映画「クワイエットプレイス」の続編にあたる「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」
前作で登場した主人公のアボット一家を演じた俳優や子役がそのまま続編でも続投しました。
今回の映画では、生き残ったアボット一家が他の生存者を探して外の世界へ足を踏み出すストーリーとなっています。
その中でもどちらかというと子供たち、特に長女のリーガンの活躍をメインに話が進んでいくのでした。
関連記事:映画クワイエットプレイス2破られた沈黙のあらすじをネタバレ有で分かりやすく解説!
ところでこのリーガン・アボット役ですが、いったい誰が演じているのでしょうか?
今回は映画「クワイエット・プレイス2 破られた沈黙」で主人公リーガン・アボット役を演じた俳優について調べましたので紹介していきたいと思います。
映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」のリーガン・アボット役俳優はミリセント・シモンズ!
映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」のリーガン・アボットを演じる俳優はミリセント・シモンズ。
それではミリセント・シモンズの詳しいプロフィールを見ていきましょう。
ミリセント・シモンズのプロフィール
生年月日:2003年3月6日
年齢:21歳
身長: 173 cm
国籍:アメリカ合衆国
出身地:アメリカ合衆国 ユタ州
活動期間:2017年より
インスタ:@milliesimm
Twitter:@Millie_SimmPage
主な出演作品:「ワンダーストラック(2018)」、「クワイエット・プレイス(2018)
ミリセント・シモンズの家族構成や関係は?
ミリセント・シモンズはアメリカ合衆国のユタ州で2003年3月6日に生まれました。
両親の他に兄弟姉妹が4人おり、年上が二人、年下が二人という兄弟構成です。
ただし、両親のことも兄弟姉妹のことも公式に情報はあまり出ておらず、名前であったり性別であったりもわかっていません。
両親に関しては比較的オープンなのか、彼女のインスタグラム上に、母親や父親とのツーショット写真が上がっていました。
こちらが父親。
そして、こちらが母親です。
ミリセント・シモンズは耳が聞こえないろう者
前作でも話題となっていましたが、ミリセント自身も耳が聞こえないろう者でした。
リーガンというろう者のキャラクターを演じるにあたり、監督を務めたジョン・クランスキーはあえて耳の不自由は俳優を起用することにして、映画によりリアリティを持たせるようにしたのです。
ミリセントは過去のインタビューで、生後12か月に薬の過剰投与が原因で聴覚を失ったことを明かしていました。
まだ1歳前後という年齢であったため、ミリセント自身はこの一大事を理解することはできませんでした。
が、母親のエミリーは、娘の将来について、とても悩んだそうです。
というのも、エミリーは何がミリセントにとって一番良い選択なのかが、誰もわかっていなかったのが原因でした。
エミリーは大きくなっていくろう者となった娘ともコミュニケーションを取りたい、と手話を習うことを考えます。
が、医者からのアドバイスで、手話を学んでコミュニケーションに使っていると、その便利さに慣れ、聴覚を取り戻すリハビリをめんどくさいと感じるようになって、しなくなる恐れがある、と聞かされたのです。
さらに彼女の夫、ミリセントの父親はこの医者のアドバイスに従いたい、という意見を持ってしまったため、ミリセントの両親の関係は、多くのストレスを感じるものになっていたのでした。
しかし、エミリーはろう者の叔母を持っており、彼女からの意見から手話を習うことに決めます。
というのも、叔母の父親、エミリーにとって祖父になりますが、彼は手話を学ぶことをしないと決め、叔母と祖父の間にはコミュニケーションを取る方法がないまま、叔母は子供時代を過ごした経験があったのでした。
そんな時に感じた叔母の気持ちを知ることで、やはりミリセントとコミュニケーションを取りたいと思い、手話を習うわけですが、その習った手話を、今度は家族全員に教えたそうです。
話は飛びますが、アメリカにおいて、かつて調査がされた結果なのですが、ろう者の9割の両親はろう者ではなく、聴覚を有しているのだそうです。
が、その9割のうちの88%にも上る親が手話を使えない、ということが分かっているのだとか。
さらにその調査書では、なぜ手話を習って子供とコミュニケーションを取ろうとしないのか、という質問に対し、障がい者の親であることがわかることの恐れや、家族の中で「子供とはこうあるべきだ」という期待が理由であると述べられているのでした。
ミリセント・シモンズの生い立ち
母親エミリーの努力のおかげで家族全員とコミュニケーションをとりながら、成長することができました。
このことでミリセントが家族の中で一人だけ孤立していると感じることはなかったそうです。
また母親はミリセントにできるだけたくさんの本を読むように教育したそうです。
ミリセントは3歳の時にろう者のための学校に入学し、その学校で演劇と出会いました。
初めての演劇の出演作品はジェイクスピアの喜劇「夏の夜の夢」で、妖精のパック役だそうです。
そして小学校6年生の時、健常者と障害者を同じ場所で教育する統合教育を行っている公立の学校に編入します。
そして編入したすぐあとに南ユタ大学で毎年夏から秋にかけて行われるユタ州シェイクスピア祭で演じられた劇の一つに出演したのでした。
このシェイクスピア祭に出演した後、プロの俳優になるためにろう者の少女役としてろう者の女優を探すオーディションがあることを聞きつけ、を受けることになるのでした。
そして見事250人以上の候補者の中から選ばれてプロの道に入ることになったのです。
ミリセント・シモンズの結婚・恋愛などの恋人情報
現時点で21歳才のミリセントですが、恋愛関係の情報は全くありません。
ユタ州出身ですが、仕事の関係でニューヨークに訪れることが多くなり、今現在はペンシルベニア州に引っ越したことがわかっています。
まだ21歳と若く、家族で一緒にすんでいると思われます。
女優としてのデビューとその後の活動
ユタ州シェイクスピア祭が終わった後、演劇部の先生からとある映画でろう者の役のオーディションが開かれることを聞かされます。
映画は「ワンダーストラック」という、同名の小説を原作とした作品で、主要登場人物がろう者でした。
この小説は2011年に出版されており、ミリセントも読んでいたそうです。
オーディションに応募し、250人以上の候補者の中から見事に役を勝ち取り、撮影期間中は母親と年下の兄弟の4人でニューヨークに移り住みました。
プロとしての初めての仕事でしたが、結果はとても好評で、
-
・批評家が選ぶ映画大賞 最優秀新人賞
・フロリダ映画批評家協会 新人賞
・サターン若手俳優賞
・シアトル映画批評家協会 最優秀新人賞
・ワシントンDC地区映画批評家協会 最優秀新人賞
・女性のための映画批評家協会 最優秀新人賞
の6部門でノミネート去れる快挙を成し遂げました。
また前作の「クワイエット・プレイス」の演技でも、
-
・批評家が選ぶ映画大賞 最優秀新人賞
・シアトル映画批評家協会 最優秀新人賞
・ワシントンDC地区映画批評家協会 最優秀新人賞
の3つに2年連続でノミネートされるほどの評価を受けています。
そしてこの他にも、
-
ロサンゼルスオンライン映画批評家協会 23歳以下の若手俳優最優秀賞
にノミネートされているのでした。
この2作品ともにミリセントはろう者の役で出演しており、現場では手話が映画の演出としても重要なアイテムになるストーリーでした。
現場には手話の監修をする専門家が雇われて、スタッフたちにも教えていましたが、ミリセントも特に共演する俳優を中心に手話の使い方を教えていたそうです。
まとめ
映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」でアボット一家の長女で、本作品の主人公的な重要な役割を演じたのはミリセント・シモンズでした。
彼女が演じたのは耳の不自由なろう者の役でしたが、彼女自身も生後1年前後の年齢で聴覚を失ったろう者なのです。
今では人工内耳も移植し、ある程度の聴力は戻ってきています。
インタビュー動画では普通に質問などを聞き取って、手話で返事をしている様子が上がっていました。
物心つく前から聴覚を失いましたが、母親の決断で家族全員が手話をできる様になっており、ミリセントは障害があるものの、他の家族のメンバーとも十分コミュニケーションを取って育ってきています。
それも手伝ってでしょう、撮影の現場では他のスタッフや俳優に手話を教えていたほどだそうです。
「クワイエット・プレイス」だけでなく、デビュー作である「ワンダーストラック」も大変な高評価を得ており、多くの賞に選ばれました。
今後の活動予定は、このコロナの影響もあってか、発表されている情報が少ないですが、「クワイエットプレイス 破られた沈黙」でも存在感を発していますし、今後が楽しみな女優さんです。
コメント