映画ダイバージェントFinalのネタバレ感想とあらすじ!不評に完結編の続編制作は中止

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映画「ダイバージェント Final」はダイバージェントシリーズの第3作で小説3部作の最終作を映画化したものですが、ハリポタやハンガーゲームのように1冊の小説を2部構成にした前編です。

とはいえ、アメリカで17年の3月に後編を公開するとしていましたが、いまだにその話もなくキャストが撮影に入ったというニュースも入ってきていませんので、日本版の題名通り、これでFinalになるのではないでしょうか?

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キャストの紹介

ベアトリス・”トリス”・プライアー: シャイリーン・ウッドリー
前作でジェニーンの陰謀を阻止、クーデターが成功したシカゴをフォーとともに抜け出す。
トビアス・”フォー”・イートン: テオ・ジェームズ
トリスの彼氏。外の世界に希望をもってトリスとシカゴを抜け出す。
デヴィッド: ジェフ・ダニエルズ
シカゴを実験場として全てをコントロールしている遺伝子繁栄推進局の人間。
ピーター・ヘイズ: マイルズ・テラー
自意識過剰な人物。トリス、フォーとともにシカゴを抜け出す。
ケイレブ・プライアー: アンセル・エルゴート
トリスの兄。クーデター後、処刑されそうになっていたところをトリスとフォーに救われる。

映画ダイバージェントFinalのネタバレあらすじ

ジェニーンの画策した陰謀もトリスやフォーの活躍もあって阻止され、フォーの母親、イブリンが率いる無派閥の一派や高潔派閥がシカゴを支配するようになりました。

彼らは陰謀に関わった博学派閥と勇敢派閥の人間を連日のように公開裁判及び死刑とし、トリスとフォーはその殺伐として雰囲気にだんだんと嫌気を増していきます。

遂に兄ケイレブが裁かれる日、フォーは立場を利用してケイレブを連れ出すことに成功します。
途中、ピーター、クリスティーナ、脱出の準備をさせていたトーリとともに町を囲う塀をよじ登って脱出に成功しますが、途中、トーリは追手の狙撃手によって殺されてしまうのでした。

壁の外には赤茶けた不毛な世界が果てしなく広がっていました。シカゴ以外にも人々が生活しているのでは、という期待も徐々にしぼんでいきます。

そんな一行にイブリンの追手が迫り、追い詰められてしまします。と、突然、謎の武装集団が現れ、一行を救うのでした。指揮官のマシューはトリスやフォー、全員の名前を知っており、全員を保護して彼らの基地へ連れて行くのでした。

そこは遺伝子繁栄推進局という部署の基地で、大勢の兵士がトリスやフォーを既に知っていました。いぶかしるトリスたちですが、彼らはシカゴでの出来事をずっと見ていたことを明かします。

そして局の責任者、デヴィッドがトリスとだけ面会し、詳細を明かします。

21世紀に入り、社会問題が起こる理由に「傷ついた遺伝子」が原因だとして、その修正を加え始めた人類は、その過程で人間性を亡くしていき、遂には最終戦争が起こってしまったのでした。

そこで、その過ちに気がついた人類は、生存者をシカゴのような外界から隔絶された都市に閉じ込め、生存者の生活を観察研究する傍ら、「純粋なダイバージェント」の出現をまつ実験を行っていたのです。

トリスはその「純粋なダイバージェント」で、彼女の誕生を研究し、更に「純粋なダイバージェント」を増やす方法を見つけ出すことで世界を救いたいと、デヴィッドはいいます。
しかしトリス以外のメンバー、フォーでさえ、「傷ついた遺伝子」であると告げられ、トリスはショックを受けるのでした。

判断に迷っているトリスにデヴィッドはトリスの母親、ナタリーの秘密を伝えます。
彼女は推進局によって保護され、養育されたうえ、実験の意義に共感し、自らシカゴで実験体として生きることを選んだのでした。

デヴィッドはナタリーの記憶を共有できる装置をトリスに渡し、それによってデヴィッドの話が本当であることを知ったトリスはデヴィッドに協力することに決めます。

フォーとクリスティーナは推進局の部隊に入り、最新の装備を使いこなす訓練を受けることになります。数体のドローンを操って敵を攻撃したり、敵からの攻撃を防いだり、その戦闘能力はドーントレスのものとは比べ物にならない高レベルなものでした。

ピーターとケイレブはスパイモニターでシカゴの内部の様子を調べる部署に配属されます。
ピーターはその任務に不満たらたらでしたが、ケイレブには天職のような任務でした。

そのシカゴではイブリン率いる無派閥とジョアンナ率いる平和派閥の間で対立が表面化してきていました。

トリスとフォーの間でも意見の相違が出てきました。デヴィッドを全面的に信じるトリスでしたが、フォーはナタリーの話も全てデヴィッドから聞いた話でどこにも証拠がないと指摘します。フォーはトリスほどデヴィッドを信用していませんでした。

その疑いは確信に変わります。
フォーは部隊の実戦に加わり、荒れ地にある村を救援するという作戦に参加します。
しかし実態は、村の子供達を誘拐し、その記憶を消し去って推進局の一員にすることでした。

フォーが基地に戻ると、ケイレブがシカゴで内戦が勃発しそうなことを教えます。
フォーはシカゴに戻る決心をし、トリスに一緒に戻るように言いますが、デヴィッドはシカゴでの問題を解決することのできるのは評議員だけであり、交渉しにトリスを連れていく、まさにそのときであったため、トリスはフォーの誘いを断り、デヴィッドとともに評議員のもとへ向かいます。

シカゴへ向かうフォーを送っていくと部隊長が飛行艇を用意させます。マシューも同行してシカゴに向かうフォーですが、マシューはフォーに部隊長と部下たちはフォーを処分するつもりだと警告するのでした。

フォーとマシューの反撃で、全員を倒すことができましたが、飛行艇は墜落、不時着します。
傷つきながらも生き残ったフォーは、同じく生き残ったマシューにトリスへの伝言を託して、シカゴに向かいました。

一方、評議員との交渉でシカゴの内戦をやめさせるように主張するトリスでしたが、評議員から驚きの返事がありました。
シカゴの管理はデヴィッドが行っており、彼の力でどうとでもできるはずだと。

ここに来てフォーの言っていたことが正しいことを理解したトリスは、シカゴに戻る決意をし、基地に戻ったトリスはケイレブにフォーの居場所を探すように頼みます。

同じ頃、デヴィッドは野心家のピーターに取引を持ちかけ、とある計画を授けて、シカゴへ送り返すのでした。

フォーを探し出したケイレブは、ついでにデヴィッドの本当の計画までも知ることになり、急いでトリスに教えます。

フォーは無派閥の兵士たちに発見されて独房に監禁されていたのです。
デヴィッドの計画はイブリンに記憶を消す毒ガスをシカゴ中に散布させ、新たな都市を再建設することにあり、その手先としてピーターを使って、イブリンに毒ガスの存在を教えたのでした。

トリスはケイレブとクリスティーナとともに故郷を守るため、飛行艇を奪ってシカゴへ急ぎます。
シカゴでは既に無派閥と「平和派閥」の間で戦闘が開始されていました。

飛行艇のカモフラージュ能力を使用して難なく潜入、ドローン機能をを使って次々と敵を倒し、フォーを救助します。

イブリンはピーターに促されて毒ガス使用を決めますが、フォーが現れて「シカゴに対する毒ガス散布は自分に対する散布でもあり、そうすれば僕は母が誰なのか分からなくなってしまうことになる」と説得します。

その説得に散布の中止するイブリンでしたが、ピーターに撃たれ、床に倒れてしまいます。
勝ち誇るピーターでしたが、安全であるはずの制御室にもガスが流れ込んで来たことに戸惑います。閉鎖していた制御室を開け、シカゴからの脱出をするため、どこかへ消えるのでした。

制御室に入ることができたトリスとフォーは、散布の中止方法を懸命に探します。
ケイレブは散布を制御している装置とそのメイン基部を突き止め、それを破壊することで散布をやめさせることを突き止めるのでした。

トリスは装置へと続く、通気口を進みます。デヴィッドは遠隔操作で通気孔内の隔離壁を作動させ、トリスを装置へ辿り着かせないようにしますが、ドローンを使って基部の位置を正確に把握したトリスは壁越しに発砲して基部の破壊に成功するのでした。

毒ガスの散布は止み、人々は安堵します。
トリスはシカゴ市内に映像を流し、推進局の存在とその計画を暴露します。
そしてシカゴと推進局基地との間にあるカモフラージュ壁を破壊、シカゴから基地が遠望できるようにして、宣戦布告をするのでした。






映画ダイバージェントFinalのネタバレ感想 1 驚きのオチ、街まるごと一つが実験場

小説が原作の映画ですから、驚きのオチが明らかになっても全体的なプロットに後付け設定的な矛盾が出ていないことが嬉しかったです。

とはいえ、世紀末というか、戦争で全滅の危機に瀕した人類なのに街まるごと一つを実験場にするという発想は、凄いと思ってしまいました。

映画の中の会話上でのことですが、シカゴのような街がアメリカの中で50はある、といっていました。

ふと気になったのは、ほとんどの場所を赤茶けた不毛な世界にしておきながら、実験場の街が50あるということはその管理基地も、同数くらいはあると思うので、よく資源が足りるな、ということです。

評議員がいたのは基地とは違う街だと思うので、ああいったのも10数カ所はあるのではないでしょうか。

そうなると結構、総人口は多いのではないか、と思ってしまいました。

その人口の中で、「純粋」と「傷物」で分けていましたけど、どうやら「純粋」だと腕のバーコードで基地の上の方へ行けるようです。
この「純粋」という枠組、どのくらい存在するのでしょうか?

デヴィッドはそのようですし、彼の秘書らしき女性、フォーがデヴィッドのところに乗り込んだ際にバーコードを利用された彼女もそうなのでしょうか?

でも、純粋はトリスだけのはずですので、おそらくは階級を表すバーコードだと思います。

ただ、そうなるとデヴィッドがフォーのことをすこし見下した感じで「傷物」といっていましたが、そういうデヴィッドも「傷物」ということになるのではないでしょうか?
それに加えて評議員ですら「傷物」だと思います。

「傷物」が「傷物」を実験材料に使っている、ということになるので、実験材料としたら
たまったものではないですよね。

さらに質が悪いのは、実験体に実験体であることを伝えずに、実験対象にしていることです。
ほんと、何様なんでしょう。




映画ダイバージェントFinalのネタバレ感想 2 興行成績は大コケ、完結編制作は中止

原作の小説は3部作として大いにヒットしましたが、映画はそうはいきませんでした。

特にこの3作目「ダイバージェント Final」は制作費が1億1000万ドルかかったのに対し、全世界での売上が1億7920万ドルにしかなりませんでした。

あまりの悲惨さをちょこっと紹介すると韓国では392の映画館で上映下にもかかわらず、公開初週末の売上が52万3,000ドル、1映画館につき1週間で1,334ドルしか売れなかった事になります。

韓国での映画代を調べると6,500ウォン~10,000ウォン程度。平均を取って8,000ウォンとした場合、為替を調べると1000ウォンで88セントになるため、8,000ウォンは約7ドル。

そうなると1週間で1映画館辺り、1日約190名しか見なかったことになります。

ちなみに配給会社であるライオンズゲート社は同じ年に「キング・オブ・エジプト」で1億4000万ドルの制作費に対し、売上が1億5070万ドルという大コケをしてしまっており、
それに続く2作目ということで、ライオンズゲート社の株価が3%下落しました。

軒並み公開初週末の売上がシリーズ最低を記録しているところを見ると、最初からこの映画を見に行きたいと思った人が少なかったということになります。シリーズ物で完結編であることを考えると、あまりに見る目がなかったのではないかと思います。

とくに小説を映画にしている以上、すでに3作目がファンの間でどういう評価を受けているか、調べればすぐに分かることであり、それで評価が悪ければ、対策を立てることもできたはずです。

僕自身は小説は読んでいませんが、シリーズ全部を読んだ嫁の話では3作目は一番良くなかった、との感想でした。

そう言われてみると、1作目、2作目の話の展開から、それほど壁の外について重要視されていないというか、視聴者として外がどうなっているかは、まったく気にならなかったことに気が付きました。

ここに来て、いきなり外がどうなっているか、という展開はちょっと客の興味を引くには弱い気がします。
しかも3作目を前後編の2部作にするという決断も、裏目に出たと思わざるを得ません。

興味が弱い上に、2回も見ないといけない、となるとまぁいいか、という気持ちになるのも理解できますよね。

おかげで4作目の予算は大幅に削られ、映画でできないのでテレビでスピンオフものとして流す、という案がでていますが、それなら出演しないと主人公のシャイリーン・ウッディーが表明していますので、前にも後ろにも進めず状態でしょう。

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コメント

  1. こたパパ より:

    チラシや上映予告も無かったのでノーチェックでしたが、たまたま見つけて前2作を観た勢いで観ました。
    急用で残り40分位で退場しましたが、その後が分かってスッキリ!です。ありがとうございました。
    騙しの「FINAL」がホントになりそうな状況らしいですですが、続編が作られたらまた勢いで観たいと思います。

    • takmori83 より:

      こたパパさん、コメント、ありがとうございます!
      映画の途中で退出しないといけなくなったのは、残念ですね。でも、お役に立てたようでうれしいです。
      続編、できれはいいですけど、難しそうですね。

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