映画キングスマンファーストエージェントがつまらないと感じる理由を考察!

アクション

映画「キングスマン:ファースト・エージェント」は映画「キングスマン」と「キングスマン:ゴールデン・サークル」の続編。

シリーズ3作目に当たりながら、シリーズ内ではキングスマンという組織が出来上がった経緯を取り扱うという前日譚となっています。


「キングスマン」と「キングスマン:ゴールデン・サークル」がかなりのグロさでアクションシーンが表現されてはいるものの、アクション自体もぶっ飛んでいるレベルであり、スパイにはお約束のガジェットがすごいため、人気高いシリーズとなりました。

ですが、今回の「キングスマン:ファースト・エージェント」は何かテイストが違うというか、これまでの作品と違って面白みに欠けてつまらないと感じたのです。

今回は映画「キングスマン:ファースト・エージェント」がつまらないと感じる理由を考察していきたいと思います。










映画「キングスマン:ファースト・エージェント」がつまらないのは前2作とのテイストの違い

映画「キングスマン:ファースト・エージェント」はコロナの影響で2度の公開延期となりました。

「キングスマン」、「キングスマン:ゴールデン・サークル」と人気が高かったこともあり、2度の公開延期でお預け状態になったことも影響して、公開を待ち望んでいた人も多かったと思います。


ですが、そんな期待値が上がっただけに、実際にようやく公開されて視聴したものの、内容はいまいちでつまらなく、がっかりしたのが正直な感想です。

そしてその理由を考えると、一番大きな理由である1番目を筆頭に、5つの理由があげられると思いました。

箇条書きしていきますと、

    ・作品全体のテイストが大きく前作と異なる
    ・戦闘アクションが地味
    ・コンラッドの扱いに?マーク
    ・ラスボスの存在感が薄い
    ・史実を無理やり元ネタにしている点

それでは、個別に見ていくことにしましょう。

映画「キングスマン:ファースト・エージェント」はハチャメチャ感のないなスパイ路線

「キングスマン」シリーズの最新作と聞いて一番に期待するのは、前2作で楽しめた、ハチャメチャでグロさもかなり高い戦闘シーンのアクションでした。

その描写は、まるで青年指定の漫画のような激しさがあり、また時には「オイオイ」と肯定的に突っ込んで笑いを誘うほどの荒唐無稽さもあり、それが映画を楽しくさせていたと感じていたのです。

ですが、今回の「キングスマン:ファースト・エージェント」は、そういったハチャメチャ感が乏しいと感じずにはいられませんでした。


前2作ではぶっ飛んて頭のおかしいラスボスの敵役がいました。

が、今回は史実を基に第1次世界大戦を舞台としていますので、ラスボスとしてドイツの皇帝を使うことはできません。

史実としてドイツ皇帝は戦争後も生きながらえているため、主人公のオーランドが殺してしまうストーリーが作れないからです。

また実在したドイツ皇帝を、前2作のような、考えがぶっ飛んだ行ってしまっている敵として描けば、ドイツから国としてクレームがきてしまう可能性が高いでしょう。

だからこそ、ラスプーチンくらいしかぶっ飛んだ敵として登場させることができず、また、敵役となっているドイツのことも、前作のような分かりやすい悪の組織という描写をすることができなかったのだと思います。

その結果、コメディ風とも取られてしまうような、前作のようなハチャメチャ感が演出できず、今回の、どちらかといえばシリアス的なストーリーになってしまったのでしょう。


が、これまでの「キングスマン」シリーズを楽しみ、同じような雰囲気を期待していたファンにとってはとても物足りないものになってしまったのではないでしょうか?

あまりにも大きな路線変更をしなくてはならず、それが空回りしてしまった。

そんな残念な結果になってしまった作品という印象を受けたのです。

ぶっ飛んだアクションシーンはラスプーチン戦のみ

先にも触れましたが、「キングスマン」シリーズでの魅力はぶっ飛んだアクションシーンだと思っています。

ところが、正式にはスパイエージェントではないにしても、オーランドをはじめとした登場人物が激しい戦闘アクションシーンを行ったのは、ラスプーチン戦とラスボス戦しかありません。


しかも残念なことにストーリーの前半で、とんでもなくぶっ飛んだキャラで、ある意味唯一「キングスマン」シリーズの登場人物らしいキャラであるラスプーチンによる、「キングスマン」シリーズらしい戦闘シーンが繰り広げられてしまいました。

関連記事:映画キングスマン:ファースト・エージェントの敵ラスプーチン、史実との違いは?

その後の戦闘アクションシーンがそれ以上に見えなかったため、映画の山が前半で終わってしまった感じが強くなってしまったのです。


ラスボスとの戦闘も、それ単体で見れば素晴らしいアクションシーンではありましたが、ラスプーチン戦と比べれば、普通の戦闘の一つ、というレベルでした。

それがラスボスの「誰それ?」感とも相まって、作品全体で見せ場のピークが前半にきてしまい、いびつな作品構成となったのだと感じました。

コンラッド・オックスフォードの途中退場に納得感が薄い

前作と比べると主人公のオーランドと息子のコンラッドとの関係にも疑問符がついてしまいます。

エグジーという無名の下級階級の青年がハリーのサポートもあって成長していく姿は、人気の出るヒーローもののお約束とは言え、やはり見ていて安心感がありました。

だから個人的に、オーランドとコンラッドの関係もそのような形で描かれるのでは、という期待があったことは当然だと思ってました。


とはいえ、一概にエグジーとハリーとの関係を今回の「キングスマン:ファースト・エージェント」でもなぞることは、1作目と変わらない、ワンパターンであるというマイナス評価を受ける可能性もありました。

だから、展開に違いを持たせることは悪い選択だとは思っていません。

しかし、あのような形で死んでしまう必然性や納得感は感じられませんでした。


だいたい、国のために戦争で戦いたい、という気持ちは分かりますが、何も一兵卒となって前線で戦わないといけない理由はないと思います。

では、戦争でないときに国の経済の発展に関与したいとして、工場のラインで働く工員になるのか、って話ですよ。

戦争という行為では最前線の駒となって敵兵を自分の手で殺したい、でも平時はラインの一部となるよりも工場のオーナーとなって多くの労働者を雇い、大量に生産をして国の発展に関与したい。

なんか戦争という殺し合いを美化しすぎてないか、って心配になってしまいます。

オーランドは一体どういう教育をコンラッドにしていたのでしょうか?


と、まぁ、コンラッドが実際に工場のラインで働きたかったどうかは、映画内で述べられていませんので、この感想は的を得ていないのでしょうけど、それを差し引いても、ちょっとコンラッドが理想を抱いている対象に疑問を持たざるを得ません。

で、結果としてコンラッドが戦場で戦死してしまうわけですが、それがオーランドが最終的にキングスマンというスパイ組織を立ち上げた原因と結びつかないのです。

コンラッドが死ななかったらキングスマンは作られなかったという印象は受けず、コンラッドの生死に関係なく、結局はキングスマンは作り上げられたのではないか、と感じられました。

つまりは、コンラッドという存在がキングスマンという組織に与えた影響って、それほど大きくなくて、わざわざあのタイミングで死ななくても良かったのではないか。

つまりそれはあそこで死のうが生き残ろうが、ストーリーにあまり関係がない、といえることだと思ったのです。

ラスボスがいまいち影の薄いキャラクター

常に裏で暗躍している組織のボスの顔は映し出されませんでした。

その都度、僕を含め視聴者はラスボスの正体が誰なのか、頭を巡らし、ワクワクしていたわけです。

が、そんなラスボスの正体が分かった時、誰これ?というのが正直な感想でした。

それほど、存在が薄いキャラクターであり、驚きも少ない肩透かし感が大きいネタバレでした。


だいたい、出身地のスコットランドを、長年押さえつけてきたイングランドから独立させる目的というのであれば、あんなヨーロッパ中を巻き込んだ第一次世界大戦を起こす必要はあったのでしょうか?

背景は語られていませんが、彼以外、スコットランドの人々が独立したい、という機運が盛り上がっていたのかどうかも謎ですし、そうでないのであれば、イングランドの統治を良しとしている大多数のスコットランド人にとって、いきなり独立を押し付けられても迷惑でしかありません。


第一次世界大戦にイングランドが負けたとして、スコットランドも無事であると考える思考が謎過ぎます。

つまり、存在から今回の騒動を画策した理由まで、薄っぺらすぎてどうしようもないラスボスでした。

史実を元ネタにしながら映画の設定を無理やりはめ込む

これは個人的な好みが多大に影響しています。

第一次世界大戦という多くの国を巻き込んだ歴史イベントを舞台としているのはいいですが、それをオーランド・オックスフォードとその仲間たちの活躍で戦争を勝利に導いたというストーリーにするには、あまりに荒唐無稽なストーリー展開にしないといけなくなってしまいます。

そして個人的に、この手の変更がとても受け付けないというか、白けてしまうことのほうが多いので、つまらないと感じてしまったのでしょう。


例えばロシアが戦争に参加しているのを辞めさせるという理由でラスプーチンの暗殺を行いました。

が、ロシアはイギリスの同盟国としてともにドイツと戦っていた国。

ロシアがドイツと戦争を止めればイギリスはドイツと一国で対さないといけなくなります。

ロシアの戦争参加を中止させることが、イギリスの利益になる、という考えに今一つ納得がいきませんでした。

考察のまとめ

映画「キングスマン:ファースト・エージェント」がつまらない理由を考察してきました。

一番の理由は前2作との作風の違いが大きすぎるという点。

もしかするともっと万人受けする作風になったのかもしれませんが、シリーズのファンには物足りなく、また、「キングスマン:ファースト・エージェント」が気に入って前2作を見てみようとなった人たちには、あまりにショッキングな結果が待っていることになるので、おすすめではないと思ってしまいます。

シリーズものですので、これまでの作品を見てファンになった人達の期待を裏切らなかったほうが、良かったのでしょう。


この変更の影響を受けたのか、見せ場であるアクション格闘シーンで「キングスマン」シリーズと納得のいくものは対ラスプーチン戦のみ。

これではファンのフラストレーションがたまると思います。


そして主人公であるオーランドとコンラッドの関係。

特にコンラッドの死に方には疑問符が付くと思われますし、多くの人が納得のいくような扱われ方ではなかったのではないでしょうか?

オリジナルの「キングスマン」ほどではなかったとしても、もうちょっとコンラッドというキャラクターの上手い使い方があったように感じます。


そしてラスボスの存在感が薄いこと。

これならラスプーチンがラスボスのほうがよっぽどよかったと思えてしまいます。

あっと驚くネタバレを演出したかったのでしょうが、前半の存在があまりに薄く、成功したとは思えませんでした。


主に以上のような理由で、これまでのシリーズ作からの続編として期待した割には、拍子抜けしてしまう作品になったと思いました。

ガジェットの成約も出てしまう昔話よりも最新技術をふんだんに使える現代を舞台にしたほうが、「キングスマン」シリーズはより輝くのでしょうね。












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