アニメ「ダンジョン飯」で地下4階の水で覆われたエリアには多くの水棲魔物が出現します。
魚人に襲われて全滅したカブルーたちが、復活したあと、地上に戻ろうとした際に、襲われたのがシーサーペントでした。
その姿は巨大なヘビ。
かなり苦戦しましたが、シュローたちの助けもあって、無事倒すことができます。
このシーサーペントですが、どのような魔物なのでしょうか?
アニメダンジョン飯のシーサーペントはヘビの魔物?
アニメ「ダンジョン飯」で登場した「シーサーペント」は巨大なヘビの魔物として描かれています。
ではシーサーペントとはヘビの魔物なのでしょうか?
サーペントとは「ヘビ」の意味
実際には「シーサーペント」とは海の意味の「シー」とヘビの意味の「サーペント」が合わさった言葉です。
が、サーペントと呼ばれているからと言って、ヘビの形状をしているわけではありません。
「シーサーペント」とは海に棲む未確認生物の総称であり、巨大なウミヘビのことを指しているのではないのでした。
が、「ダンジョン飯」の世界で巨大イカをクラーケンとして登場させているため、シーサーペントは名前から、巨大ウミヘビとして描くことにしたと思われます。
ただ、海という意味の「シー」がついている以上、本来であれば海、百歩譲って塩水の中で生活していない限り、「シーサーペント」と呼ぶのは、おかしい気がしますが。
海に住むヘビは爬虫類と魚類の2種類がいる
ウミヘビと聞いて、海に棲むヘビは、魚なのだろうか?それともヘビなのだろうか?と疑問に思った方がおられるかもしれません。
実はウミヘビと俗に言われる海の生き物は、うなぎやアナゴのような魚で胴体がヘビのように長くなったものと、ヘビが海水で生活できるように進化して海の中に住んでいるものの2つの種類がいたのでした。
海に棲むヘビは、温帯から熱帯にかけて、かつてコブラの仲間であったヘビが進化し、海で生活できるようになったものです。
コブラの仲間であることから、毒を持っており、噛まれれば、命に関わる可能性もあります。
ただ、おとなしい性格で、よほどヘビが危険だと判断しない限り、襲ってくることはないそうです。
事故が起こるケースとして、ダイバーが気が付かずにふんでしまって噛まれた、というものがほとんどだとか。
ただ、水中で毒に侵されるわけですから、素早い処置と、緊急搬送が必要となり、その分、助かる確率も低くなってしまう、というわけです。
シーサーペントの元ネタと正体
シーサーペントの元ネタはとても古く、例えば旧約聖書の中に登場します。
しかし、このような古代の伝承は神話や伝説の域を出ず、生物学的に実在したかどうかを検証できるものではありません。
竜などに関連付けられていることがほとんどですが、おそらくはクジラやジュゴンなどのカイギュウ(海牛)の見間違いではないか、と考えられます。
その後、科学が進歩し、人々が海洋に出る範囲を広げるに従って、さらに多くのシーサーペント目撃例が報告されます。
しかしその報告を見てみると、ヘビ状の生物だけでなく、巨大なワニと思われるような報告例もあったりします。
が、一番多い共通の目撃証言は、哺乳類的な特徴を示すものだそうです。
そのため、クジラやカイギュウ類、アザラシなどのキキャク類に属される生物を目撃したのではないか、と考えられます。
これらの中には、未だに生態が詳しくない種類の生物もいるため、未知の生物が海に人知れず生息している可能性も、ゼロではないとのことで、これらがシーサーペントの目撃情報となったと考えられています。
まとめ
アニメ「ダンジョン飯」で登場した「シーサーペント」
巨大なヘビのような魔物ですが、実際に調べてみると、その形状は、英語で「ウミヘビ」に当たる「シーサーペント」という名前から描かれたものだとうことがわかりました。
実際には「シーサーペント」とは「未確認海洋生物」の総称であり、その形状はヘビである必要はありません。
過去の目撃証言を調べてみると、たしかにヘビのような形状をした爬虫類型のものもありますが、ワニのような爬虫類型生物の目撃情報も存在します。
しかし、一番多い共通した目撃証言を集めると、哺乳類的特徴を持つ事がわかりました。
このことから、シーサーペントの正体は、未知のクジラや海牛、アザラシやアシカといった哺乳類動物である可能性が高いとされているようです。
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