アニメ「俺だけレベルアップな件」の主人公、水篠とB級ヒーラーの観月は最初からいい感じの関係でいました。
人類最弱兵器と陰口をたたかれていた水篠に対して、観月はきつく当たっている様でいながら心配していつも気にかけていました。
しかも世話を焼いていることを口実に食事をおごらせるという名目でデートに誘っています。
なかなかほのぼのとした雰囲気を出して、これからが楽しみな二人でしたが、その関係はいったいどういったもので、今後どうなっていくのでしょうか?
アニメ「俺だけレベルアップな件」の水篠と観月の関係を考察!
アニメ「俺だけレベルアップな件」の水篠と観月の関係ですが、表向きはハンター仲間です。
たまたま集まったレイドで何度か同じパーティーのメンバーとして冒険をしていく中で、何かとけがをする水篠にヒーラーである観月がかかわることが多かったという関係でした。
そんな中で、観月自身が抱える、人には言えない葛藤から、水篠のことが気になり始めたようです。
自分の欠点に悩む観月
観月はB級ヒーラーというかなり高レベルなハンターでありながら常にD級、もしくはE級のレイドに参加していました。
それは精神的にもろく、心が弱いため、ピンチに陥ると恐怖で実力が発揮できないという欠点を抱えていたからです。
そのため、自身の実力未満のレイドに参加していましたが、それでも時折、恐怖に勝てず、実力を発揮できないばかりか足手まといになっているような状況でした。
そのことをも自分でも痛いほどわかっており、何とか克服したいと思いながらも、思うように打開できずにレイドに参加していたのです。
水篠のたくましさにあこがれる
そんな中、ハンターの中でも最低レベルのE級ながら、そのE級の実力にすら届いていない、人類最弱兵器とあだ名される水篠と同じパーティーになります。
他のメンバーがやすやすとこなしていく中、水篠だけはけがをしたり、一歩間違えれば死んでいたかもしれないようなダメージを受けてしまいます。
ヒーラーである観月は、そんな水篠の回復を、いつもすることになるわけですが、いつしか出来の悪い兄弟を世話しているような感覚で接していたのでしょう。
実力をわきまえずに、前に出て一人けがをする。
そんな水篠に小言を言って世話を焼いているのですが、内心は、自他ともに認める弱さながら、いくらけがをしてもハンターとして行動しようとする水篠の精神にたくましさを感じていたに違いありません。
それは自分がいつかは持ちたいと思っているメンタルであり、レベルは最弱でも常に命がけで立ち向かう水篠にあこがれを抱き始めていたようでした。
世話をしたくなる存在
とはいえ、いくら根性で頑張っても実力が伴わない水篠はけがをしてしまいます。
そうなるとヒーラーとして回復してあげるわけですが、あこがれを持つ水篠の頼りない場面に多く遭遇して、私が世話をしてあげないとどうしようもない、という母性本能も感じていたのではないでしょうか。
小言を言うのも姉、もしくは母親のような立場になっていたからかもしれません。
私が支えないといけない。
そう感じさせる水篠のことが気になって放っておけなくなっているような気がします。
二人は恋人になる?
二重ダンジョン事件に巻き込まれ、観月は心に大きなダメージを負ってしまいました。
水篠はほとんど死にかけたものの、シークレットクエストを達成し、プレイヤーになることを選択したことで、まったく傷のない体で帰還できました。
さらに、他のハンターではありえない、ハンター覚醒後にレベルアップができるようになって、どんどん強くなっていきます。
変化に戸惑い
監視課の道門が起こした事件で水篠と観月は再会します。
観月はあまりに代わってしまった水篠に戸惑いますが、再会をとても喜んでいました。
ところが、水篠の変化は外見だけでなく、実力までが段違いになっていたのです。
それは観月が加勢することを必要としないほど、強敵相手でも難なく対戦をして平気でいられるほどでした。
この変化を目の当たりにして、観月は戸惑いから、あきらめの心境に変化していったと思われます。
自分の限界を思い知る
観月はカルテノン神殿のトラウマの影響をとても重症の状態で抱えていました。
B級でありながらE級のハンターに戦闘中の指図をしてもらわないといけないほどです。
しかしながら、何とかそれを克服したいとして、苦しんでいたと思われます。
でなければ、レイドに参加しているわけがなく、とっくの昔にハンター家業から逃げ出していたはずだからです。
おそらくは、生き残ったと伝え聞いていた水篠に会えるかも、という期待でハンター家業を続けていたのかもしれません。
ところがいざ水篠に再会してみたところ、彼は全く別人のように変わっていました。
しかもハンターとしての実力も、恐ろしいほどに上がっていたのです。
こうなると、以前のように、私がいて世話を焼いてあげないと、という状況は霧散してしまい、彼女がいようといまいと彼は一人ですべてに対処できる存在になっていたのでした。
それどころか、彼女が水篠のそばで戦っていると、水篠に敵わないと感じた敵が、観月を狙うという作戦に出かねません。
そうなると観月は、トラウマのせいで実力以下の力しか発揮できない。
はっきり言って、水篠の足手まといにしかならない存在になってしまったのでした。
引退を決意し、水篠の前から去る観月
このままハンターを続けていても、実力を発揮させられず、足手まといにしかならない。
しかも一時期は、水篠というガッツだけで戦力とはならない、頼りないハンターのサポートをすることに生きがいを感じていたのが、久しぶりに再会してみたら、まったく変わっていたことを思い知らされる。
こうなると、ハンターとしての自分の存在意義が感じられなくなり、彼女は引退を決意して実家に戻ることにしたのでした。
水篠のほうも、強くなっていくことで、今までとはまったく違った脅威が降りかかりつつあることを感じ始めています。
そんな時、観月を周りにおいておけば、彼女に火の粉が降りかかる可能性があることに気が付いたのでしょう。
いえ、火の粉であればまだいいほうで、巻き添えを食って命を落としかねない、といっても言い過ぎではありません。
そのことに気が付いていたからでしょう。
水篠も観月を引き留めるようなことはしませんでした。
まとめ
水篠と観月の関係は、はじめは観月が世話を焼いていて、自分がいないとどうしようもないから、と守ってあげていたと思われます。
おそらく水篠を守らないといけないという母性本能が働いたのではないでしょうか。
さらに心の弱い観月は、実力がないながらも常にレイドに積極的に参加して戦力になろうとしている水木のたくましさに顎かれていたとも思われます。
二重ダンジョンによって水篠は見違えるように強くなってしまいました。
外見も変わっており、ハンターとしての実力は、観月の手助けが必要のないほどにまで跳ね上がっていたのです。
おそらく水篠がヒーラーの助けを必要とするレベルで戦ったとすれば、その激しさから心に傷を負った観月では、平静を保ってサポートを行えるような状況ではないでしょう。
残念ながら、観月が水篠の助けになれる余地は、全く残っていなかったのです。
そのことを思い知らされて観月は、ハンターを引退する決意をしたのでした。
水篠も、心に深く傷を負ってしまった観月には、それが一番良いことだと思ったに違いありません。
彼女をそばに置いておいても彼を狙ってくるかもしれない敵に、人質としてなど、いいように利用される危険があるため、彼女の言う通り別れを受け入れたのでした。
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