地獄楽・源嗣の佐切へのカラミがウザイ!陸郎太に瞬殺されて実は弱い?

アニメーション

アニメ「地獄楽」で画眉丸と佐切は杠と仙汰、源嗣と協力体制を取り、一緒に島の謎を解き明かしながら仙薬を見つけることにしました。

そんな中、源嗣は佐切に監視役を代わるので島から出るように言います。


それは後輩である佐切を思っての行動ではありましたが、同時に源嗣が信じる女性像を佐切に押し付けたいがためでもありました。

その源嗣の申し出に迷う佐切でしたが、熟考した末、島に残ることを選択します。

源嗣は佐切に申し出に激怒しますが、突然現れた陸郎太に襲われ、佐切をかばう形で致命傷を受けたのでした。


源嗣の行動は女性後輩を思うが故。しかも自分を犠牲にしてまで佐切を守っています。

しかしなぜか一連の行動にすがすがしさは感じられず、ウザイだけ、としか受け取れませんでした。

今回はなぜ源嗣がウザく感じるのか、を考察していきたいと思います。

そしてそれに関連して、陸郎太にワンパンされた源嗣の強さについても考えてみたいと思います。







地獄楽・源嗣の佐切へのカラミがウザイ理由を考察

源嗣が佐切に島から脱出するように説得するシーン。

佐切を思っての行動なのはわかりますが、源嗣に対して感謝の念といったものが湧き上がってきません。

どちらかと言えばうっとうしいとしか感じられませんでした。

それはいったいなぜなんでしょうか?

佐切を認めていないのは女だから?

源嗣は佐切に島から出るように言います。

その理由ですが、彼が口にしたのは、彼女の安全を思ってのこととはいえ、ひどく佐切に失礼な物でした。

簡単に言えば、佐切の剣技の腕は首切りとしては一流でも、この島で生き抜いていく剣技とは別物で、役立たずであるから、というのです。

さらに、佐切が山田家の跡取り娘であり、次期党首と結婚して子供を作ることが一番の義務である、とも言い放つのでした。

自分が信じるものを他人に押し付けすぎ

源嗣には明確な「男はこうあるべき、女はこうあるべき」という理想像を持っています。

男性は家名を辱めず、立派に守っていくこと。
女性はその家を絶やさぬために子を為すこと。


江戸時代では源嗣のように考える男性がほとんどでしょう。

現代でも、このように明確に男性と女性の役割が存在すると信じている人が多くいると思います。

そしてそのような考えを持つことはとがめられるべきものではありません。


しかし源嗣がこのような理想を信じていることは自由ですが、それを他人に有無を言わさず押し付けて、その通りに行動することを強要するのは間違いです。

佐切には佐切のこれまでの人生があり、そんな中で自分が信じるもの、信じたいものを明確化してきました。

そして自身で信じた道を進もうとしているのです。


さらに佐切は源嗣のいう理想の世界のこともしっかりと認識していました。

そして彼のいう理想の世界で何の疑問も持たず、生きていけるのであれば、どれほど幸せだったか、ということも理解していました。

しかし、すでに佐切は疑問に気付いており、その答えを知りたいという欲求を持ってしまっていたのです。


それをなかったものとして押しつぶし、隠して生きていくことには耐えられないというストレスを抱える佐切。

そんな彼女を源嗣は理解できなかったし、理解しようともしませんでした。

挙句の果てに、自身の理解不足を恥じることなく、佐切に切り付けたのです。

この腕力で有無を言わさず屈服させようという行動には、正直ドン引きでした。

自身の力量不足を棚に上げて、

自分の理解不足をごまかすために佐切に切り付けた源嗣でしたが、その結果は彼女に刀を奪われるという恥さらしなモノでした。

明らかに佐切と比べると源嗣は力量不足としか言えません。

かっこつけて「次は寸止めではすまさん…」と言ったのに。


刀を佐切に取られたことに気が付いた源嗣は、自分の力量不足を恥じるどころか、佐切に逆切れします。

しかもその理由は、刀は武士の魂でそれを奪うのは武士ではない、と意味不明の理屈でした。

ついさっきまで島で生き残るためには戦の能力が必要だ、と大層に大口をたたいていたのに、です。


戦場であれば、相手に勝つために、相手を非武装化してしまうことはとても有効な方法です。

そして源嗣はものの見事に佐切にその通りにされてしまいました。

本来であれば佐切の技に見事さを誉め、自身の不足を恥じなけれならないはずなのに、瞬時に論点をすり替えて佐切に食って掛かっています。


このような醜態をいくつも重ねてしまって、しかもそれに気が付かず、恥ずかしいとも思わない源嗣。

余りに熱くなりすぎて、この後、陸郎太の接近に気が付かず、ワンパンで致命傷を負わされてしまうのでした。







源嗣が陸郎太に瞬殺されたのは実は弱いから?

源嗣は序列第一位衛善ともども、陸郎太に一撃で殺されてしまいます。

果たして源嗣は弱いから死亡してしまったのでしょうか?

関連記事:地獄楽・衛善は弱いから死亡?序列1位の強さはどこに?

自分の世界に入り込みすぎて敵に気が付かない

源嗣は自分が信じる理想の女性像に、佐切が歯向かうことに激昂してしまいます。

遂には剣を抜くものの、それも佐切に受け止められ、さらに剣を取られてしまったのでした。


もっともらしい苦情を佐切に怒鳴り散らし、醜態をごまかそうとしているとしか見えません。

しかし、そんな精神状態では、とても敵の接近に気が付けなかったのでしょう。

陸郎太の一撃を佐切に指摘された時にはすでに遅く、佐切をかばうだけしかできずに致命傷を負ってしまうのでした。

源嗣の強さは陸郎太に通じない

アニメ「地獄楽」に登場する山田浅ェ門はそれぞれに自身にあった剣技を習得しています。

その観点から源嗣の強さを考えると、彼は腕力に秀いで、その力強い攻撃によって相手を圧倒し、有利な体制を作り上げて、勝利を得る、という戦法を得意手としていました。

ところが今回の相手は陸郎太。

その腕力は主人公画眉丸も自分以上と認める程の怪力です。

陸郎太の一撃を受け流さずにモロに食らえば、即死しかない、というほど。


つまり力自慢の源嗣でしたが、源嗣以上の力で押して攻撃してくる陸郎太には、彼の長所は全くかき消されてしまったのです。

ですので、もし不意打ちという形でなかったとしても源嗣の剣技では陸郎太に対して致命傷を与えることはできなかったでしょう。

相性が悪すぎて、源嗣が余りにも弱く見えてしまったのだと思います。

佐切より序列が高い理由

ところで源嗣は佐切よりも高い序列にいます。

佐切が12位で源嗣が8位でした。

この理由は何なのでしょう?


おそらく第一の理由は入門時期の違い。

源嗣は佐切の兄弟子ですので、順当に修行をし、腕を磨いていけば、源嗣のほうが高い序列になるのは、自然だと思われます。

さらに考えられるのは源嗣の持つ、武士としてという精神面。

彼が門弟に稽古をつけている際に、理想の武士とは、という精神面も教えていたに違いありません。

技術面の良し悪しだけでなく、山田浅ェ門という団体として世間や幕府にどのようにみられているか、はとても重要な要素です。

その外面を保つためにも、侍とはという美意識を体現化している源嗣のような存在は大切だったでしょう。

特に、今後山田浅ェ門の顔となっていく門弟たちに教育していくことの重要性は大きかったに違いありません。

これらを踏まえて源嗣が佐切よりも序列が上であったと考えられると思われます。

まとめ

アニメ「地獄楽」で佐切に島を出るように説得する源嗣がウザイと感じる理由を考察してみました。

彼は自分自身の理想の男性像、女性像を明確に持っていました。

それは江戸時代の考えとしては至極普通の物なのですが、問題はその自分の考えと違った考えを持つ他人を理解できず、理解しようともしない点にあります。

百歩譲って理解できない、という部分は仕方がないにしても、理解しようとしないで力でねじ伏せ、彼の信じる理想像のように生きることを強要するやり方は賛同されません。

しかもみっともなかったのは、力でねじ伏せようとした佐切に、刀を取られるという失態を犯したこと。

さらに、それを恥じて彼女の実力を認めるどころか、全く論点の違う理想像を持ち出して責めようとする、恥の上塗りという行動に出てしまった点にあると思います。


また、源嗣が陸郎太にワンパンで致命傷を負わされてしまい、実は弱いのでは、と思われる点について。

源嗣の剣技の特徴はその力強さにあります。

が、陸郎太の力は源嗣のさらに数倍上を行くもの。
つまり源嗣の長所が全く生かされない相手でした。

ですので、不意打ちでなかったとしても彼では陸郎太には叶わなかったと思います。


そして不意打ちを受けたのは、佐切との議論に熱くなりすぎたから。

源嗣は盛んにこの島は戦場と同じ、と力説していましたが、感情に任せて熱くなり、周りに対する注意が散漫になってしまっていたところを見ると、彼の戦場での能力もたいしたことはない、と思わざるを得ませんが。









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