映画「IT イット ”それ”が見えたら、終わり。」は、かの有名なスティーヴン・キングの
有名な代表作品。1990年に公開された映画のリメイク版です。
怖いもの見たさで、映画館で視聴してきましたが、とても良い出来の映画でした。
怖さも去ることながら、主人公グループの少年少女たちが抱える、それぞれの背景が
きちんと描かれており、悩みを抱えつつも楽しく生きていく姿に、同じくスティーヴン・
キングの「スタンド・バイ・ミー」を見ているような錯覚を覚えました。
悪霊のITに対しての日米の考え方の違いというか、恐怖の表現の仕方の違いも感じる
事ができ、とても興味深かったです。
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キャストの紹介
IT/ペニーワイズ ‘ダンシクグクラウン’: ビル・スカルスガルド
27年毎に目覚め、多くの子供達を拐って殺すモンスター。大人には見えない。
ウイリアム’ビル’・デンブロウ: ジョイデン・リーベラー
本編の主人公。「負け犬クラブ」のリーダー的存在。映画は7歳の弟、ジョージが行方不明になるところから始まる。
ジョージ・デンブロウ: ジャクソン・ロバート・スコット
ビルの弟でペニーワイズの最初の被害者。
ベバリー’ベブ’・マーシュ: ソフィア・リリス
「負け犬クラブ」の紅一点。ビルに気がある。
ヘンリー・バウワーズ: ニコラス・ハミルトン
不良グループのボス。「負け犬クラブ」のメンバーを付け狙う。
ネタバレあらすじ
1988年10月、風邪を引いたビルは7歳の弟、ジョージのために紙で作ったボートを
あげます。
大雨の外に出たジョージは側溝を流れる水の上にボートを浮かべて遊んでいましたが、
水の流れが早く、ボートは下水口に落ちてしまいます。
ボートを取り戻そうと下水口を覗くジョージの前に「踊る道化師」ペニーワイズと
名乗るピエロが中からジョージのボートを持って話しかけてきます。
警戒するジョージでしたが、ペニーワイズはボートを返すと誘い、近寄らせますが、
手を伸ばしたジョージに噛みつき、そのまま下水の中に引っ張り込むのでした。
1989年の夏、学校が終わって夏休みに入ります。
ビルはリッチー、エディー、スタンリーを誘って下水が流れ出す川とその先に広がる湿地帯
にジョージを探しに行くのでした。
すでに両親は諦めていますが、ビルはまだジョージのことが諦めきれず、下水の流れ出す
湿地帯にジョージがいるのではないか、と思っていたのです。
転校生のベンには友達がいませんでした。しかも運悪く、ヘンリーの不良グループに
捕まります。
傷を負わされますが、なんとか湿地帯に逃げ込み、ビル達を偶然出会うのでした。
一方で、ヘンリーの不良仲間の一人がベンを追って、下水の中に入り、ペニーワイズに
よって殺されしまいます。
ベバリーは学校の女生徒から尻軽女と噂され、仲間はずれにされていました。
ベンを助けたビル達が怪我したベンを治療する為に必要な薬を入手するための手伝いをした
ことで、仲間に加わります。
また、近くの農場に住み、自学習している黒人のマイクがヘンリーのグループにいじめ
られているのを助けた事で、マイクもビル達の仲間になります。
そんな中、メンバーはそれぞれ超常現象に巻き込まれていました。
奇怪な道化師、頭のない少年、排水口から吹き出した大量の血、皮膚病にかかかった顔の
溶けた男、不気味な絵として描かれた女性、行きながら焼かれて助けを求める人々、
ジョージの幽霊に襲われていたのです。
彼らは、お互いが超常現象に巻き込まれていることに気がつきます。
そして数十年に一度、デリーの町でペニーワイズが蘇り、子供達を餌食にして、眠りに
つくことを探し当てるのでした。
ペニーワイズは町に張り巡らされた下水の中に潜んでいて、その下水は29ネイボルト通りに
ある朽ち果てた廃墟の地下で一つになっていることも突き止めます。
そこにペニーワイズが現れて襲いかかりますが、なんとか撃退することに成功し、逆に
廃墟に乗り込んで、ペニーワイズを倒そうと試みます。
しかし、中に入ったビルとエディー、リッチーはペニーワイズの罠にかかってしまい、
エディーは腕を骨折します。すんでのところでベバリーがペニーワイズの頭を串刺しに
して追い払いますが、ビルとベバリー以外は、これ以上ペニーワイズと関わることを
拒絶します。
27年後、再びペニーワイズが起きても、そのときには子供ではないから、襲われることは
ない。大体27年後にデニーに住んでいるかどうかもわからない、と言って。
数週間後、ベバリーを精神的に虐待している父親が、肉体的に暴行を加えようとしたのを
正当防衛で撃退した後、ベバリーはペニーワイズに捕まってしまいます。
それに気がついたビルは、仲間に助けを求め、全員で29ネイボルト通りの廃墟に向かうの
でした。
しかしその後を、ペニーワイズにそそのかされて父親を殺したヘンリーがつけており、
彼らを殺そうとします。
ヘンリーに襲われたマイクは、なんとかこれに反撃しますが、その拍子にヘンリーは深い
井戸の底へ落ちていくのでした。
彼らは下水道の中に入り込み、ペニーワイズの隠れ家に行き当たります。
そこには行方不明になった子供達の所持品が山のように積まれ、その上空には犠牲者と
なった子供達の遺体が空中に浮かんでいるのでした。
ベバリーも空中に浮かんでいました。数人で櫓を組んで引き下ろしましたが、白目を
むいたまま、意識を取り戻しません。ベンが意を決してキスをすると、正気を取り戻します。
ビルはジョージが物陰に隠れて泣いているのに気がつきます。しかしこれはペニーワイズが
化けた姿でした。正体を表したペニーワイズはビルを取り込み、ビルを渡せば、他の
メンバーはこのまま手を出さないと取引を持ち出します。
しかし、その申し出を拒絶し、メンバーはペニーワイズに挑みます。友情の前に恐怖に
打ち勝ったことで、子供達が感じる恐怖をエネルギーとしていたペニーワイズの力は
みるみると弱くなっていくのでした。
ペニーワイズは地下深くに伸びる下水に逃げ込もうと、縁にぶら下がります。そして頭部が
剥がれ落ちていく中、地下深くに落ちて消えてしまいます。
ペニーワイズを撃退したビルは黄色いレインコートに気がつきました。それはジョージの
もので、ビルはジョージが本当に死んでしまったことを哀しみながら受け入れるのでした。
時は過ぎ、夏が終わろうとしている頃、グループ全員が川原に集まりました。
ペニーワイズが本当に滅んだのか、もしまた復活してきた時には全員がデリーの町に戻って
きて再び、ペニーワイズに対峙することを誓い合います。
一人去り、二人去り、遂にビルとベバリーだけになりました。
ベバリーは明日、町を去ってポートランドのおばのところに行くことをビルに告げます。
サヨナラを言って去っていくベバリーをビルは追いかけ、自分の気持ちに素直になって
キスをします。
驚いた表情のベバリーでしたが、その表情は嬉しそうな微笑みに変わり、再度キスを交わす
のでした。
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