カナダ在住20年の筆者が見た映画の感想とふと思った疑問についてを勝手気ままに書いていくブログです。

ディズニーアニメで主人公の親がいないか話の途中で死ぬ設定が多いのはなぜかを考察

2020/03/31
 
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世界中で愛されるディズニーアニメ。

古くは白雪姫から2020年公開の「2分の1の魔法」まで、80作品にも上ります。

もちろん中には聞いたことのないような映画もありますが、近年は出せば大当たり、という驚異的な品質で、映画業界を引っ張っているディズニー。


しかしちょっとここで、おかしなことに気が付いたのです。

というのも、家族で安心して視聴できる子供向けアニメ映画を作り出すディズニーですが、よくよく考えると、登場する主人公の親は、既にいないか、ストーリーの進行中に亡くなることが多くないでしょうか?

子供にとって親がいない、もしくはいなくなるというシチュエーションはとんでもないトラウマになるものです。

そんなシチュエーションを多くの主人公に課しているのは、なぜなのでしょうか?

今回はこのことを考えてみたいと思います。







過去の代表的なディズニーアニメで親がいないか死んでしまう作品一覧

ディズニーアニメの多くの作品で、すでに親がいないか、話の途中で死んでしまうものはいくつあるのでしょうか?

有名どころの作品とその主人公の両親がどうなっているか、表にまとめましたので、ご覧ください。

白雪姫継母のみシンバ父ムファサ死亡
ピノキオゼペット爺さんのみポカホンタス父親のみ
バンビ母親が死亡カジモド両親おらず
シンデレラ継母のみムーラン両親健在
アリス登場せずターザン両親死亡
ピーターパン登場せずティアナ父親死亡
オーロラ姫両親健在ラプンツェル両親健在
アリエル父親のみエルサとアナ両親死亡
ベル父親のみモアナ両親健在
アラジン両親おらず


こうやって見ると、ほとんどの作品で親がいないもしくは話の途中で死んでしまっていますね。

話の始めから終わりまで両親が健在なのは、「オーロラ姫」、「ムーラン」と「ラプンツェル」そして「モアナ」の4人だけです。

その4人のうち、「オーロラ姫」は15歳まで実の両親とではなく、フェアリーたちと暮らしていましたし、「ラプンツェル」も赤ん坊の時に誘拐され、18歳まで誘拐犯に育てられていた上に誘拐犯を母親だと思っていたというかなりディープな設定でした。

父親のために兵役をかって出た「ムーラン」と島を救うために旅に出た「モアナ」の二人のみが家族に恵まれているキャラクターという結果になってしまいました。


さらにピクサーの作品を見てみると、

    「トイ・ストーリー」シリーズ:アンディの父親はすでに死亡
    「ファインディング・ニモ」:ニモの母親が冒頭で死亡
    「アーロと少年」:父親がアーロを助けるために死亡
    「ファインディング・ドリー」:ドリーは両親と再会するも長期間行方不明
    「2分の1の魔法」:イアンとバーリーの父親はすでに死亡

と22作品中「トイ・ストーリー」シリーズが4作品あるので、19作品として、5作品が親がいない設定か話の途中で死んでしまうストーリーになっています。


なぜこのような結果となってしまったのでしょうか?

ウォルト・ディズニーの母親の事故死が関係?

ディズニーアニメの作品の多くで、親がいない設定か話の途中で死んでしまうストーリーになっている理由は、実はディズニーの生みの親、ウォルト・ディズニーにある、という説があるのでした。

その説によると、彼の母親の事故死が作品に影響を与えつづけたから、というのです。


1937年にディズニー初の作品である「白雪姫」が大当たりします。

興行成績は約1億8500万ドルほど。

この数字がどれほどすごいか、といいますと、インフレーション計算をした場合、2019年の価値に直すと、その額は約33億4000万ドル

今現在、世界で興行成績が1位の映画は「アベンジャーズ/エンドゲーム」の約27億ドルですので、それですら「白雪姫」を上回れないということになりますね。


この成功を受け、ウォルト・ディズニーは母親にロサンゼルスに購入した豪邸をプレゼントしたのでした。

ところが、それが悲劇を生んでしまいます。

その豪邸で一酸化炭素中毒によってウォルト・ディズニーの母親が事故死してしまうのです。


ウォルト・ディズニーは母親の死に責任を感じて後悔していた、といわれていました。

そしてその心の傷が、知らず知らずのうちに、その後のディズニー作品で主人公に親がいない設定、もしくは話の途中で死んでしまうストーリーになってしまう理由だ、というのです。


しかしこのもっともらしい話は、どうやら真実ではなさそうなのです。

というのも、まずその成功で母親に豪邸をプレゼントをした作品「白雪姫」。

後悔は1937年で、母親が亡くなったのは1938年。

つまり母親が亡くなる前から、白雪姫は継母しかいないという設定で映画となりました。

また、バンビやピノキオはウォルト・ディズニーが母親を亡くしてからの公開ですが、製作はもっと前から開始されており、その時にはまだその忌まわしい事故は起きていなかったのです。


そしてウォルト・ディズニーは1966年に亡くなっており、今のディズニーアニメを形作っているディズニールネサンスの作品が制作されたころには、影響力を発揮できなくなっていました。

実際には「眠れる森の美女」の制作の際、ウォルト・ディズニーは映画の制作よりもディズニーランドの建設のほうにのめりこんでおり、映画にはほとんど全くタッチしていなかったそうです。

それだけではなく、ウォルト・ディズニーがアニメ映画の原画を自分で描いていたのは初期のころだけで、それ以降はお金と口を出すことだけが仕事となっていったのでした。


ウォルト・ディズニー自身に起こった悲劇から、ディズニー作品の作風が決定づけられた、というお話であれば、それはとてもドラマチックではありますが、実際は根も葉もないことだったようです。

では、いったい何が原因なのでしょうか?

一般的な生い立ちよりも劇的な生い立ちのほうが面白い!

ここでディズニーアニメの作品を再度よく見てみると、あることに気が付きます。

それは、

    ディズニーアニメのほとんどがオリジナルではない

、ということです。


つまり、原作があり、その原作の中で主人公にはすでに親がいない境遇であったり、話の途中で死んでしまうストーリーになっているのでした。


もちろん「アナと雪の女王」のように、もともとはアンデルセン童話の「雪の女王」を元ネタにしているものの、内容をガラッと変えてしまった作品もあります。

が、基本的には、主人公に親がいない設定や話の途中で死んでしまうストーリーになっているのは、ディズニー制作陣が決めたことではなかったのでした。


オリジナルがすでにそのようなストーリーになっているということは、かなり古くからあるテクニックということになります。

そしてそのテクニックは「教養小説」や「青春小説」といったジャンルの作品で古くから使われてきたものだったのでした。


主人公が成長することを楽しむのが「教養小説」や「青春小説」といった作品になるのですが、その主人公が普通の家庭で生きているよりも、片親もしくは両親がいないとか、親が途中で死んでしまうというストーリーのほうが、その後の主人公の成長により大きな喜びを感じられるのです。


それは何も小説だけでなく、映画の設定でも多くの作品使われています。

簡単に例を出してみれば、

    「ハリーポッター」シリーズ
    「スターウォーズ」シリーズ
    バッドマンやスーパーマンなどのヒーローもの

などなど。

漫画でもそんな設定の主人公は掃いて捨てるほどいるでしょう。


そして同じような境遇の主人公が繰り返し繰り返し作られるのはなぜか?

それは、その設定やストーリーがより大きな感動を視聴者にあたえることができるから、なのでした。

考察のまとめ

いかがでしたでしょうか?

ディズニーアニメの主人公の多くが、親がいない、もしくは話の途中で死んでしまう理由が分かったと思います。


種明かしをすれば、昔から多くの作品で使われてきたテクニックを使っていただけ、というもので、ウォルト・ディズニーの母親を亡くしたトラウマから、といういかにも興味をそそるような理由はただの都市伝説であったことが分かりました。

そう考えると「モアナと伝説の海」はモアナの両親が健在であるにもかかわらず、あそこまで面白いストーリーに仕上げているのは、逆にすごいことだと思ってしまいます。

今後も両親が健在のままの主人公が増えていくのでしょうかね。
注目していきたいと思います。

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