映画アナベル死霊館の人形のおさらいあらすじとネタバレ感想!消えた人形はどこへ?

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ネタバレ感想 1 アナベルが何をしたかったのか、ちょっと不明?

実在する悪魔の人形とそれが引き起こした実話に基づいて制作された映画だそうですが、
一連の流れを見ていくと、アナベルが何をしたかったのか、ちょっと理解に苦しむところ
があるように思います。

悪魔を呼び起こそうとしているカルトの一員で、おそらく両親の殺害もそれが目的だと
思われます。

しかし、両親の殺害自体が儀式のようでもありませんし、殺害しなければならない理由が
はっきりしません。

そして次にミアの家に侵入していますが、そこで何がしたかったのでしょうか?
人形に魂をのりうつさせたかったというのは、ありえないと思います。なぜならジョンが
ミアに人形を贈ったのがその日ですので、人形が目的で購入したジョンの跡をついてきた
というのでなければ、計画的な行動とはいえません。

結局、ヒギンズ夫妻殺害もミア襲撃も、狂った人達の狂った行動、という警察の見解以外、
説明がつかない事件となってしまっています。

人形に乗り移ってからも、今ひとつはっきりしません。
悪魔を呼び起こすために人間の魂が必要らしいことはわかるのですが、であればミアの
命を奪うことはもっと簡単にできたのではないか、と思うのです。

これが、自分から魂を捧げるように仕向けないといけない、という縛りがあるなら、
映画のようにリアを狙っていると見せかけて、リアの代わりに自分から犠牲になるよう
に仕向けないといけないので、理解できますが。

結局エブリンがさらにミアの身代わりとなって命を立つのですけど、それで一体何が
どうなったのでしょうか?
神隠しにあっていたリアが戻ってきましたが、エブリンが犠牲になったことで人形から
アナベルの死霊がいなくなったようではありませんし、悪魔もこの世に呼び起こされた
形跡もありません。

納得のできる流れが全くないな~というのが、見終わった後の正直な感想でした。




ネタバレ感想 2 悪魔って一体何なのだろうか?

悪魔っていうのは、歴史的に言ってキリスト教が広まるに従って、それまでその土地
その土地で信じられていた土着の神様が悪魔に変えられたっていうのが、大雑把にいって
ですが、正体です。

で、そういう悪魔を信じるカルトのメンバーというのは、何のメリットが有ると信じて
狂信的な行動を取るのでしょうか?

なんだかんだといっても信じている人間も利己的な存在ですので、悪魔であろうが、神様で
あろうが、信仰することで自身に得られるメリットがない限り、信じたり、寄付したり、
宗教的行動を取ることはありません。

たとえば悪魔に貢物として他人の命を捧げた場合、その見返りが悪魔から下げ渡される、
と信じていない限り、殺人なんてしないほうが絶対にいいわけですから。

おそらく目には見えない、彼らが強く信じて疑わない、人の理解を超えたエネルギーなり
快楽なり、能力なりが自分に授けられていると思い込んでいるのでしょうね。

ところで悪魔は神に対して自分たちが支配する世界を築くために、戦いを挑んでいて
何かしら悪さをしているわけですよね。

そこでもし、彼らが征服することができたエリアがあったとして、そこを統治していく
には、何かしらの秩序が必要だと思うわけですよ。

悪魔なんて秩序を全く無関係な存在みたいに思えるのですが、いざ統治をするとなれば、
無秩序では不可能です。

例えば、そんな悪魔が統治する世界というのは、それこそ今の北朝鮮のように一部
特権階級の連中がいい目を見て、多数大勢が虐げられているような世界でしょうけど、
それこそ、北朝鮮の金正恩がよく声明を発表させているように、彼の国のような統治
システムを確立した連中からすれば、そのシステムを破壊しようとする輩こそが、
それこそ彼らにとっての「悪魔」になるわけでしょうね。

皮肉な話ですが。

ネタバレ感想 3 ホラー映画としての感想は

ストーリーには納得がいかない部分もありましたが、それでも怖さは凄くありました。

死霊だか幽霊だか悪魔だかわかりませんが、いないはずのものに追いかけられる恐怖とか、
廊下を横切るいるはずのない人物だとか。

王道といえば王道なんですが、やはり王道が一番怖いんですよね。

しかし、人それぞれの趣味ですから仕方ないとは思うのですが、ミアのようにああいう
人形を集める人の気がしれません。僕にとって見たら不気味以外、何者でもないですよ。

ああいう人形が、扉の隙間からこちらを覗き込むように様子を見ていたりしたら…、
超パニックで叫んじゃうでしょうね。

一つ面白いなって思ったのは、やはりああいう超常現象が起きれば、アメリカだとやはり
教会の神父さんにお願いするしかないんでしょうね。

日本だと、そこまで宗教が入り込んできている感じがせず、お祓い屋みたいな霊感はある
けど、神主でも坊主でもない、という人がいたりしますが、キリスト教の世界では、そう
いう人も悪魔になってしまうんでしょうか。

すでにアナベルとして第2作目が公開されていますが、こちらはアナベル人形が誕生した
話で、時系列的には時代を遡るお話。

最後に人形が消えているということから、人形はまだ浄化されず、ウォーレン夫妻の
手に渡るまでに引き起こした怪奇現象を題材にして新しい映画が作られることは
間違いないようです。

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