カナダ在住20年の筆者が見た映画の感想とふと思った疑問についてを勝手気ままに書いていくブログです。

映画20センチュリーウーマンのネタバレ感想とあらすじ!ラスト結末で母子の絆は深まったかを考察

2017/06/01
 
この記事を書いている人 - WRITER -
Pocket

ネタバレ感想 1 自由奔放な母親が子育てだけは保守的?

40歳のときにジェイミーを出産し、その後離婚。女手一つで一人息子を育てているドロシアは
自由人で世間一般で言うところの常識を、なんの疑問もなく頭から受け入れるというわけでは
ありません。

例えば、まだジェイミーが6歳前後の年齢で、銀行にジェイミーの口座を作らせたり、
学校をズル休みするためにジェイミーがドロシアの筆跡を真似してニセの手紙を作った
ときも、いけないことだと注意はするものの、その手紙の出来が良いことに感心して
褒めたり。

それなのに15歳のジェイミーが友達との悪ふざけで意識を失い、死にかけた後、ジェイミーと
うまく会話ができないのは仕方がないにしても、その後アビーとジュリーに助けを求める
ところに、多少の違和感を覚えました。

親子とはいえ、二人は全く別の個人です。お互い相手のすべてを知っているわけではない
ですので、考えていることがわからないのは当たり前だと思うのですが、どうやら
ドロシアはそれが受け入れられない
ようです。

アビーとジュリーに助けを求める理由もジェイミーに男にすること、と表現していますが、
そこには「男とはこうあるべき」というステレオタイプがない限り、ジェイミーに助けが
必要だと思わない
のでは、と感じました。

これが、「女性の心をよく知る男性にしてほしい」というのであれば、アビーとジュリーに
助けを求めることも納得がいきますが。
実際、アビーはジェイミーを女性の心をよく知る男性にしようとしていたと思います。
そのことを意識していたかどうかはわかりませんが。

映画の最後の方で、ドロシアはジェイミーに自分よりも幸せになって欲しい、自分のように
なってほしくないけど、具体的にどうしたらいいのかわからないから助けを求めたといって
います。

面白いというか、得てして親子の間のすれ違いの始まりはこんなものかもと思ってしまい
ました
が、ドロシアが心配しているほど、ジェイミーは自分のことを不幸だとも思って
いないし、ドロシアとの二人の生活に物足りなさを感じていませんでした。

つまりドロシアが一人で勝手に悩んで、良かれとしてやっていたことはジェイミーにとって
は悩みでもなんでもなく、おせっかいの何物でもなかったというオチになってしまっていました。





スポンサードリンク

ネタバレ感想 2 姉貴のようなアビー、ジェイミーを女性にとって理想な男性にする?

ドロシアに頼まれたアビーは、ジェイミーを男にするというので彼女が思い描く理想の
男性にしようとするわけですが、この「男にする」というこの言葉は、あまりに定義の範囲が
広すぎたのでしょう。

狙ってかどうかはわかりませんが、アビーが思い描く理想の男性にジェイミーをするべく、
ドロシア曰く「ハード・コア フェミニズム」の世界にジェイミーを誘うのでした。

思春期の男の子は、女性のことはなんでも好奇心の対象になる年頃です。
ドロシアに止めるように言われたアビーが、ジェイミーは興味を持って楽しんでいると
反論しますが、ジェイミーが興味を持つことは当たり前で、それがジェイミーを男とする
ことになっているかは、人それぞれ評価が異なると思うわけです。

アビーはガンになり、完治はしたものの子供は産めない体になってしまっています。

同じ下宿人のウィリアムとカジュアルな付き合いをしていますが、将来を約束している
わけではありません。
ウィリアムがドロシアとより真剣な付き合いをしたいがために、アビーとの付き合いを
止めると言われてしまい、ショックを受けます。

自分から見て男性運が恵まれているわけでない様に感じるわけですが、そんな彼女の
隙間を埋めてくれるような、アビーにとっても理想の男性にしたいとおもったのでしょうか。
無意識かもしれませんが、ジェイミーにいろんな情報を与えるわけですが、僕からすれば、
その理想の男性はある意味、女性にとって都合のいい男性に見えなくもありません。

男性が男性にとって都合のいい女性を求めることは多々ありますが、女性も女性にとって
都合のいい男性を夢想するものなんでしょうね。

ネタバレ感想 3 ジュリー、男から見てとんでもない小悪魔?

更にぶっ飛んでいる設定のジュリー。
ジェイミーと幼馴染の女の子ですが、家族問題から素行が悪く、多くの男子と関係を
持っています。

それでいて、ほぼ毎夜、ジェイミーの部屋に忍び込んできてただ添い寝するだけ。
彼女にとっては何も言わず、暖かく抱きしめて夜を過ごしてくれるかけがえのない友人
として、ジェイミーを大切にしていますが、ジュリーに気があるジェイミーのことを
考えると、それはないだろ、と思ってしまうわけです。

何と言ってもジェイミーは15歳、女性や女性とのことに興味深々のお年頃。
そんなジェイミーにとって幼馴染で好意も持っているジュリーとほとんど毎晩、ただ
添い寝するだけというのは、まさに苦行のようなものだと思うのは僕だけでしょうか。

それでもジュリーの希望するとおり、添い寝以外はしないで二人の時間を過ごしている
のは、やはりジェイミーにとってジュリーは大切な存在だからだと思うわけです。

そんなジェイミーがジュリーと泊りがけでドライブに出かけ、告白をしたにもかかわらず、
ただ寝たい他の男と一緒だ、なんて言われたら傷つくし、幻滅しますし、一晩中、部屋に
戻らずに、外で過ごしたいと思うことは当たり前でしょう。

ジュリーも他の男子との経験はあるかもしれませんが、ただ単に肉体関係だけであり、
ジェイミーの気持ちを分かるには稚すぎたのだろうな、と思ってしまいます。

そんな複雑なジュリーを好きになってしまったジェイミーがかわいそうではありますが、
ゆくゆくはいい経験になっていったのではないかと思ってやみません。

(と言っても残念ながら、映画内では詳細には語られませんでしたが)





スポンサードリンク
Pocket

ページ: 1 2

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください