映画女神の見えざる手に登場するロビイストって日本にいるの?映画のトリビア紹介も!

映画

映画「女神の見えざる手」は日本では馴染みのあまりないロビイストという職業のお話です。

アメリカではロビイストがとても政治に大きな影響を持っており、裏で暗躍してマスコミを
利用した世論操作などを行い、自分たちに有利な政策を取るように導いたりしています。

そんなとても重要な職業ですが、日本ではあまり聞いたことがありません。
この違いは一体どうしてなのか、調べてみました。

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ロビイストの歴史と活躍できる政治制度の違い

「ロビイスト」とはホテルなどにある「ロビー」という言葉から出来上がりました。
つまり、ピアノを引く人を「ピアニスト」というのと同じように、「ロビーに居る人」、
「ロビーで活動する人」という意味になります。

では一体、ホテルのロビーでどういった活動をしていて名前がついたのでしょうか?

その由来についての有力な説はこうです。
1869年から1877年にかけてアメリカ大統領に就任していたユリシーズ・S・グラント氏が、
妻である大統領夫人からホワイトハウス内を禁煙にされてしまったため、近くのホテルの
ロビーで愛用の葉巻をふかしかなくなってしまいました。

そしてホテルのロビーでくつろいで葉巻をくゆらすことが日課になった大統領に対して、
陳情を行う人々がでてきだしたのです。上機嫌でリラックスしている大統領ですので、
気持ちよく陳情を聞いてくれた、のかどうかはわかりませんが、おおらかな態度になって
いるでしょうから、大概のことは「よしよし」と聞いてくれていたのかもしれません。

なにはともあれ、そういった歴史があり、いわゆる日本で言うところの「根回し」活動を
する人達と考えれば、わかりやすいでしょう。

日本では、根回しや内部の癒着という、いわゆるネガティブな印象で受け止められる
活動を職業としてする人達、と捉えられるかもしれませんが、それが許されるアメリカでは
大きな力を持つ存在になっています。

映画にもでてきますが、有名なところでアメリカ・ライフル協会などがそうですし、
ユダヤ系の団体である「イスラエル・ロビー」というものもあります。

近年、アメリカで二次大戦中の韓国慰安婦像の設置が西海岸を中心にされているニュースが
紙面を賑わせていましたが、これも韓国慰安婦問題を騒ぎ立てる団体が雇ったロビイストの
力が大きいため、ともっぱらの評判です。

少し前までなら捕鯨反対を叫ぶ団体の活動も、世論を動かすためにロビイストが関わって
いました。

なぜ、アメリカでこれほどにもロビイストが強い力を持つのでしょうか?

それは政治制度に違いがあるからといえます。

アメリカでは司法・立法・行政の三権分立に加え、第4番と言われるメディア、第5番と
言われるシンクタンクという研究機関があります。

そしてこの5つの機関の中で比較的自由にフィールドを替えて職種変更が容易にできるのです。
そのため、人脈が広がりやすく、多方面に渡って、主義主張を浸透させ、外に向かって
発しやすくなっている
のです。

一方日本では、例えば行政機関に属していた官僚や、司法機関に属していた弁護士や検事、
はたまたアナウンサー上がりという議員が存在することがあっても、議員をやめて官僚に
なるとか、弁護士になるという話は聞いたことがありません。

また、それらの中で話し合いを持つと、談合だとか、癒着だとかといって、叩かれる
対象になりやすい土壌がある
ように思われます。

(ただ僕は、どちらが良い、どちらが悪いということをいっているのではなく、そういう
違いがある、という事実を述べているだけですので、ご了承ください。)

日本にロビイストは必要なのか?

日本もアメリカのようにロビイストが活躍できるようにすべきだ、という声はありますが、
たぶんに少数意見になっていると思います。

上でも書きましたが、どうしても活動がネガティブなイメージが付いて回る印象が払拭
できないからだとは思います。

とはいえ、必要ないかというと、僕は決してそうではないと思い、今後のことを考える
のであれば、必要だし、育成していくことが国益につながると思っています。

というのは、良くも悪くもアメリカ国内ではロビイストの手によって政治が引きずり
回されているという現実があり、ロビイストを上手く使わないと、アメリカ国内の世論を
味方につけることができないからです。

それを上手に使っているのが韓国で、だからこそ、まったくアメリカの歴史にとって
関係のない慰安婦像がアメリカ国内で設置されることになる
わけです。

映画の中で、勝つためにはどれだけえげつないことをロビイストが行っているか、余す
とこなく見せてくれていますが、まずもってあれと同等のことを主張する意見を押し通す
ために使っていることは、想像に難くないでしょう。

多分、虚偽の話を作り出してとまではいいませんが、自分たちに都合の悪い情報は、敢えて
公にしない、くらいのことは平気でやっていると思います。

最近、日本でもその重要性が認識され始め、幾つかのロビー活動を行う企業ができ
はじめて来てはいますが。

映画トリビア紹介

映画で取り上げられた「ロビイスト」に関するお話の他に、映画自体のトリビアも幾つか
紹介したいと思います。

スティーブン・スピルバーグ監督の映画だったかも

この映画の脚本ですが、その年の映画の素晴らしい脚本に対して送られる賞である
ブラックリストという賞がありますが、そのトップ5に入るほど賞賛されたものでした。

あのスティーブン・スピルバーグ監督もとても気に入ったそうで、自身でメガホンを取る、
といっていたそうですが、あまりにも多忙なそのスケジュールに実現せず、監督はジョン・
マッデンになりました。

ジェシカ・チャステインの映画

その監督のジョン・マッデンは脚本を読んだ後、個人的にジェシカ・チャステインの
もとへ持っていったそうです。

彼の頭の中にはジェシカ・チャステイン以外の選択はなかったと証言しています。

ジェシカは主演を引き受けた後、役に入り込むためにワシントンDCで何人もの女性
ロビイストを訪ね、彼女らと時間をともにして役作りに励みました。

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