映画「ターミネーター ニューフェイト」は人気シリーズ ターミネーターの最新作です。
生みの親であるジェームズ・キャメロンが復帰し、アーノルド・シュワルツェネッガーだけでなく、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンも28年ぶりにカンバックしました。
6作目の作品ですが、ターミネーター2以降の3作をなかったコトにし、ターミネーター2の後の話として作成されています。
しかしこれまでの5作品で見られた有名なセリフや関連ある映像など、たくさん見つけることができますので、今回はそちらの紹介していきましょう。
新型ターミネーター REV-9のトリビア
今回の敵役は新型ターミネーターのREV-9。
アーノルド・シュワルツェネッガーの演じるT-800のように不死身の体を内部に持ち、ターミネーター2のT-1000のような液体金属で肉体が作られている構造となっています。
そのため、金属部分の骨格と液体金属部分が離れて1体で2体のターミネーターになることができる様になっていました。
このREV-9ですが、その名前はどこから取られたのでしょうか?
それは実は新約聖書、ヨハネの黙示録からになります。
ヨハネの黙示録は英語表記では革命という意味の単語と同じ「Revelation」で、その中の第9章にちなんで「Rev-9」と命名されました。
となると、ヨハネの黙示録の第9章には一体何が書かれているかが、気になるところです。
簡単な口語訳を紹介しますと、
星が地上に落ち、黒煙が上がって暗闇が広がる。
黒煙の中から人間の顔をし、王冠をかぶって女性の髪をはやし、ライオンの牙を持つイナゴが現れた。
そのイナゴは鉄の胸当てをつけ、その羽の音は、馬に引かれて戦場に急ぐ多くの戦車の響きのようであった。
それらのイナゴは額に神の印のない人々に5ヶ月に及ぶ苦しみを与えることを役目としており、襲われた人々はあまりの苦しみに死を望むが死ぬことは許されず、ずっと苦しみ続けるのであった。
とても恐ろしげな内容となっていますが、なんとなく未来からやってきたターミネーターのイメージと重なるような部分がある気がしてきます。
だからこそ、新型ターミネーターの名前がRev-9となったのではないでしょうか。
ターミネーター・カールの留守電メッセージが聞ける!
ジョン・コナーを抹殺することに成功したターミネーター T-800は任務がなくなり、人間のことを知りたくなって家族を持つことにします。
助けの必要な母子に救いの手を差し伸べ、良き夫、良き父親として生活を始めるのでした。
カールと名乗り始めたターミネーターは人間として行動をするために仕事もしなくてはならず、その仕事にカーテン屋を始めます。
サラ・コナーの一行がカールの自宅についたとき、家の外に仕事用のバンが駐車されており、そこには「Carl’s Draperies(カールのカーテン屋)」というロゴと一緒に電話番号も書かれていました。
その番号は
888-512-1984
ですが、この最初の3桁「888」は北米でフリーダイヤルを意味します。
続いて「512」ですが、これは5月12日の意味、
そして「1984」は西暦の1984年です。
では1984年5月12日に何が起こったのかというと、実はこの日に1作目の「ターミネーター」が北米で初公開されたのです。
更に驚くのが、この電話番号、実は架空のものではなく、実際に電話を掛けるときちんと繋がる実在する電話番号なのです。
この電話番号にかけると以下のようなメッセージが流れるようになっています。
“Hi, this is Carl’s Draperies. We have the best drapes and curtains anywhere in Texas, I can guarantee you that. Sorry we are not here right now to answer your call but we will call you back. Until then, hasta la vista.”
(もしもし、こちらはカールのカーテン屋です。テキサス州の中で一番良いカーテンを揃えてお待ちしています。残念ながら今は電話に出ることができませんが、必ずお電話をかけ直し致します。それまで、アスタ・ラ・ビスタ)
最後のアスタ・ラ・ビスタはもちろん、ターミネーター2で登場した有名なセリフからです。
残念ながら僕も数回、この番号に電話してみましたが、ずっと話し中でした…。
ポテトチップスの袋は本当に使える?
サラ・コナーが行方をくらますために携帯電話をポテトチップスの袋の中に入れて、GPSシグナルにつながらないようにしているとコメントするシーンがあります。
実際にこれは、本当に有効なのでしょうか?
じつは、この方法、本当に有効で、携帯のGPSシグナルを遮断させることができるのです。
オーストラリアでは、とある会社の職員が仕事中にゴルフにいくために、上司から携帯のGPSで居場所がばれないように、この方法を使った、という事例が報告されています。
専門的な話をするとポテトチップスの袋がファラデーケージと呼ばれる、導体に囲まれた空間を作り出すための導体製の籠や器として使われている、ということになります。
導体というのは簡単に言うと電気を通しやすい材料。
つまり電気を通しやすい袋のせいで電気が表面に分布し、内側に移動しない性質を利用したもので、例えば飛行機や自動車が落雷にあっても中の乗客に被害がないことはこの性質のおかげということができます。
「死にたくなければついてこい」
ターミネーターシリーズで有名なセリフといえば「アイル・ビー・バック」でしょう。
が、その他にもシリーズを通して必ず使われる有名なセリフがあります。
それが「死にたくなければついてこい」
英語では、
Come with me, if you wanna live.
となり、生き残りたければついてこい、となります。
1作目のターミネーターでは、カールがサラに対して言ったセリフ。
2作目はターミネーターがサラに対して言った台詞となっています。
4作目のサルベイションではカールがマーカスに対して同じセリフを発しています。
5作目の「新起動/ジェニシス」
3作目には実はこのセリフは使われていません。
代わりにジョンがケイトに叫んだセリフ、
Do you wanna live? Come on!
が近いものと言えるでしょう。
では、「ニューフェイト」はというと、サラ・コナーがダニーとグレースに、
「一緒に来なければ、30秒と持たないわよ」
(Come with me or you’re dead in 30 seconds.)
というセリフが使われているのでした。
脇役で出演したアカデミー賞受賞者
「ターミネーター ニューフェイト」には、なんと2度もアカデミー賞を受賞したことのある人物が脇役で登場しています。
そのシーンは、Rev-9が飛行機から落とされた後。
とある住宅の裏庭で家族でバーベキューを楽しんでいる中、Rev-9が庭にある小屋の上に落ちてきて、小屋を全壊させます。
しかし当のRev-9は全く支障なく、平然と歩いてその場を去っていき、その際にバーベキューで肉を焼いている家の主人に、
「小屋を壊して申し訳ない」
と謝っていくのでした。
このバーベキューを焼いていた人物こそ、その脇役で、その人物の名前はニール・こーボールド。
イギリス生まれの視覚効果スーパーバイザーであり、2000年「グラディエーター」、2013年「ゼロ・グラビティ」でアカデミー視覚効果賞を受賞している人物です。
その他にも2006年「スーパーマン リターンズ」、2012年「スノーホワイト」、2016年「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」でノミネートされているほどの実力者です。
ターミネーター1&2と同じ
このバーベキューのシーンでバックミュージックとして流れているのは、有名なカントリー歌手 ドワイト・ヨアカムの「ギターとキャデラック」。
この曲はターミネーター2で、未来からやってきたT 800がバーの中に入って服を探している際にかかっているものです。
曲の動画がありましたので、紹介しておきましょう。
ターミネーター2と同じということで言えば、敵役のターミネーターがヘリを奪って主人公たちを追い回すのも、同じシチュエーションです。
また、ターミネーター1の方からですが、カイルとサラが安宿に身を隠したのと、ニューフェイトでサラ、ダニーとグレースが安宿に身を隠したのも、果たして偶然か、それとも監督のわざと同じにした演出か、そっくりなシチュエーションですね。
トランプ嫌いのジェームズ・キャメロンだから?
ジェームズ・キャメロン監督は地球温暖化をでっちあげとして信じようとしないドナルド・トランプ大統領を嫌っており、2016年に自ら「Not Reality TV」という地球温暖化を題材にした短編映画を民主党の全国大会で上映させたことがあります。
その映画には、アーノルド・シュワルツェネッガーやジャック・ブラック、ドン・チードル、ヒラリー・クリントンらが登場しており、ナレーターをシガニー・ウィーバーが担当しているほどの豪華版。
そのせいもあってか、今回の「ターミネーター ニューフェイト」の主人公の一人はメキシコからアメリカに不法入国した女性 ダニー。
しかもそのダニーが、未来に起こる機械と人間の戦争でリーダーになるということが決まっているストーリーです。
メキシコからの不法移民に対して壁を作り、厳しい取り締まりをしているトランプの政策に対して、何かを言いたいと思わずにはいられないストーリーだとするのは考えすぎでしょうか?
T 800 とサングラス
これまでアーノルド・シュワルツェネッガー演じるターミネーターは未来からやってくると必ずサングラスをして行動をしていました。
ところが、新作「ニューフェイト」では、サングラスをしようとするシーンはあるものの、結局サングラスを手にすることはなく、Rev-9との対決に向かいます。
こうしてみるとサングラスとは、誰かに与えられた命令をこなすだけのロボットであることの象徴と考えることができるのではないでしょうか。
その任務を遂行するために他のものは目に入らないようにする、そんなアイテムであった気がしてなりません。
今回は自らの意思でダニーを守る、と決めています。
より人間に近づき、自我を持ち始めたターミネーターには、もうサングラスは必要ない、ということなのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
かなりのトリビア、隠れキャラがあったことがわかったかと思います。
これらを知って映画を見ると、また一段と楽しむことができるのではないでしょうか。
他にもトリビアや隠れキャラ、裏設定などが判明しましたら、コメントいただけると嬉しいです。
映画「ターミネーター」シリーズを視聴できる動画配信サービス紹介
最後に映画「ターミネーター」シリーズを無料で視聴できる方法があるので、お知らせしたいと思います。
その動画配信サービスは「U-NEXT」
しかも条件によっては無料で視聴することができる方法もあります。
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