映画「アメリカン・ヒーロー」はアメコミで大活躍できそうな超能力を持ちながら、楽な
生活から抜け出せず、妻も子供をなくしてしまった男性のお話です。
アクション・コメディと解説しているところもありますが、僕から言わせてもらえば、
ブラック・ユーモアだと思います。
それでも一念発起して悪党をやっつけ、それによって最愛の息子との絆を再び持てるように
なるというストーリーは、最後に暖かくなれたような気がしました。
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キャストの紹介
メルビン: スティーブン・ドーフ
テレキネシスを操ることのできるものの、実家に居候して酒、薬、女、パーティー三昧のダメ男。
ルシール: エディ・グリフィン
メルビンの友人で彼の能力に期待をしている。
ドリーン: キーナ・ファーグソン
メルビンの元妻。息子の親権をもち、メルビンと息子の面会を禁じている。
ルーカス: ヨハンス・マイラス
メルビンの能力について調べる地元短期大学の科学の先生。
ネタバレあらすじ
主人公のメルビンはニューオリンズで怠惰で自堕落な毎日を送っていました。
妻のドリーンとは別居中で、一人息子のレックスの親権は妻にあり、自由に会うことも
許されていません。
接見を制限されているにも関わらず、レックスと週末旅行に出かけようとして誘拐の
容疑をかけられる始末。
刑務所に送られることは避けられましたが、社会奉仕活動を義務付けられ、妻と息子への
接見はこれまで通り、制限されたままです。
かと言って、生活を改めるわけでもなく、母親の家に居候をしていますが、心配する母親や
友人のルシールの気持ちも考えず、悪友とともにパーティーを重ね、酒や薬におぼれて
いました。
メルビンの特殊な能力を、テレキネシスでものを動かせる力を持っており、地元短期大学の
科学教師、ルーカスがその原因や能力について調べていましたが、詳しいことは分かって
いません。
メルビンの脳の構造が他人と少し違う以外は全く普通の人間ですが、彼の特殊能力には無限の
可能性があると考えていました。
しかしメルビンは自分が特別な存在とは考えず、その力をストリートパフォーマンスに
使って酒や薬を買うための小遣い稼ぎにしか利用していません。
ここらへん一帯で薬の密売を仕切っているのはネイソンとその一味で、彼らによる殺人も
起こっていました。
ある夜、いつものように浴びるように酒を飲み、頻繁に薬を使用していたメルビンは心臓
発作で倒れてしまいます。
病院に担ぎ込まれ、家族や友人が心配する中、ようやく気がついたメルビンに医者は数分間
死亡状態に陥っていたことを告げます。
それから退院するまで、メルビンはこれまでの生活を改め、息子レックスのために酒も
薬も辞めて、真っ当な生活を送ることを決意するのでした。
地元警察のジミーもメルビンに期待をし、地域の治安を良くするために手助けをしてほしい
と頼みます。
ルシールとメルビンは肉体トレーニングに能力の強化とコントロールの訓練を開始します。
そんなとき、ネイソン達が子供達にも薬を売っているところを目撃します。自分の息子にも
悪の手が伸びようとしていることを理解したメルビンはネイソンの子分たちに、悪事を
働かないよう、能力を使って警告します。
が、その仕返しにルシールが銃撃されるのでした。
ルシールの病室で他の友人から、勝ち目のない闘争を勝手に始め、それに友人を巻き込んだ
と攻められます。謝罪するメルビンでしたが、ルシールから一人にしてほしいと告げられた
ことにショックを受け、昔の酒と薬ビタリの生活に戻ってしまうのでした。
しかし、ネイソン達は今度はメルビンを狙います。友人と歩いているメルビンに車で乗り
付けてきて、散弾銃を何発も打ち込むのでした。
幸い、ネイソンの能力で銃弾を止めることができたため、怪我一つ負うことはありません
でしたが、これでネイソンは目を覚まします。
ルシールに謝罪して再びトレーニングを再開します。
遂に十分準備を整えた日、ネイソンはジミーのもとに訪れ、ネイソンのアジトがある地区で
ひと暴れするから、通報があっても無視してくれと頼んで、ネイソンのもとに出かけます。
鍛え上げた能力の前に、銃も全く通用せず、ネイソン一味はさんざんメルビンに追いかけ
回されて、命からがら町から逃げ出すのでした。
メルビンはルシールに、自身の手で作った真っ白なスポーツタイプの車椅子をプレゼント
して、これまでのサポートのお礼をします。
その後、妻のドリーンのもとに行き、レックスを学校が終わったあと、家まで送ることを
一度だけ許してほしいと懇願するのでした。
絶対に許さないドリーンでしたが、メルビンがレックスの名前で口座を作って4000ドル、
預金していることを見せると、メルビンにチャンスを与えることにします。
こうしてメルビンは学校にレックスを迎えに行き、自転車で二人乗りしながら、一緒に
家に帰れることのできる幸福を満喫するのでした。
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