アニメ「地獄楽」では体から花や植物が生えた、かつて人間だったモノが登場します。
後にこの人間に花が生えて死体となったモノを、「花化」と呼んでいますが、この花化、いったい何の目的で、どのようにして起こったのでしょうか?
今回は花化して死体となった理由やその目的を解説していきます。
このトピックを語るうえで完全なネタバレをしないと説明できないため、もし今後のストーリー展開や、敵の目的、謎を知りたくない方は、ブラウザバックを推奨いたします。
地獄楽・花化した人間について
アニメ「地獄楽」で花化した人間が登場します。
彼らの正体は、将軍の命令で不老不死の仙薬を探しに、極楽浄土の島へ探索に向かった政府役人でした。
これまで計5回、60名の役人が派遣されていましたが、無事に戻った役人は皆無。
すでに花化して死亡しているか、花化途中で気がふれたまま戻り、聞き取りもままならない状態となっていました。
これら花化した人々が戻ってきたことで、仙薬もあるに違いない、という判断になるのですが、ではなぜ、人が花化してしまうのでしょうか?
地獄楽・体から花が生えた死体の理由のネタバレ
ここからはアニメ「地獄楽」のネタバレを含みます。
今後の展開などを説明しないと語れないため、もしネタバレを好まない人がいれば、ブラウザバックをお勧めします。
体から花や植物が生える理由ですが、極楽浄土の島に生息している人面蛾にさされ、毒を注入されることで花化が始まります。
漫画「地獄楽」第1巻の第6話で「剣龍」「八州無双」と讃えられる剣豪・民谷 巌鉄斎が左手の甲を人面蛾に刺されたため、即座に左手を切り落としました。
地面に落ちた左手は、即座に花化し、枝や花が飛び出してきています。
そのあと、第2巻の第8話ではくのいちの杠によって、たぶらかされた「ころび伴天連」の茂籠 牧耶が体のいい人体実験のモルモットにされ、花化して亡くなったことが語られます。
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監視対象が死亡したため、帰途に就いた山田浅ェ門 期聖は、2巻の第11話で、何によってかは明記されていませんが、やはり花化して意味不明なことをつぶやいているのが見つかっています。
さらに話が進み、島を支配している天仙という一団の一人と戦うことになった際、天仙が持つ触手の先にある毒針が体に触れただけで、花化が始まってしまう状況が描かれます。
このように人間が花化するのは、ある特殊なモノを体に注入されることで起こる現象であることが、わかるのでした。
人間や死体を花化させる「氣(タオ)」とは
では、人間を花化させる特殊なものとは何でしょうか?
それは、「氣(タオ)」と呼ばれる生命の源であり、万物に内在している力が関係していました。
実は、植物の氣を人間に注入し、植物の氣が人間の氣より強かった場合、その人間は花化していくのです。
では、誰が一体何の目的で人間を花化させているのでしょうか?
それはこの極楽浄土の島に住む天仙というとてつもない力を持った人造人間の目的だからです。
彼らは徐福という秦の始皇帝のために不老不死の薬ををさがして多くの人々を連れて海をわたり、日本で消息を絶ったとされる人物によって彼の氣と植物の氣を掛け合わせて作られたのでした。
そして、不老不死の薬を作り出すべく、島に存在するありとあらゆる生物の氣をかけ合わせるという実験を繰り返していたのです。
やがて島に住む人々だけでは人間の氣が足りなくなり、島の外から人々をおびき寄せ、その氣を採取するようになります。
その際、花化することで効率よく氣が採取できるため、人間を花化しているのでした。
この花化は死んだ人間にも起こり続けます。
つまり、人間であれば、生きていようが死んでいようが、花化が始まると症状はそのまま進行していくのでした。
氣をめぐる今後の展開
この氣というモノは戦う際の力と密接に関連していきます。
この氣の強さで個人の戦闘力の差が出るのでした。
さらにこの氣を操ると、遠隔攻撃や治癒能力を有するなど、とても有利に戦闘を進めることができるのです。
さらに氣は5つのタイプに分かれ、それぞれのタイプは1種類の相生、1種類の相剋をもちます。
相性であれば、相手の氣の力でより強くなる性質があり、反対に相剋の氣からの攻撃で氣が消滅してしまうという性質を持つのでした。
つまり、メインキャラクターたちは、今後自身の氣を高める修練を行いことになります。
さらに6名いる敵の天仙のそれぞれの氣と相剋の氣を持つメンバーとそれをサポートするメンバーでチームを作って、協力して相対していく展開になるのでした。
まとめ
アニメ「地獄楽」で花化した不気味な死体が登場します。
その謎は、本作品の最大のネタバレに直結する設定に関連していました。
簡単に説明すると、花化した人間より、生命の源である氣を集め、その集めた氣で不老不死の仙薬を作るため、です。
花化することで氣を集めやすくなることと、花化した死体を島の外界に見せることでより多くの人々が島にやってくるように、撒き餌としての役割を持たせていたのでした。
現に、花化した役人をみて、将軍は多くの人を島に送っています。
まさに、敵の思うつぼ、というわけでしたが、送られた人々の中に、普通の人間では図れない強さを持った英雄たちがいたことが、今回の熱い冒険を生み、ひいては天仙という敵の思惑が大きく狂わされる結果となったのでした。
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