映画ゲットアウトのネタバレ感想とあらすじ!黒人ばかり狙う理由は?

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ネタバレ感想 1 低予算のホラー映画。新人のコメディアン監督。でもとても面白かった!

映画「ゲット・アウト」は元々コメディアンとして有名なジョーダン・ピールが初めて
映画監督として手がけた作品で、じつは彼はこの映画のプロデューサーでもあり、脚本家
でもあります。

元々のアイデアはエディー・マーフィーがコメディーとして舞台でホラー映画を茶化して
いたのをヒントにした
そうで、そのネタは、「ホラー映画でよくある呪われた家とか悪魔が
取り付いている家なんてものがあるけど、どうして白人はおかしいことが起こり始めても
そこに住み続けるんだ?俺なら絶対さっさと逃げ出すけどな。『ハニー、この家から今
すぐ引っ越すよ、気に入っているのはわかっているけどさ、ここには住めないよ~。』
てね。」

実際にジョーダン・ピールはこの映画の主役にもエディー・マーフィーを起用したいと
思っていた
そうです。

しかし、実際にプロジェクトが動き出すとエディー・マーフィーは主役を演じるには
年を取りすぎている、ということになり、おじゃんとなりました。

実際にエディー・マーフィーが主役をやっていたとすれば、かなり作風は変わったものに
なっていたでしょうね。もっとコメディ色が濃くなっていそうですし。

ただ、ストーリー上、アーミテージ一家は裕福な年老いた白人に若い肉体を提供して
財を成している事になっていますので、エディー・マーフィーが対象であれば、あの
オークションであんまり活発に買いの注文がでなかったのではないでしょうか。

また監督はアメリカに未だに根強く残る人種差別、特に黒人に対する人種差別についても
映画で表現をしたかったそうです。
バラク・オバマが大統領になり、黒人でも大統領になれたということで、黒人に対する
差別がなくなったという意見がでてきたそうですが、それに対して、「嫌、まだ差別は
残っている
」ということを言いたくて、この映画を作ったそうです。

とはいえ、そこの部分を踏まえてストーリー全体を考えると、ちょこっと違和感を感じ
ざるを得ないというのが個人的な感想です。







ネタバレ感想 2 黒人に対する人種差別をベースにしているけど

アーミテージが年老いた体から意識と記憶だけを取り出して、新しい体に移植できる
技術を確立し、それによって永遠に生きられるということが可能になりました。

その禁断の方法で、人道的に許されないとは分かっていても可能であれば、若返りたい
という金持ちがその手術をうけるのですが、その犠牲者というのは、ある程度条件が
しっかりしていない
と、このビジネスはうまくいかないと思うのです。

というのも、若くて肉体的に魅力のある、というのは大きな要素ですが、例えばクリスの
ように、天涯孤独、という条件は外せません。
手術が終わった後、クリスとしての生活は継続させられない以上、それをしても怪し
まれないことが必要不可欠です。

今回の場合、クリスは親友のロイのお陰で最後、助かりました。
逆を言えば、ローズはロイとクリスのつながりを断ち切らなかったのが失敗だったと
いうことになります。

具体的に言えば、彼女になってからの工作でロイとクリスが連絡を取らないような関係を
構築させてから、両親に会わせる計画を立てるべきでした。
彼女という立場を利用すれば、その工作はかなり簡単だと思うのですが。

また、映画の中では犠牲者は黒人でなければならないように描かれていますが、実際には
若くて健康で、孤独な若者であれば、黒人である必要は全くないでしょう。

移植された後に白人として生きたいか、黒人として生きたいか。はたまたヒスパニック系
であったり、アジア人系であったりという好みはお客に決めさせたらいい話で、そこだけ
はストーリーの穴であると思ってしまいました。

さらに黒人として命を長らえた場合、今度は黒人として生きていかねばなりません。
個人的には黒人の命をなんとも思っていないとも思えるアメリカの差別のことを映画の中で
表現したかったのでしょうが、この映画の設定では若返ったら黒人になるわけですから、
今度は命を長らえた彼らが差別される対象になってしまうわけです。

それを考えると、白人として若返ったほうがいいのではないかと思うのですが。

黒人が犠牲者になる理由は、監督や主演の黒人たちが普段の生活の中で感じる無意識の
差別を表現したかったからだそうです。

映画の中でもディーンが「大統領を3期目もできるのならオバマに投票していた。」と
クリスに話していますが、話しているディーンはそう意識していないのでしょうが、
クリスにとっては、彼が黒人だからわざわざ持ち出した話題だ、と感じるわけです。

白人同士ならしないような話題を黒人が相手だから持ち出す、つまり相手を一人の
人間として見る前に黒人として見ている。この無意識の判断が差別とまでは言わない
までも一線を引いている、と感じると、監督はインタビューで答えていました。




ネタバレ感想 3 意識が残っているという悲惨さ

脳をすっかり入れ替える割には、犠牲者の意識が残っている、というのはどうなんだろう
と思ってしまいますし、意識が残っていて、閉じ込められているという設定はなんて残酷
なんだろうと思います。

ホラー映画の要素としては怖さを表す演出に使えますが、体の奥底に残されている意識に
取ってみたら、堪ったものではない、拷問ですよね。

最後にウォルターが仇を討つかのようにローズを撃ち抜き、その後すぐに自分も脳を
ふっ飛ばして自殺しますが、その気持は当然だと思います。

過去に見た映画で「スケルトン・キー」というホラー映画が同じような題材でした。
ネタバレになりますが、「スケルトン・キー」も体を乗っ取ることを最終目的にしている
のですが、その方法はブードゥー教の邪法を使って行うもので、とても面白いと思った
設定が、この魔法の効果を生み出すためには術者だけでなく、被術者も魔法が存在する、
効果があると信じないといけないという一点でした。

その為、黒幕は主人公に対して何重もの罠を仕掛け、おかしげなこと、怪しげなことを
引き起こさせては、その対処法としてブードゥーの魔法で防げる、効果があることを
見せていき、主人公がその効果を信じるようになっていきます。

そして仕上げに若い主人公と年老いた黒幕が命を入れ替えるのですが、その目的はものの
見事に成功し、映画が終わった後、とてもスッキリしないエンディングだったことを
思い出しました。

実は監督のジョーダン・ピールは、当初、この映画のエンディングはバッドエンディングに
しようと思っていたそうです。

最後に現れるパトカーはロイではなく、警察のものでクリスは警察に捕まってしまうと
いうエンディングでした。

しかし近年、白人警察による黒人の射殺事件が多数起こり、それに対するデモや抗議も
頻繁に起こったことから、ジョーダン・ピールは今回ようなハッピーエンディングに
したとのことです。

しかし、たとえクリスが警察に捕まったとしても有罪にはならなかったのではないで
しょうか?

というもの、クリスが銃を発砲していないからです。
銃を撃つとその時に飛散る物質が銃を握っていた手に付着します。猟銃ならその構えから、
手だけでなく衣服にも付着するでしょう。日本では刑事ドラマなどで「硝煙反応」などと
言われていたりします。

映画で発砲をしたのはローズとウォルターだけで、クリスからは消炎反応は絶対に検出
されません。ですので、クリスがローズを撃っていないことは証明できます。

クリスの証言として、逃亡しようとしてそれを阻止するためにローズが撃ってきた、
ということは車のサイドミラーを破壊した銃痕から証明できると思います。

クリスがローズの首を絞めていたという事実から何らかの罪に問われるかもしれませんが、
正当防衛の主張が通るかもしれません。

ローズは車が遠ざかって行ってすぐに、なくなったか、意識をなくしていますので、
たとえ警察が到着していたとしても、その警察が救急車を呼んでいたとしたところで
助からなかったように思えます。

となると、クリスの証言と火事の焼け跡からの現場検証で出てくる証拠から、クリスが
全面的に悪いというような形でも起訴はないのではないか、と考えるのです。

ただ、そこは黒人差別の残るアメリカ。
ろくな捜査もせずに、クリスにすべての罪をかぶせて有罪、という夢も希望もない、
現実そのままのようなエンディングになりそうですね。

やはり、アメリカの現状を考えると、このハッピーエンドがよかったように思います。

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