映画ITイットそれが見えたら終わりのネタバレ感想とあらすじ!ITは死なずに第2章が存在する?

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ネタバレ感想 1 初めての「IT」を見て

映画「IT それが見えたら終わり。」はかの有名なスティーヴン・キングの小説を映像化
した作品で、1990年のもののリメイク版。
とはいえ、僕は小説も読んだことがなかったし、1990年版も見たことがありませんでした。

奇っ怪なピエロのモンスターが襲ってくる映画、としか認知していませんでしたので、
今回の視聴はとても楽しみにしていました。

今回とても楽しめたのですが、その理由を幾つか紹介したいと思います。

「スタンド・バイ・ミー」を見ているみたい

ホラー映画にありがちなただ怖いだけ、というストーリー展開でなかったのが新鮮でした。
少年たちのそれぞれの家庭の問題とか、怖いと思っている対象だとか、背景をしっかりと
描いているので、より感情移入できました。

ビルはジョージを助けられなかった後悔の念に駆られ、一方で両親は既に諦めているので
お互いの間に溝があり、だから大人の助けが得られないという設定に説得力が増していました。

ベバリーは学校で尻軽女と噂され、一人浮いた存在。家庭も父親と一緒に暮らしているものの
その父親から精神的に性的虐待を受けている。

不良グループのボス、ヘンリーも外では強がっているけど、警官である父親に暴力的な
言動で理不尽に押さえつけられている。

他のメンバーも母親が過保護だったり、父親が厳しかったり、とそれぞれに問題を抱えて
います。

そんな中で超常現象に巻き込まれ、助け合うしか生き残る方法がないと、一致団結した
友情
は、かつても青春時代を思い出させてくれます。

日本とアメリカの心霊とか恐怖に対する表現の違い

ペニーワイズというモンスターというか、悪霊というか、心霊対象を映画を通して見て
いると、日本とアメリカの表現の違いがはっきりしていて面白い、と思ってしまいました。

最初、ペニーワイズがジョージを襲う場面ですが、多分日本であれば、ジョージの片腕が
食いちぎられるシーンは取り入れなかったのではないか、と思いました。

ジョージがまるで野生動物に襲われたかのように片腕をなくして血を流しているシーンが
差し込まれると、ペニーワイズが物理的に存在していて、霊としてではなく、モンスターの
ような存在になってしまう気がしたのです。

おそらく日本的な表現であれば、ペニーワイズが牙を剥いて手に噛み付いたシーンを
写したとしても、そのまま排水溝内に引きずり込むという映像になっていたのではないか、
と思うのです。

そうすることによって、モンスターと言うより悪霊、という実態のないという雰囲気
保ったのではないでしょうか?

同じように、最後「負け犬クラブ」がペニーワイズを追い詰めるシーンで殴る蹴るの攻撃を
繰り広げます。
でもそうすることによって、ペニーワイズが実体を持つモンスターのような雰囲気が出て
しまうと感じました。特に、力を失って、攻撃が効いているようにみえると、さらに
その感じは強まってしまいます。

最後、より深い地下へ落ちていくペニーワイズの頭部が少しずつ剥がれていき、中が空洞に
なっていることが見える場面があるのですから、実態があるのだか、ないのだか、
はっきりとしたほうが良かったように思いました。





ネタバレ感想 2 ペニーワイズは滅んだのか?「第1章」の意味は?

映画の最後、ビル達に追い詰めらたペニーワイズはより地下深くに伸びる排水口の縁に
とりすがり、額の部分から少しずつ剥がれていって実態を失いつつあるかの状態で、
手を離して、地下の底へと落ちていきます。

この描写では、ペニーワイズが本当に滅んだのかどうか、今ひとつ確信がもてませんで
した。
エンドロールの最後に「第1章」とデカデカと書かれていましたし、ペニーワイズの嫌らしい
悪意のこもった笑いも高々と館内に響きましたし。

どうもこのままでは終わらない、そんな雰囲気のまま映画が終わったので、色々と調べて
見ました。

小説ではまさに今回の映画のストーリーとなった主人公たちの10代の夏の冒険の後、
ペニーワイズが復活する27年後の、彼らが大人になった後の話が第2章として続いています。

映画の最後でも、27年後、大人になったらデリーに戻ってきて、ペニーワイズが復活した
のであれば、再度戦う、という誓いを皆で立てて別れていますし、おそらく27年後の
話が第2章になるのでは、と思われます。

監督のアンディ・ムスキエティもMTVのインタビューで「第2章ができるのであれば、とても
うれしいね。」と発言していますし、ハリウッド・リポーターズの記事には「IT 第2章が
2019年の公開に向けて調整が始まったらしい。」という記事を掲載していました。

この話が本当であれば、2019年の公開に合わせるために、脚本が2018年の1月にはできて
くるであろうという見通しを立てるメディアもあり、今後の公式発表に注目です。

ネタバレ感想 3 ペニーワイズのモデルがいた?!男色の殺人鬼ジョン・ゲイシー

スティーヴン・キングの小説「IT」は1986年の作品ですが、ここの登場する道化師、
ペニーワイズのモデルが実在していることをご存知でしょうか?

その殺人鬼の名前はジョン・ゲイシー。シカゴのあるイリノイ州で1972年から1978年の
6年の間、合計で33名の少年もしくは青年を殺害した男性です。

恐るべきことに表の顔は会社経営をしている資産家で民主党員、福祉活動にも積極的な
名士として生活していました。

時の大統領ジミー・カーターの妻、ロザリンと握手している写真が残されていることは
有名で、福祉活動として、道化師「ポゴ」として福祉施設をまわり、子供達の人気者に
なっているほどです。

その一方で、少年たちを家に招いては地下室に監禁し、自由を奪ってから性的暴行を加え、
その後、殺して地下室の床に埋めるという凶行を繰り返していたのです。

ゲイシーは幼いころ、父親から肉体的、精神的に虐待されたにもかかわらず、父親のことを
愛しており、認められたい一心で仕事に打ち込んできました。
その甲斐もあって成功者として世間にも認められる存在になりますが、同性愛癖を満たす
ため、犯行を重ねたことが分かっており、しかもその性的嗜好は相手を痛めつける暴力的な
方法が主だったとか。

ジョン・ゲイシーの悪事は警察によって暴き出され、裁判の結果、1980年に死刑の判決が
言い渡されました。その後、蓄えた莫大な資産を使っての20回以上に及ぶ上告請求と模範
的服役生活をおくることで、刑の執行を免れ続けたそうです。

しかしジョン・ゲイシーは1994年に刑の執行が行われました。

彼に興味を持ったとある少年と文通をし始め、それはやがて電話でのやり取りとなり、
遂には面会して話をするまでになったのですが、ジョン・ゲイシーは自分の欲望のまま、
その少年に襲いかかるという事件を起こします。

これが元で再審請求は取り下げられ、刑の執行へとなるのでした。

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