実写版映画アラジンのネタバレと感想!実写版リメイクしての成功点と課題点の解説

映画

実写版映画「アラジン」を視聴してきました。

これまでの実写版の中で、いくつかの部分で最高の出来であったと思いました。

全体的に見て、とても楽しめた映画で、ぜひ大スクリーンで視聴してほしいと思います。

それでは僕が感じた、実写版として成功している部分、そして実写版の課題をはなしていくことにしましょう。







予告動画はこちら

簡単なあらすじとキャストの紹介

「アラビアン・ナイト」の物語をベースに、不思議なランプを手に入れた若者が愛する女性を守るため繰り広げる冒険を描いたディズニー・アニメの名作を、「シャーロック・ホームズ」シリーズのガイ・リッチー監督のメガホンでディズニーが実写映画。

生きるために盗みを働きながらも真っ直ぐな心を持ち、人生を変えるチャンスをつかもうとしている青年アラジンと、自立した心と強い好奇心を抱き、自由に憧れる王女ジャスミン。
2人の運命的な出会いをきっかけに、それぞれの願いは動き始める。

そしてアラジンは、邪悪な大臣ジャファーの甘い誘いに乗り、魔法の洞窟からランプを引き受けるが……。

魔法のランプから登場するランプの魔人ジーニーをウィル・スミスが演じる。

アニメ版でアカデミー主題歌賞を受賞したアラン・メンケン作曲、ティム・ライス作詞の「ホール・ニュー・ワールド」などおなじみの楽曲も流れるほか、「ラ・ラ・ランド」「グレイテスト・ショーマン」のベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが手がけた新曲も物語を彩る。

アラジン: メナ・マスード

ジャスミン: ナオミ・スコット

ジーニー: ウィル・スミス

ジャファー: マーワン・ケンザリ

サルタン: ナビド・ネガーバン

引用「映画ドットコム:eiga.com/movie/90391/」

実写版が増える理由

誰もが知っている「アラジン」

言わずと知れたディズニークラシックアニメの名作の一つです。

ディズニーは成功したアニメの名作を次々と実写版としてリメイクしています。

2017年の「美女と野獣」
2019年に入ってから「ダンボ」、「アラジン」と続き、この後も「ライオン・キング」が予定されています。
また、ちょっと作品としてはジャンルが違いますが、「マレフィセント」の続編も秋に予定され、「ムーラン」の撮影もすでに決まっています。

このように実写版が増えている大きな理由の一つに、映画製作が多大な制作費が必要となり、ヒットしないと会社が潰れてしまうほどの損害が出かねない、という点だと思います。

例えば今回の「アラジン」では200億近い制作費がかかっています。

実際に映画を見れば、それだけのお金がかかっていることが理解できるほどの素晴らしい出来です。

アグラバーという街並み、宮殿、謁見の間、ジャスミンの部屋、アリー王子をもてなした晩餐会。

映画の最後でアラジンとジャスミンの結婚式のシーンが登場しますが、映画で登場したシーンは数分程度。それだけの時間、映像として収めるためだけに、果たしていくら位のお金がかけられているか。

そう考えると映画を撮るというビジネスは、お金をかけないといいものが出来なくなりつつあります。

そしてビジネスである以上、かけた経費を回収しないと、ビジネスとして成り立たず、失敗した場合は、制作会社にとって致命的なダメージになりかねません。

そうなると、どうしても成功させないといけないということになり、手っ取り早く成功が見込めるのは、過去に成功した作品のリメイクとなります。

それはディズニーという会社でも例外でないでしょう。

2018年のクリスマスに公開された実写版オリジナル映画「くるみ割り人形と秘密の王国」は130億の制作費に対し、185億の興行収入でした。

実際に興行収入の100%が制作会社に入るわけではないので、ディズニーとしてはこの映画は赤字だったでしょう。

また、日本では公開すらされなかった人気小説を映画化した作品「A Winklenin Time」は140億の制作費に対して145億の興行収入と散々な結果に終わっています。

それに対して2017年の「美女と野獣」実写版は175億の制作費に対し、興行収入は1350億となっています。

このような結果が出てしまえば、会社として、利益を出すことに重きを置かなければならない以上、オリジナルを作るリスクよりも、すでに人気のある作品の実写版リメイクや続編を作ることのほうが良い、という考えになることは理解できると思います。

ただし、ここで気をつけないといけないのは過去の人気作品をリメイクすれば、必ず成功する、というわけではないことです。

人気作品である以上、その人気を支えているファンの大きな思い入れというものがあります。

リメイクでその思い入れを壊すような出来のものを作ってしまったら、被るダメージは金銭的なものだけでは済まなくなってしまいます。

そういったリスク面も考慮に入れながら、これまでの経験を踏まえ、実写版だからこそ、よりリアルで壮大な映像になるものに焦点を当て、リメイクを制作しているのだろうなと、今回のアラジンを見て、感じました。

実写版だからこその成功点

それでは僕が、実写版「アラジン」を見て、今回の映画を見てよかったと感じた部分を取り上げてみましょう。

よりリアリティを感じるアクション

映画はオリジナルと同じように、兵士たちに追いかけられるアラジンのシーンから始まります。

実際の人間が演じているからこそ、その逃亡シーンはリアリティがあり、手に汗握るという表現がピッタリのアクションシーンとなっています。

さらに上手くこの逃亡シーンをストーリーに利用したなぁ、と感心したのは、アラジンだけでなくジャスミンもいくつかのアクションをこなしている点です。

宮殿の奥に、ほぼ軟禁状態のプリンセスが、宮殿では絶対に味わえない逃亡劇を、アラジンのリードで無事、成し遂げ、自分の新しい可能性を見つけました。

その後は、オリジナルアニメと同じ流れで、お互いが今送っている生活から抜け出したいのに抜け出せない、という悩みを抱えていることで、心を通じ合う流れになります。

実写版では、アクションシーンをアラジンとジャスミンが一緒にすることで、その後、二人が身の上話を通して、同じ悩みを盛っていることで感じる親密度が更に増すように感じましたし、あれだけの出会いでジャスミンがアラジンを信用して、気になる存在になったことに、よりリアリティを与えることになったと思いました。

たくさんのエキストラを利用するシーンの豪華さ

今でこそ、アニメでもたくさんのエキストラを背景に使うことは可能でしょうが、オリジナルアニメが出来た1992年では、ワンスクリーンに映し出す登場人物の数を無数に増やすことには無理があります。

また、アニメとしてCGで背景エキストラを無数に作り出したとしても、不自然さが見えてしまう可能性もあります。
とはいえ、CGの技術が進歩しているので、そのような心配はないのかもしれませんが。

一方でエキストラとして俳優やダンサーを使って、大勢で撮影をする場合、それによって得られる壮大さや、スクリーンから感じ取れるエネルギーは、なんといっても感動的です。

特に「アリ王子のお通り」では、たくさんのダンサーや沿道を埋め尽くすアグラバーの人々がリズムに乗ってお祭り騒ぎをしているシーンが映し出され、見ているこっちまでウキウキした気分にさせられます。

さらに、アリ王子が到着した日の夜に開かれた宴会でのダンスシーンも、やはり実物の俳優やプロのダンサーが踊っているのをみると、臨場感は伝わってきますよね。

オリジナルアニメの様に背景が一色というわけにはなりませんので、カメラに収まる全てにおいて詳細な作りが求められますし、セットを一度作ってしまえば、不自然さを気にすることなく、撮影できるのもメリットなのでしょう。

映画の最後、クレジットロールの前にあるボーナス映像的な宮殿で皆で踊る「フレンド・ライク・ミー」も生身の人間が楽しく踊っているのをみると、こちらまで体が動いてしまいそうになります。

この感じは実写版ならではだと思うのです。

ジャスミンの心の動きを表す表情

これに関しては、アニメだから出来ないとか、実写版だからより強く感じ取れるというものではなく、オリジナルがあったからこそ、そこから発展させて、現代の風潮にもマッチするような、新しく、より深いジャスミンというキャラクターを作り上げられたのだと思います。

オリジナルアニメでは、何もかも他人によって決められた人生を送るしかないことに嫌気が差して宮殿を抜け出したジャスミン。

そんなジャスミンですが、しょせんは宮殿で守られて育った女性ですので、実際に宮殿の外で身分のない一人の女性として生きていくことになっていれば、上手くはいかなかったでしょう。

ですが、実写版「アラジン」のジャスミンは国と国民を思うリーダーとして、生きていきたいと願っています。

宮殿の外に出たのも、兵士に軟禁状態で守られているのが耐えきれなくなったのもありますが、宮殿外の世界での国民の暮らしを見て、知りたい、感じたいというのが一番の動機だったようです。

それを古い伝統やしがらみから女性はサルタンの地位につけず、国を治めることも出来ないという運命になんとしてもあがらおうと奮闘します。

ついには父であるサルタンをも動かし、認めさせるだけの強さを見せるのですが、ジャスミンというプリンセスをより強く、より美しく表現することに成功したのではないでしょうか。

もちろん、歴史的に女性がサルタンになるなんて、まったくバカげた話で荒唐無稽という意見もあるでしょう。

ただ、歴史的にそうであるし、今現在でも中東地域で信じられている女性の役割が映画と違うからと言って、今の女性の扱われ方が正しいと思う人はいないはずです。

ジャスミンというキャラクターがただプリンセスであった、というものから、プリンセスであるからこそ、自分の立場や責任をより正しい方法で遂行していきたいとおもうリーダーとして描かれていて、とても共感が持てました。

そんな強さを見せてくれた反面、アラジンとの魔法のじゅうたんでのデートの最後にしたキスのあと、アラジンから立ち去るジャスミンが、顔を見られないとわかっているからこそ思わず顔に出てしまった、ひとりの恋する女性としての表情は、とても可愛らしかったです。

一人の女性としてとても強い個性をもっている一方で、あんな女性らしい表情もできることをチラ見せした瞬間だとおもいました。

ジャファーが野望を持つ理由

さらにディズニーヴィランズのジャファーも、人間味あふれる設定が付け加えられていて、人間としてリアリティのあるキャラクターになっていたと思います。

もともとアラジンのように街のコソドロだったものの、人一倍の努力で魔法使いとなり、スルタンの政治補佐をするまでの地位についた過去を持っていました。

しかし、2番という地位に満足できず、サルタンになりたいと画策し、魔法のランプを手に入れようとします。

その執念は「満足できず」というレベルではなく、ある意味狂気的でもあり、「2番め」という言葉に過剰に反応してしまうほど。

そのコンプレックスを利用されて、アラジンにはめられてしまうのですが、それはオリジナルアニメも実写版も一緒です。

ただ、それまでのジャファーの狂気に満ちた達成欲を見せられているので、アラジンの言葉にまんまと乗ってしまう、そんなジャファーの行動に、アニメで少し感じた唐突感は感じませんでした。

といってもこの点も、ジャスミンと一緒で、アニメが実写版になったから改善されたものではなく、オリジナルが存在するリメイクだから可能になったのでしょうけどね。

実写版における課題

続いて実写版になったがためにオリジナルで感じるたり楽しんだりできたものが、今回感じられなかったものを挙げていきましょう。

コミカルな動物は存在しない

オリジナルはアニメだからこそ、面白おかしく扱われているキャラクターが存在しました。
アラジンで言えば、ジャファーの手下、イアーゴでしょう。

アニメでは悪役ということもあり、パンチングバッグのような扱いもされていました。

ですが、実写版で同じような扱いをすれば、動物虐待の何者でもありません。
笑えないですし、子供向けの映画にもならないでしょう。

そうなると、どうしても扱いを登場回数を少なくするといった、印象の薄いものにするしかない、となってしまいます。

イアーゴはジャファーのスパイとして、見ている視聴者にはよく分かるように、コソコソと隠れて情報収集をしていました。

それだけに鬱陶しいだけのキャラクターになってしまったかもしれません。

また、アブーも表情が少なくなってしまったキャラだと思います。

実写版で実物の猿として、といっても完全なCGですが、視聴者にもわかりやすく、心情を読み取れるような仕草や格好をしていたとは思います。

それでもアニメで見られたような、表情で会話するというレベルではなかったでしょう。

実写版の場合、人間以外のキャラクターをどの様に上手く使いこなせるか。
特にオリジナルアニメで人間以上に、その感情が手に取るようにわかるほど、書き込まれていただけに、今の状態では、あまりにギャップがありすぎるように思えてなりませんでした。

存在できないギャグキャラ

イアーゴやアブーと同じ様に、もしかするとそれ以上に扱いが買わざるを得ないキャラクターがギャグキャラ。

アラジンの場合ではサルタンがこれに当たるのではないでしょうか?

オリジナルアニメでは、ともすると少し抜けたバカ殿というイメージかと思います。

ところが実写版で同じことをすると、サルタンがあれでは国民に大きくつけを払わせるのだな、という印象になりかねません。

アニメではおふざけキャラで通るでしょうが、実写版で同じことした場合、ジャファーに国を取られることが正しいことという印象になる可能性もあると思います。

ですので、実写版ではシリアスなキャラにしなくてはなりませんが、ある意味正確が180度近く変わってしまうため、オリジナルにノスタルジアを感じる人には奇異に感じられてしまうかもしれません。

名作で誰もが知っている作品だからこそ、そしてメインストーリーにはほとんど変更がないからこそ、逆にサルタンのキャラ変更がより大きく見えてしまうでしょう。

その変更は、メインストーリーに何ら影響を与えないでしょうが、そこだけ違う、というのはどうしても目立ってしまうため、今後も解決しにくい課題になると思います。

まとめ

映画の予告編が発表されたとき、一体どんな映画になるのか、心配もされました。

しかし映画を見れば、その心配は単なる杞憂だったことがわかります。
ディズニーが名作アニメを実写化するのはこれでもう、7度目を数えるでしょう。

その中で、どの様にアニメだった映画を実写化するかというノウハウは、かなり完成度の高いレベルに来ていると思います。

「アラジン」に関しては最初から最後まで、楽しむことができました。

前作の「美女と野獣」では、数回ほど、期待していたレベルに達していないシーンが見られたように感じましたが、今回はほとんどありませんでした。

課題としてあげた点はまだ、きちんとした解決策が見つけられていないと思いますが、今現在の段階で、「アラジン」が行った方法がベストなのでしょう。

まずは映画を見ることをおすすめします。

その後で、もしよかったらあなたの意見を聞かせてください。

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