映画モンスターズインクで笑いエネルギーが悲鳴エネルギーの10倍の理由を考察!

映画

映画「モンスターズ・インク」では、怖がらせ屋モンスターが子供の部屋に行き、怖がらせて悲鳴エネルギーを収集していました。

そのエネルギーがモンスターの世界で生活していくにあたって、我々の電気のような役割を果たしています。


一方で、映画の途中、子供の笑い声による笑いエネルギーが登場しました。

そしてその描写は、明らかに笑いエネルギーのほうが、悲鳴エネルギーよりも力強く描かれています。

映画の最後には、そのことに目を付けたサリーとマイクが、笑いエネルギーを集めるためにモンスターズ・インク社を再開させていました。


ところで、なぜ、笑いエネルギーのほうが、悲鳴エネルギーよりも力強いのでしょうか?
その差は約10倍ともいわれていますが、今回はその理由について考察してみました。









映画「モンスターズ・インク」で悲鳴エネルギーを集める理由

映画「モンスターズ・インク」では、怖がらせ屋モンスターが子供の部屋に行き、悲鳴エネルギーを集めていました。

その悲鳴エネルギーがモンスターの世界では、人間世界の伝記のような役割をしており、それによって、社会や生活が成り立っていたのです。


一方で、エネルギーを子供から集めるための怖がらせ屋モンスターの仕事は命がけでもありました。

というのも、人間の子供はモンスターにとって有害・有毒であり、少し触られただけで、死んでしまうと信じられていたからです。

とはいえ、映画の中ではサリーやマイクはブーと濃厚接触を繰り返しており、その結果は二人には健康上の問題は全くないので、真実ではないことがうかがえます。

この件に関して、別の考察記事を紹介していますので、興味がありましたら、ご一読ください。

関連記事:モンスターズインクでモンスターたちが子供は有害で有毒と恐れる理由を考察


しかし「モンスターズ・インク」の作品の中で、この悲鳴エネルギーに対していろいろと考えさせられる情報が見つかるのでした。

サリーとランドールの記録更新合戦

サリーはモンスターズ・インク社の現怖がらせ屋モンスターのトップ社員。

毎月、集めてくる悲鳴エネルギーの数値が社の歴代記録を塗り替えるのでは、と話題になるほどの凄腕です。


そしてそのサリーをライバル視するランドール。

サリーとランドールが常に月間成績の1位と2位を争っているようで、その成績はやはり社の歴代記録に迫るほどの数値のようなのです。


これを人間世界に当てはめれば、営業成績をトップクラスで、常に争い続ける営業マン2名といったところでしょうか。

エネルギー不足問題

その一方で、モンスターの世界で持ち上がっているのがエネルギー不足問題でした。

その度合いはかなり深刻で、新聞の一面を飾るほど。

しかもその理由について、社長のウォーターヌースの分析では、子供が昔ほどモンスターを怖がらなくなったから、ということのようでした。


とはいえ、映画の内容を見る限り、エネルギー不足問題はそれほど大きな問題として世間一般にとらえられているようには感じられませんでしたが…。


まぁ、人間の子供がモンスターの世界に迷い込んだ、というニュースのほうが、緊急性も重要性も非常に高く、他のニュースをすべて消し去ってしまうほどのインパクトもありますけどね。

ブーの住んでいる世界の時代はインクレディブルの前後

エネルギー不足問題は静かに、しかし深刻にモンスターの世界へ着実に忍び寄っていたようです。

そしてそのことを猶予したウォーターヌースは、どちらかというと、世界を守るというよりは自社を守るためと見たほうが自然な理由で、人間の子供をさらって、悲鳴吸引機で無理やりに悲鳴エネルギーを収集しようという計画を立案します。

その協力をランドールにさせ、ランドールが担当していた子供の一人のブーを本当にさらってきて、悲鳴吸引機を使用しようとしていました。


ところでブーは、いつの時代からさらわれてきたのでしょうか?

映画「モンスターズ・インク」の隠れキャラに注目すると、その答えが分かってきます。


まずはブーの部屋にあるアイテム。

床に転がっているのは、「トイ・ストーリー2」に登場するジェシーの人形

そして壁に飾られているポスターはオープンしたてのディズニーランドの物でした。

ジェシーはTV番組「ウッディのラウンドアップ」に登場したキャラクターで、そのTV番組が人気を誇っていたのが、1950年代中盤という設定でした。


ちなみに「トイ・ストーリー」シリーズのウッディに関してはとても綿密な裏設定がいくつか用意されています。

そちらに関しては、こちらの関連記事で紹介していますので、興味がありましたら、ご一読ください。

関連記事:トイストーリーのウッディは超レアアイテム!?アンディの父親の秘密にも関わる裏設定を紹介!

関連記事:トイ・ストーリー2のディズニーヴィランズ・アルの裏設定紹介!驚きのアンディとの関連が!


また、ディズニーランドが初めてオープンしたのが1955年

そのディズニーランドの宣伝用ポスターがブーの部屋に飾られているということは、ブーが住んでいる時代は1955年以降から19060年くらいまで、ということになります。


ちなみにディズニーランドのポスターはブーだけの部屋で見つかるのではなく、ランドールの追跡から逃れるために通った世界中の部屋のいくつかで見つけることもできます。

これは、ブーの部屋に飾られているポスターが骨董品としてのものではなく、ディズニーランドのオープニングに合わせた現在進行形でのポスターである可能性が高いことを示していると思われます。

時代設定1955年から1960年ごろのピクサー作品はインクレディブル

1955年から1960年ごろを時代設定にしているピクサーの作品は、というと映画「インクレディブル

スーパーヒーローが街にはびこる悪を退治し、治安維持に努めているという時代です。

しかしこのことについて、裏を返せば警察組織では対応しきれないくらいの犯罪が発生し、スーパーヒーローの力を借りないと、社会治安が維持できないレベルであった、ということになります。


映画「モンスターズ・インク」と映画「インクレディブル」は別々の作品で、関連性はないのでは、と思われるかもしれませんが、実はピクサー作品には、

    「すべての作品は同じ世界で起こっていてそれぞれが時間的ずれはあるものの、お互いに関連性がある。」

とする「ピクサーユニバース」説が存在するのでした。

その証拠がピクサー作品で必ず見つかる隠れキャラであり、これらの隠れキャラは制作チームのパロディというだけでなく、「ピクサーユニバース」説を証明するためのヒントになっていたのです。

ピクサーユニバース」説についてはこちらで詳しく説明していますので、興味がありましたらご一読ください。

関連記事:ピクサーユニバースのヒントは隠れキャラ!トイストーリーから2分の1の魔法まですべてのつながりを解説


では、ブーが映画「インクレディブル」の舞台となっている1955年から1960年ごろからやってきたことと、悲鳴エネルギー、笑いエネルギーの違いにどういった関係があるのかについて考察していきましょう。

笑いエネルギーが悲鳴エネルギーよりも強い理由

ブーが生活している時代は映画「インクレディブル」が活躍しているころ。

つまり犯罪が多発している治安の悪い時代ということになります。

治安が悪いということは、社会の雰囲気も悪く、人々にとって楽しい時期ではありません。

常に不安と隣り合わせで、事件に巻き込まれる心配をしていないといけません。

そんな社会ではおそらく悲鳴のほうが笑いよりも多く発せられていたでしょう。


普通の生活で笑いよりも悲鳴のほうが多い、となれば、悲鳴エネルギーは常に消費され、笑う機会が少ないために笑いエネルギーは体内に蓄積されていたのではないでしょうか。

そのため、一笑いで発せられるエネルギーが悲鳴エネルギーに比べて10倍もの高出力を発していたと考えられるのではないでしょうか。


考えてもみてください。

モンスターズ・インク社でサリーとランドールの二人が、歴代記録を更新するかしないかという高レベルな争いを毎月のようにしているわけです。

そんなトップレベルの怖がらせ屋モンスターが二人もいて、会社として集められるトータルのエネルギーは、年々減少。ついにはエネルギー不足問題が新聞の一面を飾るほどの状況になっています

この状況を説明するには、サリーとランドールの二人以外の成績が、とんでもなく悪いのか、過去と比べて怖がらせ屋モンスターの数が極端に減ったのか、などが考え付きます。

が、何よりも集めてくる先のエネルギーが少ないことが、一番の問題なのではないでしょうか。


時代背景のために消費量が多くなった悲鳴。

そのためにモンスターがエネルギーとして集めようとした段階では少ししか残っていない。

一方で、やはり時代背景のため、使用頻度が少なくなっていた笑い。

だからこそ、一度発せられると高出力を維持できる。

これが笑いエネルギーが悲鳴エネルギーに比べ10倍の強さになっている理由だと考えられます。

考察のまとめ

いかがでしたでしょうか?

たどり着いた考察の結果は、「ピクサーユニバース」説が真実である、ということを前提に導き出しています。

にして、スーパーヒーローが活躍しないといけないためには強大な悪が必要で、その悪に虐げられている人が多ければ多いほど、スーパーヒーローが輝くのですね。

そしてブーは、そんな世界からやってきていた、ということになります。

となると、ブーはサリーとマイクの住む世界よりもずっと昔に存在していた、ということになりますが、

    実は怖がらせモンスターたちは「タイムトラベル」で子供たちを怖がらせにやってきていた

ということも「ピクサーユニバース」説を前提にすると、導き出されるのでした。

詳しいことはこちらで説明していますので、興味がありましたらご一読ください。

関連記事:モンスターズ・インクでモンスターたちが子供は有害で有毒と恐れる理由を考察

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