映画「トップガン マーベリック」で35年ぶりにトムクルーズ扮するマーベリックがミッションインポッシブル並みの超難関な敵基地施設破壊作戦に出かけることになりました。
これによって第1作目とのノスタルジックをしっかり感じさせるつながりだけでなく、全く新しい、手に汗握るストーリーが付け加わって、とても楽しめるエンターテイメント映画になったと思います。
そんな「トップガン マーベリック」ですが、今回、マーベリック率いるトップガンチームが攻撃目標としている、ならず者国家と称された敵国は一体どこの国なのでしょうか?
作品内では決して具体的な国名は出ませんでしたが、ハイライトとなる実戦シーンで映し出された地形や敵国の兵器の姿から、考察していきたいと思います。
映画「トップガン マーベリック」の敵国はロシア?
映画「トップガン マーベリック」の敵国ですが、どう考えてロシアを念頭において描かれているとしか考えられません。
それではそう結論付けるしかない理由をあげていきましょう。
秘密基地施設のあった地形から考察
まずは作戦目標であった秘密基地施設から。
まるでフィヨルドのような谷の中を高速で飛行し、敵レーダーに発見されないように施設に近づく必要があるという、とんでもない作戦を実行して近づいていきますが、そこは一面雪に覆われた白銀の世界。
これだけ雪が積もっている地形であれば、アメリカと敵対、もしくはアメリカのことを快く思っていない中東の国々ではないことは一目瞭然です。
そして雪に覆われた地形に生えているは針葉樹林。
タイガを思い起こさずにはいられません。
このような地形を有する国は北欧にカナダ、そしてロシア以外にありえないのです。
であれば、アメリカに盾突くならず者国家は北欧の3ヶ国やカナダではないでしょう。
どうしても「ロシア」が敵国として描かれていると言わざるを得ないと思います。
マーベリックを襲った戦闘ヘリはハインド
ルースターを助けるために被弾し、不時着したマーベリック。
そんな彼の息の根を止めようとやってきた戦闘ヘリ。
必死に逃げるものの、隠れる場所もなくもはや絶体絶命かと思われたのもつかの間、ルースターが助けに戻り、戦闘ヘリを撃墜します。
この戦闘ヘリですが、ソビエトで1970年から運用し始められた、空飛ぶクジラと称されるハインドそっくり。
とはいえ、これだけでは敵国がロシアであるとは断定できません。
というもの、あまりの高性能で使い勝手のいい戦闘ヘリのため、世界50か国でいまだに現役として活躍しているからです。
しかし一方でハインドを運用していない国ではない、ということになるため、ハインドが搭乗したということはロシアも敵国の候補の一つである、という確証でもあります。
敵の第5世代戦闘機はスホーイ(Su)-57
作戦部隊全員が恐れていた第5世代戦闘機。
これらが発進し、迎撃に現れたらまず生きて帰ってこれない、と恐怖しています。
ではこの第5世代戦闘機、具体的な名前をあげられていませんでしたが、一体どの戦闘機になるのでしょうか?
その姿形からロシアの第5世代戦闘機のスホーイ(Su)-57であることは明白です。
というのも第5世代戦闘機として完成して製造され、実際に空を飛んでいるのは現時点で、
-
・アメリカのF-22とF-35
・中国のJ-20
・ロシアのSu-57
の4機のみ。
となると、アメリカのF-22とF-35が敵機であることはなく、中国のJ-20かロシアのSu-57ということになります。
そしてそれら2機の姿を見てみると、まさにSu-57としか言えないような酷似したシルエット。
これらを総合して考察するに「トップガン マーベリック」の敵であるならず者国家はロシアである、と結論付ける以外にないということになりました。
弱すぎるように見えた第5世代戦闘機について解説
ちなみに作中で搭乗し、F-14トムキャットと空中戦を繰り広げることになるSu-57。
アメリカ海軍航空部隊の主戦力となっているF-18 ホーネットですら、Su-57との戦闘になれば勝ち目はない、と恐れられていました。
なのに、2006年に退役したF-14 に対して3機もいながら撃墜されたのは弱すぎないか、という声があります。
確かに映画の話とはいえ、あまりにご都合主義で主人公補正かかりまくり、という印象を持ってしまうこのストーリー展開。
そのことに疑問を思って調べてみたところ、第5世代戦闘機というものがどのような戦略で戦うことにしているのかが分かり、あながち映画の展開もご都合主義でやられたわけではないことが理解できました。
第5世代ジェット戦闘機の概念は、1981年にアメリカ空軍から提案された先進戦術戦闘機計画に端を発します。
この提案の基本戦略は、「敵よりも先に発見し、先に(複数の敵機を)撃墜する」という条件を満たすよう規定されていました。
そしてそれを可能にするため、高度な火器管制装置とステルス性が求められていたのです。
より簡単にいえば、「倒そうとしている姿を見つけられることなく、攻撃をして倒してしまう」ということで、それを可能にするために特にステルス性が最重要視されました。
もちろんそれを可能にするためのエンジンや武装なども高性能となっています。
が、新しく開発されたそれらは、古い機種も改良によって、できる限り近い性能にまで持っていこうとされます。
そのため、最終的な完全な違いはステルス性があるかないか、という点だけになってしまうのでした。
そしてマーベリックらがF-14で3機の敵機に囲まれた作品中のシチュエーションからのドッグファイトではステルス性は大して優位性を生み出しません。
目視が可能な距離の敵機が、ステルス性を発揮させてレーダーに映らなかったとしても意味がないからです。
このため、映画内でF-14と第5世代戦闘機が互角に戦い、容易に(と言ってもそれほど簡単だったわけではないのですが)敵機を撃墜していたのでした。
考察のまとめ
映画「トップガン マーベリック」で敵基地施設を攻撃に行きましたが、その具体的な国名は明かされていませんでした。
しかし、基地のある地域の地形的特徴、マーベリックを襲った戦闘ヘリや第5世代戦闘機の姿形から考察するに、ロシア以外ありえないという描かれ方をしていました。
現時点で第5世代戦闘機を実際に保有しているのはアメリカと中国、そしてロシアしかありません。
そして作中に登場した第5世代戦闘機はロシアが持つスホーイ(Su)-57そっくりなのでした。
現実問題、ならず者国家として暗に中国を刺すように描いていたら、今映画で一番稼げるマーケットにケンカを売ることになるので、それは絶対しないでしょう。
全く新しい架空の国と戦闘機にしていたほうが角が立たないと思うのですが、こういうところでロシアは悪者にされて、貧乏くじを引いているように感じるのは僕だけでしょうか?
コメント
イランでしょ
F-14を保有しているという点からイランでは?
ACCNさん、xxさん、コメントありがとうございます。
マーベリックらが作戦決行した際、空母を飛び立ち、海上を飛行して谷の中に入っていきます。
その際、谷は雪に覆われており、アラビア海しかないイランではありえない地形だと判断しました。
だからと言ってロシアであれば、どの地形であれば映画の中で登場したような場所があるのかを考え出すと、日本海、オホーツク海、北極海が考えられます。
ですが、海上に一切氷がないのがおかしいと思われます。
まぁ、エンターテイメント映画のフィクションですので、それくらいで構わないのでしょうけど。(笑)
核兵器開発を阻止、という文脈とならず者という呼び方からしてイラン以外を想定する観客はいないと思います。
mさん、コメントありがとうございます。
確かに「核兵器開発阻止」と「ならず者」のワードからイランを想像してしまいますね。
しかし基地のある周辺が雪に覆われていたことを考えると、どうしてもイランではありえない、と考えてしまいます。
これらを満たす条件を持っているのは、北朝鮮となるのでしょうか(笑)
(と言ってもスホーイ57が北朝鮮に渡っているのは現実的ではないのですけど。現実問題スホーイ57は公式では、ロシア以外どこにも輸出されていませんし。)
先ず地球儀を見て下さい。イランは北半球にあります。イランは普通に冬になったら雪降ります。次にロシアは世界最大の核保有国です。今更ウラン濃縮プラント作ったぐらいでアメリカは目くじら立てません。つまり核保有国は除外されますので中国や北朝鮮でもありません。最後にF-14です。世界広しと言えどF-14を保有してるのはアメリカとイランしかありません。よって今作トップガンの仮想敵はイランです。もう少しお勉強しましょうね。笑笑
コメントありがとうございます。
確かにイラン北部に雪は降りますが海に面していません。
ですので空母から海上を飛行し、敵国土上に侵入している時点でイランではありえません。
まぁ、エンターテイメント映画の中のお話ですから、実際の国に当てはめてどこだ、と言い出して、すべての条件に合致する国があるわけがないんですけどね。
地形の考査からですが北朝鮮の三池淵空港がトマホーク集中爆破の地かと思われ、地底プラントがあった地点は架空の地形で湖水を抜いた白頭山(中国と北朝鮮の国境をまたいでいる)と思います。
日本海側からF-18がマッハ1.7で侵入しフィヨルドあたりの突入から2分30秒だと約9kmの距離 F-14はイランから購入されたものかなと考査しました。
北朝鮮だと経済制裁で石油乏しくて常時空軍運用できる燃料無いし
訓練もまともにできないから練度低すぎて
トップガン攻撃部隊を航空部隊でまともに迎え撃つのはほぼ不可能
北朝鮮がもしF-14トムキャット持っててもまともに整備できないから飛ばせられないので
約半世紀前にF-14トムキャット79機導入していまだに半分の40機前後運用しているイランとは比較対象ですらない
いや、機体の国旗見ましたか。日の丸つけたF35でしたよ。
自衛隊との空戦だったと思われます。
なぜ仮想敵国が日本だったのか知りたくて、色々なサイトの意見探しています。
sey さん
もう一度観なおしてください。
まず、F-35の形状ではありません。
おもっきしSu-57によせられています。
また、日の丸ではありません。
丸の中に赤星がありました。
【核施設】
◎イラン ◯北朝鮮 △ロシア
【NATOの脅威国】
◎ロシア ◯イラン △北朝鮮
【地形】
◎ロシア ◯北朝鮮 △イラン
【F-14トムキャット】
◎イラン △ロシア ✖北朝鮮
【第5世代戦闘機Su-57フェロン】
◎ロシア △イラン ✖北朝鮮
【敵のエースパイロット】
◎ロシア ◯イラン ✖北朝鮮
こんな感じなのでイランにロシア要素入れた架空の国でほぼ説明つく
ちなみにロシアと北朝鮮は核保有国なので
核施設攻撃したら核戦争勃発するのでアメリカも核施設攻撃おいそれとできない
イランみたいな核兵器持ってない国がベースモデルでFA