ネタバレ感想 1 TV版を知っていないとわからない伏線
オリジナルストーリーの映画とはいえ、もともとは1993年にアメリカでテレビドラマとして
放送された「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー」が元ネタになっています。
日本では「パワーレンジャー」、「新パワーレンジャー」として放送されました。
もちろん日本の戦隊モノが元ネタで、あまり知られてはいませんが、北米でもっとも成功した
コンテンツです。
この「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー」は3シリーズ作成され、それぞれ日本の
戦隊モノの「恐竜戦隊ジュウレンジャー」、「五星戦隊ダイレンジャー」、「忍者戦隊
カクレンジャー」がベースになっています。
日本の戦隊モノはそれぞれのシリーズに関連性はありませんが、アメリカのものは一連の
ドラマとして関連性を持たせており、そのため3シリーズの分けていますが、同じタイトル
の「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー」となっています。
途中でレンジャーを演じる俳優が変更しますが、以前の俳優・キャラクターも時々、話の
中にでてくるという形をとっているのも、日本版とは違うところでしょう。
最後のトミー・オリバーの件は6人目のグリーンレンジャー(ドラゴンレンジャー)という
ドラマ版で一番人気のあったキャラクターのことで、北米でテレビを見て育った人達には
たまらない演出ですが、知らないと「ナニコレ」となってしまいますね。
そういう僕も、映画を見た後のネットサーフィンでこれらの背景を知ったので、映画館で
は「ナニコレ」でした。
ネタバレ感想 2 すでにスピンオフ企画が進行中
日本でもこういう昔流行った作品を、それを見て育った大人をターゲットにして実写
映画化することであたりを狙うことはよくありますが、まさにこのパワーレンジャーも
同じマーケティング戦略をとっています。
例えばこの映画で初代というか恐竜時代のパワーレンジャーのうち、グリーンレンジャーが
裏切ってリタ・レパルスになった事になっていますが、この一連の話をメインとして
作品を作るということがまことしやかにネットで話題になっています。
24年前に流行った話ですから、10歳の子供が34歳という大人となっていて自分でお金を
稼いでそれを自由に使える年齢になっていますから、客層ターゲットにするには最適で
しょうね。
今年30歳になる嫁に、映画を見た後、話をしたら、嫁のほうが詳しくて面食らいました。
ネタバレ感想 3 成長ストーリーが新鮮に感じられた
戦隊モノですとはじめから強い人が戦隊のメンバーとして選ばれて、みたいなストーリー
だと思います。
映画だと特殊な力でパワーアップしたものの、高校生の若者で格闘経験はまったくない
ので、話の中でトレーニングをして強くなっていくというシーンが含まれており、新鮮な
感じを受けました。
また、パワーレンジャーとして選ばれていてもあっという間に変身できるようにはならない
のも日本の戦隊モノではあり得ない設定で良かったと思います。
まぁ、テレビの連続ドラマでは、精神的にも成長しないと変身ができないという設定は
使えないでしょうけど。例えば30話で終える計画を立てたとして何話目から変身ができる
ようにするとか、変身ができない話はどうやって1話で話を終わらせるとか、難しいでしょう
から。
映画でも北米のテレビドラマでもですが、メカに乗っている際にマスクが開いて俳優の
顔が映し出されるようになるのが、こっちならではだなぁ~と感じました。
俳優は顔を売ってなんぼ、マスクで顔が隠れて画面に映らないのであれば、商売上がったり
でしょうから。そこは俳優の方からの強い要望があったのかな、と思います。
もしかすると、監督もマスクで常に顔を隠すという日本の方法など用いる気がなくて、
そうやっている日本のことを理解できなかったのかもしれません。
それぞれのキャラクターに弱い面とか悩みがあって、それを認めて仲間に話すことで
より結束を固めるという設定も良かったと思います。
一つだけ余計な心配をするのであれば、敵がいなくなって普通の生活に戻った彼らは
超人的な力を持て余すこと無く、普通の生活を送れたのかな、ということですね。
コメント
はじめまして。
最近パワーレンジャーをDVDで観てこちらのサイトにたどり着きました。
キャスト紹介の項目で「トリニー・クワン/イエローレンジャー: ジェレミー・レナー」となっていますが、トリニーの役者は「ベッキー・G」という方です。
ジェレミー・レナーだとアベンジャーズのホークアイの役者になってしまい、別人ですし性別も男性に・・・。
余計なお世話かとも思いましたが、気になってしまったのでコメントを残させて頂きました。
kazuさん、コメント、ありがとうございます!
間違いを指摘していただいき、ありがとうございました。早速修正しました。