カナダ在住20年の筆者が見た映画の感想とふと思った疑問についてを勝手気ままに書いていくブログです。

映画ターミネーターニューフェイトのネタバレと感想!続編の可能性も考察!

 
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映画「ターミネーター ニューフェイト」を視聴してきました。

ターミネーターの生みの親、ジェームズ・キャメロンが原案・プロデューサーとして復帰

更にサラ・コナー役としてリンダ・ハミルトン、T-800役でアーノルド・シュワルツェネッガーも共演するとなっては、期待値はとても高まります。

で、実際に映画を見た感想は、これで「ターミネーター」シリーズの続編としてのストーリーのネタが尽きた、でした。

この展開をしてしまうと、今後ターミネーターとして作られる新しいパターンのストーリーは、もうありえないのでは、と強く思ってしまったからです。

ファンの間では、このことに対してかなり否定的な意見が多いように思いますが、僕個人的には、ターミネーター 1 & 2 の頃に戻ったような、深く考えずに素直に楽しめた映画だと思いました。







予告動画はこちら

簡単なあらすじとキャストの紹介

ジェームズ・キャメロンが生み出したSFアクション「ターミネーター」のシリーズ通算6作目で、キャメロンが直接手がけ、名作として人気の高い「ターミネーター2」の正当な続編として描かれる。
キャメロンがプロデューサーとなり、「ターミネーター2」以来にシリーズの製作へ復帰。「デッドプール」を大ヒットさせたティム・ミラー監督が新たにメガホンをとった。

人類滅亡の日である「審判の日」は回避されたが、まだ危機は去っていなかった。メキシコシティで父と弟とごく普通の生活を送っていた21歳の女性ダニーのもとに、未来から最新型ターミネーター「REV-9」が現れ、彼女の命を狙う。
一方、同じく未来からやってきたという女性戦士グレースが、ダニーを守るためにREV-9と壮絶な戦いを繰り広げる。

何度倒しても立ち上がってくるREV-9にダニーとグレースは追いつめられるが、そこへ、かつて人類を滅亡の未来から救ったサラ・コナーが現れる。

リンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーも28年ぶりにカムバックし、シリーズの顔であるT-800を演じるアーノルド・シュワルツェネッガーも出演。

グレース役に「ブレードランナー 2049」のマッケンジー・デイビス、ダニー役にコロンビア出身の新鋭女優ナタリア・レイエス。

サラ・コナー: リンダ・ハミルトン

カール(T-800): アーノルド・シュワルツェネッガー

グレース: マッケンジー・デイビス

ダニー・ラモス: ナタリア・レイエス

REV-9: ガブリエル・ルナ

引用「映画ドットコム




ターミネーター ニューフェイトのネタバレ込み感想

映画を見終わっての感想

ターミネーター ニューフェイトはシリーズ6作目でありながら、1作目、2作目を手掛けて以来ターミネーターシリーズと少し距離を置いてきたジェームズ・キャメロンがプロデューサーを手掛けたことによって、2作目の正式な続編としています。

ターミネーター2での死闘のおかげでスカイネットによる審判の日は、回避することができました。

が、それで「メデタシ メデタシ」と思いきや、開始数分で、映画のタイトルすら表示されていない状況でジョン・コナーがターミネーターによって殺されてしまいます

もともと予告やポスター、事前のニュースなどで全くジョン・コナーについて触れられていなかったので、不思議に思った反面、このような事態をある程度予想はしていたのですが、開始数分でターミネーターに殺されるのは予想外でした

そんなストーリー展開であったため、僕にはこの映画はサラ・コナーのお話とより強く感じました。

ジェームズ・キャメロンのターミネーターはサラ・コナーの話である、と。

さらにはより踏み込んでフェミニズムについて考察していく考えもありますが、それは後で紹介するとして、次に思ったのは、スカイネットがジョン・コナーを抹殺したとしても、誰か別の人物が、結局はリーダーとして登場し、人々をまとめ上げ、人間を抹殺しようとするAIに立ち向かっていくようになる、ということです。

確かターミネーター3ではレジスタンスのリーダーであるジョン・コナーだけでなく、後に幹部となる人物も抹殺していた描写が映画冒頭にあったように記憶しています。

レジスタンスといったグループは、ジョン・コナーという一人の人物の力だけでは機能しません。

多くの部分をジョン・コナーという人物の能力によって作り上げられたとは思いますが、組織は完成に近づけば近づくほど、個人の能力にだけ、依存して存在するようなものではなくなっていくからです。

つまり、スカイネットなりリージョンなりというAIを頂点とした機械が人間を抹殺しようとするの世界が訪れたとしても、人間がそれに対して反対・反抗する立場に立った時点で、ジョン・コナーであろうが、ダニー・ラモスであろうが、更には全く別の人間かもしれないが、リーダーが現れ、人々をまとめ上げる、ということなのでしょう。

ターミネーター1と2でスカイネットとの攻防に焦点が当てられていましたが、今回のターミネーター ニューフェイトで、これまでのシリーズによって伝説のヒーローとなった人物が、もしもいなくなってしまう苦境に陥っても、人々は新しいリーダーのもと、必ず立ち上がってくる、というメッセージを感じました。

そしてそれがどんなに優れた機械が未来に登場したとしても、人間を超えることができない、という思いもあわせ持っているのではないでしょうか。

サラ・コナーとターミネーター

「ターミネーター」

破壊し、消滅させる究極の存在。それはまさに「死」の象徴

それに対抗して生き抜き、守り抜こうとする「サラ・コナー」

しかもサラ・コナーは女性として子供を生み、育てている「生」の象徴

この2つを対比させていくことで、全体のシリーズのストーリーは出来上がっている、と感じました。

おそらくジェームズ・キャメロンが表現したいのは、そういった対比と生に対する賛美ではないでしょうか。

そんな「生」という主題を語る以上、女性を全面に押し出さないわけにはいきません。
全くなにもないところから「生命」を生み出し、それを育て上げて一つの完成形にすること。

それが可能な女性を表現したいがため、主人公3人がすべて女性という構成になったのかな、と思ってしまいました。


その一方で、一つ気になったのが、女性たちの主張の仕方。

アクション映画でもあり、そうでないとストーリーにハマらない、という部分はありますが、妙に男性化している気にさせられました

つまり、男性にも引けを取らない戦闘シーンを展開することで、女性の男性化を全面に押し出している様に見えるのです。

フェミニズムとは確かに男性によって女性が虐げられて、不当に女性の価値を認めてこなかったことに寄与していますが、だからといって女性が男性のできることを身体的にできる、と証明する必要はないのでないでしょうか。


映画では、より視覚的に見せないと効果が少ないという欠点はありますが、だからといって全員が全員、マッチョなファイターである必要はないと思います。

特にデニー役のナタリア・レイナスは身長約155センチメートル。

身体的にマッチョなリーダーを演じることは無理があり、そんな彼女が幼いグレースを助けるシーンで大の男二人を敵に回しての大立ち回りは絵的に厳しいものがあります。

体が小さいなら小さいなりに立ち回る格闘技術があるので、それを使っていれば、通好みだったかもしれませんが。


話をもとに戻しますと、女性の地位向上の流れがハリウッド映画にも押し寄せていると感じるキャスティングではありますが、その見せ方がまだ、男性優位の感覚から抜け出せておらず、女性でも男性のように体を張れる、という部分だけが強調されているように感じました

進化したターミネーター

世間一般の評価として、公開初週末後のものはあまりよろしくありません。

せっかくジェームズ・キャメロンが登場し、リンダ・ハミルトンやアーノルド・シュワルツェネッガーが復活したのに、古いバージョンの焼き回しでしかない、というのが大半のネガティブ意見です。

新しい世代に向けた新ターミネーターを期待していた昔からのファンは、なんの目新しさもないストーリー展開にがっかりしてしまったのでしょう。


ボク個人は視聴最中には、そんな部分は気になりませんでした。

審判の日を回避したサラ・コナーの新しい生活について、ジョンが死んでしまったという予想外の展開込で、どう過ごしているのかを興味深く楽しんでいたのです。


そしてターミネーターといえば、という「アイル・ビー・バック」のセリフをサラ・コナーが発していたのは面白かったですし、彼女の活躍により未来の悲劇が起こらなかったため、未来から来たグレースでさえ、彼女の勝ち取った栄光とそのために払った犠牲とを全く知らないことへの、皮肉めいたコメントなども思わず笑ってしまいました。


さらに面白かったのが、ジョン・コナーの抹殺任務を無事遂行したターミネーターが任務がなくなった後、人間を学ぶために家族を得て人間として生活していた、という設定です。

人間の女性とその息子を保護し、彼らを守っていくために人間として生きる。

その過程で人間性を学んでいき、ついにはジョンを失ったサラに対する理解もし始める。

しかしロボットであることには変わりなく、計算による可能性のみを重視し、それに対する気持ちの部分は重視しない。


そんな彼が、人間の女性を慰めるためにイクメンに励み、良い聞き役に徹し、肉体的なもの以外では完璧と自分で断言するほど、理想の男性であったとサラに対して話すところは、声を上げて笑ってしまいました。


更に驚いたのは、長年の人間に対する検証と経験のせいでしょうか、犬に対しての耐性もついており、飼い犬を飼っている程です。

そこまで変われることに驚いてしまいました。


ターミネーターが進化していると感じたのには、もう一つ理由があります。

今回の適役であるターミネーター REV-9ですが、人間に対し、挨拶したり、愛想笑いを浮かべたり、冗談を言ったり、謝罪したり。

任務に関しては他人の迷惑顧みず、のとんでもない迷惑なロボットですが、それ以外であればおおよそ人間と代わりのないコミュニケーション能力を有しています

今までのターミネーターとは少し違った感じでしたが、薄ら笑いを浮かべながら信じられないことをするのは、無表情でやるときと合わさって薄気味悪く恐ろしいと感じました。




今後続編や新シリーズはつくられるか?

ターミネーターシリーズの6作目、正当なシリーズの続編としてターミネーター3という位置づけです。


個人的に感じているのはターミネーターの面白さは、決して倒すことのできないモノに命を狙われて追いかけ回される恐怖、が原点だと思っています。

いわゆるそれまでホラー映画やスリラー映画として人間離れした能力を持つモンスターに追いかけ回され、映画の最後になんとか返り討ちにする、というストーリーの作品と、根本的には同じだと言えるでしょう。

ターミネターではモンスターがロボットに変わり、SF映画として登場しました。


ターミネーター2では更に進化したターミネーターがジョンを付け狙うため、ジョンのボディーガードとしてターミネーターが現れるというアクション性に特化した映画になっていました。

それが受けて大ヒットし、シリーズ化されるわけですが、ターミネーターを絡めた話にしようとすると、どうしても未来から送られてくるターミネーターという部分無しで話ができなくなってしまいます

逆にここを変えようとすると、未来の戦争が起こった後の世界を舞台とせねばならず、そうなるとターミネーターは一つの兵器となるだけにストーリーが展開させづらくなってしまいます。

この流れでシリーズを数多く作っていくことは不可能でしょう。ネタがネタだけにワンパターン化しやすいという宿命から逃れられません。


そんな中、スカイネットの誕生を阻止し、普通の生活の続く地球でという違った観点からターミネーターを見ようとした今回のストーリーは秀逸だと感じました。

スカイネットそのものを阻止したとしても、歴史の流れはスカイネットに準じたシステムを作り出し、それによって人類滅亡の危機となり、普通の生活の中では誰でもない人物が、リーダーとなってAIとの戦いに人々をまとめ上げていく。

ターミネーターが任務を成功させようが失敗させようが、この流れは変わらない、というジェームズ・キャメロンの考えを示した映画だと感じたのでした。


しかしこれをやってしまうと、この後の続きは作りにくくなってしまったようにも思いました

続きを作るとすれば、どうしても起こるであろう戦争を舞台とした映画となり、それだとターミネーターの存在意義が小さくなって、主人公にして映画をとる必要がなくなってしまいます。

一方でこれまでと同じように、未来から送られてきたターミネーターから身を守る、というのであれば、新しい要素をいれてのストーリーは作りづらく、また、ターミネーターからの脅威を跳ね返せようが、ターミネーターに殺されようが、未来では必ず反乱軍が出来上がって誰かがリーダーになっている、といういたちごっこが続いてしまうでしょう。

というわけで、作られたとしてもこれまでの作品を上回る高評価を得る事のできるストーリーが思いつかないという点から、続編の可能性はとても低いと言わざるを得ないでしょう

ターミネーターが人間性を学べたのであれば

ところでカールとして生きてきたT-800。

人と一緒に生活し、人間としての行動パターンや思考パターンを十分学習してきたようで同じターミネーターとは思えないような人間臭いところのあるキャラクターになっていました。

で、あるのであれば、ターミネーターを作り上げたAIならもっと短い時間で人間性というものを学ぶことができるのではないか、と思ったわけです。

そうすれば、人類を抹殺するために全面戦争を起こす必要はないのではないか、と。


そもそも人に取って代わって統治をするために、人類を抹殺しようというのは短絡的すぎるのです。

そういう行動を取ることで、対する人類がどのような反応を示すか、それこそ簡単に計算で導き出されると思うのですが。


こういったところもシリーズが進んでいくと目についてしまう矛盾点になってくるのですね。

まとめ

「ターミネーター ニューフェイト」はターミネーター1と2を思い起こさせる、原点に戻った映画だと感じました。

人によってはそれを懐かしく感じ、同時に楽しめるでしょうが、新しいターミネーターが始まるのでは、と期待していた人にとっては肩透かしを食らったように感じるかもしれません。

ボク個人は昔を懐かしみつつ、過去の作品のパロディをそこここに感じて、とても楽しく視聴することができました


ただし、もうこの後は、続編を作らないでくれたらな~という気持ちにもなりました。
というのも、これ以上、意表を突くような話の展開をすることは不可能だと感じたからです。

そう思いながらも、こういう思いの裏をかくような続編ができたらいいのにな、と期待している自分もいるのでした。











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Comment

  1. samon より:

    個人的にはジョンを抹殺したフェイトのT-800が人間を学習するために家庭を持って何十年も平穏に暮らすほどセンチメンタルな心を持っていたこと自体があまりにも意外でした。いくら親分のスカイネットがいなくなったとはいえ、筋金入りの殺人マシンである彼なら人類に対しテロ活動を行ったり、あるいは自ら会社を起業してスカイネットを復活、もしくは己自身がスカイネットとして人類支配をもくろむぐらいはしそうに思えたので。

    スカイネットなどのAIが人間に反旗を翻したのは支配欲が芽生えたのもあるでしょうけど、己の生殺与奪を人間に握られているのも理由の一つでは無いでしょうか?
    どんなに高性能なAIでも老朽化したりより高性能な次世代AIが開発されたら人間に機能停止させられかねませんし。

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