映画オリエント急行殺人事件2017年の鉄道旅行は現在も可能?日本からツアー申込みはできる?

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映画「オリエント急行殺人事件」が豪華な俳優陣でリメイクされました。

電車好き&ミステリー好きの僕としては「オリエント急行殺人事件」は大好きな作品なの
ですが、映画を見ているとやはり一度は乗ってみたい、という気になってしまいます。

そこで今でもオリエント急行に乗車して、映画のような雰囲気を楽しむことができるのか、
調べてみました。

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オリエント急行の歴史紹介

オリエントと言うとヨーロッパから見て東にあたるアジアの入り口のことを刺します。
具体的には今の中東と呼ばれる地域です。

オリエント急行はその名前のごとく、西ヨーロッパと中東アジアを結ぶ鉄道で、その
歴史は1883年に始まり、10月4日に開通記念列車がパリを出発、6日間かけてトルコの
イスタンブールへむけ、走行しました。

映画では3両編成として描かれていますが、実際にこの記念列車は寝台車2台、食堂車1台、
荷物車2台の編成で運行されていたようです。

とはいえ、パリからイスタンブールへ列車1本でつながっているわけではなく、他の列車に
乗り換えたり、船を使ったりしたそうです。

と言うのも、列車を運行している「ワゴン・リ」社は列車の所有権は持っていたものの、
線路については各国の国鉄が所有していたものを使用させてもらう契約で走らせていた
ためでした。

その後、時間が経つにつれ、映画のように、イスタンブールからフランスのカレーまで
同じ列車で、移動することが可能になります。

とはいえ、列車内にお風呂やシャワー設備はなく、昔から日本に比べればお風呂に入ると
いう行為が極端に少なかったとはいえ、体を洗うことなく始発駅から終着駅まで列車に
乗りっぱなしというのは、日本人からしたら一種の拷問だと思えてしまうのではないで
しょうか。

「オリエント急行殺人事件」が出版されたのが1934年ですが、1930年台がオリエント急行が
一番華やかな時期であり、パリ-イスタンブール間、カレー-イスタンブール間の列車が
ほぼ毎日運行していたそうです。

しかし第二次大戦中は部分運行の末、戦争の激化により運行停止となり、戦争中に発達した
飛行機、そしてその後に発達してきた自動車などのモータリゼーションによって、移動
手段としての地位を失い、また東西冷戦の影響で、越境時の手荷物検査などが厳しく行われた
結果、所要時間が長くなり、利用者の減少に拍車をかけてしまったのです。

結果、1977年パリ-イスタンブール間直通列車が廃止され、映画で見られたオリエント
急行の旅に終止符が打たれるのでした。

現在のオリエント急行状況

1977年に直通列車が廃止された後、使用されなくなった5車両がオークションに掛けられ、
そのうちの寝台車2両を落札したアメリカの実業家が、さらにオリエント急行の車両を
買い集めて35両を揃えました。

そして新しくオリエント・エクスプレス・ホテルズという会社を起こし、1982年に
ロンドンからヴェネツィアの間で観光列車としてのオリエント急行を運行したのです。

このオリエント急行は「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」と名付けられ、
イギリスのロンドンからドーバー海峡トンネルの入口であるフォークストンまでと、
フランス側のドーバー海峡トンネルの入り口であるカレーからイタリア・ヴェネツィアまで
を結ぶ路線を運行しています。

また、期間限定でイスタンブールやプラハ、ウィーン間などを運行する特別列車も存在
していますので、映画の雰囲気を味わうことが可能です。

ツアーを確認すると、やはり車両内にはバス&シャワー設備がないため、途中でホテル泊を
入れることで入浴が可能になるように、調整されています。

ヨーロッパのハイエンド観光になるため、ドレスコードもあり、特に夕食は、男性は
スーツにタイ、女性はイブニングドレスが必須と今でも上流階級の旅行となっていて、
旅行日数が長くなればなるほど、他の乗客との交流する機会も増えるため、会話を楽しむ
事ができるだけの語学力も必要になると思われます。

日本から乗車することは可能?

JTBなど観光旅行を取り扱っているツアー会社はほとんど、オリエント急行に乗車できる
ツアーを組んで、パッケージとして販売しています。

現地までの航空券と始発駅&終着駅のある都市での観光なども含んでおり、申し込んで
代金を払えば、後は何も心配せずにすみます。
が、列車に乗る日数にもよりますが、ツアー代金は40万から90万ほどとかなり高額です。

一方でベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスの公式ホームページから列車の
予約と乗車券を購入できますが、例えばロンドン-パリ間の代金は役600ポンド、日本円に
して9万円ほどです。

ロンドン-羽田間の往復チケットが約10万円ほどですから個人でフライトや列車の手配を
した場合、ホテル代を含めたとしても、やはりツアー代よりは安く済ませることが可能
でしょう。

ただし、現地での移動なども全てを自己責任で行わなければならないことを考えると、
旅慣れて、言葉もある程度できないと、難しいかもしれません。

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