映画ファウンダーハンバーガー帝国の秘密のネタバレ感想とあらすじ!レイの移動距離はハンパない!?

映画

ネタバレ感想 1 起業家と職人気質では Only oneよりもEveryone

日本ではかなり人気を落としたものの、それでもなくなることはないマクドナルド。
世界中に店舗を構え、知らない人はいないくらいまでの名前になっていますが、まさに
レイが言ったとおり、世界規模で名前にとんでもない価値がついています。

フランチャイズというシステムが広がり始めた時代の波に見事に乗って、ハンバーガーを
売りつつ、その実、今では不動産事業でとんでもない資産を持っているマクドナルドの
からくりは、ビジネスを勉強した人にはかなり知られた話ですが、この映画をみて初めて
知った人も多かと思います。

とはいえ、今から同じことをしようとしても、同じ規模での成功はまず無理でしょうが、
フランチャイズ化できる業種なら同じような展開で、成功することはできるかもしれません。

しかし、おそらく多くの人が最初に店とそのシステムを作り上げたマクドナルド兄弟に
同情したか
もしれません。
本当にマクドナルドのハンバーガーを作り上げたのは彼らですので、その努力の結果が、
レイによって店を閉めざるをえなくなくのは不公平だ、と思えるのではないでしょうか。

しかし、アイデアはそれこそ、大なり小なり違いはあれ、世界中で生まれています。
それを実用化することがまず難しいのですが、マクドナルド兄弟はそれには成功しました。

しかし、画期的なシステムを作り上げてもそれを使いこなすのが彼らだけであれば、彼らが
いなくなった途端に働かなくなってしまい、価値はなくなってしまいます。

作り上げたシステムを誰にでもできるようなものにまですることによって、更に大きな
利益を生むことになるのですが、職人肌の人にはこの部分が理解できないのかもしれません。

職人気質はOnly oneを極めようとしますが、本当に利益を産むのはEveryoneができるように
することなんですよね。

この利益はお金に限ったことではなくて、どんな作業にでも当てはまることだと思います。
できる人が多くなればなるほど、作業効率がアップするわけですから。

マクドナルド兄弟は誰にでもできるシステムを考えついたのは良かったですけど、だから
こそ、誰かがコピーした場合に起こるリスクに関してもっとよく考えるべきだったので
しょう。

いくら自分たちがフランチャイズ化に成功しなかったからといって、だれも成功しないと
思い込むのはあまりに短絡的だと思わざるを得ません。




ネタバレ感想 2 イリノイ州からカリフォルニアまでどのくらいの距離?

レイの凄いところは行動力だと思います。

イリノイ州はシカゴがある州で、位置で言うと五大湖の南。アメリカでは北東部に分類
される州です。

カリフォルニア州は皆さんごぞんじの通りですが、例えばシカゴからロスアンゼルスまで
車で移動したとしてどのくらいの距離があるとお思いですか?

大体3,200 kmほど

日本列島の長さが大体 3,000 km と言われますが、どれと同じかそれ以上の距離を車で
ひた走ったわけです。

このとき、何もレイが8台のミルクシェイクメイカーを届ける必要があったわけでは
ありません。電話での話で興味を持って、その距離を走らせたわけです。

その後も、一度自宅に帰り、再びミルクシェイクメイカーの営業を続けましたが、
フランチャイズ化の夢が捨てきれず、マクドナルド兄弟の店に戻っています。

少なくとも2往復しているわけで、その走行距離はとんでもないものになっています。

それだけの行動を取ったからこそ、成功したわけですけれども、なかなか誰もができる
行動ではないとは思います。

ネタバレ感想 3 テニスコートで店の模擬テストって?

ディックとマックが効率化を図る上で店の模擬テストをするのにテニスコートにチョークで
図面を書いて、そこに人をいれてやっているシーンが有りました。

実際に、効率よく物事をすすめるには、ああいう方法が一番だと思います。

僕の携わっている仕事が大型漁船で漁獲された海産物の買い付けなのですが、最近、67億
もかけて新船が建設されました。

準備に数年かけていて、取った魚を加工して冷凍する工場の青写真も図面で設計されて
十分に協議して修正などをいれ、実際に船が作られたのですが、できて半年経っていますが
工場の使い勝手が悪いと船員から不評で、入校してくる度にあっちこっちを手直しして
います。

日本から来た船の設計をする技師の人と話す機会もありましたが、船を作る際、荷物を
運ぶだけの船は依頼が来て作って納めても、そんなに問題があとから起きないけど、漁船は
絶対にクレームが来てどこかしこを直すことになる、と言っていました。

つまり、図面を書く技師も専門家とはいえ、実際に船に乗り込んで工場で働いたことが
ないので、どうすれば使いやすい工場ラインにすることができるのか、想像ができない
そうです。

特に船は波による揺れがあるので、陸の工場のように揺れることのない状況で作ればいい
ことにはならず、とても難しいそうです。

さて、映画でもっとも効率のいいキッチン配置はああやって実際に人を入れてやらないと
わかりません。あれは確かに正解だと思いました。

しかし、日本の人からしたら、テニスコートにチョークで落書きして6時間もの長時間、
占拠していて大丈夫なのか、と疑問に思うかもしれません。

北米では公園にかなりの数、テニスコートが設置されています。とくにある程度の人口が
ある町では、普通にテスにコートが、ネットが張られたままあって、誰でも自由に利用
していいことになっています。

広い国だとタダだったりとても安い使用料だったりとお得なことが結構あります。











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