映画レディプレイヤー1のネタバレ感想とあらすじ!イースターエッグの意味は?

映画

映画「レディ・プレイヤー・1」を視聴しました。

ゲームから始まったVRの世界をさらに発展させていった世界のお話ですが、エンターテインメント映画としてはとても楽しめました。

「オアシス」というバーチャルリアリティの世界で宝探しをするという、一見新しいようで、実は話のコンセプトはインディー・ジョーンズの秘宝探しと何ら変わることはありません。

謎あり、死の罠あり、ナチスのような強大な敵組織あり。

話が王道なだけあって、安心して映画を楽しめます。2時間20分という長い映画にもかかわらず、時間を忘れて見入ってしまいました。







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キャストの紹介

ウェイド・オーウェン・ワッツ/パーシヴァル: タイ・シェリダン
オアシスで最初の鍵を見つけた主人公。
サマンサ・イヴリン・クック/アルテミス: オリヴィア・クック
ウェイドがオアシスで知り合った女性。
ジェームズ・ドノヴァン・ハリデー/アノラック: マーク・ライランス
オアシスを作り上げた天才ゲームデザイナー。
ヘレン・ハリス/ハイチ: リナ・ウェイス
オアシスで知り合ったウェイドの友人。
トシロウ/ダイトウ: 森崎ウィン
オアシスで知り合ったウェイドの友人。

簡単なあらすじ

スティーブン・スピルバーグ監督が、アーネスト・クラインによる小説「ゲームウォーズ」を映画化したSFアクション。

貧富の格差が激化し、多くの人々が荒廃した街に暮らす2045年。世界中の人々がアクセスするVRの世界「OASIS(オアシス)」に入り、理想の人生を楽しむことが若者たちの唯一の希望だった。

そんなある日、オアシスの開発によって巨万の富を築いた大富豪のジェームズ・ハリデーが死去し、オアシスの隠された3つの謎を解明した者に、莫大な遺産とオアシスの運営権を明け渡すというメッセージが発信される。

それ以降、世界中の人々が謎解きに躍起になり、17歳の孤独な青年ウェイドもそれに参加していた。

そしてある時、謎めいた美女アルテミスと出会ったウェイドは、1つ目の謎を解き明かすことに成功。

一躍オアシスの有名人となるが、ハリデーの遺産を狙う巨大企業IOI社の魔の手が迫り……。

作中のゲーム世界には、アメリカはもとより日本のアニメやゲームに由来するキャラクターやアイテムなどが多数登場する。

引用「映画ドットコム:eiga.com/movie/84003/」




ネタバレ感想 1 イースターエッグ狩りは宝探し

映画のストーリーは、広大なバーチャルリアリティ世界のオアシスに隠された宝物「イースターエッグ」を探し出すこと。

「イースターエッグ」を見つけるために3つの鍵を見つけ出す必要があり、それぞれ、謎解きをしないと手に入らないようになっています。

冒険活劇の王道である宝探しの話を今最も進んだ技術のバーチャルリアリティの世界と結びつけ、宝探しの舞台として一番魅力のある、なんでも出来てしまう無法地帯を舞台とすることに成功しました。

子供の頃、隠された海賊の宝の地図とその宝探し、そしてそれを邪魔する敵といったストーリーに心躍らせてテレビにかじりついていたのを思い出してしまいました。

監督スティーブン・スピルバーグの作品「グーニーズ」もまったくもって、そのまんまの
作品です。

ちなみにこの「イースターエッグ」という言葉は、北米で4月のイースターに行われるイベントから「隠された宝」という意味になっています。

「イースター」の前夜、子供が寝静まった後、親が家の中にイースターエッグを隠します。

イースターエッグはイースターバニーというウサギのきゃらが隠したことになっていますが、子どもたちのイースターの朝はイースターバニーが隠した宝物を探し出すことから始まるのです。

通常、卵型のプラスチックの容器で中に卵型のチョコレートを入れておくのですが、このイベントは家族レベルでも行われますし、子供向けの大規模なお祭りとしても行われたりします。

この季節行事から「イースターエッグ」が「隠された宝」「イースターエッグ狩り」が「宝探し」という意味で使われるようになりました。

例えば、ディズニーやピクサーのアニメーションでは、特定のキャラやアイテムが映画に出てくることが有名ですが、その隠されたキャラやアイテムも「イースターエッグ」と呼ばれています。

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ネタバレ感想 2 2054年に1980年代の大衆カルチャー

この映画、元ネタは2011年の小説「ゲームウォーズ」であることは有名ですが、その中で1980年代の大衆カルチャーを2041年の人々がバーチャルリアリティの世界で謳歌しています。

映画では10数年さらに先に行って2054年が舞台ですが、見ている僕を始め、視聴者は2018年に楽しんでいるから違和感なく、見られていたと思うのですよ。

1980年代と言えば、ぼくもドンピシャの時期で、戦隊モノやガンダム、映画でも「ET」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などに夢中でした。

そういった世代が今50代~40代になって、経済的にも余裕ができて、昔を懐かしむ事も含めて楽しむのはわかります。
僕も子どもたちに自分が見て育った昔のTV番組やゲームを見せたりやらしたりしています。

が、映画の中のように2054年の若者が1980年代のキャラにそこまでクレイジーになるのかな、と思ってしまいました。

1980年代の大衆カルチャーを実体験で楽しんだ人たちは2054年だと70代~80代になってしまいます。
いくら2054年とはいえ、70代や80代がバーチャルリアリティの世界で架空の現実を楽しんでいるのかな、と。

しかも映画では楽しんでいるというより、バーチャルリアリティの世界で生きているというような描かれ方でした。

冒頭の説明で子供を持った母親が朝食の用意もせずにオアシスでの戦場での戦闘に没頭していたり、5、6歳に見える女の子が相手との格闘に勝利して雄叫びを上げているシーンは、病んでいるとしか思えなかったです。

そんな世界で生きていて大丈夫なのか、と思ってしまいます。

いっその事、映画「メトリックス」のように人類がつながってバーチャルリアリティの世界でそれと気が付かずに生きていったほうが幸せなのでは、と思ってしまいました。

話がそれてしまいました。
1980年代を直接知らない年代が、その頃のキャラに夢中になるのか、ということですが、日本ではちょっと現実的ではありませんが、北米では特別なことではないのかもしれません。

というのも、1961年に登場したスパイダーマンが今での大人気ですし、同じくXマンやスーパーマン、バットマンなど、マーベルやDCのキャラが第一線を張っています。

日本でもマリオなんかは同じようなキャラに当てはまるのでしょうね。

とはいえ、2010年代から2050年代の物がまったくないことは、仕方がないとは言え、残念かな、と思ってしまいました。

間違いなくその40年間でも、2054年に皆の記憶に残っている何かが発表されているはずですから。
難しいかもしれませんが、そういった物を想像して見せてくれても良かったのかな、と思ってしまいました。




ネタバレ感想 3 仮想世界で生きているのに豪邸はほしい

冒頭の説明で聞き逃しましたが、「オアシス」内で稼いだ仮想通貨も現実世界で利用可能のように思えました。
特にIOIの製品は仮想通貨で購入できています。

一方でイースターエッグを見つけて、とんでもないお金を獲得した暁には豪邸に住んで、という思いもウェイドは映画内で話していました。

でも、あそこまで仮想世界で何でもできる時代に豪邸に住む意味ってあるのかな、って思ってしまいました。
だって寝ている最中と食事しているとき以外、オアシスに入り浸っていたほうが面白いと感じる人のほうが多いのでしょう。

そんな世界に住んでいて、豪邸にいたところで、キャンピングカーにいたところで、ほとんど変わりはないわけですよ。

現実的に考えれば、固定資産税が余計にかかる分、小奇麗なキャンピングカーで自然の豊かなキャンプサイトのような場所に住んでいて、オアシスとアクセスできる環境にあれば、そっちのほうが経費を節約できるのではないか、と。

最近、家を持たず、ネットカフェに住み込んで生活している人達のことを特集していたりしますが、彼らが考えている価値観と似ているところがあるのではないでしょうか?

もしくは人口が減って、日本のあちこちに誰も住んでない家が存在していて、という問題も、例えばバーチャルリアリティの世界が、この映画のように発達していった暁には、現実世界でマイホームを持つ価値がない、という判断を大半の人が持つようになる、ということによってより大きくなっていく可能性もあると思います。

映画のことだから、作り話だから、と言って楽しんでいるだけではなくて、ちょっと考えると実は今ある問題につながってくるかも、という思いに襲われたのでした。











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