トイストーリーのウッディは超レアアイテム!?アンディの父親の秘密にも関わる裏設定を紹介!

映画

2019年の夏、トイ・ストーリー4が公開されます。

予告編も発表され、新しいキャラクターが多数、見られました。
今から待ち遠しいですね。

そんなトイ・ストーリーですが、1から3で登場したアンディは、子供の頃の姿が予告編に映し出されましたが、本編に登場するかどうかは、まだわかりません。

予告編から考えられるストーリーから予想するに、大人になったアンディはでてこないのでは、と思っています。

ところで、トイ・ストーリー2でウッディが危うく日本に送られて博物館に陳列されそうになっていましたが、なぜ、アンディのウッディがアルに盗まれたのでしょうか?

TV番組の主役である以上、おもちゃとしてもっとたくさん世に出回っていてもおかしくありません。

おもちゃ屋を経営しているアルなら、簡単にウッディ人形を手に入れられたと思うのですが、不思議ですね。

実は、アルがアンディのウッディ人形を盗んだ理由には隠された設定があったのでした。

しかもそこには、トイ・ストーリー1~3で全く触れられなかったアンディの父親の秘密にも関係していることが判明したのです!

今回はその設定を紹介していきます。







アンディの父親は映画に登場していた!

トイ・ストーリー1でアンディの家族は引っ越しをしていますが、実はあの家はアンディの父親が育った家でした。

つまりはアンディの父親方の祖父母の家ということになります。

そして家の中、階段の壁に飾られている子供の写真がいくつもありますが、アンディにそっくりな写真の子供こそ、アンディの父親でした。

しかも、アンディの父親の名前もアンディといい、名前は父親の名前を受け継いだことになります。

日本ではあまり子供に自分の名前をつけるという事例は、ほとんどありませんが、ヨーロッパ語圏の地域では珍しいことではありません。

こういった場合、アンディ・シニアとアンディ・ジュニアといって区別をします。

アンディの父親であるアンディ・シニアは、病弱な子供でした。
また、家も貧しく、アンディのおじいさんに当たるアンディ・シニアのお父さんは同じ街の牧場で働いていました。

じつはアンディ・シニアのお父さんの写真も、牧場で働いている姿で壁に飾られています。

更に細かい設定では、この牧場を経営していたのがアルのお父さんで、アルはアンディ・シニアとも面識があり、学校ではアンディ・シニアのことをいじめていた事になっています。

アンディ・シニアは病弱な子供で、ついにはポリオに感染してしまいます。

が、アンディ・ジュニアを生んでいることから、幼少期には、ポリオでなくなることはなく、無事に大人になって、アンディのお母さんと出会い、結婚して家族を作ったのでした。

ウッディが超レアアイテムである裏設定!

アンディ・シニアは子供の頃、ウッディの番組「ウッディのラウンドアップ」の大ファンでした。

この「ウッディのラウンドアップ」は、オープニングを見てみるとわかるのですが、「カウボーイ・クランチー」という北米で朝食としてよく食べられているシリアルの商品のために制作された子供向け番組でした。

そして「カウボーイ・クランチー」はプロモーションとして、「カウボーイ・クランチー」の箱についている応募券30枚を送ることで、ウッディ人形が当たるという企画を行います。

「ウッディのラウンドアップ」は子どもたちに大変人気がありましたが、このプロモーションを成功させる意味もあって、他のキャラクターはおもちゃとして売り出されていたものの、ウッディの人形はまだ、おもちゃとして作成されておらず、このプロモーションの景品がウッディ人形第1号だったのです。

もちろんアンディ・シニアもこのウッディ人形が欲しくてたまりません。
が、貧乏だった彼の家では応募券30枚を集められず、最終的に7枚しか集めることができませんでした。

それでもアンディ・シニアは諦めきれず、その7枚の応募券とともに、自分がどれだけウッディを愛しているかの綴った手紙を添えて、応募したのでした。

ところが、同じ頃、トイ・ストーリー2の中でも説明されていたとおり、ロシアの衛星「スプートニク」が打ち上げられたニュースが全米を駆け抜けます。

それによって子どもたちの関心は宇宙となり、スペース関連のおもちゃの人気が沸騰。そのあおりを受けて「ウッディのラウンドアップ」も打ち切りになってしまいました。

「カウボーイクランチー」は番組が打ち切られてしまった為、プロモーションも中止を決めます。

はじめてのウッディ人形も、ゴミとして処分される予定でした。

しかし担当者は、上層部の決断と異なる判断をします。
せっかく楽しみにしている子どもたちに対して失礼だし、彼らをがっかりさせることになると、送られてきた手紙の中から、独断で、一番ウッディを愛してくれている子供に人形を贈ることにしたのでした。

そう、その子供こそ、アンディ・シニアだったのです。

こうしてウッディは世界でたった一つのウッディ人形としてアンディ・シニアのもとに届けられたのでした。

アンディ・シニアはどこに?

では、アンディの父親、アンディ・シニアは映画トイ・ストーリーのときにどこにいたのでしょうか?

実はアンディ・シニアはすでに亡くなっていたのです。

ポリオを患ったことのある元患者は、完治したとしてもその後、ポストポリオ症候群と呼ばれる症状になることがあります。

具体的な主な症状は筋力の低下です。

一概に筋力の低下といいますが、例えば呼吸器関係など、低下する筋力の部位によっては命にかかわることがあります。

残念ながらアンディ・シニアはこれが元で命を落としてしまったのでした。

ポストポリオ症候群がアンディ・シニアに見られたことで、かつての病院にかかるために自分が生まれ育った家に一時的に家族で引っ越してきていたのです。

そして映画の最後で、引っ越しをしますが、家族がもともと住んでいた家に戻るためのものでした。

引っ越しトラックの荷台に荷物が少なかったのは、こういう理由だったのです。

アンディ・シニアが亡くなる前、アンディは父親がもう助からないということで、とても気落ちしていました。

それを見かねたアンディ・シニアはアンディにトランクの鍵を渡します。
そして「屋根裏にトランクがあり、この鍵で開けられる。中には自分にとってとても特別なものが入っているからそれをアンディにプレゼントする。」といいます。

アンディは急いで屋根裏へ行き、トランクと見つけて戻ってきます。
が、その間に父親は息を引き取っていたのでした。

葬式などのゴタゴタで、アンディはトランクと鍵のことを忘れてしまっていましたが、一段落したあと、思い出してトランクを開きます。

その中にはウッディ人形とスリンキードッグ、Mr.ポテトヘッドが入っていました。

ポリオを発症した子どもたちの持ち物は、ポリオ菌の感染の恐れより、持ち物をすべて焼却処分しないといけません。

しかし、アンディ・シニアはどうしても諦めきれず、自分のおもちゃの中からウッディ人形とスリンキードッグ、Mr.ポテトヘッドを救い出し、トランクの中に隠しておいたのです。

つまり、この3つのおもちゃはアンディにとって父親の形見である、ということになります。

また、ウッディにとっても、アンディ・シニアによってトランクの中にしまわれてから、アンディに取り出されるまで、時間がどれだけ経過したかを認識しておらず、アンディ・シニアとアンディ・ジュニアがそっくりであったこともあり、親子ではなく、同じ子供だと思っているのでした。




裏設定が明らかになった理由は?

この裏設定はディズニーで脚本作成、ストーリー構成などを主に担当し、ピクサーではストーリー部門の総括をしていたアニメーション脚本家のジョー・ランフトから聞き出したという、マイク・モザートの証言で発覚しました。

マイク・モザートという人物はおもちゃのプロデューサー・デザイナー・批評家で、ユーチューブ初期の頃からおもちゃに関する紹介ちゃんねるなどを持っているユーチューバーでもあります。

ディアニーでアーティストとして働いていたこともあり、ユーチューブはもとよりインターネットが普及するずっと以前からおもちゃに関しての第一人者として、TV番組も持っていました。

トイ・ストーリーにもコンサルタントという形で参加しており、もちろんジョー・ランフトとも良い友人関係を築いていました。

トイ・ストーリーができるずっと以前に、「もしおもちゃが自分で動き出したらどんな風になるだろう。」などと話し合っていたそうです。

そんな二人の間で、今回の裏設定が生み出されるきっかけになったと思われる会話が、トイ・ストーリー1が出来上がる前と、トイ・ストーリー2が発表されたあとで、なされたのです。

トイ・ストーリー1が出来上がる前に交わした会話は、ジョーがマイクにこんな質問をしたことから始まりました。

「レアアイテムのおもちゃが出来上がる状況ってどんなのがあるだろうか?」

しかもこのおもちゃは人気シリーズの主役キャラという立場で、そのおもちゃがレアアイテムになるために必要な条件とはなんだろう、という質問でした。

そこでマイクは50年代のおもちゃ製造事情を説明したそうです。

その頃は、まだ工場での大量生産というシステムが出来上がっていなかった時代で、おもちゃの質もまだ低いものだったとのこと。

そしてその時代、裏設定でウッディ人形に起こったような、プロモーション用の玩具が作られてものの、おもちゃ会社やプロモーションを企画した会社(裏設定で言うところのカウボーイ・クランチー社)が倒産したりしたら、プロモーションのおもちゃは限定版の超レアアイテムになる可能性がある、とジョーに説明したのだそうです。

次にトイ・ストーリー2が発表された後に二人の間でかわされた会話ですが、それはマイクがジョーに言ったこんなコメントでした。

「トイ・ストーリー2は素晴らしかったけど、話におかしいところがあるね。」

それに対しジョーは、「そんなことはない、ストーリーは完璧でどこもおかしいところはないはずだ。」と反論します。

そこでマイクはこう、ジョーに聞きました。

「アンディの父親はどこにいるの?確か映画ではアンディははじめての誕生日パーティーを開いてもらってとてもうれしそうだったじゃないか?
それなのに父親が登場しないのは変だよね。

妹のモリーは赤ん坊で、1歳を少し超えたくらいの印象だった。であれば、父親は少なくとも2年前には存在していたことになる。

そんなつい最近までいた父親がいなくなった状況で、誕生日パーティーをするからと言ってあんなにはしゃいでいられたんだい?はじめての誕生日パーティーに父親がいないわけだよ。」

そのマイクの質問にジョーは裏設定の話をしたのでした。

そしてその裏設定で、長い間議論されていたトイ・ストーリーに関する謎に答えが出されたというわけです。

・アンディの父親がなぜ登場しないのか?
・ウッディが昔のことを何も覚えていないのはなぜ?
・ウッディがどうして日本の博物館で陳列されるほど珍しいのか?

すべての疑問が裏設定によって、見事に明かされたのでした。

フェイクニュース騒動-この裏設定はデマ?

この裏設定に関する話が2017年6月22日に発表されると、一躍大ニュースとなりました。

ところが、2日後の6/22にジョー・ランフトと同じくトイ・ストーリーで脚本を担当したアンドリュー・スタントンがツイッターで「この裏設定はフェイクニュースだ」と証言します。

となると、マイクの話したことは本当なのでしょうか?それとも作り話なのでしょうか?

裏設定について真実かどうかを確認するには、マイクに裏設定を語ったとされるジョー・ランフトに確認する以外ありません。

が、残念ながら、ジョー・ランフトに確認することは二度とできないのでした。

彼はピクサーが「カーズ」を作成している最中、2005年8月16日に交通事故によって45歳で亡くなっていたのです。

アンドリュー・スタントンのツイッターに対してマイク・モザートは一切のコメントを発していません。

それによって、アンドリューもそれ以上のコメントは出していません。

この裏設定が本当かどうかは、今となっては確認のしようがないのでした。

しかし、裏設定を詳しく見てみると、たしかに背景として書かれた壁に飾られている写真は裏設定の通りです。

マイクが一人で作り上げたにしては、裏設定どおりの詳細が行き渡っており、そんな偶然があるとは思えません。

おそらくジョーが考え抜いて、他のスタッフに話さずに仕組んでいたことだと思います。

だからこそ、アンドリューが「フェイクニュース」とコメントを出したのでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

トイ・ストーリーがここまで作り込まれていたことにとても驚きますよね。

しかも本編ではこの裏設定のことは一切触れられていません。

つまり、この設定があってもなくても、メインストーリーにはほとんど影響しないのです。

そんな、一見無駄に思える設定も、きちんと作りこんであるため、実はそんな裏設定があると明かされると、いくつもの疑問がものの見事に氷解するのですね。

トイ・ストーリー4の公開ももうすぐです。

そこで明らかになる謎が、もしかするとあるかもしれませんね。

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