ディズニー映画リメンバーミーのネタバレ感想とあらすじ!死者の日に飾られる花びらの名前は?

映画

映画「リメンバー・ミー」はディズニー&ピクサーの長編アニメーションです。
ピクサーにとって19作目になる長編アニメーション作品ですが、実はピクサー年に2作
以上の作品を公開するのは、2017年が2015年に続いて2回めになります。

メキシコを中心としたラテンアメリカの祝日「死者の日」を題材にして、音楽と家族の
絆を中心に話が進んでいく、心温まる映画です。

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キャストの紹介

ミゲル・リヴェラ: アンソニー・ゴンザレス
音楽が好きで国民的英雄の歌手エルネストに憧れる12歳の少年。呪いによって死者となる。
ヘクター: ガエル・ガルシア・ベルナル
自分の願いと引き換えに死者の国に迷い込んだミゲルを助ける、陽気で調子のいい死者。
エルネスト・デ・ラ・クルス: ベンジャミン・ブラット
ミゲルが憧れる国民的歌手。
ママ・イメルダ: アラナ・ユーバック
ミゲルの高祖母。歌手の夢を追って家族を捨てた夫を恨み、家族に音楽禁止の掟を課す。
ダンテ: フランク・ウェルカー
メキシカン・ヘアレス・ドッグでミゲルになついている野良犬。彼とともに死者の国に来る。

ネタバレあらすじ

メキシコの小さな村サンタ・セシリアに住む12歳のミゲル少年は音楽が大好きでした。
既に亡くなった国民的英雄の歌手で映画俳優のエルネスト・デ・ラ・クルスにあこがれて
いて、将来は彼のような歌手になりたいと夢見ていました。

しかし彼の家、リヴェラ家では歌手であった高祖父が、自身の音楽で成功するという夢を
追いかけるために家族を捨てた過去が有り、その妻であった高祖母のイメルダによって
音楽を禁止するという家族の掟が有るのでした。

そのため、ミゲルは隠し部屋をデラクルスの音楽や主演の映画、彼のグッズでいっぱいに
し、密かに彼の映画を見、音楽を聞いて、ギターの練習をするしかありません。

そんな生活を送っていたミゲルとその家族に、年に一度の祝日である死者の日がやって
きます。その日に合わせて誰でも参加できる音楽のコンクールがあることを知った
ミゲルでしたが、家族が参加を許してくれるわけがないと、落ち込んでしまうのでした。

死者の日の盛大なお祝いに備え、家族総出で準備をしていましたが、ミゲルはきれいに
祝日のために設置された祭壇に飾られた、これまでになくなった祖先の写真の中の、
1枚の写真にあることを見つけます。

それは高祖母のイメルダ、娘である曾祖母のココ、そして家族を捨てたため、顔の部分が
破かれて容姿が分からなくなっている高祖父が3人一緒に写った写真でしたが、写真の
右側が折り曲げられていて、その部分に高祖父が持つ、見覚えのあるギターが映っていた
のでした。

そのギターとは、国民的英雄の歌手、デラクルスのギターにそっくりなのです。
このことからミゲルは、デラクルスこそが彼の高祖父に違いないと大喜びするのでした。

その後、こっそりと家を抜け出して音楽コンクールに出場しようとしたミゲルでしたが、
厳格な祖母のアブリエータに見つかってしまい、一緒に持っていた愛用のギターを
壊されてしまいます。

ショックを受けたミゲルは家を飛び出します。怒りと悲しみが収まり、なんとか今夜の
コンクールに出場するためにギターを調達しなくてはならないミゲルは、村の共同墓地に
ある、デラクルスの墳墓に設置してあるギターを借りることを思いつきます。

血の繋がった子孫のミゲルが借りるのは、問題がないと思ったのですが、壁に飾られた
ギターを手にして一弾きした後、ミゲルの体に変化が起きるのでした。

ミゲルの体は幽体のようになり、生きている他人から、触れられることも声を聞かれる
こともできなくなります。
逆に、死者の日ということでこの世に訪れていた骸骨の死者達の姿を見、声を聞き、
反対に死者たちもミゲルに触れ、声を聴くことができるようになっているのでした。
唯一ミゲルのことに気がつくのは、犬のダンテだけです。

あまりの事態にパニックになるミゲルでしたが、彼の亡くなった祖先である、大叔母の
ロシータ、ビクトリア、そして曽祖父のフリオ、高祖母の双子の兄弟オスカーとフィリペ
に出会うことで、なんとか落ち着きを取り戻します。

彼らは彼らで、イメルダがこちらの世界に来れなくなっていることに困惑していました。

骸骨の姿になっていないミゲルの姿に驚く死者の家族でしたが、とにかく死者の国に
行くことにします。

死者の日に飾られるマリーゴールドの花の花びらがいくつも集まって出来上がった大きな
橋が墓地の脇にかかっており、それを渡るととてもカラフルな死者の国が見えてくるので
した。
なぜか、ダンテも彼らについて来てしまい、しかも何事もなく橋を渡れるのでした。

死者の日に死者があの世からこの世に戻ってくる事ができますが、条件としてこの世で
死者の日の祭壇に写真が飾られていることが必要だったのです。
祭壇に写真が飾られていない死者の場合、花びらの橋を渡ろうとしても花びらの中に
埋もれて渡れないのでした。

そしてイメルダがこの世に行けないのは、彼女の写真が飾られていないからで、飾るはず
の写真はミゲルが持って来てしまっていました。

また、ミゲルが幽体となってしまった理由も判明します。
死者の日は死者に対して贈り物を与える特別な日なのですが、その日にミゲルは死者の
エルネストからギターを奪うという行為をしてしまったため、呪いにかけられたから
でした。

そして日の出前までにその呪いを解かないとミゲルは死者の一人となってしまうのです。




幸いにも呪いを解く方法は簡単で、マリーゴールドの花びらを持った祖先の一人が許すと
言い、その花びらを手渡してもらえばいいだけでした。

イメルダがミゲルに許しを与えますが、その条件として生涯音楽にかかわらないこと、と
付け加えます。
その条件に驚くミゲルでしたが、その場だけ条件を受け入れたふりをして現世に戻ったら
従わなければいいと軽く考えていました。
しかし、無事現世に戻って喜んでギターを手にして弾いた途端、あっという間に死者の国に
舞い戻ってきてしまったのです。

嘘をついたミゲルに腹を立てるイメルダでしたが、ミゲルはそんな条件は飲めるわけない
といって、他の家族に許しを与えてもらえるように頼みます。が、イメルダの前でそんな
事ができる家族は一人もいませんでした。

生き返るにはイメルダの許しを、一生音楽にかかわらないという条件を飲んで、受け入れる
しかないと諦めかけたとき、ミゲルに一つのアイデアが閃きます。

家族であればいいのであれば、高祖父であるエルネストから許しを得られれば、いいのだ、
と。

それに気付いたミゲルは、この世界のどこかにいるはずのエルネストを探し始めるために、
家族の前から逃げ出します。

身を隠しながら追手の目をくらますミゲルに、ミゲルが橋を渡って来た時に、写真が
飾られてないにも関わらず、現世に行こうとして花びらの中に埋もれてしまったヘクター
という死者が、エルネストの知り合いだという話をしていることを盗み聞き、彼に
エルネストを探す手伝いをしてくれるように頼みます。

ヘクターは、ミゲルが生き返った後、祭壇に彼の生前の写真を飾ることを条件に協力を
することに同意するのでした。

ヘクターはまず、ミゲルの顔を骸骨のようにペイントして変装させます。
その後、エルネストが死者の日にはいつも、自宅で招待客とパーティーをし、その後に
コンサートを開くというスケジュールを説明して、エルネストを含めた、コンサートに
参加するアーティストがリハーサルする場所へミゲルを連れていきます。

が、エルネスト自身はリハーサルをしたことがなく、その場には現れないことがわかります。
それと同時に、音楽コンクールが開かれ、優勝者がエルネストの自宅で行われる
パーティーに招待されることもわかるのでした。

そこで、ミゲルはギターを手に入れてコンクールに出場し、優勝してエルネストに会う
という計画を立てます。そのためにギターが必要になりますが、ヘクターが調達すること
になるのでした。

ところでミゲルは、ヘクターがエルネスト自身はリハーサルをしないということを知らな
かったことから、本当に知り合いなのかどうか、疑いを持ち始めます。

ヘクターは友人のチカロンからギターを借りようとします。チカロンはヘクターの音楽を
聞いてから、といい、彼の一番好きな曲をヘクターが歌い終わると、細かい砂のように
なって消滅してしまうのでした。

不思議かるミゲルにヘクターは、死者の国に住む死者は、その死者の存在を覚えている
現世の人間が全ていなくなった時に、ああやって消滅してしまうのだ、と説明します。

一方でミゲルの行方を探すイメルダと家族はアレブリヘスと呼ばれる精霊の一匹、羽の
生えた緑色のヒョウの姿をしたペピタを使ってミゲルの後を追うのでした。

コンクールで出番を前にしてミゲルは極度の緊張をしてしまいます。それもそのはず、
人前で演奏をするのはこれが初めてなのでした。

それを知ったヘクターは慌てながらも、人前で演奏をするためにどうしたらいいかの
アドバイスをミゲルに授けます。

出番が来たミゲルは、緊張が解けず、固まってしまいそうになりますが、なんとか演奏を
はじめ、その腕前と歌声は観客たちを徐々にとりこにしていきます。
ダンテのせいでヘクターも舞台に上がってしまい、二人で息の合ったパフォーマンスを
披露して、大歓声を浴びますが、その観客の中にミゲルを探す家族達がいることに気が
ついたミゲルは急いで舞台からおりて逃げ出そうとするのでした。

様子がおかしいことにヘクターはミゲルを問い詰め、ミゲルには現世に戻るための家族が
エルネスト以外にもいることを知ります。つまり、ミゲルは今にでも現世に戻って
ヘクターの写真を祭壇に飾ることができたのでした。

エルネストしか家族がいないと嘘をついていたミゲルに起こるヘクターですが、ミゲルも
ヘクターがエルネストの知り合いであることに疑いを持っていると口論になり、ミゲルは
もうヘクターの助けはいらないと、立ち去ります。怒りに任せてダンテにもついてくるな
と怒鳴り、一人でエルネストのもとへ向かうのでした。

そんなミゲルの前にペピタに乗ったイメルダが現れます。
現世に戻るように説得するイメルダに、音楽ができないのであれば、戻っても意味がない
とミゲルは答え、音楽を毛嫌いするイメルダには、ミゲルの気持ちはわかるわけがないと
言い放ちます。

立ち去ろうとするミゲルは、イメルダの信じられない美声の歌声に驚いて足を止めてしまう
のでした。
イメルダは、かつて音楽を愛し、夫のギターに合わせて歌を歌っていたことを告白します。
しかし、夫が音楽を取って家族のもとに戻ってこなくなった時に、家族のために働かなく
てはならなくなった彼女は音楽を捨てるしかなかった、と続けるのでした。

しかしミゲルは、家族は互いにサポートをし合うべきなのに、音楽をしたいのにそれを
禁止するだけなら家族も要らない、と言い捨て、イメルダを残してエルネストのもとへ
むかいます。

招待状がないミゲルは一度は会場からつまみ出されますが、なんとか潜り込むことに成功
します。
そしてなかなか近づけないエルネストに対して、歌をうたうことで彼の注意を引き、
自分が彼の子孫であることを打ち明けて、歓迎されるのでした。

エルネストはミゲルに、彼の偉業の数々を見せてまわります。そして、この後に行われる
コンサートに一緒にステージに上がらないかと持ちかけますが、日の出までに許しを得て
現世に戻らなくてはならないミゲルは、残念そうに事情を話します。

エルネストはミゲルに許しを与えて現世に返そうとしますが、そこに突然、ヘクターが
現れるのでした。

ヘクターとエルネストは本当に知り合いで、ヘクターは有名な作曲家であり、エルネストの
パートナーでした。ヘクターはエルネストの有名な曲は全て彼の作品であり、エルネストが
盗んだと主張します。エルネストはヘクターの曲を世に出すことで、偉業を知らしめたんだ
と弁解しますが、二人の口論を聞いていたミゲルが、そのシーンはまるでエルネストが
主演した映画の一幕のようだと、ヘクターに教えます。

ただし、映画の一幕では、毒を飲ませようとした事に気がついたエルネストがそれに気が
ついて相手を叩きのめすのですが、実際に起ったことは、ヘクターの曲が必要なエルネスト
がヘクターを毒殺し、曲を盗んだのでした。

エルネストはヘクターを警備員を呼んで監禁させます。ヘクターの持っていた彼の写真を
奪った後に。

そしてエルネストの人となりに疑いを持ち始めながらも許しを貰おうとしているミゲルに
対しても同様に、監禁するように命じるのでした。
家族に対して、と訴えるミゲルに、エルネストは「親友ですら手に掛けたんだ、家族
だからどうしたと言うんだ。」と不敵に微笑みながら。

地下洞窟に落とされた二人は再会し、ヘクターが現世に戻りたい理由は一人娘のココを
ひと目見たいからであること、エルネストの代表曲として有名な「リメンバー・ミー」は
ヘクターがココに対して作った曲であることを、ミゲルに打ち明けます。

その話を聞いたミゲルはヘクターが彼の高祖父であることに気がつくのでした。
本当に高祖父に出会ったミゲルは大喜びしますが、ヘクターは、彼の存在を唯一知るココの
記憶がなくなりつつあることから、今にも消滅してしまいそうになっていました。

絶望に打ちひしがれそうになっている二人の前にダンテが現れます。そしてダンテに連れ
られてペピタに乗ったイメルダも現れ、ミゲルとヘクターは無事に助けられるのでした。

未だにヘクターのことを許さないイメルダでしたが、ミゲルによってヘクターに起こった
出来事を聞き、ヘクターの写真をエルネストから取り戻す作戦に協力することにします。

コンサート会場でエルネストを襲撃し、写真を取り戻すことに成功しますが、その過程で
イメルダが舞台に上がってしまい、ヘクターの演奏で歌を披露するというハプニングも
起こります。

写真を取り戻した後、イメルダの許しで現世に戻る寸前のミゲルでしたが、エルネストの
逆襲を受け、写真とともに建物の下に放り出されてしまいます。
アレブリヘスになったダンテの必死の救助も虚しく、地面へ激突しそうになる瞬間、
ペピタによって助けられたミゲルでしたが、ヘクターの写真は掴み損ねてしまうのでした。

エルネストがミゲルを建物から投げ下ろした瞬間とヘクターを殺して曲を盗んだことを
コンサートの大画面に接続されたカメラで映されるようにしたため、エルネストの悪事は
周知のこととなり、怒れるペピタによって遠くへ放り投げられた上、自身が死んだのと
同じように、巨大な鐘の下敷きになるのでした。

日の出が始まりつつあり、ヘクターはココの記憶が薄れているのを示すかのように、
今にも消えそうになります。
イメルダはミゲルに無条件で許しを与え、現世に戻ったミゲルはエルネストがヘクター
から盗んだギターを持って、急いで自宅に帰ります。

寝室の椅子に座ったココを見つけると、ヘクターのことをまくし立て、記憶を呼び
覚まそうとしますが、ココは全く反応しません。

もう手遅れなのか、と諦めかけますが、手に持ったギターに気がつくと、ヘクターがココの
ために書いたという「リメンバー・ミー」を歌い始めるのでした。

その歌声に、ココはゆっくりと反応し始め、ついには一緒に歌を歌い始めます。
そして歌い終わると、イメルダとココ、ヘクターの3人で写った写真で、破かれたヘクター
の顔の部分を、思いでの手帳の中から出して家族に見せ、思い出話を語り始めるのでした。

一年後、現世でもエルネストの悪行はすっかり広まり、変わってヘクターの偉業が人々に
知られることとなります。

死者の日に飾られた家族の写真の前に、ミゲルは新しく生まれた妹に、写真の家族の
ことを言って聞かせるのでした。
その中には、1年持たなかった曾祖母のココの写真も飾られていました。

死者の国ではヘクターは、写真が飾られていることから無事、橋をわたることができ、
妻のイメルダと娘のココと一緒に手を繋いで橋を渡っていました。

ダンテはペピタを誘って現世に戻り、リヴェラ家のお祝いに顔を出しています。
ペピタは現世では可愛い猫になっていました。

リヴェラ家のお祝いには生きている家族も死者の家族も全員が集い、ミゲルの奏でる
ギターと歌に合わせて踊り、お祝いを楽しんでいるのでした。




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