トイ・ストーリー2で人間側のディズニーヴィランズであるアル・マクウィギイン。
ピクサーの公式発表ではありませんが、実は彼には、かなり詳細な裏設定が作られていることがわかりました。
それによると、アルとアンディの間にも、深いつながりがあったことがわかったのです!
今回はその、アルの設定について詳しく説明していきたいと思います。
アンディの父親の設定にも関連が!
まずはトイ・ストーリー2のディズニー・ヴィランズであるアル・マクウィギインの設定について、どのように明らかになったのか、を簡単に説明しておきます。
ピクサーを始めたメンバーの一人に、ジョー・ランフトという人物がいました。
彼はディズニーで働いていたアーティストで、トイ・ストーリーの脚本を担当した一人でもあり、ピクサーでストーリー部門の総括という地位にいた人物です。
その彼が、トイ・ストーリー2が公開された後に、かつてディズニーで働いていた友人でトイ・ストーリー・シリーズにもおもちゃに関するコンサルタントという形で参加していたマイク・モザートと一緒にランチをした際に語られたのが、この設定が明らかになった経緯でした。
その会話の中では、アンディの父親の設定についても明かされています。
ここでもその設定について触れますが、詳しくは、こちらのリンク記事を参照ください。
関連記事: トイストーリーのウッディは超レアアイテム!?アンディの父親の秘密にも関わる裏設定を紹介!
アルはトイ・ストーリーが展開される舞台の町の中で、裕福な家の子として産まれました。
アルの父親は一帯の土地を所有する地主で、農場を経営していたのです。
この農場に従業員の一人として働いていたのが、アンディのおじいさん、という設定も作られました。
そうなんです、アンディの家族とアルの家族は同じ町に住んでいたのです。
アルは、幼い頃にお母さんを亡くしてしまいました。
そのため、父親はアルに寂しい思いをさせないようにと、財力に物をいわせ、大量のおもちゃを買い与えたのです。
これが後にアルがおもちゃコレクターであることと、ワガママで怠け者になった理由の設定になります。
アルやパパ・アンディが子供の頃、「ウッディのラウンドアップ」が大人気となり、アルは関連のおもちゃを買い集めます。
しかし肝心のウッディ人形だけは、販売される前に、番組が打ち切りになったこともあり、あるは手に入れることができなくなってしまいます。
いっぽうで、番組打ち切りが決まる前後にスポンサー商品の景品として1体だけウッディ人形が作られました。
この人形を運良く抽選で当てたのが、パパ・アンディだったのです。
このことにアルには我慢がなりません。
パパ・アンディをいじめたり、ウッディ人形を盗もうともしました。
が、ウッディ人形はパパ・アンディの手のもとに残り、アンディへと引き継がれたのです。
納屋の形のおもちゃ屋の理由
その後、成長したアルは父親の農場を相続しますが、農園経営は引き継ぎませんでした。
折からの開発ブームに乗って、相続した土地を開発業者に売っていきます。
そして、最後に残ったのが、「アル・バーン」というおもちゃ屋として使われている納屋だったわけです。
もう一度、映像を見ていただくと違和感に気づいてもらえるかと思いますが、なぜ、高層ビルの立ち並ぶ、街の真ん中に納屋が建っているのか、不思議といえば不思議ですよね。
しかも、この納屋、新しく建てられたのかと思いきや、屋根の一部が錆びて痛んでいる描写もあります。
さらに、「トイ・バーン」の目の前に高級マンションが有り、その最上階という一等地にアルが住んでいるのも、おかしいと思いませんか?
アルの性格から商売人として有能で無いことは容易に予想が付きます。
しかも映画内でおもちゃ屋の経営がうまくいっていないと思われる描写が何回かでてきています。
例えば、
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・道を挟んだ眼の前の店へ週末出勤として土曜日に出向くのに、ブツブツと文句を言う。
・1995年(トイ・ストーリーが公開された年)に発売された人気のおもちゃ、バズ・ライトイヤーのアクションフィギュアが1999年になっても大量に店に陳列されている。
・資金繰りに困っているらしく、「ウッディのラウンドアップ」メンバーの人形コレクションを日本の博物館に売ろうとしている。
・「ウッディのラウンドアップ」メンバーの販売が失敗した後、店じまいセールとして全品全て1ドルという価格でセールを行っている。
そんなアルが高級マンションに住んでいられるのも、親から相続した土地を開発業者に売って、たくさんの財産を所有することができたから、なのでした。
ちなみにこの、都市の真ん中に場違いな田舎の建物があるという設定は、岩波書店から発行されている、アメリカ合衆国の絵本作家バージニア・リー・バートンの代表作である「ちいさいおうち」からインスピレーションを受けた結果だそうです。
ボクも子供の頃、家にこの絵本があって、気に入って読んでいた記憶があります。
似たような設定のピクサー映画があったような…
ところで、このアルのおもちゃ屋「トイ・バーン」の話、ほかのピクサーの作品でも似たような話がありませんでしたか?
そうです、「カールじいさんの空飛ぶ家」のはじめの部分、カールじいさんが家と一緒に冒険に出かけるきっかけになった出来事が、そっくりそのまま、同じですよね。
これは単に偶然にそうなったのでしょうか?
「カールじいさんの空飛ぶ家」で監督、脚本、原案を担当したピート・ドクターはトイ・ストーリーシリーズにも原案担当として名前が出てきます。
アルの「トイ・バーン」という、本筋のストーリーとは関係ない部分で使用した設定を、今度はメインストーリーの一部に使ってみたい、と思ったとは考えられないでしょうか?
そう思って調べてみると、実は、「トイ・ストーリー・シリーズ」と「カールじいさんの空飛ぶ家」との間には、驚くべき接点があることがわかりました。
そちらに関しての詳細はこちらの記事を参照ください。
関連記事: トイストーリーとカールじいさんの空飛ぶ家がつながっていた!2つを結ぶ裏設定の紹介
まとめ
いかがでしたでしょうか?
映画では非常に嫌味でわがままで、とても好きにはなれないキャラクターのアル・マクウィギイン。
ウッディを盗んで大金で売り渡し、経営の傾いた「アルのトイ・バーン」を立て直そうとしますが、バズたちの活躍で、その悪巧みも失敗に終わります。
しかし、そんな自業自得なアルが、実はアンディの家族と、父親の代から関わりがあったということは、驚きですね。
また、そんなところまで、細かく設定を作り上げ、明かされた後には見事に説明がつくというのは、さすがピクサー、と思わざるを得ないと思います。
ただ、この設定自体はピクサーの公式発表ではなく、ピクサーの重役の一人、アンドリュー・スタントンが、「フェイク・ニュースである」とツイッターで述べています。
本当のところがどうなのかはジョー・ランフトのみが知るのですが、彼は2005年に交通事故で亡くなっており、今となっては真実かどうかを確かめる方法はありません。
しかし、ピクサー関係者以外の作り話にしては、細部まできちんと筋が通っていますし、後付で考えたとは思えません。
ジョー・ランフトが一人で考えて、他のメンバーには相談していなかったとすれば、有り得る話だと思います。
信じるか信じないかはあなた次第。
しかし感心するのは、ディズニー作品はすべてどこかでつながっているとする説がものの見事に証明されたかのような話が出てくることです。
あなたはどう思いますか?
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