映画エルELLEのネタバレ感想とあらすじ!ミシェルが取った復讐方法は冷酷?

映画

映画「エル ELLE」はレイプを題材として被害者の女性とそれを取り巻く男性の対比を強く感じる作品でした。

「女性が強く、男性が弱い存在」と感じられるかもしれませんが、僕個人には女性が強いと
いうより主人公のミシェルが強すぎ、と思いました。





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キャストの紹介

ミシェル: イザベル・ユペール
ゲーム会社の辣腕経営者で部下には嫌っている者も多い。過去に大きな傷がある。
パトリック: ローラン・ラフィット
ミシェルの向かいに住む銀行員。
アンナ: アンヌ・コンシニ
ミシェルのビジネスパートナーで親友。ロベルトが夫。
リシャール: シャルル・ベルリング
ミシェルの元夫。
レベッカ: ビルジニー・エフィラ
パトリックの妻で敬虔なカトリック教徒。

ネタバレあらすじ

映画はミシェルが自宅で、スキー帽で顔を隠した犯人に暴行されているところから始まります。

事が済んで犯人は立ち去り、ミシェルは破損した家具を片付けてお風呂に入り、元の生活に戻ろうとするのでした。

ミシェルはゲーム会社を経営しており、かなりの辣腕を振るっていました。その為、特に男性従業員は彼女のことを不満に思っているか、憧れているかのどちらかでした。

また、息子のビンセントとの関係はあまりしっくりいっていないのが悩みのタネで、そのビンセントには彼の子を妊娠している恋人ジョシーがいましたが、いつも彼女に振り回されているのでした。

またミシェルの母親アイリーンとの関係もあまり良くなく、母親はナルシストでいつも若い男を漁っており、もちろんミシェルはそのことを快く思っていません。

さらに親友でビジネスパートナーのアンナの旦那、ロベルトと浮気をしており、向かいに住む若い夫パトリックに色欲を覚えているのでした。

ミシェルには彼女が10歳の時に無差別殺人を犯した父親がおり、その犯行現場に幼いミシェルは連れていかれたという過去がありました。
そして、その父親の仮釈放を決定する審査会が近々開かれる予定になっていました。

その時の警察とマスコミの対応がトラウマとなっていたため、ミシェルは暴行のことを友達には話すものの、警察に届けることはしませんでした。

ミシェルは何事もなかったかのように生活を続けていきますが、彼女の中で犯人と思しき男性への疑いが大きくなっていきます。
犯人はケータイへのメールで暴行時のことを送ってくるなど、彼女のことを知っていて身近に監視することができる人物であることがわかってきました。

最初に疑ったのは従業員のカートでした。会社内で、ミシェルの顔がつけられた女性キャラクターをモンスターが暴行するCGアニメーションが社員全員に流されたためでした。

ミシェルは自衛用の防犯スプレーを、夜、家の近くに止まる不審車を発見した際に、運転手の顔めがけて噴射しましたが、それは離婚した元夫のリシャールで、ミシェルが暴行されたことを聞いて、心配になって見に来ていたのでした。

のちにミシェルは、彼女のことに憧れた別の従業員がCGアニメーションを作成したことを突き止めましたが、彼も暴行犯ではありませんでした。

クリスマスイブに家族や友人を呼んでディナーパーティーを開きましたが、その夜遅くに、母親のアイリーンが脳卒中で倒れてしまいます。病院に向かう救急車の中でアイリーンはミシェルに、うわ言で父親に会うように話すのでしたが、その後、意識を亡くしたまま、数日後に亡くなってしまうのでした。

後日家に帰ったミシェルは家の中に潜んでいた同じ暴漢に襲われます。
必死に抵抗するミシェルが、無我夢中で持ったハサミが暴漢の手のひらを貫きます。
痛みに怯んだ暴漢のスキをついてマスクを剥ぎ取ったミシェルは、暴漢がパトリックであることを知るのでした。

その場はパトリックを追い返しますが、ミシェルはその後、警察に届けることも、家のセキュリティを増やすこともせずに、暮らします。

連日、ミシェルの父親の仮釈放審査に関するニュースが流れていました。が、結果は仮釈放認められず、でした。ミシェルはその決定がなされた後、刑務所を訪れて父親と対面することを決意し連絡を入れます。

翌日、刑務所に到着したミシェルは驚くべき知らせを受けます。父親が独房で首をつって自殺したのでした。
詳しいことは調査中ですが、昨晩7時前にミシェルの面会予定が父親に告げられ、翌朝8時に看守が確認したときには既に死亡していたのです。

ミシェルは父親がミシェルと対面したくないために自ら死を選んだのだと思いました。

その帰宅途中、ミシェルは野生の鹿が急に飛び出したせいで交通事故にあい、足を怪我したうえ、車の中に閉じ込められてしまいます。

警察や救急車を呼びたくないミシェルは友人に電話をかけて助けを呼ぼうとしますが、連絡をつかず、パトリックに電話をして助けを求めるのでした。

パトリックは急いでやってきてミシェルを助け出し、うちに連れて帰って手当します。
その場でミシェルはパトリックに彼女を暴行した感想を聞き出そうとするのでした。
パトリックは多くを語らず、出ていきます。

また、パトリックの妻がローマ法王のスペイン訪問に合わせて彼女もローマに旅行へいってしまった時に、夕食をさそわれ、その後、危険な情事を交わしてしまうのでした。
パトリックは必要もないのに暴力によって行為におよび、ミシェルはその暴力を受けながら受け入れ、より高い絶頂にのぼりつめます。

ミシェルの会社が開発していた新作ゲームの開発が終了し、そのパーティーにミシェルはパトリックと元夫のリシャールを招待します。

その数日前に、アンナから夫が浮気しているらしいと打ち明けられていましたが、そのパーティーの席で、アンナに浮気相手が自分であること、期間は6ヶ月から8ヶ月ほどで、今現在は別れたことを告げます。

そして、パトリックを誘って自宅へ戻りますが、その車の中で、周りの人達を傷つけることになる嘘の生活をやめる決心がついたことを話し、パトリックとの関係を終わらせて警察に暴行のことを話すつもりだと宣言します。

ミシェルは自宅に入りますが、玄関に鍵をかけませんでした。
パトリックはマスクをしてミシェルの家に侵入し、ミシェルに襲いかかります。
ミシェルは反撃をしますが、本気で逃げようとはしません。
やがてミシェルはパトリックに組み敷かれます。

しかし、ミシェルの息子のビンセントが帰宅しており、母親の危機を見て暖炉にあった薪で暴漢の頭部を殴りつけるのでした。

致命傷の一撃に大量の出血をしながらマスクを取り、パトリックはミシェルに向かって「なぜ…?」と呟いて事切れます。

後日、レベッカは家を売って引っ越していきました。

アンナは夫、ロベルトと別れをすませ、ミシェルと二人で一緒に住み始まることになったのでした。





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コメント

  1. きよ より:

    父親が犯罪者なら結婚も就職もできないって
    馬鹿か? 普通にしてるわ調べてから言え

    • takmori83 より:

      きよさん、コメント、ありがとうございます。
      きよさんがお感じになったようなことを感想としていいたかったわけではありませんが、自分の文章が拙いせいで誤解を与えてしまったようです。
      これからは、もっときちんと自分の言いたいことを誤解されないような文章を書けるように努力していきます。

  2. 魔法中年 より:

    正しく女性が強い映画。
    夫の不倫を親友に告白されても一緒に住むと笑顔を見せるアンナ。
    夫を受け入れてくれてありがとうと微笑むレベッカ。
    息子に(おそらくは)血は繋がっていなくとも自分の子供として受け入れさせた息子の恋人。
    そして主人公は、母親、妻、娘、愛人、祖母、女性上司、レイプ被害者と、ありとあらゆる女性としての属性を同時に持つミシェル。彼女は(能うかぎりではあるが)全ての女の代表のような存在。
    「氷の微笑」のような後ろ暗さのないストレートな女性賛歌。

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