映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」を視聴しました!
前作も有名は作品ですが、1995年の公開だったのですね。
主役のロビン・ウィリアムスは亡くなり、子役の一人だったキルスティン・ダンストは最近、「ドリームズ」や「ザ ビガイルド」などに出演しましたが、もう娘役ではなかったりと、20年以上も前であったことを実感しました。
前作との関わりを少しは残しつつ、全く新しい映画となっており、前作がおっかなびっくりのアドベンチャーであったのに比べて、今回はハチャメチャな
コメデイアドベンチャーアクションという感じの内容です。
とても面白くて大笑いしていました。
予告動画はこちら
キャストの紹介
スモルダー・ブレイブストーン: ドウェイン・ジョンソン
スペンサー・グリフィン: アレックス・グリフィン
ひ弱なゲームオタク。ゲーム内では無敵の考古学者キャラ。
シェルドン・シェリー・オベロン教授: ジャック・ブラック
ベサニー・ウォーカー: マディソン・アイゼン
SNSのいいねしか興味のない女子高生。
ゲーム内では考古学者兼古生物学者で地図のエキスパート。
ルビー・ラウンドハウス: カレン・ギラン
マーサ・カプリー: モーガン・ターナー
友人のいない内気な女子高生。ゲーム内では格闘万能で運動神経バツグン。
フランクリン・マウス・フィンバー: ケヴィン・ハート
アンソニー・フリッジ・ジョンソン: 差ダリウス・ブレイン
アメフト部の花型選手。スペンサーの幼馴染。ゲーム内では動物学者。
簡単なあらすじ
1995年製作の大ヒット作「ジュマンジ」の続編で、「ワイルド・スピード」シリーズのドウェイン・ジョンソンが主演を務めたアドベンチャーアクション。
高校の地下室で居残りをさせられていた4人の生徒たちは、「ジュマンジ」というソフトが入った古いテレビゲーム機を発見する。
早速そのゲームで遊ぼうとする4人だったが、キャラクターを選択した途端にゲームの中に吸い込まれ、各キャラクターのアバターとなって危険なジャングルの中に放り込まれてしまう。
マッチョな冒険家やぽっちゃりオヤジなど本来の姿とかけ離れた姿に変身した彼らは、ゲームをクリアして現実世界に戻るため、それぞれ与えられたスキルを使って難攻不落のステージに挑む。
引用「映画ドットコム:eiga.com/movie/87667/」
ネタバレ感想 1 コンピューターゲームのようなチートを駆使
監督のジェイク・カスダンや、主演のドウェイン・ジョンソンが明かしていますが、「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」を制作・撮影するにあたって彼らはかなりのプレッシャーを感じていたそうです。
なんと言って前作が大ヒットした映画でしたので、その雰囲気を壊すことなく、それでいて同じくヒットを期待された作品だからでした。
また、20年以上たってボードゲームというわけにいかず、テレビゲームを舞台にするわけで、時代の流れを感じます。
時代の流れと言えば、1995年の「ジュマンジ」ができた頃は、CG技術が出始めたころで、「その技術を駆使した映画!」というのがウリ文句でした。
今見返してみると、初期の技術でCGが浮いて見えるなど、こちらも時代を感じます。
前作も4人が協力していましたが、今回はゲームをクリアする為に協力が必要になっています。
それぞれの能力で補い合って進んでいき、場面によってはそれぞれのキャラが特技を駆使してクリアしていく小クエストがあったりと。
ビデオゲームでよくあるライフは3つまで、という設定も組み入れてあり、つまり2回までなら死んでもゲームオーバーにはならないという点を利用して、死んで
蘇ることで局面をクリアしていく場面もあります。
そこら編は、ゲーム、ゲームしていてちょっと、とも思いましたが、よくよく考えればゲームの中に閉じ込められたっていう設定ですので、ゲームの特性を
有効利用するのもクリアには重要な点をきちんと取り入れたってことなんだ、と理解しました。
またゲームですから、カバが人を丸呑みしたり、ジャングルや草原や、イスラムチックな市場があったりと、結講何でもありのごちゃまぜになっています。
イメージで出来上がっている世界で、それはそれで楽しく、冒険心をくすぐる設定だと思いました。
悪役のラッセル・ヴァン・ペルトもゲームの世界のNPCで、人間が持っている優しさだとか、愛情、憐れみといった感情を一切出さないキャラとして映画の
中で通されているのも良かったかな、と。
そういえば、ゲーム内に取り込まれてからは4人と+1の隠れキャラ以外は一切感情のないNPCで登場しており、5人以外のキャトのやり取りの中には
全く、それこそ人間としての心の動きを読み取れるような会話も行動もなくて逆にそっちのほうが5人だけに集中できるので、わかりやすかったなとも
思いました。
ネタバレ感想 2 4人のコンビネーションが抜群!
かなりコメディ要素が盛り沢山で、大笑いです。
やはりジャック・ブラックが一番かな、と。
よくもまあ、女子高生キャラを演じようと思ったものです。
それにしても驚くのは違和感がないこと。
それに他のメンバーも現実世界とは全く正反対の能力でゲーム内に取り込まれていますので、そのギャップを駆使した掛け合いは、爆笑物でした。
ジャック・ブラックとカレン・ギレンのシーンで、ジャックがカレンに男性への媚の売り方を教えたシーンと、その後のカレンの目を覆いたくなるような実践
シーン。
現実世界では決して学校で話すこともないくらい全く正反対のキャラの二人がベサニーが持っている知識をマーサに教えるために、いろいろとレクチャーする
のですが、それをみせられている僕らはすごくイケてるカレンに対して中年太りのジャックがそれを教えているのですから、おかしく見えないわけがありません。
でも、普通に学校生活を過ごしていたら、決して話すこともわかり合うこともない二人が徐々にわかりあって友情を芽生えさせていくのは見ていてほのぼの
します。
しかしジャックの懸命なレクチャーのおかげて合格点を貰ったのに、いざ男性の前にでて媚を売ろうとするカレンは、目を覆いたくなるばかりの大惨事に。
相手がNPCキャラで、一定の決まった反応しかしない設定だから良かったものの、あれを現実世界でやったら、やられた男性は怖くなるでしょうね。
思わず逃げ出すかも。
でも、NPCキャラで決まった反応しかできないのだから、もしカレンがベサニーばりの完璧に媚を売っていたとしても、彼らが望んだような相手からの反応は
なかったのではないか、とも思ってしまいます。
同じく凸凹コンビのスモルダーとケヴィン。
ケヴィンキャラのアンソニーは体も大きく学校のアメフト部での花型選手。
もちろん人気者で女子生徒からも騒がれるような存在。
一方のスペンサーは昔ケヴィンと一緒に遊んでいたものの、今ではオタクとして冴えない存在で、昔のようにアンソニーとつるみたいのにつるめない男の子。
それがゲーム世界ではスペンサーがスモルダー博士としてムキムキの万能男なのにアンソニーは小柄なフランクリンというキャラクターで身体能力はカレンより
も低い始末。
現実世界のように振る舞おうとしてうまくいかないフランクリンに対し、スペンサーはスモルダーというキャラ能力でなんでもやれてしまう。
そんな現状を受け入れられないフランクリンが喋る喋る。甲高い声でしゃべくりたおし、不平不満をぶちまけるのですが、それがもうギャグにしかなっていない。
実際の撮影でもかなりのフランクリンのセリフはケヴィンのアドリブが使われていて、ケヴィン自身のコメディアンとしての能力なのです。
だいたい、キャラに特技と弱点があるのはわかりますが、スモルダーの特技に「ドヤ顔」があって、決め台詞をいう度にドヤ顔を自然とする、という設定は
大笑いですね。
演じているドウェインを茶化しているとしか思えません。
極めつけがフランクリン。
弱点に「ケーキ」ってなんじゃそりゃ、ですよ。
で、誤ってケーキを食べてしまった彼に一体何が起こるのかと思ったら、爆発!
予想を超えてかなりのぶっ飛びなアイデアに、腹を抱えて笑ってしまいました。
ネタバレ感想 3 外面や能力が変わってもマインドが変わらないとダメ
コメディ・アドベンチャーアクションとして大成功の、とても面白おかしい映画ではありますが、そんな中で教えられることも考えさせられることも多く
ありました。
とくに最後、宝石を石像の額に埋め込む為に石像に向かって進む際、ライフが残り一つとなったスモルダーが次に失敗したらゲームオーバーで、本当に
死んでしまうかもしれない状況になったとき、恐怖で動けなくなってしまいます。
スモルダーというキャラの能力でほぼ万能に進んでいたスペンサーですが、マインドは臆病で自分に自信が持てない高校生。いくら万能な能力を持っていても
心が恐れで固まってしまったら、体も固まってしまいます。
ある意味、それまでの経験に裏打ちされた能力でないと、いざという時に自分に自信が持てず、本当にできるのか、と疑問を持ったが最後、どうせできないと
いう諦めに支配されてしまうことを再認識しました。
一方でフランクリンは、スポーツの世界でそんなギリギリの勝負の経験をしてきたのでしょう、肉体能力はスモルダーのように完璧でなくても、いざという
ときの度胸は座っています。
やはり、いきなり今までと違うすごいパワーを得たとしても、それを使う為の心の準備が出来ていないと、スペンサーのスモルダーのように怖気づいて
しまったり、調子に乗りすぎて本当にできること、できないことの判断がつかず、できないことでもできると軽はずみに行動したりするんだと思いました。
よく聞く、とんでもない大金を宝くじに当てた人が、その数年後、全て浪費して借金だけ多くなって、元の生活に戻っている、という話もこれに通じるので
しょうね。
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