アニメダンジョン飯シェイプシフターの獲物獲得方法は有効なのかを考察

アニメーション

アニメ「ダンジョン飯」でシェイプシフターに遭遇したライオス一行。

シェイプシフターの能力によって、本物を合わせそれぞれ4体が一同に集う事になってしまいました。

が、よくよく見ると、それぞれが微妙に違っているところを持っています。

シェイプシフターは狙った獲物にそっくりな偽物を作り出し、それによって本物が疲労してしまった機会を逃さず、獲物を捕食するとのこと。

しかしよくよく考えてみると、この捕食方法は果たして有効なのでしょうか?

今回は、この件について考察してみました。







アニメ「ダンジョン飯」のシェイプシフターについて

アニメ「ダンジョン飯」のシェイプシフターですが、ライオスの故郷にも出現することがあるとのことで、その習性を説明しています。

曰く、霧の深い日や吹雪の激しい日、野山を歩くと同行者や家畜がいつの間にか増えている。それはシェイプシフターが姿を真似て紛れ込んでいるのだ、と。

そして気づかないまま眠ると本物を食い、すり替わるらしいとも。

この発言により、パーティーのメンバーは早くシェイプシフターを探さないといけなくなるのでした。

シェイプシフターの種類

しかしより詳しくライオスの話を聞くと、「シェイプシフター」とはその特技を持つ生き物の総称で、個体をさす名前ではありません。

例えて言うのであれば「シェイプシフター」が、「ヘビ」という総称であり、シマヘビやアオダイショウ、マムシやコブラやガラガラヘビ蛇という固有のヘビがいる、ということです。

シェイプシフターの中でも、いくつかの種類があり、擬態する方法もかなり異なっているのでした。


例えばスライム型は、その軟体性を利用し、獲物の外見そっくりに擬態することが可能で、これによって群れに紛れるという方法を取ります。

人間に擬態することはまずないようですが、わずかに報告例もあるそうです。

が、スライムには知性がないため、人間に擬態しても見分けるのは簡単と言われています。


続いては今回のように犠牲者の心を読み、その情報から理想の擬態像を作るタイプです。

この後に登場するサッキュバスもこのタイプですし、ダンジョン飯には登場しないドッペルゲンガーというモンスターも、このタイプに属するものと考えられます。


更には鏡の魔物も存在し、被写体に甘言や幻で鑑みの中の世界に興味をもたせ、心を許した瞬間、入れ替わるようにして、犠牲者を鏡の中に閉じ込めてしまうそうです。

ダンジョン飯の話ではありませんが、この手の話は童話のなかでも見つけることができますし、少し前、2009年ののアニメーション映画「コララインとボタンの魔女」もこのコンセプトで作られたストーリーだと感じました。


今回現れたシェイプシフターは、固有の名前を持つはずですが、その名前は明かされておりません。

ただ、見た目から九尾狐ならぬ九尾タヌキではないかな、と思っています。

正体は九尾狐ならぬ九尾たぬき

妖怪「九尾狐」は中国の皇帝や日本の天皇を、美女に化けてたぶらかし、悪政をさせた妖怪として有名です。

しかし九尾のたぬきは、調べてみても存在せず、妖怪として伝承もありません。

そのため、オリジナルの魔物としてダンジョン飯で採用されたと考えられます。


タヌキはイヌ科の動物で実はアジアの極東にしか存在しません。

今ではロシアの人々が毛皮用としてヨーロッパに持ち込んだことから、ドイツやスカンジナビアでも生息していることがわかっています。

北米は、タヌキとは異なるアライグマが生息しており、こちらはネコの系統になるようです。

ダンジョン飯の世界は、ヨーロッパやアメリカといった地域をイメージして描かれているため、タヌキではなくアライグマが元ネタなのかもしれません。

が、アライグマには人を化かすという伝承はありません。
ですので、擬態を作って人を欺くという性質はタヌキやムジナとの関連性のほうが強いのでしょう。

獲物獲得方法は有効なのかを考察

今回のシェイプシフターのように、獲物の心理を読み、それによって擬態を作り出して、ついには獲物を捕獲するという方法は有効なのかについて、考えてみたいと思います。

獲物に人間同等の知性がない場合。

例えば子供を守る母親の擬態を作り出したり、逆に子供を作り出して母親に近づいたり、といった方法は、かなり有効だと思います。

獲物が求める相手の擬態を作り上げる際に、獲物にとっての理想像が出来上がるわけですので、本物よりも擬態にすり寄ってくる可能性が高くなります。


しかし冒険者といった知性のある相手では、複数の同一人物が現れた時点で、異変に気づき、より警戒されてしまうことでしょう。

そして、本物との違いを探し当てられる可能性も大きくなります。

ライオスとその擬態たちの違いは、あまりに明確すぎて、全員迷うことなく、擬態と本物を判別できました。

更に、今回は最終的に見分けるために、ペアとなって料理を作らせましたが、完全に個人で調理させたほうが、その違いはもっと明確になったと思われます。

特にセンシに関しては、オリジナルが調理する料理と、誰かのセンシイメージから作られた料理では、明確に味に差が出ると思うからです。

同じように、チルチャックには罠解除を、マルシルには魔法の使用を個々にさせれば、より違いがはっきりしたと思います。

このように、知性を持つ相手を獲物として擬態を作り出すと、より簡単にバレる可能性があるので、このシェイプシフターは、ライオスの一行をスルーしたほうが良かったのではないでしょうか。

もちろん、その選択肢が取れないほど、空腹であった可能性は捨てきれませんが。

まとめ

シェイプシフターの獲物捕獲方法について考察してみました。

獲物の心理を読んでの擬態作成、そしてそこからの獲物確保という流れを見てみると、冒険者という高い知性を持った相手には、なかなか成功率は低そうに感じます。

それよりも群れを作っている動物や魔物のほうが、獲物獲得できる確率が上がるでしょう。

シェイプシフターに選択の余地がなかったのかもしれませんが、できれば、ライオス一行を獲物として狙うことは避けたほうが良かったと思うのでした。









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