いという万能の女性でした。
式神を作り出しているところをみると彼女の扱う魔術体系は陰陽道のような気がします。
武士の格好をしたシュローやイヌタデに忍者のヒエンとベニチドリと、日本を連想させる東方出身とのことですので、陰陽道に似た魔術を使うことも納得がいきます。
今回は、アニメ「ダンジョン飯」で登場する魔術体系のまとめや陰陽道について紹介していきたいと思います。
マイヅルの使用している魔法は陰陽道?
マイヅルが魔法を使用しているシーンを見てみると、よく御札を手にしています。
しかもその御札には、よく見ると、漢字のような呪文が描かれているのでした。
これは霊符、呪符、式札と呼ばれる、陰陽道を極めた陰陽師が使う御札で、これらを使うことで魔術を完成させます。
陰陽道は中国思想の陰陽思想や占術をベースに、神道や仏教の要素を織り交ぜた学問で、この学問の理論を学んで修業をすることで、魔法が使えるようになるという考えを持っています。
マルシルが魔法学校で魔法を学んだように、マイヅルも東方で陰陽道を学んだことで、魔法が使えるようになったのでしょう。
アニメ「ダンジョン飯」の魔法系列
アニメ「ダンジョン飯」では魔法が生活に溢れ、怪我や病気、そして死までも直してしまうほど、人々の性格の中に取り込まれています。
とはいえ、田舎の方では魔術や魔力のことを恐れる人々もたくさん残っていて、たとえばファリンなどは霊感がつよく、死者が見えて、しかも退散もさせる能力があったために、実の父親を始め、村の人々から恐れられていたのでした。
このことが原因で彼女とライオスは故郷を離れ、冒険者の世界に足を踏み入れることになったのですが。
ファリンは魔法学校でノーム系の魔法を学び、それを冒険でも使用していました。
このノーム系の魔法というものが、他の系列の魔法と比べ、どのような違いがあるのかは、はっきりと描けれていません。
ただ、ファリンは補助魔法や治癒魔法が得意としていたようですので、ノーム系の魔法は、そちら方面に特徴があるのではないでしょうか。
一方マルシルはエルフということもあり、エルフ系の魔法を使います。
防御魔法や治癒魔法も使えますが、彼女が得意としているのは、爆発系の攻撃魔法だと思われます。
これまでの冒険でも何度も使っていますし、その応用と思われる光の爆発による相手を気絶させる魔法も使用シーンがありました。
ノーム系魔法が冒険者をサポートする能力に特徴があるとするならば、エルフ系魔法は攻撃力に特徴のある魔法だと言えそうです。
アニメ「ダンジョン飯」では更に2つの系統の魔法が登場します。
それは黒魔術と言われている古代魔法。
そして今回、マイヅルが使用した陰陽道系の魔法です。
古代魔法の特徴は禁断の魔法というところ。
陰陽道型の魔法は召喚に特徴のある魔法ではないでしょうか。
陰陽道とは
陰陽道について調べてみると、先にも記しましたが、中国が起源の学問であることがわかります。
それが日本に伝わり、神道や仏教の考えの影響も受け、独自に発展していったようです。
陰陽道を習った陰陽師が行った主な魔法は、
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・形代、人形(たかしろ・ひとがた)
・蠱毒(こどく)
・鬼門封じ
・式神
の4つとなります。
形代、人形とは、呪いの藁人形そのものといえば説明がつくのではないでしょうか。
紙や土、藁などで人の形を作り、それを使って対象を呪うといった魔法となります。
蠱毒は毒を持つ生き物を多数、壺などの容器に入れ、共食いをさせて最後に生き残ったものを神霊として祭り、その毒を取り出して、対象に呑ませて呪うという魔法です。
これの発展形が犬神と呼ばれる魔法となります。
鬼門封じは、鬼門と呼ばれる鬼が出入りする方角とされる東北の方角に結界を張って鬼の侵入を防ぐ、という防御魔法の一種です。
式神とは陰陽師が持つ式札に封じられた鬼神を呼び寄せて実体化させるまほうです。
この式神を使って相手を襲わせるといった使い方がされてきました。
御札の役目は式神の召喚など
陰陽師が使う御札は、霊符、呪符、式札と呼ばれています。
霊符、呪符は、その御札に名前が書かれた者が持ち歩くことで、その者の祈願を達成する力を増幅させる役割がありました。
修行に努めた陰陽師が定められた所作に基づき、霊力を込め、霊道という、神と使用者の繋がる道を開くことで、初めて効力を発揮します。
その霊道を開くことを用意にするのが霊符、呪符というわけです。
また、霊符、呪符は魔除けにも使われるといった、特定の効果を期待する魔法に対しても使用されていたことがわかっています。。
一方、式札は式神が封印されている御札のことを指しました。
式神は、陰陽師が使役する位の低い神のことで、後に霊とか妖怪、鬼といった類となる存在のことです。
アニメ「ダンジョン飯」でもマイヅルは蜘蛛の妖怪の式神を操り、ライオスを蜘蛛の糸で拘束していました。
まとめ
アニメ「ダンジョン飯」で登場したマイヅルが使用している魔法が陰陽道系であるとして、陰陽道の詳しい解説をしてきました。
ファリンが使用していたのがノーム系の魔法で、補助や治療を得意としていると思われ、マルシルが使用していたのはエルフ系の魔法で、こちらは攻撃に適した魔法だと思われます。
対するマイヅルの陰陽道系の魔法の特徴は「式神の召喚」で、式神とは霊や妖怪、鬼と呼ばれる類の存在です。
更に陰陽道を調べてみると、中国思想の陰陽思想や占術をベースに、神道や仏教の要素を織り交ぜた学問で、この学問の理論を学んで修業をすることで、魔法が使えるようになるという考えを持っていることがわかりました。
式神召喚の他にも、対象者を呪って危害を加えたり、殺したりする魔法も、陰陽道の中には存在するようです。
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