映画イップマン継承のネタバレ感想とあらすじ!家族愛はカンフー映画のテーマになる?

映画

ブルース・リーの師匠として有名なイップマンをドニー・イェンが演じる映画「イップマン」
の3作目です。

時代は2次大戦後、武術家として大成したイップマンにカンフー映画としては予想にしない
難敵が襲いかかります。

それは武術家としてイップマンを試すものではなく、夫として父親としてのイップマンを
試すものでした。






予告動画はこちら

キャストの紹介

イップ・マン: ドニー・イェン
詠春拳の達人で街の名士。
ウィンシン: リン・ホン
イップマンの妻
チョン・ティンチ: マックス・チャン
詠春拳を操る武人。街で道場を開こうとしている。
フランク: マイク・タイソン
不動産王。ほしいものを手に入れる為に方法はいとわない。

ネタバレあらすじ

香港で武術家としての地位を確固としたイップマン。幸せな生活を送っています。

が、息子が通う小学校が不動産王のフランクに目をつけられます。強引な地上げを
行う手下たち。イップマンは教え子たちと学校を守るために自衛役をかってでます。

何度も嫌がらせや強引な破壊工作を撃退していましたが、ついには息子を含む数名の
自動が誘拐される事態に。
なんとか子供達を救い出し、警察に動いてもらってことを収めます。

最後にフランクと決闘を申し込み、3分間フランクの攻撃に耐えて立っていられれば
小学校の用地から手を引くという条件を引き出し、見事に死闘に耐えきるのでした。

しかしその間、体調を崩していた妻の様態が悪化。ガンで半年の余命であることを
宣告されます。

その頃、同じく詠春拳の使い手のチョンが街にある多くの道場に挑戦し、ことごとく
撃退してきます。

マスコミを使った売り込みでチョンの知名度は上がり、イップマンとの対決も大々的に
設定して待ちますが、残された妻との時間を一番大切にしているイップマンは全く
意に介さず、妻との時間を選びます。

そんな夫であるイップマンに感謝をする妻でしたが、夫に武人であってほしいと願う
ことでイップマンはチョンと決闘とすることを決意、二人のほかはイップマンの妻、
そして彼らの息子しかいない中で死闘を繰り広げ、チョンを打ち負かすのでした。

その後まもなく、妻ウィンシンは癌によって亡くなるのでした。

アクションシーンは豊富にあるけど、映画の主題は肉体的な強さではない

詠春拳の達人であるイップマンは、今回の映画でボクシング、ムエタイ、詠春拳の3つと
戦うことになります。しかもボクシングの相手はあのマイク・タイソン。

詠春拳通しの対決はマックス・チャンという豪華さですし、ムエタイ使いは無名ながら、
シチュエーションが素晴らしい。
妻と一緒にエレベーターに乗ったら相手も乗り込んできて、扉がしまった瞬間に襲い
かかってくるのです。限られた空間の中、妻を守りながら相手の攻撃を捌くイップマン。

エレベーターが止まって扉が開いた途端、相手を吹き飛ばして自分もエレベーターから降り、
後ろ手に扉を閉めて妻を守る。

その後、戦いながら下の階に移動し、エレベーターが到着する前に空いてを撃退して、
妻がエレベーターからおりてきたときには何もなかったように出迎える。

そんなかっこいいシーンなのです。

ですが、これらの格闘シーンがすべて脇に回ってしまうイベントが、今回起こります。
なんと、妻のウィンシンがガンに冒されて余命半年。

このエレベーターのシーンも薬を取りに行った帰りに起こっており、イップマンが本当に
相手にしないといけないのは不治の病に冒された妻だったのです。

それまでは武術指導などに忙しく、ウィンシンとダンスのクラスにいく約束もうっかり
忘れてしまっていたイップマンですが、余命半年と言われた妻と過ごせる時間はすでに
限られたものに。

ちょうどその頃、無名の詠春拳士がメディアを使って道場破り的な方法で名前を売り出し、
それらの道場と友好関係にあったイップマンにも挑戦されてしまいます。

ですが、イップマンは余命僅かな妻との時間を大切にし、試合をすっぽかして2人でダンスの
クラスで踊りを楽しむのでした。

それはもしかすると今まで築き上げてきた名声を失ってしまうかもしれない決断でも
ありました。

父としてもイップマン

マイク・タイソン扮するフランクはイップマンの息子が通う小学校の土地を自分のもの
にしたいと企みます。

手下に命じて地上げ屋行為で暴力を持ってあの手この手で学校を諦めさせようとする
のでした。
ある時、学校の生徒数名を誘拐し、開放を引き換えに土地を手に入れようとします。
その時誘拐された生徒の一人がイップマンの息子でした。

偶然そうなったのですが、それを知った相手はイップマンの息子にナイフを突きつけて
脅します。
そのためイップマンは手にしていた武器を捨て、地面に座って土下座をするのでした。

メンツを重んじる中国でいくら自分の子供が人質になっているからとはいえ、武術の達人
として自他ともに認める存在の彼が、土下座をするというのはどれだけの屈辱か、
おそらく自分には本当の理解はできないでしょう。

ただ、その屈辱に耐えてでも土下座で息子の命が助かるのであれば、土下座するという
決断の気持ちは自分にも理解できると思います。

この後、息子を無事助け、手下どもを一網打尽にやっつけるアクションシーンがあるわけ
ですが、すべてのアクションシーンも家族愛を彩るために存在しているような演出が
続く映画となっていました。

おまけ、若き日のブルース・リーも登場

メインストーリーには全く関係ありませんでしたが、若き日のブルース・リーが詠春拳の
弟子入り希望としてイップマンを訪れるシーンがあります。

自分は誰よりも早く攻撃できると自信満々なブルース・リーに、それを試すイップマン。
一通りの動きを見て、弟子入りの可不可をはっきりと言わずに、玄関のドアの横に立つ
イップマン。

それをみて不合格と思ったブルース・リーはイップマンの元を去りますが、後にイップ
マンが妻のためにダンスを習うのが、じつはブルース・リーから。

ダンスを習う前のやり取りで、ブルース・リーがダンスを教えたら詠春拳を教えてくれる
か、という取引にイップマンはOKを出します。その返事に、弟子入りを頼みに行ったら
断られたと話を蒸し返すブルース・リーでしたが、イップマンは断ったわけではない、
そちらが勝手にそう判断して去っていっただけだよ、と答えます。

本当にブルース・リーとの間にあったエピソードかどうか、わかりませんが、何か本当に
ありそうなやりとりぽくってちょっとニヤリとしてしまいました。

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