映画「ゴールド 金塊の行方」は事前にほとんど情報をいれずに見てしまいました。
その結果、いい意味で期待を完全に裏切られ、予想していなかった分、大満足のエンディングでした。
怪演と称されるマシュー・マコノヒーのあまりにも無様な中年オヤジ姿にコメディかと思い、
「金塊が消えた」という予告編に犯罪映画かと勘違いして見ていましたが、成功と転落、
逆転にどんでん返し、とアップダウンの激しいストーリーに最後のシーンで、真実は一体?と
小気味良いくらいの余韻を残してのファイナルで、しばらく映画談義で花を咲かせました。
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予告動画はこちら
キャストの紹介
ケニー・ウェイス: マシュー・マコノヒー
祖父の代からの鉱山会社を潰しかけていたが、インドネシアの金鉱脈を探し当てる。
マイケル・アコスタ: エドガー・ラミレス
ケニーの相棒で地質学者。インドネシアでの発掘担当。
ケイ: ブライス・ダラス・ハワード
ケニーの恋人。成功して調子に乗るケニーの元を去る。
ブライアン・ウルフ: コリー・ストール
ニューヨークの投資会社社員。
ポール・ジェニングス: トビー・ケベル
FBI捜査官
ネタバレあらすじ
1981年、ケニー・ウィルスはリノにある父親の経営する探鉱会社ウォショアで働いていました。
しかし7年後、父は亡くなり、事業にも失敗して事務所を追われ、彼女が働くバーで仕事を
続けていました。
ケニーはインドネシアで金鉱を見つける事業をしようと、地質学者のマイケル・アコスタの
助けを取り付けるためにインドネシアに乗り込みます。
経済的に苦しい二人でしたが、なんとかマイケルの合意を取り付け、ケニーはアメリカに
戻って探鉱用の資金を集めるのでした。
しかし探鉱事業はなかなかうまくいかず、資金は底をつき始めます。現地の作業員も
払われなくなった賃金から仕事をやめて村に帰ってしまいます。しかもケニーはマラリアに
感染し、数週間意識を朦朧とさせて寝込んでしまいます。
マイケルは飲水用のろ過装置を最後に残ったお金で買って村人たちに渡すことで、仕事に
復帰させることに成功します。そして峠を越して意識を取り戻したケニーに金鉱を探し
当てたことを伝えるのでした。
金鉱発見を祝った後、アメリカに戻ったケニーはウォショア社のオフィスを再開します。
そんなケニーに金鉱発見のニュースを聞いたニューヨークの大手銀行から連絡が入ります。
ウォショア社に投資をしたいとの申し出でした。
条件で折り合いがつかなかったケニーとマイケルは、銀行側に現地への視察を招待します。
そこで実際に金の採掘をしてみせることで、交渉をまとめ、銀行は20億の投資を行うので
した。
有名ビジネスマンとなったケニーは連日のパーティーに参加し、恋人のケイも呼び寄せます。
はじめはケニーの成功に喜ぶケイでしたが、ケニーの周りに集ってくるのは、ケニーの
お金を目当てにした人ばかりであること、その中には魅力的な女性もいて、色仕掛けで
ケニーに近づこうとしているのを目の当たりにして、ケニーと口論となり、リノに帰って
しまいます。
ケニーはあるパーティーで巨大鉱山会社の重役、マーク・ハンコックに出会います。
マークはインドネシアの金鉱事業の一部を300億で買い取ることを申し出ますが、その条件と
してウォショア社の名前を事業から抜くことが含まれていることに売買契約をしませんでした。
インドネシアのマイクから電話が入ります。インドネシア政府が軍隊を送り込んで鉱山を
没収されたというのでした。実はマークの会社には以前のアメリカ大統領が重役として
名前を連ね、インドネシア大統領スハルトと親交があったことを利用して手を回したのでした。
天国から地獄に叩き落されたケニーは挽回する良案がありません。
しかしマイクが鉱山を取り戻す計画をもってインドネシアから戻ってきます。それは
スハルト大統領の息子を金鉱事業に巻き込むことでした。
息子はケニーとマイクの話に興味を持ちますが、話に乗る前にケニーにひとつの試練を
与えます。それはケニーがどれだけ勇気があるかを見るもので、彼が飼っているトラの
頭を撫でることでしたが、ケニーは見事にそれをやってのけるのでした。
金鉱はウォショア社と大統領の息子が持つ会社によって再開されます。ウォーョア社は15%の
利益を受けるだけになりましたが、事業規模は3兆円になっていました。
ケニーはその年の最も優秀な探鉱者に送られるゴールデンピックアックス賞を受賞する
事になりました。そのイベントにマイクとともに出席します。
受賞のスピーチをしている最中、何故かマイクが会場から姿を消すのでした。
次の日、電話で起こされたケニーは異様な雰囲気の中、会社へ向かいます。そこには多くの
怒った群衆が待ち構えているのでした。
状況を把握できないケニーはなんとかオフィスに入ることができましたが、そこで金鉱が
存在しなかったことを知らされます。
マイクの手によってあたかも良質な金鉱があるかのように粉飾されたサンプルによって
鉱脈調査がされていたのです。
本来ならサンプル内にある金は周りが鋭いものでないとおかしいのに、発見された金は
周りがなめらかになっていたのでした。このような周りがなめらかな金は川の中で見つかる
砂金に多く、地下に埋蔵されている金には見られない特徴でした。
詐欺事件としてFBIの調査が入り、ケニーも捜査官に尋問されます。
ケニーは事の始まりから、事細かに答え、捜査官もその答えに納得したようでした。
捜査官はケニーにマイクのことを話します。
マイクはインドネシアに舞い戻ったものの、そこでインドネシア政府によって身柄を拘束
されたのでした。そしてヘリコプターで移動中、300メートル上空から身を投げたそうです。
遺体は発見されたものの、発見まで数日かかっており、野生動物によって相当毀損されて
いました。顔と腕の毀損が激しく、身元確認が難しいものの持っていたパスポートから
マイクと断定されました。
最後に捜査官はウォショア社の株が暴落する前にインドネシアの会社とマイクが持ち株を
売り払ったことを伝えます。マイクは1億6千万を手にしたことになるのでした。
ケニーはケイの自宅に戻ります。
ケイに謝罪し、迎え入れらた居間でケイが取っておいたケニー宛への手紙の束を受け取ります。
その束の中にあった、一通の封筒を開けるケニーは、その中に最初にマイクと取り決めした
儲けを山分けすると書いたナプキンと8千万と金額の書かれた小切手を見つけるのでした。
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