映画「レミニセンス」は近未来を舞台にして、記憶を詳細に見ることのできるシステムをストーリーのメイン設定とし、サスペンス&ロマンス作品に仕上げたあります。
そんな中で、主役のニックとその助手のワッツは戦争経験の有る元軍人という設定。
派手な銃撃戦シーンも含まれていました。
ところでこのワッツ役を演じた女優はいったい誰なのでしょうか?
今回は映画「レミニセンス」でエミリー・“ワッツ”・サンダースを演じた俳優について調べましたので紹介していきたいと思います。
映画「レミニセンス」のワッツ役俳優はタンディ・ニュートン!
映画「レミニセンス」でエミリー・“ワッツ”・サンダース を演じる俳優はタンディ・ニュートン。
それではタンディ・ニュートンの詳しいプロフィールを見ていきましょう。
タンディ・ニュートンのプロフィール
生年月日:1972年11月6日
年齢:52歳
国籍:イギリス・ジンバブエ
出身地:イギリス ロンドン
活動期間:1991年より
インスタ:@thandiwenewton
Twitter:@ThandiweNewton
主な出演作品:「ミッション・インポッシブル2(2000)」、「クラッシュ(2004)」「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018)」
タンディ・ニュートンの生まれや家族構成について
タンディ・ニュートンはイギリスのロンドンで生まれました。
実はこの時、両親はイギリスに旅行に来ており、そんな折での出産となったそうです。
というのも、彼女の父親ニック・ニュートンはイギリス人だったからです。
そして母親ニャーシャ(Nyasha)はジンバブエのショナ族という部族の族長の血筋を引く女性でした。
ジンバブエはアフリカの南に位置する国です。
南アフリカ共和国の北側に西から東にかけてナミビア。ボツワナ、ジンバブエ、モザンビークと4つの国が隣接しています。
サファリ区域をはじめとした壮大な風景とそこに棲む多様な野生生物で知られ、世界的に有名なヴィクトリアの滝があるのもこのジンバブエです。
タンディと名付けられましたが、これは「thandiwe」と表記し、アフリカ南部を中心として使用されているバントゥー語群に属するングニ諸語で「最愛なる者(英訳ではBeloved)」という意味の言葉から取られたものでした。
その後、3歳のとき、ジンバブエの政情不安からイギリスに引っ越すことになります。
引っ越し先はコーンウォール州。
父親が実家がある場所で、父親は実家のアンティークビジネスを引き継いだそうです。
ちなみに父親の職業は検査技師で芸術家、と紹介されています。
このコーンウォール州へ引っ越しが、タンディがゆくゆく俳優を目指した大きな原因を作り出すことになるのでした。
女優になるまでのタンディ・ニュートン
タンディは自身で、コーンウォール州での生活環境が彼女に与えた影響はとてつもなく大きかったと語っています。
5歳のころから彼女は、一人浮いている存在であると常々思い知らされて苦しんできたそうです。
それもそのはずで、1970年代のコーンウォール州といえば、信心深いカソリック信者の白人がほとんどで、宗教や信仰に興味のない黒人の少女は彼女一人だったのです。
常に周りとは違うという現実を突き付けられていたわけですが、そんな彼女を救ったのはダンスだった、と語っていました。
ダンスをしている最中、彼女自身が抱える負のエネルギーを全てぶつけて、情熱的に踊ることにだけ集中できたのです。
そして1988年、16歳の時、俳優として役を演じる機会を得ました。
俳優という、彼女が作り出した全く存在しないキャラクターを表現できることは今まで感じたことのない平穏を強く感じた、と話しています。
この経験が、その後、タンディを俳優の道に進む決断をさせたのでした。
タンディ・ニュートンの結婚・恋愛などの恋人情報
タンディ・ニュートンは1998年にイギリス人脚本家で映画監督のオル・パーカーと結婚しています。
彼は映画「マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー」の脚本兼監督をした人物であるといえば分かりやすいでしょうか。
結婚した後の2000年にオルによって脚本されてイギリスのコメディ映画「It Was an Accident」にタンディが出演しています。
二人の間には3人の子供、
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・長女リプリー (2000年生まれ)
・次女ニコ (2004年生まれ)
・長男ブッカー・ジョム (2014年生まれ)
がいます。
次女のニコは2019年に公開されたディズニー映画の実写版「ダンボ」で子役デビューを果たしています。
タンディは全ての子供3人とも、自宅で出産しているそうです。
女優としてのデビューとその後の活動
1991年にオーディションに合格したことでオーストラリアのコメディ映画「ニコール・キッドマンの恋愛天国(Flirting)」に主演することになります。
この映画には題名からも分かるようにニコール・キッドマンが共演しており、さらにナオミ・ワッツも出演者に名前を連ねています。
ちなみに映画の日本語タイトルが「ニコール・キッドマンの恋愛天国」となっているのは、この映画が公開された1991年に同じく公開された「ビリー・バスゲイト」でニコール・キッドマンが主演し、その演技が評価されゴールデン・グローブ賞の助演女優賞にノミネートされるなど、スターとして注目されていったためです。
実際の内容は、ニコール・キッドマンが演じる役は主役ではなく、またストーリーも「恋愛天国」とはほど遠いないようになっています。
ちなみに「ニコール・キッドマンの恋愛天国」はオーストラリアアカデミー賞の作品賞に輝いているほど評価されました。
が、その後、タンディは映画に出演できず、イギリスに戻ってケンブリッジ大学の人類学に入学します。
その理由は、子供のころから抱えていた、ジンバブエとコーンウォール州という二つの異なる文化を持つことから自分自身を肯定できない問題を解決してくれるのでは、という期待が大きかったからでした。
大学での勉強が功を奏したこともあり、俳優の経歴も積み上げていくことになります。
1993年から毎年、後悔される映画のうちで1作品か2作品に出演し、1998年のホラー映画「Beloved」では
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・全米黒人地位向上協会が主催するNAACPイメージアワード
・芸能ジャーナリストが所属する団体「国際プレス・アカデミー」が主催するサテライト賞
の二つで最優秀助演女優賞にノミネートされるまでになりました。
また、2000年にはニコール・キッドマンのの推薦で「ミッション:インポッシブル2」のヒロイン役に抜擢されます。
ここでの演技でも高い評価を受け、「ブロックバスター・エンターテイメント賞」、映画雑誌エンパイアから発表される「エンパイア賞」、そして「NAACPイメージアワード」、さらにラジー賞でも最優秀助演女優賞(ラジー賞の場合は最悪助演女優賞)にノミネートされました。
そして2005年に公開された映画「クラッシュ」で、
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・英国アカデミー賞
・ロンドン映画批評家賞
・NAACPイメージアワード
・サテライト賞
・エンパイア賞
などの助演女優賞を受賞するに至ります。
その後も精力的に映画に出演し、長男ブッカーの出産時とその後の育児のため5年ほど、出演は止まっていましたが、コンスタントに映画に出演し続けています。
また、テレビドラマにも出演しており、長男ブッカーの育児と並行してテレビ出演は続けていました。
その甲斐もあり、2018年には2016年から主要キャラクターとして出演しているドラマ「ウエストワールド」でドラマシリーズ部門のエミー賞助演女優賞を受賞しています。
まとめ
映画「レミニセンス」で主人公ニックを助け、寄り添っているアシスタントのワッツを演じたのはイギリス人女優タンディ・ニュートン。
ジンバブエ人の母親とイギリス人の父親との間に生まれました。
最初はジンバブエに住んでいましたが、幼いころにイギリスに引っ越し、それ以来、周りの子供たちと見た目も考え方も違うことで、孤独な不安に常におびえ続けてきた幼少期を持ちます。
が、ダンスに没頭することでそんな逆境を跳ね返し、16歳の時に体験した演じることの楽しさから、俳優の道を目指すことにしたのです。
俳優業を始めても子供のころに悩まされた問題を抱えていたため、大学で人類学を学ぶことで、自分自身で折り合いがつく感覚を身に着け、俳優として実績を積み上げてきました。
これまでに多くの賞を取ってきており、またノミネートも数多くされています。
映画だけでなくテレビでも活躍し、「レミニセンス」の後に出演する映画も決まっており、今後の更なる活躍が期待できそうです。
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