映画「リメンバー・ミー」はピクサースタジオの19作目の作品。
ピクサースタジオと言えば数々の隠しキャラを作品の中に散りばめて、ファンを楽しませてくれることで有名です。
今回の「リメンバー・ミー」でもその期待に外れることなく、たくさんの隠れキャラを散りばめてくれました。
見つけやすいものや、気をつけないと見つけられないものまで。
あなたは一体いくつ、見つけられたでしょうか?
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トイ・ストーリー キャラクター
まずはピクサーの記念すべき第一作の「トイ・ストーリー」関連の隠れキャラの紹介です。
ウッディーとバズ
トイ・ストーリーよりウッディーとバズが参加しています。
果たしてどこにいるでしょうか?
答えは映画の最初の方、ミゲルが自宅から村の広場に靴磨きをしに向かう道中です。
とある家の軒先にウッディーとバズをモデルにしたペニャータがあるのがわかると思います。
あのいじめっ子も登場?
さらにトイ・ストーリーの1作目からあのいじめっ子が登場しているとネット上で話題ににありました。
そう、アンディーが引っ越す前に隣に住んでいた、おもちゃを壊して遊ぶシドです!
あのシドが着ていた有名なドクロマークのついた黒いTシャツを着ているキャラクターが登場するのです。
場面はミゲルがエルネスト・デラクルスに会うために参加した音楽コンテスト。
その中でシンセサイザーを駆使して音楽を演奏する参加者が一人いますが、その骸骨が着ているTシャツこそが、あのシドの着ていたものと一緒なのです!
シドはあの後、原因は不明ですが、不幸にも亡くなって死者の国にきているのではないか、と騒がれました。
事の真相
監督のリー・アンクリッチはツイッターでファンからの質問に答える機会を何度か、持ちましたが、その時の質問の一つにこの死者についてがありました。
その答えは、「シドとこの死者は同じバンドが好きで、そのバンドのグッズTシャツを着ていたに過ぎない。」というものでした。
つまりピクサースタッフの中で、「シドが死んだ」という認識はないということです。
ちなみにこの死者、実は全く同じような髪型をしたキャラが別のディズニーアニメーション映画の中で登場します。
それは「シュガー・ラッシュ」。
可動30周年記念のパーティーでフェリックスの部屋でDJをしているキャラがそれです。
ただし、「シュガー・ラッシュ」でのゲーム内のキャラクターは本当に生きている人間ではないので、このDJが死んで死者の国に来たというのは、ちょっと突拍子もない話になってしまうのではないでしょうか。
モンスターズ・インク
おそらくトイ・ストーリーのウッディーとバズを見つけられた方は気がついたと思いますが、モンスターズ・インクのマイクとサリーらしきペニャータも同じ場面で見つけることができます。
ファインディング・ニモ&ファインディング・ドリー
ファインディング・ニモやファインディング・ドリーからも隠れキャラが登場しています。
ニモ、マーリン、ドリー、デスティニー
ファインディング・ニモとファインディング・ドリーからニモ、マーリン、ドリー、そしてジンベイザメのデスティニーが参加しています。
ミゲルが村の広場に向かう途中、アレブリヘを売る屋台の上に小型のアレブリヘがたくさん並んでいますが、そこにマーリン、ドリー、デスティニーが乗っているのです。
かなり早くスクリーンが動くので、きちんと確認することは難しいかもしれません。
しかし、ここにニモの姿はありません。果たしてどこにいるのでしょうか?
答えはミゲルの自宅の祭壇の上です。
背景の色が似ているため、かなり確認しづらいですが、エレナおばあちゃんがイメルダおばあちゃんと幼いココおばあちゃんの写真を直しているシーンで、画面の右側に骸骨の人形が立っているのがわかると思います。
その人形の後ろに瓶のようなものがあり、その瓶の上にニモが置かれているのですが、わかるでしょうか?
シドニーの歯医者の知り合い?
ファインディング・ニモで登場したフィリップ・シャーマン先生を覚えていますか?
ニモを捕まえて自分の歯医者の診療所にあるタンクの中に入れた彼です。
そんなシャーマン先生が「リメンバー・ミー」に登場するのでしょうか?
答えは、彼自身が登場しませんが、彼の診療所が登場するのです。
死者の日に現世に向かう死者達に対して生前の写真が飾られているかどうかを確認するシーンがあります。
ちょうどヘクターが死者の国を抜け出そうとして、橋をわたることができずに捕まってしまうシーンのちょっと前です。
その時、まずカップルが確認されて通り、続いて一人の男性が確認を受けます。
その時にコンピューターモニターに写った写真の背景が、実はシャーマン先生の診療所なのです。
ちなみに彼の名前はフアン・ハノキョーセー(日本語バージョン)。
英語版ではJuan Ortodonciaになります。
このOrtodonciaはスペイン語で英語にするとOrthedontics。
日本語に翻訳すると歯科矯正学となります。
Mr. インクレディブル
次のピクサーアニメーションはMr. インクレディブルの続編である「インクレディブル・ファミリー」です。
そのインクレディブル・ファミリーの5人が写ったポスターが死者の国で貼られていました。
どこにあったかわかりますか?
答えはエルネストに会うために音楽コンテストに参加するため、広場にケーブルカーで到着した後のシーン。
路上で踊ったり、屋台が出されていたり、花火をしてお祝いしているシーンが映し出されますが、その花火を喜んでいる群衆の右側後方にポスターが張ってあります。
レミーのおいしいレストラン
「レミーのおいしいレストラン」からは2つの隠れキャラが参加しています。
レミー
実はマーリン、ドリー、デスティニーが見られたアレブリヘの屋台、もう一つのピクサーキャラクターがいたのでした。
それはレミーのおいしいレストランのレミー。
ドリーの右手前にいるのがわかります。
スクーター
「レミーのおいしいレストラン」に出てくる錆びた古いスクーター。
かつてはウォーリーの中で、ゴミとして出てくる一コマもありました。
ではそのスクーター、「リメンバー・ミー」ではどこで見られるのでしょうか?
答えは音楽コンテストのあと、ミゲルとヘクターが言い争いをして別れてしまい、一人歩いていくミゲルをダンテが止めようとするシーン。
止めようとするダンテを振り払いながら通りを歩いて、ちょっとした広間に出たミゲルに広間の中央でダンテがミゲルの右袖を咥えて止めようとしているカットです。
左の隅に青っぽいドレスと赤っぽいドレスを着た女性二人がふたり立ち話をしていますが、その二人と壁の間にスクーターが止まっています。
色は緑っぽくてレミーのおいしいレストランに出てきた色ではありませんが、形は似ていると言っていいと思います。
皆さん、どう思われますか?
ディズニーアニメーション「塔の上のラプンツェル」から
ピクサーの作品ではありませんが「塔の上のラプンツェル」のアイテムが「リメンバー・ミー」で見つけることができます。
ミゲルがそうっと抜け出して村の広場で行われるコンテストに参加しようとしますが、右側から両親、左側にはエレナおばあちゃんがいて、ギターを持って祭壇のある部屋に追い込まれるシーン。
この時エレナおばあちゃんが持っているほうきが、「塔の上のラプンツェル」で塔の中にあったほうきと絵の曲がり具合や穂先の形、束ねられている位置が全く一緒なのです。
ピクサー作品のお約束
今までのピクサー18作品で必ず出てきていたA113、ルクソーボール、ピザ・プラネットトラック、そしてジョン・ラツェンバーガーの声担当のキャラクターですが、「リメンバー・ミー」でもきちんと登場しています。
果たしてすべて見つけることができたでしょうか?
ピザ・プラネット・トラック
ピザ・プラネット・トラックは今回はかなり簡単に目につくと思います。
映画の最初の方でエレナおばあちゃんがミゲルに「音楽禁止」を色んな場面で厳しく言い聞かせているシーンのうちの一つがそうです。
ミゲルが窓から外を眺めているとトラックが左から右へ走り去っていくのでした。
このトラックが、ピザ・プラネットのトラックですが、今回はメキシコが舞台ですので、リー・アンクリッチ監督は新しい設定を作り出しました。
ピザ・プラネットはアメリカのピザレストランチェーンですが、そのチェーン展開をメキシコまで伸ばしており、今回登場するトラックに書かれた言葉はすべてスペイン語で書かれているという凝り具合です。
A113
こちらもピクサーの作品には必ず出てくる有名なマーク。
知らない人のために解説をすると、ピクサーで働く多くのアニメーターが学んだカリフォルニア芸術大学の教室番号。
実際はピクサーアニメーションだけでなく、数多くのアメリカアニメの中に登場する番号です。
「リメンバー・ミー」ではどこに登場するかと言うと実は2箇所。
1つ目はミゲル回想しているエルネストのシーンで出てくるレコードジャケットの一つ、三枚目のジャケットの左下隅に書かれています。
家族に連れられて「家族との再会」に関して担当している事務局にミゲルは連れて行かれます。
ここでイメルダおばあちゃんに会うのですが、その後、ヘッド・クラークの個室事務室に家族全員と呼び入れられて状況の把握をすることになります。
この事務室の部屋番号がA113であり、扉のすりガラスの一番上にしっかりと書かれています。
ルクソーボール
ルクソーボールはピクサーの初期に作られたの短編アニメーションに出てくるキャラクターですべての映画のオープニングロゴに登場する電気スタンド「ルクソーJr」が遊ぶ黄色に青い帯を持ち、赤い星が描かれたボールのことです。
必ずピクサーアニメーション作品にはどこかに出てきており、「リメンバー・ミー」ではフリーダ・カーロがエルネストが行うショーのリハーサルを行っている一室で登場しています。
フリーダ・カーロの猿のアレブリヘがダンテと初めて会って、じゃれ合っているシーン。
逃げるアレブリヘをダンテが追っかけている背景の机の上にルクソーボールがのっかっているのが、わかります。
二匹の動きが早いので、一瞬のうちに画面から消えてしまいますが、特徴的なカラフルな色から、はっきりわかりますので、探してみてください。
ジョン・ラツェンバーガー
彼もピクサーの作品には必ず出てくる声優です。
ジョン・ラセターや他のスタッフから「幸運のお守り」として認められており、どんなにちょっとした役でも、たった一言だけでも必ずピクサーの作品に参加しています。
「リメンバー・ミー」では声を変えて出演しているので、ちょっと聞いただけではわからないかもしれません。
上でファインディング・ニモに関連した隠れキャラについて説明しましたが、実はフアン・ハノキョーセーが今回のジョン・ラツェンバーガー担当キャラだったのです。
ステーブ・ジョブに敬意を評して
実はピクサーはその前身団体はルーカスフィルム社のコンピュータ・アニメーション部門でした。
1986年にアップル社を退社したステーブ・ジョブがルーカスフィルム社から買い取り、ピクサーという独立した会社となったのです。
ちなみにピクサーがディズニーに買収された際、ステーブ・ジョブもディズニーに移り、役員として名をつられていました。
その関係から、ステーブ・ジョブに敬意を表する形でしょう、実は映画の中で昔懐かしのアップルコンピューターが出てきています。
イメルダおばあちゃんが現世に戻れないと苦情を申し立てているシーンで、対応した女性職員のテーブルの上にあるコンピュータ。実はこれがアップルコンピューターの初期バージョンのものなのです。
「シャイニング」ファン
監督のリー・アンクリッチは大の映画「シャイニング」ファンでこれまでの彼の作品にも「シャイニング」を連想させるシーンや「シャイニング」に関係したシーンをいくつか散りばめてきました。
「リメンバー・ミー」でも例外ではなく、「シャイニング」に関係したシーンをこっそり仕込んでいます。気が付かれたでしょうか?
シーン的には2箇所、ソースとしては3つになります。
斧とレッドラム
「シャイニング」でジャック・ニコルソン演じる父親がおかしくなって家族を斧で追いかけ回します。
その斧が隠れキャラとして登場しますし、息子のダニーが映画の中で何度も口にしていた”レッド・ラム”(Red Rum)も見つけ出すことができるのでした。
「リメンバー・ミー」ではダンテがミゲルの屋根裏の隠し部屋に入り込む前に中庭で地面で寝転がっているシーンがありますが、ここに斧とレッドラムがさり気なく背景の中に含まれているのです。
画面左真ん中に切り株に突き刺さった斧がありますが、これがその「斧」です。
またその隣に赤いドラム缶がありますが、これを英語表記すると、「Red Drum」、
つまり”レッド・ラム”(Red Rum)になるわけです。
不気味な双子
ダニーがホテルで出会う不気味な双子の女の子。
映画「シャイニング」の有名なシーンの一つですが、この双子が「リメンバー・ミー」でも隠されています。
かなり難しい隠され方をしており、見逃す方も多いと思いますが、わかりましたか?
答えはミゲルがエルネストを探してフリーダ・カーロのスタジオに来たシーン。
ダンテとアレブリヘが暴れて、それを捕まえようとするミゲルの背景の中に、双子を描いたフリーダの作品があるのがわかると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
かなりの数の隠れキャラが映画の中に盛り込まれていましたが、どのくらい見つけられたでしょうか?
もし他にも見つけられた方がいらっしゃいましたが、お知らせください。
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