アニメ「ダンジョン飯」に登場するドワーフキャラのセンシ。
かなりいかつい外見をしていますが、なかなかどうしてかわいいという評判を得ているようです。
ドワーフの戦士である彼は、「かわいい」という誉め言葉からは縁遠い気がします。
そんなセンシがなぜかわいいといわれるのかを考察してみました。
アニメ「ダンジョン飯」のセンシがかわいいと評判の理由を考察
アニメ「ダンジョン飯」のドワーフキャラのセンシ。
レッドドラゴンによってライアンの妹が殺され、パーティーも方法の体で逃げ出した後、今後の方針などの相違により、仲間割れを起こしてしまうという最悪の状態でライアン、マルシル、チルチャックの前に現れます。
冒険者としての能力は高いのですが、それ以上に魔物食に関して非常に高い探求心を持っており、ライアンの妹ファリアの救出作戦において最重要課題であった食料補給面で、センシの知識と能力が必要不可欠となり、パーティーに誘われます。
センシとしても長年の夢であったレッドドラゴンの調理が実現できるチャンスということで一向に加わることにしました。
というわけで、センシは他の3人がすでにある程度気心知れた関係であったのに対し、唯一、新参者としての位置にいることになります。
ですので、3人にとっても彼の人となりを知るまではどうしても他人行儀なところも出てしまいますし、センシにとっても新しい仲間が3人も増えたことで気苦労が絶えないのではないか、と心配してしまいました。
が、冒険者として一人で長いことダンジョンに住み込むような生活を送って、自分の情熱だけを負い続けていたセンシは、結構、自分の信念を曲げず、相手にあわそうとするような場面はあまり見られません。
そのマイペースが、ある意味、彼の魅力であり、その風貌も相まって「かわいい」という評価につながっていったのではないか、と思われるのでした。
自分の信念に一途
センシは魔物食の探求という信念に一途な冒険者です。
しかもただ単に魔物を食料にして食べればいい、というわけではありません。
ダンジョンという特異な環境の中で築かれた食物連鎖のバランスを崩すことなく、持続可能な食料供給を、しかも栄養バランスもしっかりとれた形で体系化させたい、という思いがあるほど。
ダンジョンと言えば魔物と宝物の草刈り場としか見ていない冒険者が大半の中、まるっきり異なった視点で、ダンジョンと魔物をとらえているのでした。
しかも、食料にした魔物を自分一人で食すだけで満足せず、栄養価の高い食事を仲間の冒険者にもふるまうことにも常に気をかけています。
一方で、その思いはかなり独りよがりな部分もあり、通常の場合であれば問題ないのですが、仲間が毒にあたった際にも、解毒剤となる薬草を、どうせならおいしいほうがいい、と、切羽詰まった状況にもかかわらず、調理し始めるなどの奇行もしてしまうのでした。
ただし、嫌味がないので、見ている視聴者にとってみれば、そんなギャップもおかしい場面として映るのでしょう。
ある意味、どうしようもない天然キャラとしてかわいく思ってしまうのかもしれません。
外見が変化しない
センシは鎧を着て、角突きの兜を常にかぶっています。
長髪で癖のありそうな髪だけでなく、もじゃもじゃの長いひげも伸ばしており、特徴的な大きな目がチャームポイント。
そして何よりその外見がほとんど変化しません。
周りが焦っていてもマイペースに事を進め、周りが焦れば焦るほど、全く表情が変わらず、相手の焦りなど気が付いていないようなふるまいに、ある種の信頼感さえ感じてしまうほど。
個の周りとのギャップがセンシのかわいらしさをより強調しているように感じたのでした。
仲間との信頼を築いていく過程にほのぼの
ライオスたちにとっては全く過去を知らない新参者のセンシです。
そのため、最初は行き違いなどや勘違いで、見ている分にはおかしく感じてしまうハプニングがいくつも起こっていました。
しかし過ごす時間が長くなっていけばいくほどお互いのことを知るようになり、それによって信頼も生まれますし、行き違いについての和解も行われます。
センシ自身、おかしいところがあるものの悪人で他人を利用して自己の利益だけを図る、といったようなキャラではありません。
他のキャラから奇行と映っていた行動も、彼の過去を知るにあたって納得できる理由があることが分かったりしています。
そういったイベントを数多くくぐり抜け、どんどんと深まっていく仲間としての信頼度を見ていく度に、そのほのぼの感に心温められますし、そんな時に羨んでしまう絆を築いているセンシにかわいらしさを感じてしまうのでした。
まとめ
アニメ「ダンジョン飯」のキャラクター「センシ」
ドワーフという種族でありながら、かわいいという評判を得ているらしいので、その理由を考察してみました。
まず第一に彼自身に信念があって、それに忠実に生きているという特徴があります。
そして仲間となってまだ日の浅いライオス、マルシル、チルチャックの3人との間で、その信念のせいで行き違いを生じてしまうのでした。
その行き違いが視聴者にはおかしく見え、そんな状況を生み出しているセンシにかわいさを感じたと思います。
第二に彼の容姿です。
かなり天然と思われるキャラでもある彼が、特徴ある表情を全く変えずに淡々と信念に基づいて鼓動している描写は、かなりおかしみがあります。
そんな彼に対して突っ込んでいる仲間たちの表情とのギャップがあればあるほど、かわいさを感じずにはいられないでしょう。
そして最後に、仲間との絆の構築過程のほのぼの感。
お互いのことをよく知らないからこそ生まれるおかしさも時間を共有することでお互いのことを知ることになり、それによって信頼が築かれる過程を知ることができます。
パーティーとして強くなり、最終目的をクリアするためにはどうしても互いの信頼関係を構築しなくてはならず、それによって強大な敵も倒すことが可能になっていきます。
そんな個々のキャラクターの、そしてパーティーの成長を見ていくことで親近感が高まるでしょう。
その成長につながる信頼関係の構築の過程を見ていくことで、センシに対しても可愛げを感じたのではないでしょうか。
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