パイレーツオブカリビアン3・カリプソはなぜカニになった?その後どうなった?

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映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の3作目「ワールドエンド」

この中ではバルボッサが主に海の女神カリプソの復活を目論んでいました。

そのために海賊評議会が開かれ、9人の伝説の海賊達の合意により、カリプソは復活したわけですが、大量のカニになった後、姿を見せることはありませんでした。

復活した女神カリプソは一体、その後どうなったのでしょうか?







映画「パイレーツ・オブ・カリビアン3」のカリプソ

映画「パイレーツオブカリビアン3」では、デイヴィ・ジョーンズによってカリプソの人間の体への封印が提案されたことが分かります。

そして9人の伝説の海賊全員の合意でカリプソは人間の体に封印されたことになっていました。


東インド貿易会社の脅威から身を守るため、女神を復活させることで海賊の味方につけたいと考えた海賊たちは、封印を解くことに合意します。

こうしてカリプソは封印を解かれることになるのでした。


しかし封印を解かれたことで、ティア・ダルマの体は巨大化していきます。

驚く皆の前で大量のカニとなって、カリプソは姿を消してしまうのでした。

なぜカニになったのか?

女神カリプソはギリシア神話に登場する巨人アトラスの娘で海のニンフであるカリュプソーが元ネタです。

ギリシア神話では女神ではなくニンフとして描かれており、ニンフとは、女の姿をして、おもに川や泉の辺に出て来る精霊や妖精の総称として使われています。

ギリシア神話のニンフは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のカリプソ同様、どのような姿にも変えることができる能力を持っています。
もちろん、海のニンフであるため海洋生物に姿を変えることが普通ですが、映画内の描写のようなカニではなく、イルカとして描かれることが多いのでした。


カリュプソーが登場する話は「オデッセイア」にあります。
彼女の住んでいた島にたまたまオデッセウスが漂着したことで恋に落ち、彼を島に8年間も滞在させたという逸話がそれです。

愛するオデッセウスのために、彼が望郷の念に駆られたことを知った後、島からの脱出を手助けするという話で知られていました。

一説には、オデッセウスとの別れの後、失意のもと自殺をしてしまった、という話もあるようです。


ギリシア神話では彼女が海の生物であればなんにでも変化ができる、といった能力は記されていません。

ですので、大量のカニに変化したのは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの独自設定と言えるでしょう。

独自設定といえば、彼女がデイヴィ・ジョーンズとの10年越しの約束を破っていたことも、含まれると思います。

ギリシア神話のほうではオデッセウスに一目ぼれし、そのまま8年も彼が島にい続けるように仕向けていました。

ストーカー気質がありそうですが、それほど一途にオデッセウスのことを愛していたのです。


一方で映画のほうでは、10年の仕事期間を終え、1日の休暇を陸上でできることになったデイヴィ・ジョーンズがカリプソに連絡なしのドタキャンされ、しかも理由がほかの男と会っていたとゲスいものでした。

海の化身だから移り気、という設定ですが、個人的には「海」に「移り気」というイメージはないのですが…。


封印が解かれたシーンを思い出すと、カリプソは船の帆柱に縄で拘束された状態でした。

あそこから何か海の生物に変身し、海の中に逃げるとなると、かなり選択は限られると思います。

魚では、船の甲板に落下した後、海まで移動するのがとてもむつかしくなってしまいますね。

陸上でもある程度動ける海の生物という条件になると、やはりカニが一番無難な選択肢となるのではないでしょうか。

そんな理由でカニが選ばれたような気がします。

デイヴィ・ジョーンズの墓場のカニとの関係は?

映画の始めのほう。

ジャック・スパロウがデイヴィ・ジョーンズの墓場に閉じ込められていた時に、大量のカニが砂漠に打ち上げられたブラックパール号を海まで運ぶシーンがありました。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズにおいてカリプソが好んで変化する生物が、カニだとした場合、船を運んだカニとも関連性はあるのかどうか、ということが疑問として持ち上がります。


この疑問に対する答えですが、おそらく関係があったと考えるほうが妥当でしょう。

でなければ、全く同じ種類のカニであることの説明がつきません。

また、「デイヴィ・ジョーンズの墓場」という、かなり魔法的な別次元の世界で起こった出来事ですので、ティア・ダルマの姿をしていたとしても、魔法が効きやすいといったような理由で、魔法を使って仕事をさせたのでしょう。

カニになった後のカリプソはどうなった?

大量のカニに姿を変え、海に帰っていったカリプソ。

その後、姿を見せることはありませんでした。

フライング・ダッチマン号とブラックパール号の決闘の際、嵐を起こし、渦潮を海に出現させた超自然力に対し、デイヴィ・ジョーンズは「カリプソ…」とつぶやきます。

このシーンから考察するに、カリプソは神として復活し、その力を思う存分使える存在になったのだと思われるのでした。


ではカリプソはなぜ嵐や渦潮を起こしたのでしょうか?

第一の理由として考えられるのは、デイヴィ・ジョーンズに対する復讐です。

その根拠はカリプソが解放の儀式の際、デイヴィ・ジョーンズの裏切りによって人間の姿に封印されせられたことを知ったことがきっかけで開放が始まった、という点です。


デイヴィ・ジョーンズに対して、自分が受けた苦難の月日の代償を払わせようとして、嵐を起こして怒りを表現し、渦潮を発生させて海底に引きずり込もうとしたのではないでしょうか?

ただ、デイヴィ・ジョーンズはデッドマンズチェストに入っている心臓をどうにかしない限り、不死身ですし、フライング・ダッチマン号はもともと潜水能力を有しているので海底に引きずり込まれたところで痛くもかゆくもないでしょうけど。


では次に、なぜブラックパール号も巻き込んでしまうタイミングであったのか?という点ですが、第二の理由にも関連する、海賊に対する復讐という点です。

確かにカリプソが人間の体に封印された原因の大本はデイヴィ・ジョーンズですが、9人の伝説の海賊が賛成しなければ、実行はされませんでした。

ということは、カリプソが封印された以上、ジャック・スパロウ、ヘクター・バルボッサなどの海賊たちは、封印に賛成した、ということになります。

ですので、カリプソが復讐する対象として彼らを含めても、筋は通ります。


ただし、そういう理由であれば、サオ・フェンの後を継いだエリザベス以外の8名の海賊に対して復讐しないといけないことになります。

が、6名の伝説の海賊は、名前と肩書が付いているだけのモブキャラで、最後の決戦にすら参加が許されない脇役でしたので、カリプソからも無視されたのだと思います。

まとめ

映画「パイレーツオブカリビアン ワールドエンド」に登場したカリプソ。

海の女神であった彼女は、海洋生物であれば何にでも変化できるという能力を持っていました。

そんな彼女がカニになったのは、彼女がいた場所を考えた場合、変身後に海に戻るためには一番適した生き物だからだと思いました。


元ネタであるギリシア神話のカリプソーは、海の女神ではあるものの、海洋生物に変身するという描写はありません。

ですので、カニという生物の選択は、元ネタから、ということではないようです。


カニになった後のカリプソですが、生き物となって姿を現すことはありませんでした。

一方で最後の決戦時に起こった嵐はカリプソの力によるものとデイヴィ・ジョーンズは信じていたようです。

そして嵐などを起こしたのは、人間の姿に封印された原因がデイヴィ・ジョーンズにあったので、彼に復讐しようとした結果だと思われるのでした。

しかし不死身のデイヴィ・ジョーンズと潜水可能なフライング・ダッチマン号には、嵐でもてあそぶという方法が果たして効果のある復讐であったのかは、かなり首をひねってしまいます。









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