映画「アナと雪の女王2」ではエルサが第5の精霊であったことが明かされています。
そんなエルサですが、映画の中で一度、凍りついて「アナと雪の女王」のアナのように氷の彫像のようになってしまうシーンがありますが、あれはどういう意味があるのでしょうか?
エルサはあのとき、一度死んで、アナがダムを破壊したことで蘇ったのでしょうか?
それとエルサが第5の精霊になった、というのはエルサはもう人間ではないということなのでしょうか?
これらのことを考察していきたいと思います。
エルサがいつ精霊になったのか?
実は生まれたときから!?
エルサが第5の精霊であった、という落ちでしたが、ではいつからエルサは精霊になったのでしょうか?
実際にエルサがいくつのときから魔法が使えたのかははっきりとはわかりません。
しかし父親のアグナル王のセリフでは生まれつき魔法が使えたと発言していることを考えると、生まれたときから魔法が使えたと考えていいでしょう。
そしてエルサが魔法をなぜ使えるのか、という謎の答えが、
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第5の精霊であったから
と今回の「アナと雪の女王2」で明らかにされたわけですので、そうなると
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生まれつきエルサは精霊であった
ということになってしまいそうです。
しかしそれではあんまり、という感じもしますし、前作の「アナと雪の女王」でエルサがずっと精霊であった、ということであれば、映画の雰囲気も壊れてしまいかねないので、ここでは、エルサは「アナと雪の女王2」で第5の精霊になった、ということにしたいと思います。
アートハランがまさにその時!
そうなると、いつ精霊になったか?という疑問が出てきますが、やはりそれは
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アートハランに辿り着いてから
と考えるのが、一番でしょう。
前作の「アナと雪の女王」でも隠していた魔法のことが国民に知れ渡ってしまい、北の山に逃げて一人でありのままで生きていくんだ、と開き直った途端、衣装も髪型も変わったわけですから、エルサの衣装や髪型が変わったときには、彼女になにか変化があったとき、と見るのが、良さそうです。
今回は髪の毛の色も白っぽく変化しましたし、なんとなく人間離れしつつあるような雰囲気でした。
おそらくエルサが第5の精霊になったのは、アートハランに辿り着いたとき、と考えて間違いなさそうです。
エルサは死んで蘇った!?
エルサは凍りついて死んだ?
エルサはそのアートハランで、地下深くに降りていき、過去の出来事を知ることになります。
そのせいかどうかは、はっきりしませんが、エルサは寒さで震え始め、ついには体が凍り付き出し、それが体全体に影響しだして全身が氷漬けとなる、という現象に襲われます。
ちょうど、過去の恐ろしい真実がわかっていく過程で、凍りついていくのですから、知ってはならない過去を知ったための罰のようにも見えなくはありません。
ルナード王の罰をエルサが受ける必要があるのか
とはいえ、少し考えればそれはおかしいと分かるでしょう。
過去のルナード王、自分の祖父の悪事がわかったからといって、それが理由で凍りつくというのはあまりにご都合主義と思われるからです。
ルナード王の悪事は、エルサが生まれるずっと前のできことで、それを血がつながっているとはいえ、エルサに罰を与えるのは、納得がいきません。
だいたい、人間生きていれば誰でもやり直したい、消してしまいたい過去があるものです。
ルナード王の悪事はそうそう誰もが経験することではありませんが、だいたいルナード王がとった行動に対する理由は、一国を預かる王として分からなくはない、と思えます。
魔法という得体のしれないものを操る民族が自分の王国の近くに住んでいるというのであれば、きちんと納得のできない「魔法」という代物が関わっているからこそ、将来自分たちの危険になる可能性があるものは、王として排除しておきたい、という心理状態になってもおかしくはないでしょう。
もちろん、物理的手段によるだまし討ちという方法は、選択肢の中では、あまりに短絡的で野蛮で、王としての資質を疑ってはしまいますが。
エルサが精霊になるために必要な変身の過程
少し話がそれましたので、本題に戻ると、エルサが凍りついたことで一度死に、その後蘇ったのか?という謎について考えたいと思います。
ボク個人の意見としては、あそこで体が凍ってしまったのは、事故でもなんでもなく、エルサが精霊になるための過程の一つのものとして必要不可欠なものであったのでは、と思っています。
つまり、青虫が蝶になるためにサナギになるように、エルサも人間から氷の精霊になるために、全身が凍りつかないといけなかった、という考えです。
氷の彫像のようになったのは、まさに氷の精霊になるためのサナギであったのです。
そしてアナがダムを破壊して他の精霊たちの力も解き放たれたのを合図に、精霊として再生した、そう考えています。
エルサがノーサルドラに残る決断をした理由は?
ノーサルドラの自由がエルサには適している
最後にエルサがノーサルドラに残る決断をした理由についても考えてみたいと思います。
ノーサルドラでは多くの精霊が、まるで野生動物のようにそこここで動き回っていました。
そんな森の中で第5の精霊となったエルサは自然体で生活できることでしょう。
アレンデールを始めとする人間社会で、しかも王女という責任ある立場は、それこそ自然のままに振る舞うことが似合っている精霊とは正反対の位置にあると感じてしまいます。
また、ノーサルドラの人々は、今はどうかわかりませんが、昔から精霊達と共存して生きてきており、精霊の手助けを借りることを、それこそ道具を使うような感覚で、自然としてきたように見受けられました。
そんな人々にとってエルサは人間から精霊になった珍しいケースとはいえ、なんら違和感もなく自然に付き合うことは容易いと思います。
これらのことを考えると、エルサがノーサルドラに残る決断をしたことは、とても自然な流れであったように思え、逆にそうしないことのほうが違和感を感じてしまうでしょう。
アナの存在も後押しに
また、妹としてアナがいるというのも、エルサがノーサルドラに残る決断をした理由の一つにあるのではないでしょうか?
アナは前回と今回でエルサのために危険を犯して一連の冒険をしてきました。
ある意味アナはエルサの影になっていた、と言えなくもないと思います。
そんなアナに、エルサはアナのための行動をとってほしい、と思わずにはいられなかったでしょう。
仲の良い姉妹としてお互いのことを気にかけるのは美しい姉妹愛ですが、その結果としてアナが常にエルサのために行動をし、自分のために行動できないのは、逆説的ですが、エルサがいるため、ともいえます。
ですので、エルサが自分自身の意志でアナから遠く離れた場所にすみかを移し、アナを自分の行動が自分の国に対して責任を持たなくてはならない、という立場に置くことで、アナが自分にとって、そして国にとってよいことは何か、と考えて生きていけるようにしたのではないか、と思えたのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
エルサが人間から精霊になったことで、ディズニープリンセスの一人としてとどまっていられるかどうか、ちょっと興味があります。
それくらい、エルサというキャラはこれまでのディズニーとは全く違ったキャラクターと言えるでしょう。
映画で氷漬けになり、一度は死んでしまったかのように見えましたが、僕はあれは第5の精霊になるための、一種のサナギの時間だったと考えています。
そして精霊となったエルサが自由に、他の精霊たちとノーサルドラの森で暮らすというエンディングを迎えますが、その選択はとても理にかなっていて自然に思えるものだったと思いました。
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